小河内岳と塩見岳
- GPS
- 30:54
- 距離
- 34.9km
- 登り
- 3,121m
- 下り
- 3,107m
コースタイム
- 山行
- 5:53
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 7:48
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 8:25
5:17駐車場-6:00登山口-8:11三伏峠小屋
<テント設営と休憩>
9:07テント場-10:42小河内岳-13:15テント場
8月18日(土)
3:53テント場-5:43塩見小屋-6:35塩見岳東峰-7:22塩見小屋-9:18テント場
<装備乾燥、テント撤収>
10:29テント場-10:45登山口-12:18駐車場
天候 | 8月17日(金):快晴、微風・無風、日没後は気温低し 8月18日(土):快晴、微風・無風、日の出前は気温低し |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山口-三伏峠小屋 整備されていて大変歩き易い。危険箇所は特に見当たらないが、丸太で組んだ階段などがあり、登りでは気付かなかったが、下りでは滑り易かった。特に湿っている場合や濡れている時は要注意。現在地を示す道標があり、X/10で示される。登山口が0で、峠(小屋)が10。6/10を過ぎた所にある水場は利用可能。 ・三伏峠小屋-小河内岳 小屋から片道10分程度の水場は利用可。烏帽子岳からしばらくは相変わらず崩壊地のそばを登山道が通っていて、通行の際は要注意。特別なことをしなければ落ちることはないが、滑落等の場合は命に関わる。 ・三伏峠小屋-塩見岳 塩見小屋の手前付近までほとんど標高は上がらない。小屋の手前でぐっとあがり、小屋を過ぎてからは登り一辺倒。塩見小屋からさきは岩場の連続なので、ストックは小屋でしまうのが適当。 |
写真
感想
鳥倉登山口より小河内岳と塩見岳を訪問した。三伏峠小屋にテント泊で天気は2日間とも抜群に良かったが、日没以降が8月とは思えないほど寒かったのと、やはりこの山域は縦走で訪問したい印象を強く持った。詳細は以下に。
8月17日(金)
鳥倉林道のゲート前駐車場には5時過ぎに到着。混雑を想像したが、駐車スペースは十分空いていた。自宅より4時間以上運転してきたのでさすがにヘトヘトで、食欲ゼロ。でも食べないとテント装備を詰めたザックを背負えないのでおにぎりをお茶で流し込む。5:27行動開始。登山口まではほぼ舗装路の林道歩き。2年前やはりお盆休みに歩いた時は朝7時過ぎで日差しもあり暑かったが、今日は曇っていたのと気温が低めだったので案外快適に歩けた。この低温は高所だからではなく、北からの冷たい空気が本州付近を覆っているためのようで、体感的には季節が1ヶ月くらい進んだように感じられた。今回も酷暑山行、汗だくになることを予想していたので涼しいのは大歓迎だが、後に涼しさを通り越して寒さを感じることになる。30分ほどで登山口到着。ザックを下ろすのが面倒なのでそのまま進む。ここから三伏峠まではとても歩き易いルートで、傾斜もきつくない。今日はさらに気温が低いので、ザックは少し重くても快適に歩ける。あまり速いとテント場のテントが撤収前に着いてしまう気がして意識的にペースを落として歩く。それでも快適なのでコースタイムよりは早く進む。途中の水場は勢いよく出ていて、利用可能だった。8:11に小屋到着、受付を済ませてテント場に行き、テントを設置。
ここの利用は今回含めて3度目。前回2016年8月でTJAR開催中だったが、果たして今回も同じ時期となった。到着時、小屋で食事をしている選手がいたし、この後小河内岳へ向かうときと戻りの時に数名の選手を見掛けた。皆日本海から縦走し、ロードを走ってきたとは思えないほど確かな足取り。背中の荷物は驚くほど小さく、自分のテント泊装備入りのザックとは比較にならぬほど軽そうだった。
