笊ヶ岳 老平〜布引山テン泊 標高差2100m急登・急登・また急登
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 2,522m
- 下り
- 2,522m
コースタイム
老平6:20→登山道入口7:08→8:20広河原8:55→山の神9:55→桧横手山13:10→15:55布引山(テント泊)20:00就寝
※桧横手を手前あたりでメンバーの足がつり始めたため大幅にペースダウンしています。
2日目:8時間5分
4:40起床6:15布引山→7:15笊ヶ岳7:45→8:35布引山(テント撤収)9:10→桧横手山10:15→山の神12:00→12:30広河原12:45→登山道入口13:50→老平14:20
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
雨畑湖への道路が崩落により迂回路が出来ていました。 迂回路は川沿いの道を走ります。舗装されていませんが擦るような箇所はなかったです。 駐車場は4〜5台程度のスペース。トイレはありません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●老平〜登山道入口〜広河原 写真の通り歩きやすい林道で沢の音を聞きながら歩きます。 紅葉が見頃〜終りかけです。 登山口からは過剰なほど補強がしてあり、しっかりとした登山道が続きます。暫く歩くと吊橋が若干揺れますが面白かったです。 広河原までは緩やかなので体を慣らすのに丁度良いかと思います。 河原近くにテン場あります。 ●広河原〜山の神 広河原で川を渡らなければなりませんが、石が滑りやすくなかなか濡れずに渡れる場所がありませんでした。河原に降りた箇所から30m位下った場所に何とか渡れそうな場所を発見し、無事濡れずに渡れました。 ここが最後の水場となります。北アと異なり山頂で水を売ってくれる場所もないので担いでいくしかありません。 山の神までは九十九折の急登です。危ない箇所はないので自分のペースで登りましょう。 ●山の神〜桧横手山 山の神からは再び急登です。布引山直下のザレ場まで展望はほとんどありませんが、唯一富士山が見えるポイントが1箇所ありました。地図のカーブ地点あたりに置き去りにされ朽ちているワイヤーや機械がチラホラ。ここら辺は比較的なだらかで3〜4人テント張れそうな場所ありました。 ●桧横手山〜布引山 桧横手山山頂直下には道標ありあす。直下に1張、その近くに1張テン場あります。 しばらくは緩やかですが、最後のザレ場までが更に急登が待っています。 頑張って樹林帯を越えると布引大崩が見えてきます。一部ザレ場との堺を登りますが慎重に歩けば問題ありません。聖岳が見えてきて興奮しました。 大崩のピークまで登るとまた樹林帯に入り、すぐに頂上です。頂上の道標は写真の通り立派です。道標付近は樹林に覆われほとんど展望ありません。 山頂は平らで4張くらいのスペースがあります。一箇所樹林が切れいて富士山が見える場所があります。朝焼けの富士山は見えますよ。 また、テン場から笊方面に20mほど歩き樹林に入ると岩があり聖、赤石が見える絶景ポイントです。 ●布引山〜笊ヶ岳 陵線歩きはほとんどが樹林帯ですが、笊方面に歩き始めて5分程度の場所から写真の通り枝に邪魔されず富士山が見える場所あります。ここでご来光をみてから笊に向かうと良いでしょう。 陵線歩きといっても暫くすると下り、鞍部から10分ほど登ったところが平らになっていてテン場として使えます。2張はいけるかな? 鞍部から軽身25分で山頂に到着。山頂直下にも登山道に被る形で2人用テントなら幕営できそうな場所がありました。 山頂には南アの立派な道標と山梨百名山の道標が立っています。展望はほぼ360度。 北に南ア北部の北岳、間ノ岳、鳳凰三山、仙丈岳。西に千枚〜悪沢〜赤石〜聖の陵線が目の前。東に小笊と富士山、更に駿河湾まで遠望でき素晴らしい展望でした。 ●温泉 ヴィラ雨畑にて入浴しました。駐車場からすぐ近くの鉱泉です。 通常500円のようですが、今回はそば祭りで15時まで無料でした。 14:45頃だったのでラッキーです。 風呂はそれほど広くありません。洗い場4か所。 鍵付きロッカー、ドライヤー、自販機、食堂、売店あります。 |
写真
感想
昨年の悪沢岳〜赤石岳周遊時に千枚岳から見えた猫の耳のような双耳峰が気になった笊ヶ岳。調べてみると標高差2100m、頂上付近での水の補給がないなど厳しい条件が重なっており、いつか登ってみたい憧れの山でした。
と、先月の三俣〜常念岳が標高差1600m程度。下から水を担いで1日で蝶ヶ岳まで歩けたのでこれは今行くしかないだろうと意気込んで笊ヶ岳を計画しました。
広河原も何とか靴を脱がず渡れ、水を1人3醗幣緜媛辰巴瓦いよいよ本番の始まり。危険な場所はないものの、とにかく展望がない樹林帯の中をひたすら登る。まだ葉が落ちているため枝越しに稜線が見えたのが救いか。布引山のザレ場に到着するまで唯一1ヶ所富士山が見える場所は一休みにはちょうど良い。
長い急登の末、ようやくザレ場へ到着し開けた展望は聖岳、広河内岳など南ア南部の素晴らしい景色で来てよかった。布引山の山頂のテン場は樹林に囲まれているので風の心配もなく、思いのほか暖かい夜を過ごせた。ちょうどテン場の前の樹林が本当に一部開けていて富士山が見えるのは嬉しい。
翌日、軽身で笊ヶ岳へと登った。鞍部まで結構なくだり、鞍部から急登が待っていたが1時間で頂に達した。山頂からの展望は、南アの名峰聖岳、赤石岳、悪沢岳が稜線を連ねて見え、北アの蝶ヶ岳から見る名峰槍ヶ岳、穂高岳と甲乙つけがたい。
北には今年登った白峰三山の稜線が見え、数年前に登ったオベリスクも視認できる。また、小笊の上にたたずむ富士の景色も他ではなかなか見れないし、富士の右手には海面が輝き駿河湾がはっきりと認識でした。わずか30分であるが標高差2100mを登ってきた甲斐があったというものだ。
再びこの場所を訪れるのはいつになるか分からないが、次回はダイアモンド富士の見える時に来たい。
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