平標山と仙ノ倉山
- GPS
- 05:02
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,302m
- 下り
- 1,297m
コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 5:02
天候 | 晴れ 稜線は微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースの整備は完璧で迷うところなし。登山者多し。 |
写真
感想
どの季節に訪れても楽しい平標山を3ヶ月ぶりに再訪した。今回はお隣の仙ノ倉山も。早朝出発で前半は人もいなくて良かったが、後半は人が多くてくたびれた。詳細は以下に。
三国峠を登ってトンネル出口にある駐車場には3:40頃到着。日の出の早い時期とは言えさすがに暗い。LEDライトを点けて食事と準備をして出発。クルマは自分以外に1台のみ。出発時もまだ暗かったが別荘がならぶ林道は街灯もあるのでヘッドランプは使わずに歩く。外は9℃と6月のこの時期としては寒いほう。シャツを2枚重ねて着、早足で歩いて体を温める。平標山・仙ノ倉山の二山を回る場合、時計回りで回る人が多いのかもしれないが、自分は最初に林道を歩いて十分ウォームアップするほうを好んでいる。今回もこの反時計回りコースを採用。平標山は特に積雪期にスキーで何度も往復していて、その際はヤカイ沢付近で林道を捨てるが、今の時期は猛烈な藪なのだろう。林道を歩きながら左手側を見たが、こんなところ雪がない限り無理だ、と思うことしきりだった。出発時はかなり暗かったが、出発から40分ほどで登山口に到着したころにはすっかり夜は明けていた。体は良い塩梅に温まっている。というか既にうっすら汗をかいていたのでシャツを1枚脱いで長袖のみになる。水分のみ取って登山道に入る。この山は整備が良くて、登山道よりも木道や木の階段が多かったことを思い出す。とは言え始めは普通の緩い登りが続く。夜明け前の出発が良かったのか、登山者は誰もいない。時折草むらでガサゴソ音がして鳥が飛び立つ。日曜日で好天予報だがとても静かだ。林道を歩いていても風はなかったが、それは樹林帯に入っても変わらない。しかも登りとなれば暑くて汗が出てくる。6月も後半だから、日によってはもっと蒸し暑くて大汗をかきながらの登りになるはずだが、今日は出だしの気温が低かったので暑いとは言え恵まれていただろう。本格的に登り始めて40分ほどで山小屋に到着。泊まりの人と思しき人が準備をしていた。テントも一張り。こちらもベンチに座って水分の補給。ここで水を得られると知っていたので空で持ってきた水筒を満たす。これで1キロは重くなったはずだがあまり差は感じなかった。ここからは樹林帯の外に出るので、天気が良ければ快適な歩きになるし、今日は予報どおりに晴れてくれたので景色を眺めながらの登りになった。が、ここから先は階段が続く。雪があれば楽だし、スキーがあればすり足で登れるが、今日はもも上げ運動の日と観念して歩く。樹林帯の外に出て風が体に当たるようになり、始めは心地良かったが、風が思いの外冷たくシャツ1枚では徐々に寒さを感じるように。止まって着るのが億劫なのでそのまま進む。山頂の直下付近で大きな荷物を持ったパーティを交わして平標山の山頂に到着。無人。今日は風も弱く穏やかだが、やはりシャツ1枚では寒い。山小屋の所で休んでから30分ほどで到着したので写真数枚のみ撮って先に進む。昨年は三国峠から平標山を通過し平標新道をくだったが、その時仙ノ倉山はパスしていた。昨年下った平標新道から見ると、仙ノ倉山はやはり立派で、平標山はその派生に過ぎないように思えたくらいだった。縦走路に入ると両側はお花畑。これを期待してきたのも事実だが、やはりこの時期のこのエリアは花が多くてハズレがない。毎年来ても良いくらいだと思った。平標山と仙ノ倉山の間は細かなアップダウンが多いし、この傾向は縦走路が谷川岳に至るまで変わらなかった記憶がある。よって今日も登り下りを繰り返しながら距離を稼いで仙ノ倉山に至った。ここも無人。やはり風が通って寒いので、途中で脱いだシャツをもう一度着て暖を取る。帽子を被り、サングラスもかける。座ってこの日初めて食料を消化する。食べないと減らないので軽くならない。10分ほど休んでもどちらからも人の姿はなし、山頂を独占できた。早起きは三文の得とはよく言ったものだ。ここから先の縦走路はきついが楽しそうだし行ってみたかったが、今日の装備では全く無理なので見るだけにして元来た道を戻る。大きなザックを背負って、恐らく谷川岳まで縦走するパーティが2つ。今日は天気は良いが、途中からピーカンに晴れたら暑くて熱中症注意だろうと、他人事ながら心配してしまう。帰りも両側の花畑を見ながら歩いて平標山に戻る。7時を回った時間だったのでさすがに先客がいた。平標新道のほうを見つつも今日は松手山の方向に下る。そして、下り始めでヤカイ沢上部の斜面を見る。積雪期はここを滑っているのか、と我ながら感激する。今は雪はひとかけらもない。下り始めてヤカイ沢を過ぎて気付いたのは、とにかく登りの人が多いことと虫が多いことだった。どちらももう本当に多い。虫は嫌なら山に来るな、と言われそうだが、登山者のほうは自分の想像を超えていた。正確に計っていないが次のすれ違いまで5分と時間が空くことはなかったし、登山口までの間で多分100人以上の人とすれ違っただろう。手軽に入れるし、高山植物も多い山なのである程度の人出は予想していたが、今日のこの人の多さは全く想定外だった。次々人が上がってくるので自分のペースで歩くのは到底無理。狭い登山道で登り優先なのでとにかく止まって待つ。一人の待ち時間が5秒としても100人以上とすれ違えば500秒以上トータルで待ったことになるし、実際にそれくらいかそれ以上は立ち止まってやり過ごしたと思う。さすがにこれは少しストレスを感じたが、山でのルール・マナーなので致し方ない。時折「はやいですね」と声をかけられるが、降りてくる時間が速いのか、それとも降りる速度が速いのか、その他のはやいなのか分からないので適当に「ええ」と頷くだけで通過する。こういう時はなんと返答したものか困る。というか、100人以上毎回とすれ違いざまにおはよう、こんにちは、と挨拶するのも結構しんどかった。そんなこんなで下りはあまり登山をしている気分になれず、とにかく人を無事やり過ごして登山口まで降りてくる。途中待ち時間長く時間がかかった気がしたが、その分足を休められたと思えば良いのかもしれない。当然と言うべきか、登山口からクルマへの移動中もこれから登ろうとする登山者とすれ違う。今日に限って言えば、この山はオーバーユースではないか、という感を得た。最後車道を少し歩いてクルマに戻る。予想はしていたが、クルマはだいぶ増えていたし、到着後にクルマが数台更に増えてこれから歩き出す人もいた。人それぞれなのだろうが、この暑い時期は暑い時間帯に登りにしないほうが様々なリスクを減らすことができるとおもうし、何より早朝のほうが人が少なくて良いと思うのだ。下りで行き違った人が皆あの狭い山頂にいるかと思うと、ちょっと怖い気がする。
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