記録ID: 1532089
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沢登り
丹沢
東沢本棚沢
2018年07月19日(木) [日帰り]
kamog
その他1人
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,020m
- 下り
- 1,004m
天候 | 晴れ一時曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・登山計画書は必ずここで提出してください。 ・トイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■東沢本棚沢 行程は短いが、東沢林道の棚沢橋から12m滝、本棚25m、3段15m滝、 20m大岩、45m涸棚と高巻きにせよ直登にせよ、なかなかしょっぱい難物が 続く丹沢においてはクライミング系の上級沢です。 遡行グレード:3級下〜3級(直登可否および時期により異なる) .▲廛蹇璽舛呂弔弔舷憩擦鯏个蝓東沢ノ尾根を横断する箇所から同尾根に乗り 855m小ピーク(右側が植林帯)を越えて東沢林道を辿るのが一番早い。 棚沢橋(底が赤い橋で橋名記載されている)の先から沢に下りるときれいなナメ が断続的に続く。 最初に出てくる12m滝は直登するなら右側からだが特に上部が難しいので 30mほど手前右岸の涸棚のかかる小沢を登り倒木根本から右の小尾根を少し登って 滝の落ち口15mほど上部を巻いて土ザレを沢にクライムダウンする。 1015m二俣は水量比2:1で左側の沢の方が本流のように見えるが、本棚や大岩 45m涸棚を目指すなら右の水量の乏しい方に歩を進める。 沢が右に曲がると奥に簾状の25m本棚が現れる。 直登するなら流芯左側のフレークを使いながらだが、残置ハーケンも以前より 少なく状況によってはヌメリもあり難しい。平水以上なら右半身はシャワーを 被る。ロープスケールもほぼ25m必要。 一般的には左手のガレ小沢を20mほど登って、右手の弱点に乗り、そのまま 時折足元が悪いバンド状を水平トラバースする。一段這い上がって滝の落ち口に 落ち込む小尾根を乗り越せば、古い残置ロープが落ち口に向け垂れ下がっている。 ぞ滝を越えて行けば右側に多量の湧き水が流れる3段15m滝。 見た目は難しくなさそうだが、流芯右手の出だしが少々ハイステップなうえ、 通常は苔のヌメリが一番ある滝だ。 ここはタワシでホールド、スタンスを磨きながらのクライミングとなる。 途中に残置ハーケン類は以前少しあったが今はないので、確実なリード力が必要。 1150mあたりの4m滝は右壁を崩れに注意して登れば、玉子のような大岩が左に 峻立する20m壁滝だ。ここまで来ると水もほとんどしょぼしょぼ状態になる。 ここは大岩基部まで上がりクライミングシューズに履き替えて大岩を登る。 ガバはあまりなくスタンスも細かい。残置ハーケンは3カ所あるが、何せハーケン なので派手なテンションは厳禁だ。フェイス系5.8ほど。 岩を登り切って苔の生えた岩尾根上を進み、左の土ザレ状を木の根頼りに登って 尾根上で木をビレイポイントにする。 そこから右手の壁滝落ち口の方に薄い踏み跡を進むが、途中一段上がってから 落ち口先に下りる踏み跡を見過ごして上がり過ぎないよう注意。 Ε粥璽軋咾鯀未1230mで沢形は左折するが、本流は正面に聳え立つ45m涸棚 である。ここは沢登りしかしない人には相当厳しいクライミングとなるので クライミングに長けた人限定。 やや右寄りの上部に残置スリングの架かったルート取りが一般的で20mほど 登ったあたりがまず最初の核心部となる。右のブッシュを潜るか、正面の乾いた 壁を登るか、いずれも残置は乏しく難しくなる。 それを越して右手の狭い凹角(古い残置スリングが垂れ下がっており、リング ボルト2個がある)に入る。ピッチを切るならここで。なおそのまま継続しても 50mロープ(流れ的にwロープがよい)で最終終了点までは伸ばせる。 さてここからがこの棚の核心部となる。残置スリング部から上部左の高度感が あるカンテに乗り、残置ハーケンと#2程度のカムを決めてフレークなどの ホールドをしっかり取り細かいスタンスを探りながら棚の落ち口を目指す。 岩質は花崗岩でほぼ安定しているのが救い。なお落ち口から古い残置ロープが 垂れ下がっている。 ビレイポイントは落ち口右にもリングボルト×2があるが、テラス3m奥の壁に 残置ハーケン×2がある。 クライミンググレードは高度感のある残置支点に乏しい5.8くらいでメンタル的 にはもう少し難しいつもりで登った方がよいであろう。 45m涸棚の上のテラスは空気が澄んだ晴れた日には富士山が見えるので富士見 テラスなどと呼ばれてもいる。 すぐ上にも涸棚は続き、最初の5mは右を(卦蕁檗法⊆,20mはやや左壁を (卦蕁謀个襦 これらを登り切れば沢はガレゴーロとなるので、ここで遡行を終了し、右手の尾根 を高度差100mほど詰めていけばつつじ新道のベンチに飛び出す。 ★『丹沢の谷200ルート』(山と溪谷社2017年刊)P256〜257掲載 |
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