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Yamareco

記録ID: 1454164
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲信越

【荒沢岳】この時期夏道ルートにチャレンジしてみたっ、てことで

2018年05月05日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:20
距離
11.9km
登り
1,811m
下り
1,804m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:00
休憩
1:21
合計
10:21
5:24
79
6:43
6:44
2
6:46
7:13
63
昼寝(朝寝?)
8:16
8:25
32
前下(4番標識)
8:57
0:00
63
前核心部入口
10:00
0:00
12
前核心部出口
10:12
71
11:23
11:49
54
12:43
9
12:52
0:00
57
前核心部入口
13:49
0:00
21
前核心部出口
14:10
14:28
48
前下(4番標識)
15:16
28
15:44
1
15:45
ゴール地点
天候 午前中:曇り時々小雨、小雪
午後:快晴 風強し
過去天気図(気象庁) 2018年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
キャンプ場近くの駐車場で車中泊。
河は眠らない石碑近くにはエチコマ狙いと思われる車が数台とテント2張り。
荒沢岳登山口の駐車場は雪で止められず。どっちにしろ車中泊禁だけど。
コース状況/
危険箇所等
初めにお断りしますが、残雪期に夏道ルートは行くべきではありません。
前周辺の雪が完全になくなるまではやめといた方がいいでしょう。
少なくともロープは必携です。

以下例年より融雪が早く比較的少雪の今年この日の状況です。
夏道は9割以上出てましたが、わずかに雪が残った場所が問題でした。

【荒沢岳登山口-前下】
登山道から尾根までは雪の斜面を適当に登ります。
前山東側の尾根に出ると夏道に合流。
2ヶ所雪に覆われてましたが問題なし。
前山から前下4番標識までも同様。
前下の鎖場は鎖、梯子は外されてませんでした。
4番標識のすぐ先にこの日最初の難関の雪渓越え。
登りは雪がよく締まっていてアイゼンピッケルで容易に突破できましたが、下りは雪が緩んでて踏み抜きしまくり危険。雪渓の下まで落ちるかも。
懸垂下降でクリア。

【前直下のトラバース道および岩場】
夏道はいったん下って岩峰基部をトラバースした後70度の岩場を登り返します。
この日は岩場まで雪渓が完全に覆っており、雪渓もところどころクラックが走っているし、落とし穴もありそうな感じでこの上を歩くのは危険と判断。雪渓の上縁を行けるところまで藪漕ぎしながら下りて行き、10mほどの垂壁に行き止まる。
ここを懸垂下降で下りてから雪渓の上を10mほど歩いて岩場の登り基部へ。
岩場はあるはずの鎖が外されていてお助けなしで登らなければなりません。
岩は濡れ濡れでスリッピー。

