鳳凰三山（青木鉱泉〜夜叉神峠）

2018年08月15日(水) ~ 2018年08月16日(木)

• GPS: 27:32
• 距離: 21.0km
• 登り: 2,453m
• 下り: 2,158m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:26
• 休憩: 0:34
• 合計: 5:00

7:55 青木鉱泉
9:20 9:21 南精進ヶ滝
11:03 11:09 白糸の滝
11:33 12:00 五色の滝
12:55 鳳凰小屋

2日目

• 山行: 7:17
• 休憩: 0:42
• 合計: 7:59

3:27 鳳凰小屋
4:31 5:01 地蔵ヶ岳
5:16 5:21 アカヌケ沢の頭
5:59 6:00 鳳凰小屋分岐
6:32 6:32 鳳凰山
7:05 7:05 薬師岳
7:11 7:12 薬師岳小屋
7:16 7:17 砂払岳
7:59 8:01 南御室小屋
8:33 8:33 苺平
9:28 9:28 火事場跡
9:54 9:54 杖立峠
10:42 10:43 夜叉神峠小屋
10:46 10:47 夜叉神峠
11:25 11:25 夜叉神峠登山口
11:26 ゴール地点

天候

初日：曇り時々雨
二日目：雨時々曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

※甲府前泊
■往路：JR韮崎駅から山梨中央交通バスで青木鉱泉(1500円＋荷物代200円)
■復路：夜叉神峠から山梨交通バスでJR甲府駅(1420円)
　温泉のため芦安駐車場で途中下車しましたが追加料金不要でした。

コース状況／危険箇所等

■青木鉱泉〜鳳凰小屋：全体的に荒れている。道を塞ぐ倒木を越えたり、岩や木の根を両手で掴んで登ったり。道が欠けているところもあった。
■鳳凰小屋〜地蔵岳：夜明け前だったこともあり、何度か道を誤ったが自然と復帰できた。山頂下のザレ場はスキーで雪の斜面を登るが如くだった。
■地蔵岳〜薬師岳：天候悪く、足元ばかり見て歩いたらここでも道誤りした。踏み跡があってもペンキやリボンが見当たらなくなったら戻るべきだった。
■薬師岳〜夜叉神峠：ほぼ下り。危険箇所なし。

その他周辺情報

芦安温泉、白峰会館の温泉に入浴。大人700円。
併設の食堂で甲州とんかつとビール、ソフトクリームを食す。
食堂は基本的にセルフサービス。温泉も食事も派手さはないが、次のバスまで2時間ゆっくりくつろげた。