さて今日は小河内岳往復だけなので余裕のある日程となった。9時過ぎにテント場を出、念の為水場で少し水をくんでから先に進む。崩壊地の側を通る登山道が続くので慎重に進む。それにしても天気が良くて、縦走路の先の方まで見渡せる。小河内岳は過去縦走で二度通過しているが、初回はまだ暗い時間帯の早朝、二回目は大ガスであまり印象に残っていない。今日は快晴の青空の下なので景色は抜群。チンタラ歩いたつもりだったがコースタイムよりはだいぶ早く小河内岳に到着。塩見岳も荒川三山もよく見える。山頂付近で座ってしばし休憩。風はここまで弱かったが、山頂付近は風が吹き抜けるらしく、一枚羽織って風の避けられるところで休む。今日はここまでしかこられないが、やはり先に進みたい衝動に駆られる。が、ここよりさきはわりとすぐに森林内に入りそうな雰囲気なので先には進まない。その代わりに避難小屋周辺を少しぶらついてからテント場に戻る。TJARの先週数名とすれ違う。こういう時なんと声をかけるのが適切なのだろうか。帰りに水場で持っている水筒を全部満たして13:15にテント場に戻る。今日はこの後は特にすることがなく、テントで昼寝でもしたかったが、例の如くテント内は暑くて入れない。外では続々とTJARの選手が三伏峠に到着していて、拍手で迎えられている。拍手で迎えられて当然だと思う。16時を回って日が陰ってくると、途端に寒さを感じるようになる。8月とは思えない。防寒着は一式あるので寒くてたまらんということはないが、季節はずれであることには違いなかった。そうえいば今日は行動中も大汗とは無縁だった。朝のうちは余裕のあったテント場は、夕方にはほぼいっぱいになっていた。早めに着いておいてよかった。例によって明るい時間に就寝。
8月18日(土)
夜は寒くて何度も目が覚めた。今使っているスリーシーズン向けのダウンシュラフは既に10年以上使っているのでもうロフトせず、そろそろ買い替えの時期かもしれない。早朝3時前に起床したが、その時のテント内の気温は10℃ほどだった。標高2500メートルとはいえ、8月でこの気温は予想外。暖かい食事をして外に出ると案外寒さは感じないが、それでもグローブをした手の先が冷たく感じる。3:53にテント場を軽荷で出発。日の出が遅くなったので、当然あたりは真っ暗。ヘッドライトを点けて歩く。暗いのでペースは上がらないが、涼しいので体の負担は少なく進める。1時間ほどライトを点けて歩いたが、途中でゴソゴソ藪の方から音が聞こえる。何か動物か?と思ったが、ライトが見えたので先行の登山者だった。熊鈴鳴らして歩いて欲しい。人間にも存在を知らせる道具になると思う。出発から1.5時間ほどで塩見小屋に到着。ここで少し休んでから頂上へ向かう。風が冷たいので、ゴアのジャケットを着ていく。塩見岳の山頂直下は岩場が連続して、ロープや鎖があっても不思議ではないところもあるが、この山はマーキング以外に何もない。マーキングをロストせず、落石に注意すれば登って降りてこられる山であると思う。所により冷たい風が吹いていたが、6:35に無事塩見岳の東峰に到着。山頂は無人だった。周囲の山々を見る。北の方には仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳などメジャーどころが見える。比較的近傍には蝙蝠岳も見える。一昨年はここから蝙蝠尾根を下って二軒小屋でテント泊した。山頂も風が冷たいので、風の避けられる所で座って休憩。この先の縦走路も一度歩いたことがあるが、次に歩けるのはいつになるだろうか。そうしているうちに塩見小屋方向から続々と登山者が登って来たので、適当なところで切り上げて下りにかかる。登りは何とかストックを使って登ってきたが、帰りは山頂でザックにしまう。そして塩見小屋までそのままで歩き通した。帰りもこの小屋で休憩してから先に進む。三伏方面へ向かうと次々に登山者が。みなザックは小さいので恐らく自分と同様山頂往復のみなのだろう。行きとほとんど変わらない時間をかけてテント場に戻る。テントはほとんど減っていなかったので、自分と同様テントをデポして塩見岳の往復をしているのだろう。こちらはテントやその他の装備を乾燥させ、パッキングを済ませてから出発する。テントとその他を完全乾燥させてから行動するなんて、自分にとってはとても珍しい。三伏峠から下っても続々と登山者は登って来る。駐車場が溢れていそうだ。乾いた装備なので軽く、また歩き易い登山道なので下りも良いペース。テント場を出て1時間15分ほどで登山道に到着。その後退屈な林道歩きの途中でもこれから登る登山者とすれ違う。この調子ならまだ駐車場にもいそうだと思ったら、案の定準備体操してこれから登るパーティがいた。さすがに遅すぎはしないか、とも思うが快足のパーティなのかもしれない。駐車場着12:18。本来なら暑くてたまらない時間のはずだが、昨日からの冷たい空気のお陰で、あまり暑さを感じずに下山。駐車場は、朝早く下った人がいると見えて空きがあったが、路駐もあった。
鳥倉からの塩見岳ピストンは、案外簡単なのでまたの訪問もあると思うが、やはりこのエリアは縦走が相応しいように思う。今年は休みがもうないので無理だが、来年こそは南アルプスを1週間程度縦走したいものだ。
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