平ヶ岳トレッキング(雨池橋in/out)
- GPS
- 11:45
- 距離
- 34.2km
- 登り
- 1,906m
- 下り
- 1,892m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
百名山50座目となる記念すべき山に選んだのは、日帰り最難関といわれる平ヶ岳。一般的には鷹ノ巣登山口からの12時間近くかけてのピストンとなりますが、今回はプリンスルートと呼ばれる、昭和61年に皇太子(現天皇)が使った中ノ岐林道を「オール徒歩」で歩き通すルートを選択し、休憩を除くと10時間の山行となりました。
※ちなみに、2014年、田中陽希さんも、ここを歩いて登頂されてます。ただし、彼は雨池橋ゲートからではなく、銀山平(更に+12,3km)から、ですが・・・・。
通常は、銀山平の温泉宿に宿泊した人のみが、許可車で送迎され、利用されるショートカット登山口ですが、この時期は写真を見てもらえばわかるように、車が立ち入れる道ではなく、健脚者が己の足で歩き通すことでしか利用できない悪路となってます。ともあれ、前日小雨の中登った巻機山と異なり、梅雨の晴れ間が広がる絶好の登山日和となりました。
長旅覚悟で、朝は4時前に出発し、6時半前に、中ノ岐登山口へ到着。中ノ岐林道には、山から雪崩れてきた雪渓が2箇所あり、チェーンスパイクを持ってはいましたが、細心の注意を払い、つぼ足で雪渓を通過しました。そのほか、山側からものすごい勢いで流れ出る滝水が、舗装路上をドクドク流れ、ぷち渡渉が必要な箇所が最低2箇所あり。幅は2mほどで、往路はジャンプで越えましたが、復路は幅が増しており、ジャンプ不可のため、大きいビニール袋を靴の上から履いて(被せて)、ゆっくりと渡渉しました。
その他道中、崩落した岩がゴロゴロ転がっている箇所が多数あり、この道にマイクロバスが入るためには、重機を入れて、大掛かりな整備が必要と目され、お金も時間もかかりそうですね・・・。
中ノ岐登山口からすぐの沢には、まだ橋が架かっておらず、2mほどですが、渡渉が必要。登山口〜稜線(玉子岩分岐)までは、2時間強。ひとたび稜線に出ると、ずっと平ヶ岳や巻機山、越後三山、燧ヶ岳などが見え続けます。あ、飯豊連峰も!稜線に出ると、すぐに玉子岩。往路も復路も、中ノ岐登山口利用者は今日1日で私一人でしたが、玉子岩分岐以降は、鷹ノ巣登山口から登ってきた健脚者がたっくさんいました。梅雨の晴れ間ですから、ね。
玉子岩から平ヶ岳山頂に向かう途中、100m以上の雪渓を越えますが、傾斜がほぼないので、つぼ足で問題なし。向かう途中、ずっと尾瀬・燧ヶ岳が見え続けます。日光白根山、男体山、皇海山など、栃木日光方面の名峰もズラリと勢ぞろい。
中ノ岐林道から2.5H、雨池橋ゲートから5H、ついに平ヶ岳へ登頂!祝・百名山50座目☆。山頂碑に眺望はないけど、ちょっと歩くだけで見晴らしのよい最高点(群馬との県境)がありました。池塘越しに見る越後三山は絶景の一言!その他、上州武尊山の奥には富士山も見え、「中越からでも富士山って見えるんだ!すごッ!」と思いました。
上越の名峰群(火打山、妙高山、雨飾山)、昨日登った巻機山、浅間山、至仏山等々、百名山ラッシュ!ずっと雲がかかっていた日光白根山も、最後はほぼ雲が取れ、まさに百名山オールスターズ勢ぞろい!って感じの光景を堪能できました。
みんながみんな、鷹ノ巣口へ下る中、ただ一人、中ノ岐口へ下ります。平ヶ岳は山頂はもちろん、鷹ノ巣口も中ノ岐口も、ドコモでも携帯オール圏外のため、有事の際は絶望的な状況に追い込まれるので、中ノ岐口から登るならソロでないほうがよいですね・・・。(私はやむを得ずソロでしたが)
稜線(玉子石分岐)から、中ノ岐口までの下山はあっという間(70分位)ですが、そこから雨池橋ゲートまでが、やはり長い。往路と同様、2.5Hかかりました。しかも往路で雪崩れた雪渓を2箇所越えてきたので、またあそこを歩くのか・・・と考えると気持ちが盛り上がりませんが、山頂で見た絶景を肴に頑張って歩き通しました。
平ヶ岳・・・。本当に日帰りするには大変な山です。基本テント泊もできないので、日帰りするしかない、真の健脚者のみが登頂を許される、そういった特別な山だと感じました。しかも、新潟方面(浦佐駅辺り)からのアクセスも至極大変で、奥只見湖畔のジグザグ道は、運転にも気を使います。でも、そうした困難を克服した者だけが見られる山頂部の絶景は、すばらしいの一言に尽きます。
銀山平に泊まり、送迎車で中ノ岐口まで送ってもらって「ゆる登山」するのが、一番楽な方法ですね、間違いなく。敢えて中ノ岐林道を歩くのも、オツですが、二度とトライしたくはないですね(笑)
※翌日(苗場山)へ続く
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