大岩ヶ岳【丸山湿原のサギソウを観に行く】
- GPS
- 05:20
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 523m
- 下り
- 526m
コースタイム
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 5:21
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道標の少ないところもあるが、道はよく踏まれているのでしっかりした道を選んで歩けば迷うことは少ない。しかし、分岐が多いので、地図でのコース、位置の見極めが必要。 大岩ヶ岳、東大岩岳周辺は急坂で、岩場、ザレ場もあり、スリップ、転倒に注意が必用。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
時計
タオル
カメラ
双眼鏡
コッヘル
エスビットポケットストーブ
アルコール固形燃料
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感想
大峰山行後、体調を崩し、その後の連続する猛暑日に山行を控える日々が続いた。昨日、一昨日と雨模様の空であったが、一転爽やかな、秋空をも思わせる好天がやってきた。
昨年、丸山湿原を訪れ、サギソウを観た。その時に、大岩ヶ岳へのハイキング道を見ていたが、その時はハイキングの用意もなかったしすでに時刻も午後であったため、次の機会には大岩ヶ岳とセットで丸山湿原を訪れることにしていた。
まさに、絶好の一日ではないか。お盆休みの最後の一日、大岩ヶ岳に向かう。いろいろ考えて、宝塚側からではなく、千刈ダムから登ることにする。
道場駅を目指し、そこから千刈ダムへの標識を見て細い道を進む。途中、駅から歩かれているのだろうパーティーの方を追い越す。細い道を車で通るのに道を空けてもらい恐縮する。
行き止まりに広い駐車地がある。ハイキング道への標識もあり、わかりやすい。準備をして出発する。すぐにトイレがあり、ありがたい。
右に羽束川を見る。色い岩床の川床が美しい。水の流れは少ない。途中、川原に下りる階段があったので、川原にころがる石を観る。最近、「川原の石図鑑 」という本を読んだので、その影響もある。これは砂岩かな、と思ってみるが、わからない。石を眺めるだけでもそれなりに面白い。
千刈ダム下に着く。千刈ダムが造られたのは大正8年で、現在も活用されているが国の文化財でもあるようだ。ダムの姿もなかなか美しい。ハイキング道はここで対岸に渡るが、その前にダム上部に上がってみることにする。上からは貯水池を見ることができる。
もう一度下り、千刈橋を渡る。この時、パーティーの方が先に歩かれているのが見えた。おそらく先ほど車で追い越したパーティーの方だろう。川に沿った道は行き止まり、フェンスに沿った道を登っていく。けっこう急坂だ。しかし、登り終えて緩い斜面になったところに広がる林はセミの声がが響き、時々涼やかな風下吹き、気持ちがいい。少し道がわかりにくいところもあるが、踏み跡はしっかりしているので気をつけていれば迷うことはなさそうだ。
先ほどのパーティーに追いつく。ちょうど分岐のところで、大岩ヶ岳に向かうには北西ルートと南西ルートがあるようだ。北西に向かう。
稜線部に出ると、涼しい風が吹いてきて、ほんとうに気持ちがいい。千刈貯水池を見下ろしながら歩く道は、ちょっと後立山から見る黒部湖を思い起こしてくれたりする。展望も出てきて、三田の街並や北摂の山々が見えるようになる。低山でも初めての道はわくわくする。
いくつかの上り下りをくり返し、ひとつのピークに着く。ここが大岩か、と思ったが、「大岩ヶ岳までもう少し」との標識を見て、同じように思う人がいるのかなと思う。小ピークからの下りで、正面に次の頂が見えた。きっとあれが大岩ヶ岳だ。しかし、ピーク手前はけっこう急坂のようだ。
滑りやすい岩場を登ると、賑やかな声が聞こえる。先ほど追い越したパーティーの面々だ。南西ルートで先に到着されたのだろう。しばらくして、丸山湿原に向けて出発された。
山頂で、カップヌードルをつくる。今回、エスビットの小型ストーブに料理用の固形アルコール燃料を試しに使ってみる。既定量の水をコッヘルに入れ、着火する。10分ぐらいして湯を見るとぷつぷつと泡ができているが、沸騰まではいかない。どうも湯を沸かすには火力が弱いようだ。まあ、ラーメンくらいつくれると湯をそそぐ。湯の温度も十分で、時間さえかければ何とか使えそう。しかし、重さを考慮してもバーナーに軍配を上げる。
山頂でのんびりした後、丸山湿原に向けて下る。東大岩岳への標識を見て、そっちに向かう。すぐに、大きな岩が行く手に現れる。ここを登るか、とも思ったが、ちゃんと巻き道があり、そちらを登る。山上部で左に突き当ると東大岩岳の山頂だ。下から見上げた大岩の上部にあたるらしい。なるほど、それで大岩岳かと妙に納得する。大岩ヶ岳に負けず展望もいい。
東大岩岳から丸山湿原への尾根コースとの標識があり、尾根道を進む。半ば下ったところにザレ場があり、大岩ヶ岳、東大岩岳を並んで展望することができる。いいスポットだ。ここからもう少し下ると、丸山湿原の入口に着く。
昨年も歩いたはずのコースを進む。丸山湿原への標識に従って進む。木道が現れ、いよいよ湿原に入っていく。今日の目当てはサギソウであり、サギソウはないかと見ていくと、見つかった。形のいいサギソウを見つけては写真に撮る。湿原の雰囲気はとてもいい。
いったん北分岐まで湿原を一周し、もう一度西分岐に戻って千刈ダムに向かう道に乗る。起伏のない歩きやすい道で少し速足になる。すると、またまた大岩ヶ岳で出合ったパーティーの方に追いつき、追い越すことになる。
開けたザレ場に出る。突きあたりに風化で周りをえぐられた2本の岩が見つかる。小さいながらも風化地形の成り立ちが想像できて、おもしろく思う。風が吹き抜け気持ちがいい。ここで休憩する。岩に腰を落とし、前を見ると「風吹き岩」と小さな標識が目に入る。しばらくして、先ほどのパーティーの方がまた追いついて来られた。風吹き岩の標識を見て、六甲山の風吹き岩をまねて誰かが勝手に名前をつけている、と話されていたが、まあ、名前などはそんなものだろうと聞き流す。パーティーの方が休まれている前を失礼して、出発する。
歩きやすい山道を下り、東山橋に出る。ここからは車道を辿り、駐車地に向かう。無人の野菜販売所や人気のない民家の花々、そして羽束川の風景を楽しみながら駐車地に着いた。
大岩ヶ岳周辺は標高は低いが変化に富んだおもしろい山域だ。特に8月下旬のサギソウシーズンは毎年訪れたくなるように思う。久々の山歩きで充実した一日だった。
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