思いつきで乗鞍岳(剣ヶ峰)
- GPS
- 02:16
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 505m
- 下り
- 490m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
畳平バスターミナル16:20-17:05 ほうの木平駐車場 |
写真
感想
前日10月28日、戸隠・高妻山へ登り、23時すぎまで長野市権堂で遊び(アルコールは飲まない)その後神戸に帰るべく、クルマに乗った。
が、疲れがどっと出て眠くてたまらなくなり、長野ICから高速に乗って最初の松代PAにクルマを停めて、車内で寝た。
どれくらい寝たのだろうか?外がやかましいので起きてみると、周りは自衛隊のクルマが数台停まっており、自衛隊員がはしゃいでいた・・・
いったい何時だろう?ふと時計を見てみると10月29日AM9時過ぎ・・・
しまった寝すぎた・・・
このまま昼間の高速を走って神戸に帰るのも能がないので急遽ヤマへ登ることにする。
さて・・・どこの山に登ろうか?
今から登れる山で、行って見たい所・・・
考えてもなかなか思い浮かばない・・・
そりゃこの時間から登れば「登山」ではなく「ハイキング」になってしまうからだ。
そうだそれなら乗鞍岳へ行ってみよう!!
3000m級でありながら登山バスで頂上直下の畳平まで行ける乗鞍岳なら昼からでも簡単にピークハント出来るだろう。
スマホでバスの時刻を調べると土日は30分に一本、ほうの木平駐車場から登山バスが出ている。
ちなみに乗鞍岳への道は一般車通行禁止。
松代PAからクルマを走らせ、一路松本ICへ向かう。
今日も快晴で気持ちが良い。
松本ICから野麦街道を安房峠へ向けてクルマを走らせる。途中のローソンで朝食兼昼食を購入し食べて休憩・・・
この休憩が後々響く。
日本で3番目に高いアーチ式コンクリートダムの奈川ダムの天端を走り沢渡・坂巻温泉を通過
9月にこの道を家族を乗せて走ったときに偶然大規模な崩落があった(僕は通行止め車中で待機していたので崩落の瞬間を見ることが出来なかったが息子は崩落の瞬間を見学することができた)現場を通過
中の湯から安房トンネルを抜け平湯料金所へ
平湯料金所はETC無線通行が出来ないため、せっかくの全自動清算機なのに、呼び出しボタンを押し係員を呼び出してETC割引を申告して受けるという少々要領の悪い料金所
平湯からさらに平湯峠を上り、国内最高所の平湯トンネルを抜けて、ほうの木平駐車場へ12:00に到着
バス切符を買うべくバスターミナルに入ると…
土日は毎時25分55分と毎時二本出ているバスが12時台だけは12時55分発一本のみ(涙)
つまりバスが出た直後に着いたことになる…
ローソンで弁当など食べている場合ではなかったのだ。
濃飛バスに乗る時いつもこうゆう問題が発生する(涙
そうはいっても自己責任!!
仕方がないのでここ暫くの車中泊で散らかった車内を片づけて時間をつぶす。
2日連続使った寝袋もクルマにリアドアにひっかけて干す。
ホコリだらけになっていた車内を掃除
バス乗車5分前になると案内放送がかかったのでバス停に並ぶ。
ふとバス停の案内をみると
「乗鞍岳畳平バスターミナル発最終は16:20」
と記載されている。
手元にある乗鞍岳のパンフレットにはバス停から乗鞍岳山頂「剣ヶ峰」へは片道1時間30分の記載、往復だと3時間。
バスが畳平に着くのは13:40、帰りのバスまで2時間30分しか時間がない。
バス停の改札係員の方に、
「このバスで畳平に行ってそこから急いで行って乗鞍岳頂上往復できますか?」
と聞くと
難しそうな顔で
「ウゥン〜難しいかも知れんねぇ〜」
との返事。ダメだと言っているようなもの…
あぁ万事休すか…
ローソンで弁当を買って食べたことを悔やむ。
しかしもうバスの切符も買ってあるし、なによりここまで来て帰るのもシャクなので、とりあえずバス停から頂上まで走ってみることにする。
バスはほうの木平駐車場から平湯峠へ向けて戻って走る。
途中から平湯峠旧道を走り、平湯峠ピークから乗鞍スカイラインに入る。
持参したガイドブックは「行き1時間40分・帰り1時間05分」と往復2時間45分の記載、これでも15分オーバー
昨日登った高妻山はコースタイムに余裕時分なかった…
このようなハイペースの標準コースタイムなら「剣ヶ峰」登頂は無謀に近い…
自動車内放送で景色のことについて触れるが、頭の中は乗鞍岳「剣ヶ峰」往復の所要時間のことで頭がいっぱい。
