一切経山【魔女に翻弄された2日間 しかし最後は・・・】


- GPS
- 02:31
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 384m
- 下り
- 374m
コースタイム
天候 | 5/4 常に強風 5/5 朝から昼まで吹雪。明け方で浄土平駐車場5cmもどんどん溶ける。13時頃より青空優勢。しかし強風は変わらず |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
▽浄土平駐車場 ・最寄りは東北道二本松ICか磐越道磐梯熱海IC ・磐梯吾妻スカイラインは現在無料ですが、5/6まで時間通行止(17時~7時)となっています ・1回500円。夜間通行止期間中でも浄土平で車中泊は可能。パトロールカーが何度か見回りに来ましたが、特に何も言われません ・GWまではスタッドレス必須と改めて感じました |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆道の状況(2018年5月5日現在) ※この時期の状況は一日で一変します。以下は参考程度でお願いします ▽浄土平⇆酸ヶ平避難小屋 ・木道or奥の駐車場を通って、一切経山直登コース(現在通行禁止)を通り過ぎる ・大きな雪面のトラバースが2箇所。特にアイゼン等は不要でした ・木道に合流したら酸ヶ平避難小屋が見えます ▽酸ヶ平避難小屋⇆一切経山 ・小屋の裏の雪面を横断し、岩のゴロゴロした道へ(目印あり) ・稜線に出たら左へ。右は現在通行禁止です ・ここからずっと突風 ・本日は特に風が強く、男2人より若干体重の軽いmoricocoが飛ばされ、大岩の陰で退避することに ・山頂は更に暴風で、ほぼ這って移動する羽目に ☆登山ポスト 登山口にあり |
その他周辺情報 | ☆登山前後の温泉 ♨玉子湯(高湯温泉) ・内湯・露天あわせて7種類 ・茅葺き湯小屋(玉子湯)は5人程度しか入れません http://www.tamagoyu.net/spa/ ♨御とめ湯り(土湯温泉) ・土湯温泉の中でも新しい日帰り施設 ・大混雑の温泉街からは少し離れるため、比較的空いています ・会員制ですが、入会金・会費なし http://otomeyuri-spa.com ♨あったか湯(高湯温泉) ・高湯温泉の日帰り施設 ・250円と低料金のこともあり大混雑 ・石鹸・シャンプー・ドライヤー等はありません http://www.naf.co.jp/azumatakayu/attakayu/index.html ♨花見屋(中ノ沢温泉) ・5/5に宿泊した宿。内部の骨董品等はとてもハイレベル。部屋も綺麗に清掃されています ・毎分1万リットルの湧出量というだけあり、温泉の掛け流しレベルは最高 http://hanamiya-nakanosawa.com ☆飲食店 ▽浄土平レストハウス ・予想以上のハイクオリティ。一階売店も土産・食べ物豊富です http://www.tif.ne.jp/joudodaira/index.html ☆宿泊施設 ▽中ノ沢温泉 花見屋 ・5/5に宿泊した宿。内部の骨董品等はとてもハイレベル。部屋も綺麗に清掃されています ・毎分1万リットルの湧出量というだけあり、温泉の掛け流しレベルは最高 http://hanamiya-nakanosawa.com ☆その他観光地 ▽鹿野大佛 ・東京都日の出町に最近登場した大佛。台座を含む高さは18mあり、非常に立派です http://www.town.hinode.tokyo.jp/0000001603.html |
写真
感想
突然計画されたGW合宿。
会津駒ヶ岳・三ツ岩という案も挙がったものの、雪融けが異常に早いため今年も断念。
今が旬の「魔女の瞳」の開眼を拝みに、浄土平から一切経山・吾妻小富士・東吾妻をトリプルピストンすることとします。
この時期、磐梯吾妻スカイラインは夜間閉鎖となり、17時から7時までは浄土平まで行けません(5/6までです)。
早朝から登り始めたいため浄土平で車中泊をすることに。
16時頃に「もうすぐ閉鎖されますよ」アナウンスがあり続々と車が退場していく中、我々の2台を含め、計3台のみとなりました。
GWでもっと残るのかと思いきや、意外でした。
取り敢えず吾妻小富士でも登ってこようかということになり、ビールを一本ずつ持参して御鉢に。
ところが、突風でとても歩けるような状況ではなく、乾杯だけして下山。
時折突風に乗って雪が舞う中、揺れる車内で乾杯。合宿の楽しみです。
翌朝4時。起きてみると一面銀世界。
5cmは積もっており、依然横殴りの吹雪。
山どころではなく、既にノーマルタイヤに変えてしまったため、ここから動けなくなってしまいました。
そもそも磐梯吾妻スカイラインも通行止になってしまうのでは?
ジタバタしても仕方ないので、取り敢えず車内で朝食をとりながら待ち続けることに。
途中、吾妻小屋の主人やパトロールカーが状況確認にやってきて、「通行止めになるのではないか」と、絶望的な言葉を口にして去っていきました。
一体どうしようかと途方に暮れながら待機していると、7時過ぎに高湯方面から何台か車が上がってきます。
土湯方面からは除雪車も!なんとかなりそうです。
この時期の雪は溶けるのも早く、少し太陽が顔を出すだけであっという間に溶けていきます。
とはいえ吹雪という状況は変わらずで山どころではありません。
一旦高湯温泉に下り温泉へ。
11時に浄土平へ戻るも状況は変わらず、13時まで待ってダメなら下ることにします。
そしてリミットの13時。
相変わらずの突風ではありますが、青空優勢の空模様に!
