赤城山(外輪山周回のはずが……)
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- GPS
- 09:09
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,533m
- 下り
- 2,050m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駒ケ岳から鳥居峠へのバリエーションは、ルートファインディング必要。 大ダオから下は、踏み跡うすい。 鈴ヶ岳下の林道から出張峠方面は、ルート不明。 |
写真
感想
このところ忙しかったのと、谷川岳で痛めた右ひざ外側じん帯を休めるために、しばらくおとなしくしていました。
膝の違和感は完全に消えたわけではないですが、リハビリ登山です。
ものすごくきれいで大充実からスタートし、最後は猛反省(ちょっとしゃれにならん)で終わるという、悲喜こもごもの登山でした。
赤城山っていつも悩むことがあります。
あの外輪山のどれに登ると赤城山?(これ榛名山も同じ悩みあり)
あれこれ悩んだ結果、クリアな解決方法を発見!
全部登っちゃえばいいんだ。
というわけで、外輪山周回を計画します。
当日は黒檜山登山口から登山開始。
山は一瞬、冬の様相でぎょっとしましたが、いざとなったら引き返そうと進みます。
ここの急な岩の登りは、登り好きの私にはどストライク! この登りの感じ、心地よいです。
そして霜柱がにょきにょきの道はついに、パウダースノーの状態になり、木々が雪化粧して、森が白い花を咲かせたようになります。
幻想的で美しい!
白銀の世界とも違う、不思議な景観です。
そして木々の美樹の黒と雪化粧の白が、真っ青な青空に映える!!!
もう今日はこれだけで、大満足です。
そして、外輪山縦走開始。
駒ケ岳からは、登山口に降りず、鳥居峠へのバリエーションルートを下ります。
すごい急坂です。
踏み跡はありますが、鳥居峠の目と鼻の先のところで、ルートがほとんど消えます。要ルートファインディング。
そこから小地蔵岳に足をのばし、地蔵岳に向かいます。
登る途中から見る小沼のグリーンが美しい!
地蔵岳は電波中継塔が並ぶシュールな光景。特に、地蔵と合わせると、シュールさ倍増。
懸案の膝はこのあたりで痛みが出てきますが、軽くさすると痛みは消えるので、継続可能と判断し縦走を続けます。
鍬柄山への稜線は、穏やかで気持ちの良い道です。
大ダオで荷物をデポして、空身で鈴ヶ岳往復。
大ダワから薄い踏み跡を下って、林道まで出たところで16時になりました。
ここからはエアリアの太線ルートを通って出張峠に向かい、余裕があれば稜線ルートで、なければ稜線には向かわずに車道を経由して黒檜山登山口に向かう予定。
しかし、ルートにそって沢を渡ったところで、異変発生。
続いているはずの道が、全くない!!!
一般ルートのはずなのに、目の前は完全なバリエーションルートの様相。
あたりをうろうろしましたが、道を間違えたわけではなさそう。
時間的に引き返せないので、慎重に突っ込みます。
しかし、中途半端に残るリボンに惑わされ、出張峠へ登る沢筋より、もう一本奥の沢に入ってしまう。
道迷いです。
とりあえず、尾根筋を通って、出張山方面の稜線に取り付きたいと思い尾根筋を進みます。
日も傾いてくるので、時間との闘いです。
「鷲巣山」の看板とテープが出たので、ルートがあるんだと少し安心し先に進む。
しかしこれが大間違い。
この先はかなり切れ落ちた急登で、おまけに密生する灌木の幹や枝に遮られて、前進困難。
それでも無理をして進むと、明確な踏み跡のある稜線に出ました。
そしてここで今回最大のチョンボ。向かう方角を、コンパス確認しなかった……。
出張山から続く稜線であれば、出会ったら左と思っていましたが、自分が出会ったのは、野坂峠から沼田方面へ続く稜線でした。
とうとう日は暮れて、コンパスを見ると東へ進まないといけないのに、北に向かって進んでいる……。
遭難一歩手前。恥ずべきことです。
とりあえず踏み跡とリボンに沿って進み、林道に出会ったので、林道伝いに下りました。
人里に下りると工場があり、そこでタクシーを呼んでもらおうとお願いすると、工場の方がとても優しい方で、私が乗ってきた車がとめてある黒檜山登山口まで車で送ってくださいました。
大変助かりました。いくら感謝しても、足りません。本当にありがとうございました。
白い美しい世界を堪能して大満足というスタートから、登山者としては最低の終わり方という、猛反省の一日になりました。
山をなめてるつもりはないし、慎重に行動しているつもりですが、もっともっと慎重であるべきだと深く感じました。
唯一ましだったことは、迷って日が暮れた状態で、パニックにならなかったこと。