【前堯嫉劃此
ほぼ夏道。雪が残ってるところも危険なし。

その他周辺情報 下山後の温泉は銀山平の白銀の湯。650円。
裏越後三山を眺めながら(荒沢岳はギリギリ)入浴できる。
食事は台湾料理百福楼。ボリューム満点だが味は今一つ。
前日関越道からの八海山と中ノ岳。表から見ると雪が少ない印象。
前日関越道からの八海山と中ノ岳。表から見ると雪が少ない印象。
初めての銀山平。例の石碑を見物。
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初めての銀山平。例の石碑を見物。
中荒沢から見た荒沢岳。右端の前瑤砲論磴まったく無いように見えるけど、後でよくよく見ると...
2
中荒沢から見た荒沢岳。右端の前瑤砲論磴まったく無いように見えるけど、後でよくよく見ると...
当日朝、キャンプ場近くの駐車場から移動して夏道登山口へ。左はトイレですがまだ閉鎖中。ここから取付きました。
当日朝、キャンプ場近くの駐車場から移動して夏道登山口へ。左はトイレですがまだ閉鎖中。ここから取付きました。
適当に雪の斜面を左手尾根に向けて登っていきます。
2
適当に雪の斜面を左手尾根に向けて登っていきます。
本日初めてのお花、イワウチワ。
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本日初めてのお花、イワウチワ。
一般登山道のある前山東尾根に乗りました。夏道しっかり出てます、が、吐き気と眠気でペースがあがらない...これって誰かさんと同じじゃ...
2
一般登山道のある前山東尾根に乗りました。夏道しっかり出てます、が、吐き気と眠気でペースがあがらない...これって誰かさんと同じじゃ...
尾根からは本日のターゲット。その左手に花降岳。
尾根からは本日のターゲット。その左手に花降岳。
登山道の両脇はイワウチワの大群落。
2
登山道の両脇はイワウチワの大群落。
ときに雪に阻まれますが、ほぼ夏道出てます。
ときに雪に阻まれますが、ほぼ夏道出てます。
前山に到着。三角点のみ。猛烈な睡魔でこのあとダウン。
前山に到着。三角点のみ。猛烈な睡魔でこのあとダウン。
朝寝をしてスッキリしましたが空はスッキリとはいかないのであった。1206ピーク周辺は雪田歩き。歩きやすい雪質でした。
朝寝をしてスッキリしましたが空はスッキリとはいかないのであった。1206ピーク周辺は雪田歩き。歩きやすい雪質でした。
エチコマ方面。雲行きが怪し気。
エチコマ方面。雲行きが怪し気。
一見雪道が続くのかと思いましたが、右側に夏道がしっかり出てます。
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一見雪道が続くのかと思いましたが、右側に夏道がしっかり出てます。
番号標識は揃ってました。最近整備し直したんでしょう。
番号標識は揃ってました。最近整備し直したんでしょう。
アズマシャクナゲが咲き始め。
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アズマシャクナゲが咲き始め。
夏道しっかり出てます。核心部の前瑤見えてきました。
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夏道しっかり出てます。核心部の前瑤見えてきました。
タムシバわんさか。
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タムシバわんさか。
コラボ。
迫りくる不気味な前堯
2
迫りくる不気味な前堯
前下は4番。
前下の厄介なところ。
前下の厄介なところ。
行き止まり。完全に登山道が塞がれてました。仕方ないのでアイゼン、ピッケル装着して前の写真中央あたりから突破。
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行き止まり。完全に登山道が塞がれてました。仕方ないのでアイゼン、ピッケル装着して前の写真中央あたりから突破。
左手の中荒沢からは雪崩落石の音がひっきりなしに聞こえてきました。
左手の中荒沢からは雪崩落石の音がひっきりなしに聞こえてきました。
雲は多いもののエチコマは終始見えていました。
4
雲は多いもののエチコマは終始見えていました。
さてと問題の場所にやってまいりましたよ。どれどれ...
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さてと問題の場所にやってまいりましたよ。どれどれ...
じぇじぇじぇ!!
夏道が完全に雪に覆われてるじゃないですか!!!うーん、ここで敗退か。トラバース終了から上に直上する中央の岩場は大丈夫そう。あそこまで行ければ...
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じぇじぇじぇ!!