吾妻小富士だけでもと思いましたが、せっかくだから一切経山へ登ってみてダメそうなら引き返すこととします。
登り始めは雪面からの照り返しが眩しく暑いほど。
しかし、酸ヶ平避難小屋を過ぎ稜線に乗ると、浄土平とは比べ物にならないほどの暴風が絶え間なく吹き荒れており、途中、男子2人より多少体重の軽いmoricocoが1mほど吹っ飛ばされる。
これは流石にまずいということになり、大岩の陰に避難。
男子だけで行って魔女に挨拶して来いというmoricocoの命令に従い、3rotallyさんと二人で山頂へ。
広い山頂では魔女の息吹は更に強まり、ほぼ這って歩くような状態に。
五色沼(魔女の瞳)の方角も分からず必死に右往左往して、遂に眼下に青く輝く開眼した魔女の瞳が!
「よくここまでやって来たな」と言わんばかりに、静かにこちらを見つめていました。
あの状況では本来引き返すべきで、とても良識ある登山者とは言えないかもしれません。
結果論ではありますが、あの素晴らしい景色を眺めることもでき、全員無事に下山することもでき、本当によかった。
2日間、最初から最後まで忘れられないGW合宿になりました。
GW後半はKazu405さんからの提案で一切経山へ魔女の瞳を見に行くことに。
山行時間も短いし危険個所も無いし、天気も少し曇る程度かなぁと
今回は旅行気分の軽い気持ちでいました…が。。。
1発目の想定外
浄土平で車中泊し朝一で登る予定が、目が覚め外を見ると、まさかの吹雪で真っ白。
FR車で当然ノーマルタイヤの私は登山どころか、下界に降りれるのかと不安に。
最悪JAFにお世話になることまで考えた。
2発目の想定外
予報通り天気は回復し撤収時間ぎりぎりで決行することに。
風は強いのは覚悟していたがmoricocoさんが横に飛ばされるほどの強風とは。
自分自身の経験でも西鎌尾根以来の屈指の強風。
写真73はふざけてポーズとっているように見えるが本人は飛ばされまいと必死。
3発目の想定外(嬉しい想定外)
やっとの思いで魔女の瞳とのご対面。
正直前日の雪で再び閉じてしまったと思っていたが
見事に見開いていてくれた。
見つめあっている時だけは強風のことを忘れた。
と言う訳で今回は旅行気分どころか大変貴重な経験をするこになりました。
まあ二度と経験したくないけど(笑)
何はともあれ無事帰ってこれて良かった良かった。
Kazu405さん、moricocoさん、本当にお疲れ様でした。
ずっと見てみたかった融雪期限定「魔女の瞳の開眼」。荒れ気味の天気予報も、晴れ率100%のトリオなら大丈夫だろうなんて思っていたら…車中泊の浄土平は、トイレへ行くのにも体が飛ばされそうになる程の暴風雪。車も揺れて眠れそうにない為、夜は風の少ないレストハウスの建物脇に車を移動。(許可していただいたレストハウスの方に感謝です。)お陰様でぐっすり眠れましたが、翌朝3rotallyさんのノックで車の外を見ると、銀世界そして吹雪。登山どころか、麓へ車移動する事すら不可能かもしれない状況になりました。考えても仕方ないのでのんびり車内で朝食を取ったりしているうちに、心配だった磐梯吾妻スカイラインが開通。麓の高湯温泉へ朝風呂へ行ったり、戻ってレストハウスでランチしたり、ビジターセンターでお勉強しながら待機しているとお天気が回復し始め、行ける所まで一切経山へ向かうことに一致団結。
風は予報通り強いまま。途中は穏やかだったものの、稜線に出た途端立っていられないほどの風。体重もザックも軽い(と思う)私は一度飛ばされ、ニット帽も遥か彼方に吹き飛ばされ、3rotallyさんとkazu405に助けられながら岩影に避難。これ以上は足手纏いになると判断し、私一人待機する事に。風が無ければ、一切経山の頂上まで5分程度の距離でしょうか。風があるだけで、途方もなく遠い所に感じます。後から岩影に逃げ込んで来た静岡県の男性は、そこで諦めて下山。二人が帰ってくるまでの間、心配で不安な時間を過ごしました。別行動の場合、リミット時間やその後の行動等を決めておかないといけないですね。二人の姿が見えた時は、心底安堵しました。
今回は何事もなく下山できましたが、反省と課題の残る山行になりました。耐風姿勢だけではどうにもならない風があることを体験できた事、万事休すの中で当たり前だけど大切な事に気づかされた事は、今回の山行で一番の収穫だったかもしれません。
見たかった魔女の瞳。東吾妻、吾妻小富士、少し話す機会のあった吾妻小屋の面白いご主人の所も含めて、風が強くない好天日に再訪したいと思います。
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