写真

8/15 6:26

6時20分韮崎駅着。バス発車の50分前。早すぎかと思いましたが、やっぱり早すぎました。

8/15 6:26

改札を出て右に進むとこの看板が見えます。手前にはきれいなトイレがありました。

8/15 6:28

高架をくぐると鳥居が見えます。その手前にバス停があります。一番乗り。

8/15 7:03

次の電車で気のいいおっちゃんが来ましたが、結局それでおしまい。たった二人の乗客を乗せてバスは出発しました。

8/15 7:52

御座石温泉で降りる客がいなかったためか、定刻より15分ほど早く青木鉱泉に到着。ここまでの道はかなり狭いところもあり、自分で車を運転する気にはなれませんでした。

8/15 7:52

いっしょだったおっちゃんは日帰りで、17時までに戻ってくるとのことで先にスタートしていただきました。

8/15 7:55

青木鉱泉のトイレ。チップ100円。

8/15 7:55

ヤマレコで何度も見た光景。外にいた宿泊者？スタッフ？の人に挨拶して通過。

8/15 7:55

いよいよ始まります。

8/15 7:56

最初はこんな感じのなだらかで心地よい山道。

8/15 8:06

噂の工事現場。

8/15 8:06

ですが、この日は夏季休暇日とのことで川を渡らずに通過。

8/15 8:08

工事現場を突っ切っていきます。

8/15 8:21

涸れ沢を渡ります。このリボンに気づかずに先に進んでしまう人、いそうです。

8/15 8:24

8/15 8:25

8/15 8:36

道が荒れてきました。

8/15 8:38

写真では分かりづらいですが、道幅が狭く、左手が削り落ちています。

8/15 8:57

8/15 8:57

水は澄んでいて美しい。

8/15 9:12

沢を渡ります。

8/15 9:15

8/15 9:16

雲が降りてきました。

8/15 9:17

8/15 9:21

南精進ヶ滝。見事。

8/15 9:28

8/15 9:34

ペンキやリボンは豊富にあります。

8/15 9:34

ガスがかかったり晴れたりの繰り返し。

8/15 9:48

8/15 9:50

こういうのが一番困ります。テント泊装備だと下をくぐれないし、上をまたぐのも手がかりがない。

8/15 9:51

かと思いきや裏側に手がかりがありました。木の枝や根を掴むときはしっかり強度を確認する必要があります。

8/15 9:59

8/15 10:11

8/15 10:13

8/15 10:24

道が欠けてる！子供を連れてきたら怖がりそう。

8/15 10:27

大岩の陰を通過しようとしたらそちらに道はなく、休憩している方に正しい道を教えていただきました。

8/15 10:39

かなり歩きにくい。

8/15 11:04

白糸の滝。

8/15 11:06

8/15 11:27

これまたヤマレコでよく見る怖い看板。でももっと怖いのは、五色の滝への矢印が二手にでていること。どっちが正解？

8/15 11:32

とりあえず脇道側を降りてみます。写真の葉っぱがタイツの足にチクチク痛い。

8/15 11:33

残念、ハズレのようです。

8/15 11:49

戻って少し行くと、怖くない看板がありました。

8/15 11:54

8/15 11:54

8/15 11:56

爆音とともに現れる五色の滝。しかし既に霧深く、全容をあまり見られませんでした。無念。

8/15 11:58

五色の滝は滝壺まで容易に寄れます。あそこで滝に打たれたらすごいだろうな。

8/15 12:00

8/15 12:16

キノコもたくさん生えていました。

8/15 12:29

ほとんど急斜面のトラバース。慎重に通過します。

8/15 12:36

こういう渡渉点は悪くないですが、増水したら大変ですね。

8/15 12:38

8/15 12:54

8/15 12:55

そしてついに…

8/15 12:55

鳳凰小屋到着！

8/15 12:55

早速受付を済ませます。説明の際、食器洗いなどは下の沢で行うように言われました。ちょっと驚いて、沢で洗っていいんですか？と聞き返したら、微妙な雰囲気になってしまいました。（これが失敗だったのかも）

8/15 13:00

この日は天気が悪いためかガラガラでした。テン場は階段状になっており、上の方が水はけが良いとアドバイスいただきました。

8/15 14:12

8/15 14:13

雨が降ったり止んだりだったのでベンチにも人がおらず。

8/15 14:14

売り物のドリンクはこうして冷やしてありました。

8/15 14:14

南アルプスの天然水源泉かけ流し飲み放題。

8/15 14:14

小屋からわずかに下ると…

8/15 14:15

岩の下で水がどうどうと流れ出ていました。これが噂の沢ですね。

8/15 14:19

こっちの水の方が美味しいそうです。いろはすのボトルに補給。

8/15 17:04

夕食はメスティンで炊いたご飯にレトルトカレー。さらにファミマで買った煮玉子入り豚角煮をトッピング。手抜きだけど美味い！

8/15 18:05

最終的にテントは10張りくらいになりました。

8/15 18:06

自分のテントは2万円しない中華製(NatureHike)ですが、この後一晩中続いた雨にも問題なく快適に過ごせました。が、ここで大問題発覚！持参したiPhone充電ケーブルが機能せず、モバイルバッテリはあるものの充電できなくなりました。小屋のスタッフさんに借りられないか訪ねたのですが、ありません！とピシャリ。結局お隣にいた群馬県立太田東高校の生徒さんからケーブルをお借りできました。本当にありがとうございました。

