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Yamareco

記録ID: 149702
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

笊ヶ岳 老平〜布引山テン泊 標高差2100m急登・急登・また急登

2011年11月12日(土) ~ 2011年11月13日(日)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
YAMA555 その他3人
GPS
32:00
距離
19.9km
登り
2,522m
下り
2,522m

コースタイム

1日目:9時間35分
老平6:20→登山道入口7:08→8:20広河原8:55→山の神9:55→桧横手山13:10→15:55布引山(テント泊)20:00就寝
※桧横手を手前あたりでメンバーの足がつり始めたため大幅にペースダウンしています。

2日目:8時間5分
4:40起床6:15布引山→7:15笊ヶ岳7:45→8:35布引山(テント撤収)9:10→桧横手山10:15→山の神12:00→12:30広河原12:45→登山道入口13:50→老平14:20
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
甲府南ICより下道
雨畑湖への道路が崩落により迂回路が出来ていました。
迂回路は川沿いの道を走ります。舗装されていませんが擦るような箇所はなかったです。
駐車場は4〜5台程度のスペース。トイレはありません。
コース状況/
危険箇所等
●老平〜登山道入口〜広河原
写真の通り歩きやすい林道で沢の音を聞きながら歩きます。
紅葉が見頃〜終りかけです。
登山口からは過剰なほど補強がしてあり、しっかりとした登山道が続きます。暫く歩くと吊橋が若干揺れますが面白かったです。
広河原までは緩やかなので体を慣らすのに丁度良いかと思います。
河原近くにテン場あります。

●広河原〜山の神
広河原で川を渡らなければなりませんが、石が滑りやすくなかなか濡れずに渡れる場所がありませんでした。河原に降りた箇所から30m位下った場所に何とか渡れそうな場所を発見し、無事濡れずに渡れました。
ここが最後の水場となります。北アと異なり山頂で水を売ってくれる場所もないので担いでいくしかありません。
山の神までは九十九折の急登です。危ない箇所はないので自分のペースで登りましょう。

●山の神〜桧横手山
山の神からは再び急登です。布引山直下のザレ場まで展望はほとんどありませんが、唯一富士山が見えるポイントが1箇所ありました。地図のカーブ地点あたりに置き去りにされ朽ちているワイヤーや機械がチラホラ。ここら辺は比較的なだらかで3〜4人テント張れそうな場所ありました。

●桧横手山〜布引山
桧横手山山頂直下には道標ありあす。直下に1張、その近くに1張テン場あります。
しばらくは緩やかですが、最後のザレ場までが更に急登が待っています。
頑張って樹林帯を越えると布引大崩が見えてきます。一部ザレ場との堺を登りますが慎重に歩けば問題ありません。聖岳が見えてきて興奮しました。
大崩のピークまで登るとまた樹林帯に入り、すぐに頂上です。頂上の道標は写真の通り立派です。道標付近は樹林に覆われほとんど展望ありません。
山頂は平らで4張くらいのスペースがあります。一箇所樹林が切れいて富士山が見える場所があります。朝焼けの富士山は見えますよ。
また、テン場から笊方面に20mほど歩き樹林に入ると岩があり聖、赤石が見える絶景ポイントです。

●布引山〜笊ヶ岳
陵線歩きはほとんどが樹林帯ですが、笊方面に歩き始めて5分程度の場所から写真の通り枝に邪魔されず富士山が見える場所あります。ここでご来光をみてから笊に向かうと良いでしょう。
陵線歩きといっても暫くすると下り、鞍部から10分ほど登ったところが平らになっていてテン場として使えます。2張はいけるかな?
鞍部から軽身25分で山頂に到着。山頂直下にも登山道に被る形で2人用テントなら幕営できそうな場所がありました。
山頂には南アの立派な道標と山梨百名山の道標が立っています。展望はほぼ360度。
北に南ア北部の北岳、間ノ岳、鳳凰三山、仙丈岳。西に千枚〜悪沢〜赤石〜聖の陵線が目の前。東に小笊と富士山、更に駿河湾まで遠望でき素晴らしい展望でした。

