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Yamareco

記録ID: 152386
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

庚申山から鋸山を越えて皇海山

2001年05月12日(土) ~ 2001年05月13日(日)
 - 拍手
GPS
22:40
距離
11.5km
登り
1,498m
下り
1,046m

コースタイム

5/12 14:20庚申山登山口-16:00庚申山荘(泊)
5/13 5:00庚申山荘発-6:20庚申山-8:40-50鋸山-9:30不動のコル-10:20-30皇海山-11:00-12:00不動のコル-13:10不動沢登山口
天候 5/12 晴れ
5/13 晴れ
アクセス 行き;東京ー(新幹線)-高崎ー(JR)-桐生-(わたらせ鉄道)-通洞駅―(タクシー)-庚申山登山口
帰り;不動沢登山口ー(車に同乗)-沼田駅―(JR)-上野
コース状況/
危険箇所等
庚申山から鋸山までの縦走路は、通る人も少なく、道型がはっきりしない場所もある。
特に、途中の蔵王山ピークから鋸山までは、切り立った稜線でアップダウンも多い。鎖場もあるが鎖もかなり古くなっているため、要注意。

鋸岳から不動のコルへの下りは、ザレた急斜面。

不動のコルから不動沢登山口までのルートは、沢沿いの踏み跡をたどるが、登山者が多く、赤テープの目印も多いので、それほど難しさはない。
庚申山登山口より、新緑の庚申山
2011年11月26日 12:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:12
庚申山登山口より、新緑の庚申山
庚申山荘
2011年11月26日 12:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:12
庚申山荘
庚申山山頂付近より北西の展望。残雪の多い上州武尊山などが見えている
2011年11月26日 12:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:12
庚申山山頂付近より北西の展望。残雪の多い上州武尊山などが見えている
庚申山山頂付近より、北東の展望。日光の男体山、白根山が頭を出している。
2011年11月26日 12:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:12
庚申山山頂付近より、北東の展望。日光の男体山、白根山が頭を出している。
不動沢のコル付近より、鋸岳のギザギザの稜線を振り返る。頂上直下にはわずかに残雪も見える。
2011年11月26日 12:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:12
不動沢のコル付近より、鋸岳のギザギザの稜線を振り返る。頂上直下にはわずかに残雪も見える。

感想

【山行No 288】

※百名山もだいぶ終わりに近づき、地味な山ばかりが残ってしまった。
 あまり食欲のわかない皇海山ではあるが、東京の単身赴任寮を起点で、1泊2日で行ってみることにした。
 最近の標準コースは不動沢からのピストンのようだが、あっけなさそうなので、ガイドブックに従い、庚申山からの縦走コースにしてみた。

5月13日(土)
 ・東京を朝出発。今日は天気も良く、上越新幹線から、奥秩父や西上州の山々も望めた。
9;07-28 高崎
 ・JR両毛線に乗り換える。初めて乗る線だが、ローカル線の、のどかな感じが良い。
10:09-39 桐生駅
 ・ここから、ワタラセ渓谷鉄道(旧 国鉄足尾線)に乗り換える。
  ここのディーゼルカーはなんとも古風な感じだ。それにしても乗客は満員で以外だった。
  新緑の谷沿いに気動車はのどかに進んでゆく。
12:11-15 通洞駅
 ・ここから、時間がもったいないのでタクシーにて登山口まで行く。

12:30-50 銅山平(標高=約850m) 
 ・ここが庚申山への登山口。ゲートには車が15台ほどある。
  今日は五月晴れで天気が良く、日差しがまぶしいなか、歩き始める。
 ・庚申渓谷沿いに林道を歩いてゆくが、思いのほか広葉樹の新緑が美しい渓谷だった。渓谷そのものも、深さがあって良い感じ。
 ・足尾山塊は、鉱害ですさんだ山、という印象を持っていたが、鉱害の影響を受けていない場所は、思いのほか自然が豊かで、これは以外だった。
14:10-20 一の鳥居
 ・ここからようやく緩やかな登りが始まる。
  ここからの登山道は、新緑の林は良いが、下草が全く生えてなく、異様な感じがする。
  鹿の食害で下草がないのだろうか?
 ・所どころにある岩は、凝灰岩のように見えた。

16:00 庚申山荘 着(気温=13℃)
 ・あまり人のこない山だと思っていたが、意外なほど立派な山小屋が建っていた。
  二階建てで50人は軽く泊まれそう。水もあるし、布団も常備されている(布団がカビ臭いのが、少し難点だが..)
 ・今日の泊り客はわずか4名。ラーメンで夕食をとり、早々に寝た。

5月14日(日)
 ・かけ布団を2枚使用したが、明け方は冷え込んだようで、少々寒かった。
5:00 庚申山荘 発(気温=10℃)
 ・今日も五月晴れの良い天気だ。風もない。
  シジュウカラや、センダイムシクイのさえずりを聞きつつ登る。
 ・ここから庚申山への登りは、ガイドブックのとおりで、岩場のへつりや、急な登りが続く。
  先日からの風邪が治り切っていないせいか、息が上がって少しキツイ登り。