8/16 2:25

翌朝2時半起床。いきなり時間が飛んだのは、スマホバッテリ節約のためです。前夜は暗くなってからも男女グループがキャーキャー騒いでいました。19時半頃になってやっと寝る気配が見られたのですが、「じゃあまた明日！起きてこなかったらカウベル鳴らして起こしてね！（ガランガラン！）」みたいなことやってて呆れました。

8/16 3:27

1時間で撤収完了。暗闇の雨の中スタートです。

8/16 3:27

8/16 4:11

オベリスク下のザレ場にでました。暗闇＋雨＋風で辛い。時に横向きになりながら一歩一歩登って行きます。

8/16 4:26

登りきった当たりで明るくなってきました。写真は甲府市街と朝焼け。さっぱりわかりませんね＾＾；

8/16 5:01

霧の中のオベリスク。中腹まで登りましたが、風が強く危険を感じたのでそこまでにしました。

8/16 5:01

地蔵岳というだけあってお地蔵さん。

8/16 5:07

前にも後ろにもだーれもいなかったのですが、山頂標＋オベリスクと一緒に写真を取りたかったので、頑張ってセルフタイマー。

8/16 5:08

8/16 5:08

雲が上がったり下がったり。一瞬見えた朝日と雲海。

8/16 5:11

このお地蔵さんを担いで登り降りするとか、ちょっと考えられません。

8/16 5:20

名残惜しいけれど、観音岳に向けて出発。

8/16 5:20

北岳方面は完全に雲の中。一度も見えませんでした。

8/16 5:25

一度下って、そしてまたあれを登るのか〜 >_<

8/16 5:33

このように○×などのわかりやすいペンキがたくさんあります。が、間違った方向の踏み跡もたくさんあります。観音岳直下でそのような道に入ってしまい、とても苦労しました。踏み跡をあてにせず、ペンキやリボンが見られなくなったらすぐに引き返すべきでした。

