浦倉山 里は小春日和、稜線は強風、視界なし


- GPS
- --:--
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 1,051m
- 下り
- 1,052m
コースタイム
09:20根子岳分岐09:35
11:15浦倉山山頂11:20
13:30駐車場
歩行時間4時間 40分
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
上信越自動車道長野東ICから須坂市方面へ 最初の信号を右折し、菅平方面 国道406号交差点を左折、まもなく「米子瀑布」の標識あり 右折して道なりに行くと、Y字型に道が分かれている 右寄りの林道(駐車場まで舗装)の終点に駐車場(18km) 駐車場は広いが、紅葉シーズンの土日は規制あり 先行車一台もなし(道路に降雪が確認され次第ゲートが閉められるとのこと) トイレ(使用不可になっていました)、登山ポストあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はありません 駐車場から歩き出して、橋を渡るとすぐに直進道と左に急坂の登山道に分かれる 左に行くと高台に出て、米子大瀑布の大展望 この高台はかつての鉱山の居住地の跡(石碑がある) 直進しても滝壺の下を通り、高台に至る 根子岳との分岐から急坂 ザレ場二箇所に新しく鉄パイプの梯子がかけられていました しばらく登ると白樺の林と笹原の広がる緩やかな道に 道幅は広く笹も良く刈られている 沢を一度左に渡る直前に小さな崩壊箇所あり、河原を歩いた方が無難 シラビソの林に様相が変わって行くが、 道はジグザグにつけられていて、緩やか(やや退屈になるくらい) 稜線のシラビソが点在する笹原に出た後も、緩やかなまま山頂に着く 稜線上には雪(凍結して氷塊)があるが問題なく歩けました |
写真
感想
土曜日の昼頃まで強風、午後に日が差し、天気が早く回復するのではと、
日曜日へ期待しますが、夜になって再び、弱い雨が降り出して、気を揉ませます。
米子瀑布は、「日本百名滝」に選ばれ、最近は県外からの観光客が増加
春先はまだ、駐車場に収まる数のようですが
紅葉の時期、奇妙山の絶壁を彩る渓谷の紅葉の美しさが随分知られる様になり
遂に数年前から土日はシャトルバスによる規制が始まったようです。
以前、滝と紅葉を求めてこの渓谷を訪れたことがありました。
まだ駐車場はなく、谷川を渡る赤い橋から先の林道は通行止めの頃です。
橋の袂に数台おけるスペースがあり(今では入れないようになっています)
谷川の石伝いに、或いはけもの道のような踏み跡を不動尊奥宮まで歩きました。
猿の群れに脅されたり、背の高い木々に覆われた薄暗い谷間に不安を覚えましたが
紅葉の美しさに強く心を打たれた日を鮮やかに思い起こします。
駐車場が林道の終点に作られ、静けさは変化しました。
しかし滝は四季を通じて折々の素晴らしさを変わらずに感じさせてくれます。
硫黄鉱山が滝の真向かいに存在し、かつて人の生活があったという歴史があり、
更に遡った江戸時代に、奇妙山中腹で千体の石仏を彫っていた僧がいて
残された石仏群が今も尚、奇妙山の中腹に、ひっそりと苔むしています。
そんな埋もれていた歴史が訪れる方々に知っていただけるのは嬉しいことです。
奇妙山の三角点は藪の中に埋れてしまっていますが、
石仏群のある場所までは遊歩道があります。
駐車場より400m手前左にゲートで閉鎖された林道があり、
ここから林道を道なりに歩くと40分程で左側に奇妙山平入口があります。
入口から10分程度です。須坂市教育委員会の案内板が設置されています。
話がそれてしまいました。
浦倉山も埋もれた里山でしょう(里山といっても二千メートルを越えているのですが)。
日本百名山「四阿山」から北に伸びる稜線上にあると言えば、
位置的にわかっていただけるかと思います。
稜線の通過点に過ぎないような地味な山頂ですが三角点が存在します。
ちなみに、浦倉山を経て稜線はやがて日本百名山「草津白根山」に至ります。
地図を思い浮かべるとなかなか雄大な線が描けるなんて思ってしまいます。
但し、登山道が果たしてあるのかどうか、あったとしても藪漕ぎ状態かもしれず
歩いてないので定かではありません。
歩く機会がありましたらご報告できるかもしれません。
浦倉山へは、初回は往復で、二回目は根子岳〜四阿山〜浦倉山周回、今回が三度目。
幸いにもまだ駐車場まで車で入れたので決行と相成りました。
降雪状態はどうなのか、滝は凍結しているかなど、興味深々!
もし、最初の林道入り口が閉鎖になっていたら、明覚山に行く積りでした。
この日は里は晴れ、山沿いは一日厚い雲に覆われていたので明覚山が正解だったかも…
だんだん足元になってゆく麓の市街地を振り返ると後悔に襲われます。
稜線は雲の中、雲の下に山腹が見え隠れしています。
上部の木々は真っ白に化粧をしていますが、まだ本格的な降雪ではないようです。
例年なら多分、もっと低い地点から雪が積もっていると思うのですが、意外です。
駐車場から歩き出す時点で、林の上を風が唸りを上げて通り過ぎていきます。
一瞬、風の音にひるみます。
米子瀑布展望台に着くまでに一汗ですが、気温が低いので案外心地良い汗でした。
フォトストップには最適で、滝を背景に思い出に残る写真が撮れます。東屋もあります。
立ち止まるとたちどころに冷えてきますから、先を急ぎます。
未舗装の林道に出たら右折(左折すると「奇妙滝」、現在登山道が崩壊し立ち入り禁止)。
すぐにもっと広い高台が開けています。ここも素晴らしい滝の展望台です。
写真ばかり撮っていると先に進めません。
高台を少し下り、左に崩壊の進む崖を見上げるとちょっと恐くなります。
そそくさと通過して橋を渡ります。ここからが登山道です。
鉄製の梯子を登って橋を渡るとまもなく、根子岳への分岐
橋の上から上流にもう一本橋が見えますが、根子岳に向かう登山道の橋です。
分岐からいきなり急坂ですが、新しい梯子が二箇所も取り付けられていて
登山道を整備していただいているようです。お心遣いを有り難く思いながら通過。
この後は、ちょっと物足りないかも、と思われるほど緩い道が延々と続きます。
途中、鉱山で生活していた人々が水を汲んでいたという「ソブ池」への分岐があります。
初回に寄ってみましたが、道はすっかり藪に閉ざされていました。
笹原に白樺が点在する開けた景色が次第にシラビソの深い林に移り変わっていきます。
この変化を見ながら歩くのはとても気持ちが和みます。
稜線近くになって、ようやく登山道に、雪が現れました。
雪の上に残っている足跡が今日の物でないのは確かですが
一人歩いている人がつい最近いたと思うと励まされます。
稜線歩きは僅かで、山頂に到着です。
群馬県側からだとスキー場経由でかなり簡単に登れるようです。
山頂も風が強いのですが、景色を遮る木々がこんな時は風を遮ってくれます。
眺望も全くなく、瞬時に身体が冷えて来るので早々に下山です。
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