●温泉
ヴィラ雨畑にて入浴しました。駐車場からすぐ近くの鉱泉です。
通常500円のようですが、今回はそば祭りで15時まで無料でした。
14:45頃だったのでラッキーです。
風呂はそれほど広くありません。洗い場4か所。
鍵付きロッカー、ドライヤー、自販機、食堂、売店あります。
駐車場よりスタート
駐車場よりスタート
駐車場からすぐ登山届ボックスあります。ここからはゲートがあるので関係者以外車は入れません。
駐車場からすぐ登山届ボックスあります。ここからはゲートがあるので関係者以外車は入れません。
快適に林道歩きします。
快適に林道歩きします。
林道歩き
登山口に到着。
ここから広河原までも歩きやすいです。
登山口に到着。
ここから広河原までも歩きやすいです。
広河原までは道も結構舗装されています。
広河原までは道も結構舗装されています。
広河原までは紅葉が見事でした。
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広河原までは紅葉が見事でした。
吊橋渡り中。
廃屋。柚子、柿がなっていました。
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廃屋。柚子、柿がなっていました。
落ち葉がきれいでした。
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落ち葉がきれいでした。
広河原の景色。
広河原の横断。
到着地点から30m位下ったところで水に浸からず何とか渡れる場所見つけました。
広河原の横断。
到着地点から30m位下ったところで水に浸からず何とか渡れる場所見つけました。
広河原が最後の水場です。
ここで水を担いでからの地獄の急登が待ち構えています。
広河原が最後の水場です。
ここで水を担いでからの地獄の急登が待ち構えています。
山ノ神に到着。枝越しに布引山、小笊が見えます。
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山ノ神に到着。枝越しに布引山、小笊が見えます。
山ノ神から少し登った場所。
ザレ場にたどり着くまでに見える唯一の素晴らしい展望。
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山ノ神から少し登った場所。
ザレ場にたどり着くまでに見える唯一の素晴らしい展望。
富士山が大きく見えます。
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富士山が大きく見えます。
冠雪がありました。
やはり化粧している富士は素晴らしいです。
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冠雪がありました。
やはり化粧している富士は素晴らしいです。
カーブ地点あたりに放置されている機会。
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カーブ地点あたりに放置されている機会。
地図のカーブ地点に置き去りにされていたワイヤー群。昔はここまで人が入っていた名残ですね。
地図のカーブ地点に置き去りにされていたワイヤー群。昔はここまで人が入っていた名残ですね。
桧横手に行く途中のテン場ポイント発見。
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桧横手に行く途中のテン場ポイント発見。
同じく桧横手に行く途中。
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同じく桧横手に行く途中。
桧横手山。テン場スペース有り。
桧横手山。テン場スペース有り。
桧横手の道標からすぐにもう一箇所3〜4人用のテントがはれる場所有ります。
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桧横手の道標からすぐにもう一箇所3〜4人用のテントがはれる場所有ります。
桧横手から登り始めると雲に覆われました。
展望ない道だからいいんだけど。
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桧横手から登り始めると雲に覆われました。
展望ない道だからいいんだけど。
陽光が漏れてきて幻想的な風景です。
陽光が漏れてきて幻想的な風景です。
布引山への急登
布引大崩に到着。ここは展望が素晴らしいです。
縁を歩いて登ります。
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布引大崩に到着。ここは展望が素晴らしいです。
縁を歩いて登ります。
大崩から聖岳。
布引山山頂。道標は立派。
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布引山山頂。道標は立派。
布引山山頂直下は3〜4張りが4つ設営できそうです。
布引山山頂直下は3〜4張りが4つ設営できそうです。
右がワイの住まい。左が後から来た2人組みパーティーのテント。
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右がワイの住まい。左が後から来た2人組みパーティーのテント。
布引山テント場から30m程度笊方面へ行ったところの左側に岩があり、聖・赤石展望が良い場所になっています。
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布引山テント場から30m程度笊方面へ行ったところの左側に岩があり、聖・赤石展望が良い場所になっています。
もう少しで日が沈みます。
キレイな時間帯です。
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もう少しで日が沈みます。
キレイな時間帯です。
早朝布引山山頂からは唯一富士山が見えるスポットがあります。
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早朝布引山山頂からは唯一富士山が見えるスポットがあります。
朝の富士はキレイだなー
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朝の富士はキレイだなー
反対側は真っ暗です。
月がきれいでした。
反対側は真っ暗です。
月がきれいでした。
笊方面へ少し歩いた所に富士山側の展望が開ける場所があります。
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笊方面へ少し歩いた所に富士山側の展望が開ける場所があります。
雲海に富士山。この景色を見るためテン泊ですよね。
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雲海に富士山。この景色を見るためテン泊ですよね。
雲海に富士山空大目に
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雲海に富士山空大目に
途中からみた笊ヶ岳。
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途中からみた笊ヶ岳。
布引からの鞍部を少し登った場所にテント3張りくらい張れそうです。
布引からの鞍部を少し登った場所にテント3張りくらい張れそうです。
山頂に到着しました。
念願の小笊と富士山。
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山頂に到着しました。
念願の小笊と富士山。
山頂から南ア南部を一望します。
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山頂から南ア南部を一望します。
山頂から赤石岳。
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山頂から赤石岳。
悪沢〜千枚の陵線と奥に塩見も見えました。
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悪沢〜千枚の陵線と奥に塩見も見えました。
南ア北部の北岳、間ノ岳方面が良く見えました。
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南ア北部の北岳、間ノ岳方面が良く見えました。
鳳凰三山は相変わらずオベリスクが顔を出しているのが分かる。
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鳳凰三山は相変わらずオベリスクが顔を出しているのが分かる。
山頂道標と一緒に富士山。
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山頂道標と一緒に富士山。
道標が写れば富士山が写らず。
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道標が写れば富士山が写らず。
山梨百名山の道標。南アを展望に。
山梨百名山の道標。南アを展望に。
三角点は枝の下にあります。ちょっと分かりづらいかも。
三角点は枝の下にあります。ちょっと分かりづらいかも。
右手は駿河湾が見えたー海が見えるとは思いませんでした。天気最高に良かったです。
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右手は駿河湾が見えたー海が見えるとは思いませんでした。天気最高に良かったです。
洒落た道標と南ア。
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洒落た道標と南ア。
2度登った赤石岳が真近です。
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2度登った赤石岳が真近です。
ザレ脇を通って下山開始します。
ザレ脇を通って下山開始します。
大崩の淵は慎重に渡ります。
大崩の淵は慎重に渡ります。
温泉ヴィラ雨畑。
今回はそば祭りのため3時まで無料だって。
ちょっと嬉しいですね。
温泉ヴィラ雨畑。
今回はそば祭りのため3時まで無料だって。
ちょっと嬉しいですね。
雨畑湖への砂利道の迂回路を通って下り中でs。
雨畑湖への砂利道の迂回路を通って下り中でs。