夏道が完全に雪に覆われてるじゃないですか!!!うーん、ここで敗退か。トラバース終了から上に直上する中央の岩場は大丈夫そう。あそこまで行ければ...
雪渓は悪そうだったので、ハーネス装着しとりあえず行けるところまで雪渓の上縁をたどります。
雪渓は悪そうだったので、ハーネス装着しとりあえず行けるところまで雪渓の上縁をたどります。
雪に押されて下に伸びた木々と格闘。この後あれやこれや艱難辛苦を乗り越えてなんとか突破。写真を撮る余裕なし。
雪に押されて下に伸びた木々と格闘。この後あれやこれや艱難辛苦を乗り越えてなんとか突破。写真を撮る余裕なし。
前瑤鯆兇┐襪噺晴らしのいい尾根歩き。東の奥只見湖と左奥に会津朝日岳。小雪や小雨が断続的に降っています。
前瑤鯆兇┐襪噺晴らしのいい尾根歩き。東の奥只見湖と左奥に会津朝日岳。小雪や小雨が断続的に降っています。
来し方を振り返ると右下に日向倉山とその先に続く未丈ヶ岳。中央は毛猛山でしょうか。守門岳と浅草岳は雲の中のようです。
来し方を振り返ると右下に日向倉山とその先に続く未丈ヶ岳。中央は毛猛山でしょうか。守門岳と浅草岳は雲の中のようです。
荒沢山頂までの夏道も雪はなさそうですだけど、まだワナが潜んでるかも。
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荒沢山頂までの夏道も雪はなさそうですだけど、まだワナが潜んでるかも。
はじめ予定していた蛇子沢左岸尾根を観察。むしろ下部は雪が繋がってそう。
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はじめ予定していた蛇子沢左岸尾根を観察。むしろ下部は雪が繋がってそう。
中間部はまるでナシ。藪漕ぎ必至ですな。
中間部はまるでナシ。藪漕ぎ必至ですな。
上部も似たようなもん。やっぱり行かなくて正解?こちらも正解とは言い難いけれど。
上部も似たようなもん。やっぱり行かなくて正解?こちらも正解とは言い難いけれど。
この辺から待望の青空が!
この辺から待望の青空が!
たまに雪がありますが夏道はほぼ出ていました。
たまに雪がありますが夏道はほぼ出ていました。
山頂まであと一息。と思ったらこれはニセピーク。
山頂まであと一息。と思ったらこれはニセピーク。
ついさっきまでどんよりしていたのにあっという間に快晴。なので風が強い。
左手に平ヶ岳。左奥に燧ケ岳も見えてきました。
ついさっきまでどんよりしていたのにあっという間に快晴。なので風が強い。
左手に平ヶ岳。左奥に燧ケ岳も見えてきました。
山頂手前の岩場。
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山頂手前の岩場。
鎖ナシ。慎重に。
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鎖ナシ。慎重に。
今度こそ山頂まであと一息。
今度こそ山頂まであと一息。
チョレイッ!!!
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チョレイッ!!!
山頂からの絶景をひとり占め。まずは正面に中ノ岳。
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山頂からの絶景をひとり占め。まずは正面に中ノ岳。
兎岳へと続く魅惑の稜線。ここを歩くのはまたの機会に。絶対に来るぞ〜。
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兎岳へと続く魅惑の稜線。ここを歩くのはまたの機会に。絶対に来るぞ〜。
でっかい平ヶ岳。左奥に燧ケ岳。
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でっかい平ヶ岳。左奥に燧ケ岳。
中ノ岳とエチコマ。手前が蛇子沢左岸尾根。
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中ノ岳とエチコマ。手前が蛇子沢左岸尾根。
蛇子沢左岸尾根を俯瞰。やはり雪が少ない。
蛇子沢左岸尾根を俯瞰。やはり雪が少ない。
こちらは登ってきた尾根。上から見ると前瑤鰐槊たない。
奥に浅草岳と守門岳がぼんやりと。
2
こちらは登ってきた尾根。上から見ると前瑤鰐槊たない。
奥に浅草岳と守門岳がぼんやりと。
奥只見湖と右奥に会津朝日岳。アイコマも見えてたはずなんだけどフレームに収まってませんでした。
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奥只見湖と右奥に会津朝日岳。アイコマも見えてたはずなんだけどフレームに収まってませんでした。
ブタコマ?
ここから見える山々はどれも登りたい山ばかり。