ビバーグも含めて検討できる、冷静な頭を最後まで持つことはできました。
このところのフライング登山がトレーニングになっているのかもしれません。
しかし、やはり落ち込みます。
もう山をやめようかとも思いましたが、それぐらい落ち込みますこの大失態。
一晩たって山をやめようという考えは消えましたが、もっともっと慎重に、自分と山との関係を見つめなおしてみようと思います。
そしてまた、山に向かいたいと思います。この反省をいかして。
コメント
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はじめまして。フライング登山(って昔のかもしか山行ですよね)楽しく拝見してます。
で気になったのですが地図(地形図)はどのようにして使ってらっしゃいますか?レポート中にコンパスは出てくるのですが地形図が出てこないので気になりました。
はじめまして。
コメントありがとうございます。
かもしか山行、っていうんですね。
加茂鹿之助の登山スタイル、初めて知りました(ネットは便利だ)。
何事にも、先人はいますね。
さて地図ですが、地図はいつも、一般登山道が多いので、エアリアで済ませています(これがいかんのでしょうかね?)。
コンパス確認が必要な時には、ランドマークの方位を地図に落として、現在地確認しています(磁北は合わせます)。
あとは、予想される現在地からの進行方向の方位を地図と合わせて確認という感じ。
今にして思えば、出張山を鍬柄山と認識し間違えていたのが、今回の最初のミスですね。後から思い返せば、ですが。
それで、尾根を踏み間違えています。
思い込みは最大の敵です。
今回は大変でしたね。おつかれさまでした。。。
とにかく無事に帰還できてよかったです。
道迷いは経験ないのですが、私一人なら今まで何度も迷っていることでしょう。
そして迷ったら多分パニックに陥ったと思います。
seizanryoさんのこの記録を見て、冷静に行動することが重要だと感じました。
それにしても、はじめの方で撮られた写真のきれいなことと言ったら。。
青い空に白い花、桜が咲いたようですね
や〜、恥ずかしいというか、面目ない記録です。
無事に帰還できましたが、わだちのある林道(人跡)に出たことがラッキーだったと思います。
明らかに方角は間違っていて、沼田方面に下っていることはわかっていましたが、人里に確実に出れるルートを外さないようにがんばりました。
パニックにならなかったのは、唯一よかったことです(嫌な汗は、いっぱいかきましたが)。
地形をあらためてみてみると、けっこう複雑なところでした。
序盤は本当によかったんですよ。
森は、本当に白い花が咲いたよう。
レコにはパウダースノーって書いちゃいましたが、木々の白いのも地面の白いのも、霧氷ですね。
さっぱりした写真ですが、展望のあるところはものすごい強風でした。
しかし、この美しさはたとえようもない。
かなり長い間、この風景を堪能しました。周回を計画していなければ、何時間か山頂にいたでしょうね。
最初は、よかったのですよ。
う〜む、いろいろありました。
seizanryoさん はじめまして!
道迷いで日が暮れるのは恐ろしいですよね〜
私も以前一度妻と道迷いして、日が陰ってきて怖い思いしました。
かみさんが 警察に連絡〜 とか半泣き状態に。。。
ガケ登って登山道見つけた時安心感といったら。。
今はいざという時の保険のためにソニーのnav-u持ち込んでます。カーナビ兼用です。
http://kakaku.com/item/K0000237184/
邪道かもしれませんが、位置方向が判るので道迷いの心配無くなりますよ!
コメントありがとうございます。
う〜む、道迷いは恐ろしいことです。
日暮れも近い時間で、行動時間に余裕がなくなっていたのも、状況判断を狂わせる悪い要因だったな、と反省。
日が暮れてからはビバーグも検討していて、食料は大丈夫、万が一のためのツェルトとダウンで防寒はなんとかなる、明日の仕事どうしよう、などと考えていました(幸いなことに、それくらいの冷静さはかろうじてありました)。
林道に出た時は、ホッとしましたよ。
ナビですか。便利なんでしょうね〜。
邪道ではないと思いますよ。ナビが邪道なら便利なギアも邪道です。
ギアの進歩なしには到達できないようなところもたくさんあるわけですからね。
ナビ、検討したことはありますね。
ただ、バッテリーが持つのかが不安で購入に至っていません。
あと最大の理由は、自分がメカ音痴なことです……。
ヤマレコ始めるまでは、自宅のパソコンも置物状態でしたからね……。
たちあげるのは3ヶ月に1回、みたいな……。
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