焼岳(ヤケっぱちで焼岳)
- GPS
- 07:39
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 902m
- 下り
- 994m
コースタイム
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 7:39
天候 | 曇り/晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
タクシー:沢渡 → 新中の湯ルート焼岳登山道入口 4,300円 バス:上高地 → 沢渡駐車場 1,250円(往復だと2,050円) 登山口の駐車場(路肩)は20台ぐらい駐車可 |
コース状況/ 危険箇所等 |
百名山のメジャーなルートですが備忘も兼ねて ○登山道入口〜広場 しばらくは樹林帯の中を歩きますが、ちょっと急なところと緩いところが適度な感jじで交互にあって小生としてはとても歩き易かった印象です。 途中、指導標などはなかったように思いますが、この区間は一本道ですので迷うこともなさそうですし、特に危険を感じるところはありませんでした。 1時間半ぐらいすると空が開けて「広場」と呼ばれる休憩にちょうどいいところに出ます。 広場からは目指す焼岳が正面にお目見えです。 左に南峰が見えますが、右に見えるのは北峰ではなく、(後から判ったのですが)右に見えている岩山の奥に北峰があります。 ○広場〜焼岳北峰 ここからは視界が開けます。 用心のためにヘルメットを持っているのであればここから被るのが良いでしょう。 高山植物と岩の道をしばらく歩くと隠れていた北峰も姿を現します。 そして風向きにもよるのでしょうが硫黄臭もはっきりしてきます。 あとは真っ直ぐ歩くだけですが、見えていながらなかなかたどり着かないのは「登山あるある」ってことで。 そして南峰と北峰の鞍部です。稜線の向うにコバルトブルーの正賀池も見えます。 左側の南峰は入山禁止ですので、右に折れて一番大きな噴気孔の直下を通ります。 山頂と焼岳小屋との分岐まではほんの数分ですが、この辺りから足元注意です。 分岐から山頂までも数分、一登りです。一か所だけ手も使うところがありました。 そしていよいよ山頂です。 山頂はそれほど狭くもなく、数十人は休めます。 当日はあいにく雲が多かったのですが、快晴なら大展望間違いなしです。 それでも霞沢岳や穂高連峰、眼下には梓川の流れなど充分に楽しめました。 先ほど直下を通過した噴気孔も上からたっぷり見ることができて楽しいです。 火山は地球の息吹が感じられて大好きです。(大噴火しなければですが) これから下る焼岳小屋への道もはっきり見えますので確認してから、名残惜しいですが山頂を後にします。 ○焼岳北峰〜焼岳小屋 岩に書かれた小屋方面(岩には「焼小屋」と書かれています)に行きますが、ここからザレていたり、浮石があったりしますので慎重に歩きます。 しばらく下ると道も歩き易くなり中尾峠です。 まっすぐ展望台に一登りして振り返ると焼岳北峰と下ってきた道が一望できます。 そしてちょっと下って焼岳小屋です。 ここで一休み、トイレもお借りします。(100円) ○焼岳小屋〜上高地 小屋でストックをしまいます。 小屋から笹原の中を少し下ると最後の難所?です。 今まですれ違う人と何度か会話をしましたが、必ず話題になるハシゴです。 最初に一枚スラブのような岩をクサリに頼って下るとすぐにほぼ垂直、7,8mのハシゴです。 特に怖いとは思いませんでしたが、慣れない人やお子様はちょっと怖いかもしれません。今回小さいお子さんも結構見かけました。4歳というお子さんもいましたし、小学生くらいの子ははたくさん親御さんに連れられていました。 その後もハシゴ、階段がいくつかありますが、最上部のハシゴが一番の難関でしょう。 ハシゴ、階段の区間が終わると傾斜も緩くなり、あとはひたすら樹林帯を下っていくと上高地側の登山口に着いてひとまず今回の山行はほぼ終了です。 あとは上高地をのんびりと散策しました。 |
写真
感想
どうしてこうも天(天気)は我に味方しないのか。
これだけ暑いのなんのと好天続きなのに先々週の五竜・唐松は西向きのヘンテコ台風のおかげで五竜ピストンとなり、夏休み(夏山行)その2の今回もまたノロノロ台風で予定を狂わされてしまった。
水・木・金と三日間休暇を取り、本来ならば南東北・北関東プチ遠征として水曜日に移動・車中泊、木曜日に会津駒ヶ岳・車中泊、金曜日に燧ケ岳のプラン。
しかし予想(予報)では台風野郎(以下、「野郎」)の直撃を食らうことになる。
(因みに土日も休みだが予定があり、金曜日の夜中までには帰宅したい)
自然相手に喧嘩しても勝ち目はないので行き先を変えるしかない。
なるべく野郎が来そうにないところ。
北アルプスあたりだろうか。
続くなぁと思いながらも地図を広げてみる。
とりあえず水曜日は家で野郎の様子をうかがう。
予想以上にのろまな奴だ。さっさと行っちまえばいいのに何をノンビリしてやがる。
くそぉ、こうなりゃどこでもいいやぃ。
ヤケっぱちだぁ。
ん?
ヤケっぱち?
焼け?
そうだ、焼岳だ!!!
というわけで焼岳に決まったのだが、さてどんなプランにしよう?