感想

昨年の悪沢岳〜赤石岳周遊時に千枚岳から見えた猫の耳のような双耳峰が気になった笊ヶ岳。調べてみると標高差2100m、頂上付近での水の補給がないなど厳しい条件が重なっており、いつか登ってみたい憧れの山でした。
と、先月の三俣〜常念岳が標高差1600m程度。下から水を担いで1日で蝶ヶ岳まで歩けたのでこれは今行くしかないだろうと意気込んで笊ヶ岳を計画しました。

広河原も何とか靴を脱がず渡れ、水を1人3醗幣緜媛辰巴瓦いよいよ本番の始まり。危険な場所はないものの、とにかく展望がない樹林帯の中をひたすら登る。まだ葉が落ちているため枝越しに稜線が見えたのが救いか。布引山のザレ場に到着するまで唯一1ヶ所富士山が見える場所は一休みにはちょうど良い。

長い急登の末、ようやくザレ場へ到着し開けた展望は聖岳、広河内岳など南ア南部の素晴らしい景色で来てよかった。布引山の山頂のテン場は樹林に囲まれているので風の心配もなく、思いのほか暖かい夜を過ごせた。ちょうどテン場の前の樹林が本当に一部開けていて富士山が見えるのは嬉しい。

翌日、軽身で笊ヶ岳へと登った。鞍部まで結構なくだり、鞍部から急登が待っていたが1時間で頂に達した。山頂からの展望は、南アの名峰聖岳、赤石岳、悪沢岳が稜線を連ねて見え、北アの蝶ヶ岳から見る名峰槍ヶ岳、穂高岳と甲乙つけがたい。

北には今年登った白峰三山の稜線が見え、数年前に登ったオベリスクも視認できる。また、小笊の上にたたずむ富士の景色も他ではなかなか見れないし、富士の右手には海面が輝き駿河湾がはっきりと認識でした。わずか30分であるが標高差2100mを登ってきた甲斐があったというものだ。

再びこの場所を訪れるのはいつになるか分からないが、次回はダイアモンド富士の見える時に来たい。

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