折り返す決断タイミングのことを考えて15:00に携帯電話アラームも設定。
13:42 畳平バスターミナル 2702m
バスはゆっくりと走り、悲しいことに少し遅れて畳平バスターミナルに到着。
到着と同時に一番最初にバスから降りて、小走りで「剣ヶ峰」を目指す。
目の前には乗鞍コロナ観測所が見える。
下山者は多いが、さすがにこの時間になると剣ヶ峰頂上を目指す人はいない。
魔利支天岳を回り込むと剣ヶ峰が見えてきた。
あれ??あんなん走っても余裕で登れるじゃん…
13:57 肩の小屋 2765m
パンフレット記載30分のところ15分で肩の小屋へ到着。
気持ちに余裕ができてきたので、記念に写真を撮ってもらう。
乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰への登りに取りつく。
いわゆる「山ガール」とその相方「山ボーイ」とでもいうのだろうか?そんな方がとても多い。
高級そうな登山服や装備をビシッと身につけ、ファッションとしては完璧である。
なぜか酸素を吸いながら歩いている人もいる。すごい装備だ。
でも折角山登りする気になり大枚をハタイタのだから、ファッションではなく本気でこれからもぜひ登山を続けてもらいたいものです。
後半からは最終バスで帰るつもりの登山者に次々追いつき、追い越し始める。
このペースで行くと剣ヶ峰の向こうに見える大日岳・屏風岳のピークハントも余裕だな。と思い始める。
頂上手前にある頂上小屋で
「大日岳まで何分かかりますか?」
と聞いたら、
最初は不思議そうな顔をされて、
「大日岳は立ち入り禁止」
と言われた…
残念!!
最後は親切に最終のバスの時間のことまで心配してくれた。
きっとイタイ登山者に見えたのだろう(汗
まぁ思いつきでやってきたのだからそう思われても仕方あるまい(涙)
14:28 剣ヶ峰 3026m
バスターミナルから標準1時間30分のところ46分で到着
余裕たっぷり。
濃飛バスのおっちゃんは、どこのバス停でも相変わらずアテにならない。
ここ数年の間に3回乗って、3回とも嫌な思いをした濃飛バス。
きっと濃飛バスと僕の相性は恐ろしく悪いのだろう…
頂上からの眺めは最高に良い。
目の前には大日岳
南側には御嶽山
北に目を向けると岳沢を包むようにそびえ立つ穂高連峰、その後ろには槍ヶ岳・双六岳とパノラマが広がる。
笠ヶ岳も雄大に見える
白山も見える。
家族全員でも余裕で登れるなと感じた。
日本で一番簡単にピークハント出来る3000m級の山だろう。
14:49 剣ヶ峰出発
30分ほど景色を楽しみ、下山開始
14:52 蚕玉岳 2979m
剣ヶ峰のすぐ下にある蚕玉岳へは3分で到着
記念撮影をしてすぐに下山開始
15:07 肩の小屋 2765m
剣ヶ峰からガイドブック標準タイム35分のところ18分で到着
実際の歩行時間は16分くらいだろう。
もぅ楽勝ムード
ここから本気で走ればバス停まで10分かからない。
15:28 富士見岳 2817m
余裕があるので富士見岳へ寄り道
景色はやはり200mも高い剣ヶ峰の方が良い。
15:41 畳平バスターミナル 2702m
トイレを済ませてもまだバスの出発まで40分近くある。
時間を持て余したので剣ヶ峰側からはバス停を挟んで目の前にある魔王岳へ登る。
魔王岳への登りは団体客に紛れて登ることに。
人がトテモ多いので抜きにくい。
15:48魔王岳 2763m
パンフレット記載では15分のところ7分で到着
右手奥は、穂高連峰。手前の道路は乗鞍高原を走る乗鞍スカイライン
団体客の多い頂上でじっとしていても仕方がないので頂上付近をぐるっとと見た後、さっさと下山する。
16:03 畳平バスターミナル 2702m
時間が余ったので家族にお土産を買う。
明後日で乗鞍スカイラインは通行止めになるのでお土産物屋が在庫処分セールをしている。
16:20発 畳平バスターミナル 松本電鉄
ほうの木平駐車場までのバスだが今度は松本電鉄のバスだった。
バスは夕日に染まった穂高連峰を見ながら乗鞍岳を下る。
ほうの木平駐車場にバスが着いた時はあたりももう薄暗かった。
バスからマイカーに乗り換え神戸まで休憩なしでそのまま一気に走りぬけた。
今回の乗鞍登山は急遽思い立ったもので、何も準備をしていなかった。
ただバスで2700mまでこれたこともあり、3,000mを超える山に居る感覚がまったく無く、乗鞍岳は「登山」というより「ハイキング」というような感じであった。
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