名残惜しいですが帰ります。帰りも一仕事待ってるし。
2
ここから見える山々はどれも登りたい山ばかり。
名残惜しいですが帰ります。帰りも一仕事待ってるし。
ショウジョウバカマ
2
ショウジョウバカマ
カタクリは登山道の上にもたくさん咲いてて踏まないようにするのが大変でした。
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カタクリは登山道の上にもたくさん咲いてて踏まないようにするのが大変でした。
凄い音がしたので右手の左俣沢を見ると雪崩れ。
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凄い音がしたので右手の左俣沢を見ると雪崩れ。
前の写真と見比べると雪が移動してるのがわかるでしょうか?
今日はこんなシーンを度々見ました。
前の写真と見比べると雪が移動してるのがわかるでしょうか?
今日はこんなシーンを度々見ました。
右奥にぎりぎりアイコマ...このときは山座同定できてなかったので。
右奥にぎりぎりアイコマ...このときは山座同定できてなかったので。
さてと再び緊張と恐怖の時間です。ここが地獄の入り口。
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さてと再び緊張と恐怖の時間です。ここが地獄の入り口。
あるはずの鎖が外されてありません。ほぼ垂直の壁をクライムダウン。ロープは核心部に残置したのでフリーソロです。
3
あるはずの鎖が外されてありません。ほぼ垂直の壁をクライムダウン。ロープは核心部に残置したのでフリーソロです。
雪渓に向けて下降。
雪渓に向けて下降。
岩が濡れているので慎重に。
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岩が濡れているので慎重に。
ワタシ目線ではこんな感じ。
2
ワタシ目線ではこんな感じ。
岩場を下りきって見上げたところ。無事に第1関門突破です。
岩場を下りきって見上げたところ。無事に第1関門突破です。
これから第2関門の雪渓歩き。今いる場所から中央の雪渓の切れ目に降りていきます。午前中より雪が緩んできてるので踏み抜きに注意。
これから第2関門の雪渓歩き。今いる場所から中央の雪渓の切れ目に降りていきます。午前中より雪が緩んできてるので踏み抜きに注意。
なんとか雪渓をクリア。真ん中やや右にテープがあるので登山道の一部でしょう。
なんとか雪渓をクリア。真ん中やや右にテープがあるので登山道の一部でしょう。
第3関門。行きに残置したロープ。これがないと復帰できないので仕方なし。10mほどの垂直の岩壁をルベルソのオートロックで確保しながらクライムアップ。
第3関門。行きに残置したロープ。これがないと復帰できないので仕方なし。10mほどの垂直の岩壁をルベルソのオートロックで確保しながらクライムアップ。
難所を抜けてあとはただの藪漕ぎをこなすと
難所を抜けてあとはただの藪漕ぎをこなすと
無事に通過しました。やれやれ。
無事に通過しました。やれやれ。
難所を越えてちょっと一息。
難所を越えてちょっと一息。
毛猛山の両奥に守門岳と浅草岳。来季こそは。
3
毛猛山の両奥に守門岳と浅草岳。来季こそは。
荒沢岳を振り返る。やはり男前。好き♡
5
荒沢岳を振り返る。やはり男前。好き♡
前堯あんたはキライ。
2
前堯あんたはキライ。
この辺はハシゴ、クサリ残してるのに...
この辺はハシゴ、クサリ残してるのに...
最後の関門。懸垂下降一発。
最後の関門。懸垂下降一発。
ちょうどここによくある遭難追悼レリーフ。無事の通過を祈ります。
ちょうどここによくある遭難追悼レリーフ。無事の通過を祈ります。
この辺のクサリ場もクサリがないとかなり危険。
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この辺のクサリ場もクサリがないとかなり危険。
マエグラのムナグラつかんで歯がグラグラするまでいわしたい。
4
マエグラのムナグラつかんで歯がグラグラするまでいわしたい。
上空では風が唸りをあげてますが、この辺はなぜか風はなく穏やかな春の雪山ハイキング。
上空では風が唸りをあげてますが、この辺はなぜか風はなく穏やかな春の雪山ハイキング。
のんびり。
きもちいー。
前山から最後の荒沢岳を目に焼き付ける。
2
前山から最後の荒沢岳を目に焼き付ける。
前山からの夏道はここで途切れ
前山からの夏道はここで途切れ
あとは適当に雪の斜面を下ります。
あとは適当に雪の斜面を下ります。
新緑がきれいです。
3
新緑がきれいです。
無事に帰還。精神的に疲れた〜。
無事に帰還。精神的に疲れた〜。
帰りに立ち寄った白銀の湯から荒沢岳。
帰りに立ち寄った白銀の湯から荒沢岳。
同じく白銀の湯からエチコマと中ノ岳。
同じく白銀の湯からエチコマと中ノ岳。

