武奈ヶ岳
- GPS
- 11:55
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,631m
- 下り
- 1,601m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 4:23
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 7:28
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
岩登りに行く前に軽くテント泊登山したいな〜などと思っていたところに同じようなことを思っていた人がいたので、渡りに船で山へ。調べてみると関西でテント泊できる山は意外に少ない。大峰、四国剣山方面なども考えたが、最終的に距離が比較的近く、行ったことのない比良山系の武奈ヶ岳にした。本来前進の手段であるはずのテント泊が目的になった逆転登山である。
車を坊村に駐車し神社の橋を渡って尾根に取りつく。ゆっくりと高度を上げ、途中沢筋を経て頂上稜線へ飛び出す。ハエが多い。四人組オジサンズの記念写真を数枚撮ってから山頂へ向かう。途中登山道を外れて植生を踏む人たちの多さに閉口する。実際上部の浸食は激しかった。山頂で記念写真を撮り、今度は八雲ヶ原へ向かう。
沢筋で水を汲み、スキー場跡地に位置する八雲ヶ原へ。すでに3張ほどテントがあるが、張れる場所は無数にある。木に囲まれた適当な場所を見つけて幕営。早めの夕食を摂った後、まだ時間もあるので散歩したり、テントでまどろんだりしながら時を過ごす。正直、これだけの人が幕営する場所にトイレが無いのがかなり不思議な感じ。それぞれどこにどのように排泄しているのだろうか。
琵琶湖が見えるところまで歩いた時、電波があったのでスキー場の情報を調べてみた。「比良山スキー場、1961年比良索道によりオープン、2004年3月31日で廃止」。現地に残された人工物は少なかったが、広く拓かれたスキー場の斜面を見出すことはできた。
翌朝3時半起床、4時半出発。最近は日の出が早くもう十分明るい。比良岳に向けて稜線を歩く途中、各所に平らな幕営適地があり、実際に宿泊者も散見された。道は全体的に倒木が多く、既存のルートが廃れて新しいラインが形成されている箇所が多かった。
スキー場より下の白滝谷は特に荒廃が激しく、橋が落ちているところは渡渉が必要で、私が確認しただけでも5箇所川を跨ぐようにトラロープが張られていた。特に下部の渡渉ポイントは微妙で、全体的に踏み跡が不鮮明な個所も多くあるため、山と高原地図でいうところの破線ないしそれに準ずるルートと考える。
今回は普段行かない山域だったこともあり、人と山とのかかわりについて考えさせられた。人が入る以上、自然が変容するのはある程度仕方ないことだし、自分もその一端を担っている。一方で可能な限りそのままの形で自然を次世代に継承するというのも、我々の責任である。そんな中、山での振る舞いについては暗黙の部分がかなり多く、特に排泄物の処理については「タブーなのか?」と思われるくらいまともな議論や明確なルールが無い。もちろん、自分なりに自然に負荷をかけない方法で処理してはいるものの、それだけでいいのだろうか…。GWもこれからでここにはまだ多くの人が訪れるだろう。数年後、ここの景色はどうなっているのだろうか。
帰り際、京大の近くにある「山の古本屋軟弱古書店」に立ち寄った。「山の古本屋」は初めてで大興奮。主人も話しやすく、久しぶりの京都で楽しいひとときを過ごせた。
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