8/16 5:35

8/16 5:40

8/16 5:56

一瞬差し込んだ日差しを受けて、虹の始まりのみ。

8/16 6:00

8/16 6:34

8/16 6:35

8/16 6:36

晴れていたら気持ちの良い稜線歩きになったんだろうなあ。

8/16 6:36

もう一つ虹。

8/16 6:57

この道もミス。薬師岳の巻道と思われるルートに入ってしまい、巻道を抜けて反対斜面を登り返しました。

8/16 7:03

8/16 7:04

薬師岳山頂は広々としています。

8/16 7:04

8/16 7:05

ここを左手に降りると青木鉱泉へ至る中道。

8/16 7:07

薬師岳にもオベリスクのような岩が積み重なっていました。

8/16 7:11

薬師岳小屋に到着。新築されたばかりで非常に美しい。

8/16 7:11

水場はありません。

8/16 7:20

樹林帯に入り、風がおさまってホッと一息。雨＋風で低体温症になるかとちょっと思いました。

8/16 7:28

巨岩の隙間を通っても道はありません。正解はこの左側の道です。

8/16 7:54

南御室小屋到着。テン場が平らで広々としていていい感じ。

8/16 7:54

8/16 7:55

小屋前のベンチで荷物を整えていたら、小屋スタッフの方が声をかけてくれました。とても感じが良く、次回リベンジはここを拠点にしようと思いました。

8/16 8:02

8/16 8:05

これもよく見る看板。

8/16 8:06

少し登ります。

8/16 8:06

青木鉱泉側と違い、ガレてはいるものの危険は感じません。

8/16 8:16

霧を通して時折差す陽射しと豊かな緑の苔が幻想的な景色を作ります。

8/16 8:17

8/16 8:17

8/16 8:19

8/16 8:33

苺平。要所にはこのオブジェがありました。

8/16 8:33

8/16 8:45

浮石に足を乗せないように慎重に。

8/16 9:11

晴れてきたのでレインスーツを脱いで朝ごはん。ところが食べ終わった頃にまたザーッと降ってきて慌てて撤収。でもここで食べておいてよかった。元気が違います。

8/16 9:54

杖立峠を過ぎてしばらく行った先にオブジェがありました。

8/16 10:11

ガラスの破片かと思いきや、鋭角に切り立った石でした。鏡のような平面を持つためよく光を反射します。大小問わず、この種の石がたくさんありました。

8/16 10:42

夜叉神峠小屋は閉まってました。

8/16 10:42

8/16 10:45

8/16 10:54

大きなカエルも何匹か見ました。

8/16 11:11

あともうちょっと！

8/16 11:24

下山！

8/16 11:25

夜叉神峠駐車場に降りてきました。

8/16 11:26

この左手に水道と流し台があって、砂を落とせます。バス停もそのすぐとなり味あります。

8/16 11:26

8/16 11:27

ゆるキャン△グッズがたくさん売っていました。

8/16 11:30

「夜叉神峠ってすげー名前だな」ステッカーは品切れでした。

8/16 11:58

夜叉神峠からバスに乗って芦安駐車場へ。乗車時に係の人から乗車券を購入します。温泉の後どこまで行くの？と聞かれたので、甲府駅までと答えたら、甲府駅までのチケットにハンコを押して途中下車できるようにしてくれました。写真は芦安駐車場の時刻表です。

8/16 12:31

白峰会館の温泉。シンプルですが空いていて気持ちよかった。

8/16 12:37

風呂上がりの一杯。一瞬で消えました。

8/16 12:43

名物の甲府とんかつ。

8/16 12:57

14時のバスが来るまでお座敷でのんびりしました。

8/16 13:44

白峰会館の一階がバス停です。バスは広河原と夜叉神峠から乗ってくるお客さんで空席わずかでしたが、乗務員さんが声がけしてくださりギリギリ全員座ることができました。

8/16 15:14

甲府駅からは臨時列車のスーパーあずさに乗車。一つ前のあずさは指定席・自由席ともに満席でした。6分待つだけで座れて、しかもグレードもアップ。最後の最後に良い判断ができました。

撮影機器：

iPhone 7 Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 塩飴 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 予備バッテリー 時計 タオル ストック ポール テント テントマット シェラフ 携帯トイレ ランタン ミニテーブル

備考

持参したiPhoneの充電ケーブルが機能しなかった。数日前にAmazonで購入したSharllenという会社のもの。中国製。予備を持っていくべきだった。

感想

comet

夏休みを利用して鳳凰三山を登ってきました。地蔵岳、観音岳、薬師岳を総称して鳳凰三山と言います。一気にカッコよくなりますね。今回は初めて前日入りという技を使いました。危うく甲府グルメで満足して帰るところでしたw

鳳凰三山は南アルプスの入門用として人気の山ですが、テントを担いで青木鉱泉から入ったら、意外と険しくてアドベンチャーな感じでした。鳳凰小屋でテント泊し、翌朝三山を登頂して夜叉神峠に降りました。

今回の良かった点、悪かった点、気づいた点についてまとめてみましょう。

▪️良かった点
・怪我や病気が一切なかった
・南アルプス天然水飲み放題
・テント設営、撤収、食事の準備、片付けに慣れてきた(雨の日含む)
・前日入りは余裕ができる他、観光したり土地のものを食べたりできて良かった

▪️悪かった点
・両日とも雨が降った涙涙涙(美しい稜線もそびえ立つ北岳も息を飲む星空も見られず。ホテルのキャンセル料払ってもリスケすべきだった)
・数日前にAmazonで買った中華製Lightningケーブルが機能しなかった(隣のテントの群馬県立太田東高校の学生さんにケーブルを借りました。感謝感謝)
・何度か道迷いした(踏み跡を辿ったらとんでもない山中に入ってしまった。常にペンキやリボンのマーキングを探し、見失ったら戻るべきだった)

▪️気づいた点
・高いホスピタリティで評判の鳳凰小屋を利用したが、それほどでもなかった(テント泊には冷たかった)
・青木鉱泉周りは滝とスリルがあるが、もういいかなって感じ。南御室小屋が感じ良かったので、いずれ夜叉神峠から広河原に抜けるルートでリベンジしたい
・自分の子供には、山小屋のテント場で暗くなって以降もキャーキャー騒ぐような躾をしてはいけないと心に誓った