装備

個人装備
通常の残雪期日帰り装備に加えて ハーネス 30mダブルロープ 120cmスリング+カラビナx2 環ビナ2枚。ルベルソ ヘルメット。

感想

GW山行は2泊3日が、天候のため2日間に短縮。
最初に考えてた裏越後三山縦走はとりやめ、蛇子沢左岸尾根から荒沢岳1泊ピストンにしました。

銀山平に前日入り。蛇子沢左岸尾根を眺めると雪がけっこう途切れていそうで藪漕ぎメインのフンイキ。しかし中荒沢から眺めると前周囲は雪がない。(実は少しあったのだが、この少しが問題だった)
積雪期の荒沢岳は蛇子沢左岸尾根が一般的で夏道ルートの記録は見当たらなかった。
やはり前瑤隆箴譴雪があると厳しいのだと考えていたので、これ、夏道で行けんじゃね?と思ってしまった。
で、夏道日帰りに変更。
テン泊装備で藪漕ぎはちょっとね〜。

車に戻ると午前中の予報が怪しげ。
明日の朝の状態によっては1日停滞もあり?むむむ...

翌朝起きると雨は降ってなく、とりあえず登山口に移動し雪の斜面を登っていく。
尾根に上がり目論み通り夏道を快適に進む、はずだったが、なぜだか吐き気と猛烈な睡魔でペースが上がらない。
はっ!この症状はもしかしてcirrus病?
最近直接会ってないのでメールで感染したのだろうか。恐ろしい感染力だ。
ともかく睡魔がハンパないので前山から少し下ったところで30分ほど仮眠。
こんなのは初めてです。

仮眠をとってスッキリし、夏道をずんずん進んで4番標識まで順調に来たら、夏道を完全に雪塊がブロック。アイゼンとピッケルを装着して乗り越えましたが、踏み抜かないかとヒヤヒヤ。
そこから少し行くと、ついに問題の場所。
なんとトラバース道が完全に雪渓で覆われてしまってました。
下から見た時はないと思ってましたが、写真をよくよく見ると小さく映ってますね。
ここで敗退かと思いましたが、時間も十分あるので行けるとこまで行ってみることに。
雪渓の上端を藪を漕ぎながら行くと岩壁にぶつかってしまいました。
10mほどの垂壁を降りると道が開けそう。
ここはロープ出して懸垂下降。
下りたところはわずかに出た夏道。しかしすぐに雪渓に阻まれ、ここからは斜度がユルイのでアイゼンピッケルで雪渓上を歩き岩壁を直上する夏道の基部へ辿り着けました。
ここからは雪はないのですが、あるはずの鎖もナシ。
70度くらいの岩壁を確保なしでフリーソロ。
クライミングレベル的には簡単ですが、距離が長いし濡れてるしミス即アウト。
帰り用に残置したロープを回収しに戻るか、でもロープ回収したら戻る手段は雪渓上を歩くしかないけど、いかにもシュルンドがありそう。
しばし考えたあげくフリーソロで登ることに。
確保されてたら鼻歌交じりに登れそうですが、岩が濡れていて落ち葉や泥が載っていたりと滑る要素は揃っていたのでことさら慎重に足を置きながらゆっくり慎重に登りました。
無事に尾根に復帰し、あとはひたすら夏道を歩き山頂へ。

苦労して辿り着いた山頂からは越後、尾瀬、会津の名峰の絶景を独り占め。
風が強かったので長居はできませんでしたが、しっかり景色を堪能しました。
兎岳へと続く稜線はまたの機会に。

帰りも例の場所が待ちかまえてます。
帰りで一番緊張したのが岩場の下り。
登りよりもさらに慎重に。
下手くそでもクライミングをやっていたことで落ち着いてできたと思います。
雪渓は登りの時よりもだいぶ緩んできてよりリスクが増していたかと。
ロープ残置の岩場は容易にクリア。

最後の難所の前下の雪渓は懸垂下降でなんなく通過できましたが、踏み抜きまくりで、アイゼンピッケルだけではかなり危険だったと思います。

ギリギリな感じでしたが、なんとか夏道でピストンできました。
あとわずかでも条件が厳しかったら突破できなかったと思います。
結論としては夏道ルートは前瑤寮磴完全になくならないと行くべきではないと。

それにしてもここ何年か日帰りばっかで連休の恩恵に与れてないので来年こそは天候に恵まれますように。アーメン。

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コメント

日帰り?
日帰りなら、もう少し雪がなくなってから、普通の週末に行けばよいのでは?と思ってしまいましたが、きっと何か深い考えがあったのでしょうね!

記録を読むと、多少の困難が待ち構えているのが好きなんですね〜。
本当は景色なんてどうでもいいんでしょう?

これから半年ぐらいは山に行かなくてもいいぐらい堪能されたようで何よりです。
2018/5/7 6:37
ぎくっ
も、もちろん、マリワナ海溝よりも深い考えがあったんですよ
てゆーか、今回は予報に日和って土日の日程になってしまったので、GW感はまるでなく、通常の週末と同じになってしまったのですよ

当初予定していた蛇子沢左岸尾根は雪がないと激藪とのウワサを効いてたので現場での適切な判断でこうなっりましたが、いかんせん、クライミング同様オブザベが甘かったあ〜
「甘ちゃん」ってことで、じぇじぇじぇに繋がるのですが、さすがのgeraさんでもそこまで読めなかったでしょ?

景色は重要ですよ!ナニ言ってんですか〜!
多少の困難があった方が、というのは当たってますね。
この場合、多少が重要です。
半年行かないと山感が落ちるので「とんでもない、ワタシは山に行きますよ」
2018/5/7 14:13
あらっ!
kanosukeさん、こんにちは。

GWは南アのイメージが強いkさん。
タイトルを見て、一瞬、悪沢岳と勘違い。

あらっ! 
私としたことが荒沢岳でしたか

前グラの鎖場はそこそこヘビーだった記憶が・・・
御無事で何より

私は南アの悪沢岳も候補にあったんですけど、
別の山でノンビリと絶景を楽しんできました
2018/5/7 8:17
GWは...
ronさん、こんにちは。

GWは南アと主張してから実は一度も南アに行ってなかったりして
今回も蝙蝠岳を候補に入れてたんですけど、日程が取れなくなってしまったので中止
荒沢岳もronさんのようにウラエチ(ウラエッチではない)周回したかったんですけどね...