最初に思いついたのが、
|罎療鯏仍蓋からのピストン。
しかしこれでは味気ない。普段の土日ならともかく、三日も休暇を取ってるのだ。
それにせっかくだから30数年ぶりに上高地あたりもぶらぶらと散策したい。
ならば、
¬斃貌の朝早くに出て、沢渡から上高地に入りゆっくりと上高地で過ごしてテン泊。
翌金曜日に焼岳に登り、中の湯へ下山して沢渡へ。
なかなかいい案である。
大好きと言いながらまだ今年一度もしていないテン泊もできる。
上高地でのんびりもできる。いい案だ。
しかし、一日目でのんびりしてしまったら翌日早起きして、乾かぬテントを背負って登る気が起きるだろうか。
自分の性格は自分が一番よく知っている(つもり)。
絶対一日目に呑み過ぎて翌日もゆっくり、まったり、のんびりしてしまうのは明白だ。
だったら、
△竜侫魁璽
これならば問題ない。焼岳登頂の充実感に浸りつつ上高地でテン泊、散策。
最高の案だ。
ん? しかし車はどうする?
中の湯の登山口に停めるとバス停から1時間登らなくてはいけない?
のんびり気分の最終章で車道歩き、それも登りは興ざめだぁ。
そして決定的なのが思いついた(水曜日の夕方)ときから時間がない。
今回はそもそも車中泊のプランでテン泊を想定していないので、食料その他も用意が違う。朝2時には家を出るとなると準備をしていると寝る暇がない。
若い時と違って最近は寝不足がメチャクチャ堪える。
あぁ~、どうしてもっと早く思いつかなかったのか。
そして結局、
ぬ醢困のんびりならこちらものんびりしてやろう。
木曜日に移動。沢渡手前の道の駅風穴の里で車中泊。
翌金曜日に沢渡に車を停めてタクシーで中の湯登山口。
昼過ぎに上高地に下山して散策。
テン泊はできないけれどもともと今回は車中泊の予定だったし。
そんなこんなで木曜日に八王子ICから中央道にのった途端に事故渋滞はあったものの、それ以降は順調に最初の目的地である道の駅風穴の里に到着。
あとは軽く呑んで食べて寝るだけ。
ここでちょっとした誤算。
早寝をしようとしたはいいが暑い。
外はまだしも締め切った車の中は暑くて眠れない。
それでも寝ようとするのだがやはり暑い。
結局、実質どれくらい寝られたのは判らないけど寝不足は間違いなし。
そもそも前日に車中泊するのは、当日早起きして寝不足になるのを避けるためなのにこれでは全く意味がない。
よく眠れぬまま3時に起床。
というか、その前に目が覚めて3時を待った。
見上げれば星空。
寝不足なれど期待は高まる。
身支度をして沢渡へ。
ところが沢渡に着いたは良いが、駐車場がいっぱいあり過ぎてどこに停めていいか、どこに停めれば便利なのかが判らない。
適当に入ったところが第二駐車場というところ。
結果的には正解だった。
ちょっと時間が早すぎたか。
明るくなるのを待って靴を履き替え、準備万端でタクシー乗り場へ。
乗り場は4,5人待っている程度。
ところが、さっきまでは待機していたタクシーはなく、待ってもなかなかやって来ない。
そうこうしていると何やらポツリポツリと雨が。
空は明るいのですぐに止むだろうと思ったが、そうでもない。傘をさす人も。
タクシーは来ない。雨は降る。
え〜っ、そんなはずでは・・・。
しばらく待っても状況は変わらず。
一旦車に戻る。
と、ここで寝不足の影響が・・・。
ウトウトしてしまった。
気がつけば6時半。雨も上がっている。
慌てて(いや、別に慌ててはいなかったが)タクシー乗り場へ行くと、待っている人はいなく、タクシーはいる。
よし。タクシーに乗る。
ここでまたちょっとした誤算。
沢渡から登山口まで3,000円弱かなぁと何となく思っていたのだが、実際には4,300円也。こんなにするとは思っていなかった。
たまたま高速の休日割引が今回は土日に適用されず、運よく木、金に適用となったのでラッキーと思っていたのだが、なんだか上手く帳尻を合わされてしまった感じ。
さて、歩き始めれば最初の10分ですでに汗が噴き出してきた。
生憎の曇り空でまだ助かったかもしれないが、やはり寝不足の影響かあまりペースも上がらない。
それでも広場まできて目指すお山が見えてくれば自ずとテンションも上がってきた。
大好きな火山。硫黄のニオイも臭いというより匂いに感じてしまうのは変態か。
水蒸気のモクモクも地球が生きているのが感じられて楽しいったらありゃしない。
雲があって山頂からの360度の絶景とまではいかなかったけどまぁまぁ満足。
充実した気分で上高地へ。
今回は焼岳だけじゃなく、上高地も目的なのだ。
実は数えてみると上高地は39年振り。
浪人時代に地元の友人のI君が現役で信大に入り、夏休みに帰ってきたとき何となくドーナツ屋で話をしているうちに彼の松本の下宿をベースに穂高に行くことになった。
たしかあの時は1日目に涸沢でテン泊、2日目に北穂、奥穂、前穂に登り涸沢に戻ってきた。今では到底無理なプランだがやはり若かったんだなぁ。
それ以来、上高地というと車で入れないので行くのが面倒で、さらにいつも混んでるという印象があり、また北穂、奥穂、前穂はもう登ったことがあるということで月日は流れ・・・。
それ以来の上高地だ。
39年前の上高地をどれだけ覚えているかというと実はほぼ何も覚えていない。
小梨平のテン場がうっすらと、って程度。
なのでノスタルジーに浸るというよりは初めて見る感じ。
でも平日だというのにやっぱり人、ひと、ヒト。
まぁこんなもんか。
懐かしのテン場ではちょっと驚きも。
見ると山用のテントばかりではなく、オートキャンプで使うようなでっかいテントも。
車で来られないのにどうやって持ってくるのか不思議???
しばらく上高地を歩いて今回は終了となった。
まぁちょっとヤケっぱちで行ってみた焼岳だったけど満足満足。
楽しかったよ。
おしまい。
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