飯豊山 (弥平四郎登山口から往復)
- GPS
- 28:07
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,301m
- 下り
- 2,313m
コースタイム
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 8:33
- 山行
- 4:51
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 5:09
5:35弥平四郎登山口-8:20疣岩山-9:01三国岳避難小屋-10:25切合小屋-12:13本山小屋テント場
<テント設営と休憩>
13:08テント場-13:28飯豊山山頂-14:42テント場
天候 | 8月12日(日):快晴、微風・無風、気温高し。テント場付近は終夜微風・弱風 8月13日(月):晴れ、微風・無風、気温高し |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は良く整備されていて危険箇所や迷うところはない。以下に各所で気付いた点。 弥平四郎登山口-上ノ越-疣岩山-三国岳 上ノ越で尾根に上がるまでは急登だが歩き易い。疣岩山までは登り一辺倒でロープがかけてあるところが多いが、以降三国岳までアップダウンを繰り返す。三国岳の避難小屋は管理人が入っていて宿泊可能だが、水場はない。 三国岳-切合小屋-本山小屋-飯豊山 アップダウンが多くきついので体力勝負。2つの小屋とも小屋に水を引いていたが、水が細くて汲むのにひと苦労。時間がかかった。 三国岳-疣岩山-松平峠-弥平四郎登山口 疣岩山を出て分岐を過ぎると松平峠まではかなり急な坂を下る。くだりでもしんどいので、登りでここを利用する場合は覚悟が要る。松平峠から登山口までは普通の登山道。 |
写真
感想
折角の盆休みでアルプス縦走でも行きたいのだが、如何せん天気が悪い。7月は高気圧がずっと乗っていてどこへでも出掛けられたが、さすがに息切れか。東北方面ならなんとか持ちそうと判断し、急遽飯豊山へ3日分の食料とテント泊装備を持って出掛けた。以下にその詳細。
飯豊山は昨秋に続いて2回目。その時の記録を読むと、遠いので再訪はないと書いてあったが、それから1年も経たずに再訪となった。但し前回と全く同じではさすがに芸がないので登山口を変えた。前回は川入から往復だったが、今回は弥平四郎。途中の三国岳からは全く同じルートだが、他の新潟側や山形側からの入山は非現実的に遠くて諦めざるを得なかった。その弥平四郎の登山口までは、自宅を出てから5時間近くかかってしまった。かなり遠い。最寄りの高速のICまで利用してもこの時間。駐車場到着時は運転で疲労困憊だった。しかも駐車場は満杯で、なんとか止められるスペースを確保したが、もう少し遅かったら路駐しかなかった。疲労で胃がムカムカして何も食べたくはなかったが、食べないと動けないのでおにぎりを半分だけ食べて出発。気温は15℃くらいと以外に涼しかったが、急登が続くのであっと言う間に汗だくになる。樹林帯歩きなので風も期待できず、足が攣らない程度にがんばって登るしかない。急登区間が終わると尾根に上がり、少しは楽になるが、最初のピークの疣岩山は中々近付かない。しかもそれまでは樹林帯歩きで比較的ではあるにせよ涼しかったのが、樹林帯の外に出るようになって暑さに見舞われるように。標高が1600メートル程度しかないので、暑くて仕方ない。分かってはいたが、やはりとんでもなく暑い。大汗をかきつつも疣岩山と三国岳の避難小屋を通過。風もなく、とくにかく暑い。疣岩山から先はアップダウンを繰り返しつつも登り標高を稼ぐ。この時雲がなく正にカンカン照りの状態で、背中にストーブかこたつでも背負っているかのように暑かった。それほどペースを上げた訳ではなかったが、左足の腿に痙攣の兆候が見られ始めた。これだけ暑くて、これだけ汗をかいたら当然だな、と思うが先に進むしかない。休憩を増やし、休憩時に水と塩分を多く取って先に進む。切合小屋までなんとかもち、ここで給水を、と思ったが、小屋前にある水場の水勢はかなり弱々しい。細くて今にも止まりそう。前の人が1リットルいれるのに数分かかる。自分の前に何人もいたので、自分の番が来るまで15分くらい待った。これは想定外だった。昨秋の訪問時はストレスなく取水できた記憶がある。何とか本山小屋までの水を確保して出発。少し雲が出てきてカンカン照りは避けられたが、それでもやはり暑い。ここまでくればあと2時間程度と言い聞かせる。最後、テント場までの登りをのろのろこなして登り切り無事にテント場到着。大日岳まで行きたければ先の御西小屋まで行く必要があるが、今日はどう考えても無理。ここでテントを張る。この時間のテント場はまだ空きが多くて、場所を選んで張ることができた。稜線上なので、風の避けられる岩が積まれたあたりを選んだ。しばし休憩後にサブザックに必要最小限だけ詰めてテントの受付と飯豊山の山頂へ出掛ける。本山小屋は混んでいた。そして昨年に続いて二度目の飯豊山山頂に到着。暑くて暑くて大変な目にあったが、なんとか足が攣ることもなく無事到着できた。写真を撮り、付近の岩の上に座って休憩。この先の大日岳はぜひ訪れたいし、今回はそのつもりで来ているが、山頂でスマホを使って明日以降の天気予報を見ていると悪化傾向であることが分かった。もともと火曜日は曇り、悪ければ雨とは思っていたが更に悪くなっている。大日岳はまたの機会にすることにし、明日の下山とした。諦めは良い方だと思う。下山後億劫になる前に水くみへ出掛けるが、ここも水が細い。時間をかけてようやく水筒全部を満たしてテントに戻る。稜線小屋でも水がタダで手に入るのは有り難いが、今年の水の細さはかなり厄介だった。その後テント場に戻りストレッチしたりして時間を潰す。例によってテントの中が暑くて入れないと思ったが、風があって熱気を逃がしてくれるので、案外いられた。夕方以降も風は収まることがなく、ビュービュー音を立てている。風下で、風除けの岩があるところで良かった。夜は例によって明るいうちに就寝。外は賑やかだったが、良い塩梅に風の音が人の話し声をかき消してくれた。
2日目。今日は下るだけだが、日が出てくると暑くて死にそうになるので日の出前にスタート。出発時テント場から見た周囲の山々には、どう見ても雨雲と思える雲がかかっていて、これは早く下った方が良さそうだと感じさせてくれた。下りとは言ってもアップダウンしながらなので一気には下れない。それでも涼しい時間帯なので歩き自体は快適。三国岳の避難小屋まではかなり良いペースで降りてきたが、ここから先は標高が低く暑くてペースダウン。しかも疣岩山の先にある分岐で松平峠方面に下ったら、このルートが案外険悪で参る。大変に急な斜面で、気を抜いたら転げ落ちそうだった。しかも気温が高く暑く、日照もあって下りなのに汗だくになってしまう。このルートの再訪はない。峠まで無事降りると、あとは普通の登山道が待っていた。が、それでもしかし蒸し暑いのでペースはさらに遅くなる。もう暑くて汗が額やら首筋からポタポタ滴り落ちる。勘弁してくれ、と思うくらいに暑い。熱中症に気を付けながらのろのろ下り、テント場を出てからちょうど5時間で駐車場に到着。暑い暑い下山が終わった。駐車場は空きがあって、ちょうど良い具合に日照もあったので、ここでテントや寝袋を乾燥させてから帰路についた。
夏の飯豊山は、自分にとっては暑すぎた。秋くらいがちょうどいいし、今回も残してしまった大日岳は、2泊の予定を組んでいつか訪問したい。
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