命名『紀勢山脈』三瀬谷ー大台ケ原ー船津
- GPS
- 27:17
- 距離
- 85.5km
- 登り
- 5,944m
- 下り
- 6,011m
コースタイム
- 山行
- 22:00
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 22:38
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
三瀬谷ー大台ヶ原ー船津 縦走
dst86.66km asc5667m time27h17m
SUUNTO ambit2 1分計測にて
精度悪いのでそこそこ誤差あると思います。
(なぜこの尾根を行こうと思ったか)
山と高原の地図が網羅していない山域のあまりネット上にも記録が無い尾根を旅したいと思ったのが今回の縦走の理由です。
大台ヶ原へと伸びるこの尾根を見つけたのは1年8ヶ月ほど前で、そこから3回の下調べを経て、今回の縦走に挑みました。
(装備品)
総重量4.6kg
食糧約4000Kcal
水2.6L
ヘッドライト
予備ヘッドライト
予備バッテリー×2個
予備スマホバッテリー×2個
テーピング大
テーピング小
ハサミ
レインウェア上
ipodシャッフル
帽子
浄水器
ハイドレーション
手袋
スマホ
財布
(ざっくりとした予定時間)
三瀬谷ダムから
千石越まで 5時間
仙千代ヶ峰まで 10時間
千尋峠まで 15時間
大台ヶ原まで 20時間
あとはその時の気分で、尾鷲か船津へ下山
(プロローグ)
ワンコ「黒蔵谷どう?」
僕「悪い、片付けたい尾根があるから無理」
ワンコ「このクソ暑いのに尾根かよ!」
僕「しかも低山のなっ!」
という沢へのお誘いを断念することとなりました。
気持ち良かったやろぉ〜なぁ…
(振り返って…)
7月13日
仕事から帰宅後、1時間しか寝る事ができないまま、家を飛び出す。
7月14日〜15日
三瀬谷ダム横の桜公園に1時過ぎに到着。
少し重い気持ちをたたき起こして1時21分スタート。
そこから走ったり歩いたりの27時間行動となりました。
大台ヶ原に着いた時、考えました。
このあと尾鷲道から栃山林道へ降りて尾鷲駅へ向かうか、粟谷小屋側へ降りて約30kmの父ヶ谷大台線林道を下り船津駅へ向かうか…
ボーッと走りたかったので、ルーファイ等の必要がない船津駅を目指すことにしました。
しかし、このボーッとできる状況は眠気を誘発します。
居眠り運転で谷底へ落ちてしまわないように気をつけながら進みます。横になりたい衝動と始発までの時間潰しも兼ねて、何度か寝転んで夜空を眺め、目を瞑ってました。
どれだけの時間眠っていたのか…
5分なのか?
10分なのか?
30分なのか?
時間の感覚がよくわかりませんでした。
仰向けで見た大台の星空は綺麗でした。
暫く林道を進んでいると遠くの方でオレンジの灯りが3つ忙しなく振動しています。
「何だろうか?UFO?」
と思ったのですが、結局何かわかりませんでした。
僕の予想では、遠くの方にある強い灯りに対して、目の焦点をうまく合わせることができないため、灯りがずっと振動しているように見えたのかな?と思います。
面白い体験でした。
駅に着いたあと、1時間半位待って始発で三瀬谷へ。
寝過ごして相可という駅まで行く…
周辺には何もない…
炎天下、折り返しの電車を2時間40分位待って、三瀬谷へ。
皆さん、紀勢本線は寝過ごしたらあきまへんでっ!
(縦走路の様子について)
台高よりビューポイントが豊富。
前半緩い登り。中盤フラット。後半えげつない登り。
強度的には台高山脈と同程度だと思います。
意外と藪こぎ少ない。
市町村の境界に沿って石柱がある。
意外にテープもある。
総じて良い尾根。
(ルート上の水場)
1.門ノ倉東塔下に岩清水
→水質かなり良さげ。水量は多くないが補給には困らない。
2.千石越手前の鉄塔巡視道にある小さな沢
→直ぐに千石越なので立ち寄る必要無いかも。
カエルがいる。水質良くなさそう。
3.千石越の林道を南亦山登山口方面(海側)へ下った所
→右斜面から滴り落ちてくる。水量水質共にまぁまぁかな。
4.水呑峠トンネル横
→水量豊富。排水溝を流れているが水質はまぁまぁだと思う。
5.水越峠にある沢
→沢なので枯れることは無いはず。普通の沢レベルの水質。
※あくまで浄水器を使うことを前提としています。
(トラブル)
1.10kmもたたないうちに靴擦れ。
→テーピングで処置
2.予備のヘッドライトに入っていた電池が液漏れと共に高温を発し、ヘッドライト共々壊れる。
→電池を取り出し、テーピングでグルグル巻きにして封印。
3.浄水器の容器が破れる
→もう使わないところまで着ていたので問題なし。
テーピングでどーにか修理できないものか…
※とりあえずテーピングさえあればオールオッケー!
(感想)
昔の人たちはこの尾根を越えたり縦走したりして、海や山々を往き来していたのだと思う。
そういう名残のようなモノを感じる事ができた。
大台ヶ原へ近付くにつれて、木々が倒れ白骨化し、荒野と化したエリアが現れ出した。
初めて見た時は解放的で、まるでエデンだと思ったけど、次第に寂しい印象を受けた。
未踏の地が無くなっていくように、巨木が生い茂る太古の森は人の歩みとともに失なわれていく運命なのでしょう。
紀勢本線と並走するこの山々をsamayoiが勝手に
「紀勢山脈」と命名したいと思います。笑
コメント
この記録に関連する登山ルート
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この縦走を考え、調査し、一撃で踏破してしまうサマヨイくん、紀伊半島の宝やでキミは‼
僕も子育て落ち着いたら、絶対チャレンジしたい‼紀勢山脈‼ 岩尾根が気になるわ
また驚くような山行みせてくださいね!
ほんまお疲れ様でした!
紀勢本線恐るべし・・・w
大したことないですよ。
技術的なこと全く必要としない尾根なんで、時間と体力と根気があれば誰でも行ける尾根でした。
けっこう雰囲気良いんでバカンス的なノリで、色んな人に歩いてもらいたいですね♪
是非是非ー!
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