マエグラはウワサに聞いてましたけど雪がなくてもやばいっすね
いろんな人が言ってますけどワタシが歩いた一般道では最も危険なのではと思いました。

ronさんはどこで絶景を楽しんでたのかな〜
レコ楽しみにしてますね〜
2018/5/7 14:21
夏道?
おはようございます、kanosukeさん!

この時期に夏道からですか
思い出しながら読んでいたら手に汗をかきましたよ

4月の初め頃に蛇子沢側の尾根から行こうと計画していましたが、足を痛めて実現しませんでした。
でも雪の荒沢岳はやっぱり男前やわ...いつか
2018/5/7 8:33
感謝
hottenさん、こんにちは。
4月初めに蛇子沢左岸尾根計画してたんですか!

今回の山行にあたり4年前のhottenさんのレコで事前に勉強させていただきました。
特にマタ、じゃなかったマエグラのルート解説は非常に参考になりました!
この場をお借りして、ありがとうございました。
えっ?ちゃんと読んでたらこの時期夏道じゃ行かないはずだって?
スルドイ。

やはり夏道ルートは積雪期は厳しいですね。
ふつうに蛇子沢左岸尾根が正解です。
藪漕ぎで死ぬことはありませんから。
でもhottenさんが可能性を探ってた中荒沢から登るルート、ラインとしては行けそうですが、雪崩落石頻発で一番危険かと
2018/5/7 14:43
あれっ?
コメント入れてたのに、消えちゃってる!
& どんなコメント入れたのか、忘れちゃった
ヤマレコは、同時更新のときに時々これがあるんですよね!
歯痛処理いや、排他処理すりゃいいのに・・・

しかし、人気の少ない時期に、
人気の少ない場所に行くのが好きなんですね。
フリーソロで落ちても、
誰にも知られずに、白骨化してしまいそうで怖いわ!

ボクには、しばらく山に来れていない鬱憤を晴らした
ような山行に見えますが、
ご無事で、よかったです。
クマ
2018/5/9 11:13
Re: あれっ?
クマさん、わざわざコメント書き直し痛み入ります。

そうです、人気のない場所に行くのが好きなんです。
わざわざ山に行って人が多いとげんなり
ただこういう場所ではホンモノ の「クマさん」に会わないようにしないと

滑落して誰にも知られずに白骨化...
マエグラの岩場では実際そんなことが頭をよぎって、ことさら慎重に登下降しました。
ここが一般道ってことが怖いですよ。

テント泊できたら鬱憤晴れたんですけどね〜
しばらく山に行ってないと山へ向かうキモチが弱くなってしまってよりラクな方へ(実際はそうじゃなかったんですけど )日和ってしまっていかんですな。
2018/5/9 16:04
予想外でした
kさん、こんにちは。

周回遅れの遅いコメ、申し訳ありません。。
GW後半はてっきりアルプスなのかなと思っていたら、荒沢岳でしたか
しかもこの時期に

夏道でもハードと噂のこのルート、レコの写真を拝見しているだけで、手に汗をかいてしまいました。
しかし、苦難をのり越えての山頂からの絶景は素晴らしいの一言
私は秋に裏越後三山を歩きたいと思っていますが、全く参考にならないレコをありがとうございました

所で、ついにあの症状が出てしまわれましたか。。
キツさが分かるだけに・・・、再発しない事をお祈りしております
でも、ronさんは、全く感染していませんでしたよ
2018/5/12 14:15
Re: 予想外でした
cさん、こんにちは!
遅コメ大歓迎ですよ〜

南北中アルプスも候補に入れてたんですけど、融雪の状況、天候などなどで1泊2日のつもりで荒沢岳へ。
現場で前瑤伴愡丗左岸尾根の状況を見て、なりゆきでこうなってしまいました
結局いい選択ではありませんでしたが、上越の雪山の景色を拝めたのでまあまあですかね。生きて帰れただけでも儲けもの。

cirrus病は恐ろしいですね〜
こんな状態であんなハードな山行してるのかと、あらためてcさんのタフネスぶりに驚愕するとともに、ツライお気持ちがよくわかりましたよ
ronさんはおそらく免疫ができてるのか、それかご自身の毒でウィルスを撃退してるのではないかと
2018/5/13 15:48
プロフィール画像
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