北岳バットレス第四尾根 日帰り

2018年06月30日(土) [日帰り]

• GPS: 11:18
• 距離: 10.1km
• 登り: 1,848m
• 下り: 1,827m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:48
• 休憩: 0:30
• 合計: 11:18

7:05 広河原山荘
7:20 白根御池分岐
9:13 大樺沢二俣
15:07 15:25 北岳
15:36 両俣分岐
15:42 北岳肩ノ小屋
16:00 16:06 小太郎尾根分岐
16:11 16:12 草すべり分岐
16:53 16:54 白根御池小屋
18:02 18:06 白根御池分岐
18:21 広河原山荘
18:23 ゴール地点

写真

6：30着のバスで広河原へ。
激混で10分遅れの6:40着。
6：40　広河原バス停発

6/30 6:59

テントを設営し7:00に出発。
今日は明るいうちに広河原まで帰り着く予定で進む。

大樺沢方面へ進む

と、未整備のため通行止
だけど、進む。

そしてパン一で渡渉

taneku:雪どけ水はメチャクチャ冷たかった！でもこんなのがたまらん☆

8：20　これを過ぎて進むとバットレスが見えてくる。
はず

だったけど、ガスの中。

二股まで来ると時折ガスが晴れたり曇ったり。

正面左に見えるのがDガリー大滝。
雪が残っているのは確認済だったが、思ったよりもない。

一番下の核心のあたりまで雪がある。
10：30到着

もちろんこんな所でザイル出してたら、間に合わないのでスーパーハイキングシューズに履き替えて、とっとと進む。

taneku:三点確保を意識して慎重に進んだ。

横断バンド。

丁度ピラミッドフェイスを登っているPTが居て、真下でビレイしている。落石しそうで一番緊張したw

taneku:ここはいろんな意味でヤバイ。落石を下のPTに当てる恐れあり^^;
自分がピラミッドフェース来るときはDガリー大滝から登ろうと思った。

Cガリー　
途中から雪が出てきたが端を進めば行ける。
残雪は直登できるのか調べてみよう。

ヒドゥン・スラブはだいぶ上まで埋まっているが、左側は濡れている上にホールドなし。
雪に手をぶっ刺して登った。

taneku:ここは結構悪いなぁとボヤきながら登った。後で確認したらⅣ級ぐらいあった(^_^;)

11：50　4尾根取り付きに到着。ちょっと休んで前進。
この頃は一面ガスの中。

taneku:キャメロット3番ぐらいがはまるクラック。ハーケンが2枚打ってあるのでカムはなくても行ける。左の壁やクラック右の外側にも使えるホールドあり。

2Pは簡単過ぎて伸ばしすぎた。45m程だして微妙なハーケンでビレイ。
写真は3P目

4P　ちょっと微妙なスラブだけどこれを超えて30mくらいでマッチ箱の頭

taneku:この辺りから徐々に高度感が出て楽しくなってくる。

明瞭な懸垂点があるので15m程懸垂。
下に支点があるが、ザイルの長さを考えたらできるだけ上でビレイすれば、50m一発で枯れ木テラスまで行ける。

5P枯れ木テラスまで、とどかず10m位上がってビレイ。

taneku:トポに枯木テラスまで30mと30mって書いてあるから50mロープじゃ届かないんじゃって言ったやん♫
60mなら普通に行けると思います。

枯れ木テラス。
右のカンテ沿いに行くとピリリとして気持ち良い。

taneku:テラスというほど快適でもないけどね。確かに枯れ木があった。
ここまでのルートはルンゼとリッジがあるけど高度感抜群のリッジが断然面白い！

枯れ木テラスから見たマッチ箱

taneku:超気持ちいい♫

6P楽しいトラバース。晴れてたら最高の一枚なのに。

taneku :トラバースなのでフォローもリードも関係なし。力量に差があるパーティーにとってはここが一番やっかいかも。まぁハンドホールドはガバですが…

7P　城塞ハング。
濡れててちょっと悪かった。
前回はこの時点でヘッデン。今日は14：30

taneku :ちょっとパワーが入りますが、ハーケンが数十センチ間隔で打ってあるので安心です。

最後の核心を超え、終了。
ザイルをしまい、縦走路まで歩く。

taneku:
やっぱliewさんとの山行は楽しい♫

登山道まではお花畑。

15：10　北岳山頂へ到着。
相方が12時間以内で降りたいと言い出す。

taneku:なんか目標がないとだらだらの下山路は楽しくないから…

北岳肩の小屋。
沢山の人で賑わってた。

taneku:地元の仲間に連絡したかったがS社のスマホは電波微妙…

16：50　白根御池まで降りてきた。

こいつが出ればもう終わったも同然。

18：20　広河原へ到着。
マジ死んだw

taneku :日没前に戻って来られました☆ちょっと急ぎすぎて無駄に疲れた(^_^;)

撮影機器：

iPhone SE Apple

感想

liew2fow

今回もまた懲りずに鹿児島から、ヤツが来た。
時間が無いのでバットレスを日帰りして日曜には鹿児島に帰るという。
梅雨時期ジャストで雨も上がり、雪もなく人も居ない。
微妙な時期だが二回目だったか、だいぶ簡単に思えた。次はソロだな。そう思える日が来るのを夢見ていたが、本当にそう思える日が来るとは思わなかった。
Dガリー大滝は最初の核心辺りまで雪があるが、そこまでアイゼン装着出来た。
バイルは持ってきたが、使用せず。
ヒドゥンスラブはほぼ雪で埋まっており、手がない濡れた箇所だけが出ていた。
4尾根取り付きまではザイル出さず。
後は雪はなし。
慣れていれば、30補助ロープで1P目とちょっとしたフェイス、懸垂、城塞ハング位出せば時間短縮行けるんじゃないかと思う。
それより、夏靴にインソール入れ忘れて、足の裏が痛くてたまらんやった。
次は厳冬期にいこう！

taneku

梅雨時のため、ダメ元で飛行機の早割チケットを予約していた。行けたらラッキーぐらいのつもりで計画していたところ、なんと梅雨明け！！俺ってこんなに晴れ男だったけ！？あまりの幸運に若干戸惑いながら、憧れのバットレスへ向かった！
アプローチは渡渉あり、雪渓あり、高度感抜群の悪場あり…とアルパイン要素満載で充実！テンション上がってガシガシ登っていると、Dガリー大滝を越えたあたりで足がつりだした(^_^;)まだまだ先が長いので焦ったが、水分補給してペースを落としたら、回復してくれた。シーズン序盤ということで渋滞もなく、気持ちのいい登攀ができた。
日没までに広河原へ戻りたかったので、急いで下山。広河原に着いた頃はヘロヘロ。
今回の山行でバットレスの概念が掴めたので、次回はピラミッドフェースや中央稜などにも挑戦してみたい。
その前に厳冬期登攀か！

コメント

kazuce

流石ですね！
鹿児島からバットレス日帰りは普通じゃないですね
やはりタフですねー
翌日登った自分達ではとても無理です。
時々記録拝見させていただいてますのでまた刺激的な記録に期待してます。
ではまた宜しくです

taneku

Re:流石ですね！
kazuceさん、はじめまして。
コメントありがとうございます！
私は田舎者のヘボヘボクライマーですが、実力者であるliewさんの力で弾丸ツアーさせてもらえてます。
しっかし、この時期としては信じられないくらいの好天でしたね！こんな幸運をヤマレコで共有できる方がいて、とても嬉しいです☆