6:20-30 庚申山山頂(標高=1892m)
 ・まずは一つ目の山頂。
  山頂部はあまり展望はなかったが、その少し先に行くと展望が開けた。
  目指す皇海山の向こうには、尾瀬の至仏山も見えるし、北方には日光の白根山や男体山も見え、なかなかいい感じ。

 ・庚申山までは往復する人が多いようで、道型もはっきりしていたが、
  ここから鋸山までの道に入ると、通る人が少ないようで、道型も急にはっきりしなくなった。
  残雪も所々残っており、ますます解りにくい感じ。
 ・いくつかピークを越え、「駒掛山」というピークの先を下る道で、ついに踏み跡を見失った。
  笹原のなか、よくよく見ると、南側(左手)が尾根筋のようで、そこまで笹をこいで進むと、ようやく踏み跡を見つけ、ほっとした。
 ・その後も、小さなアップダウンを繰り返し、なかなか前に進む感じではない。
 ・8個目のピーク(蔵王岳の表示あり)から先は、道の状況は一転して、
  岩場のあるやせ尾根となった。
  特にNo8のピークの下り、およびNo10のピークの下りは、標高差はわずか10mほどだが、
  卦薀ラス(?)の急な岩場の下りで、その両側もガレ落ちており、
  錆びた細い鎖を頼りに何とか下ったが、久々に肝を冷やした。
  (ほかにNo9ピークの登りにも錆びた鎖あり)
 ・予想以上に厳しいルートで、自分的にはいっぱいいっぱい。それにしても人に合わないなぁ。庚申山よりこちら、だれとも会っていない。

8:40-50 鋸山 山頂(標高=1998m)
 ・No10ピークを超えると、鋸山本峰の登りとなり、急登を登ると、ようやく、鋸山本峰についた。
  予想したより時間がかかる縦走路で、なかなか疲れた。
 ・鋸山山頂は結構展望は良く、尾瀬の燧岳や、日光連山、遠くには平が岳までも見えた。

 ・鋸岳山頂から、不動のコルへの下りも、これまた急な下りで、
  ガレているうえに部分的に残雪があり、結構怖かった。
  このあたりで不動沢からの登りの人5〜6人にようやくであう。
 ・急な下りが終わったかと思うと、その先は道が少し不明瞭となり、
  やけに疲れを感じたので、ここでザックをデポし、空身で皇海山に向かうことにした。
9:30 不動のコル
 ・ここは不動沢からの登山ルートになっているため、標識もあり、はっきりしたコル。
 ・不動のコルから皇海山へのルートは、最近のメインルートになっているせいで、
  ばかに明瞭な道になっており、サクサクと登れた。

10:20-30 皇海山山頂(標高=2144m)
 ・ガイドブックのとおり、針葉樹林の樹林帯のなかの山頂で展望なし。
  一応、92個目の百名山だが、あまり感動はない。人は不動沢からの登山者が20名ほど。

10:00-12:00 不動のコル
 ・当初の予定は、ガイドブックに従い、六林班峠より庚申山荘を経由して足尾側に降りる予定だったが、
  鋸岳の縦走で結構疲れたし、不動沢の道が割とまともそうなので、
  この時点で当初のコースを行く気はなくなっており、不動沢に下ることにした。
 ・鋸岳寄りにデポしたザックを取りにいったん戻り、再びコルに至る。そこから下山開始。
 ・不動沢は、ガイドブックには載っていないが、実際は、皇海山への最短ルートとして最も使用されているようで、
  沢沿いに下ってゆくと、赤テープも多いし、途中からしっかりした道型の登山道になった。

13:10-20 不動沢登山口 着
 ・ようやく登山口着。
  さて、ここからどうやって下界に下るか?だが、携帯も通じないし、タクシーも呼べそうもないので、
  厚かましいが、先行していた2人組のパーティに声をかけて、車に乗せてもらうことにした。
  あまり嫌な顔もされず、乗せてもらえて、感謝!
 ・林道は下界まで約20kmあった。車に乗せてもらえなければ、到底下山は難しいだろう。

14:40 白沢村(望郷の湯)
 ・同乗させてもらった車の人たちが、ここで温泉に入って帰るとのことなので、
  自分もここで温泉に入ることにした。
  温泉で汗を流し、そのあとのビールは、格別にうまかった!
  ここからは沼田駅までタクシーにて移動。
16:15-56 沼田駅
 ・在来線の新特急にて東京に戻る。東京には19時過ぎに到着。

※ 今回は、皇海山がメインのつもりだったが、実際の核心部は鋸山の縦走だった。
  鋸山は、あまり知られていない山だが、自分の実力いっぱいいっぱいの山を登れて、充実の山行だった。
  (ただし、さすがに翌日は、足が筋肉痛)

※ 今回、カメラが不調で、あまり写真が撮れてなかったのは、ちょっと残念。

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