『鳥海山』象潟口(鉾立)ルート チョウカイフスマに会えた
- GPS
- 09:20
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,336m
- 下り
- 1,322m
コースタイム
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 9:14
帰りは千蛇ヶ谷経由
天候 | 曇のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
酒田から丸池様に寄り、道の駅鳥海ぷらっとで待ち合わせ ホテルから鉾立登山口までは1時間くらい |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されている 外輪山コースは切り立っているところあり、雨+風の日は危険かと |
その他周辺情報 | 道の駅象潟ねむの丘展望温泉 90分 350円 塩化ナトリウム泉 夕陽の名所 その後由利本荘の鮨駒で夕食し宿泊 翌朝元滝伏流水→獅子ケ鼻湿原入り口→東由利→横手経由で盛岡に向かった。 |
写真
感想
秀峰鳥海山を初めて眼にしたのは社会人1年めに横手にいたときだった。天候の条件が良い日に遠くに見える富士山のような形をみて、「いつか登ってみたい」と心の片隅に留めていた。それから庄内に出かけたときにその山容は度々眼にしてきた。あれから15年が経ち遂に憧れの山に初登頂することになった。
金曜の仕事が終わり、19時前に仙台を自家用車で出発。ノンストップで21時にホテルイン酒田に到着。夕飯はアネックス付属の居酒屋(がらちゃんの田舎)でおにぎり、枝豆、焼き鳥、岩牡蠣を食らう。アルコールは宿泊特典生ビール一杯にとどめておいた。4時おき目標で早めに床に着いたが興奮しているせいかなかなか寝付けず3時には起きてしまった。
4時半にホテルを出発、国道7号北上中、薄明の中に鳥海山の影が現れた。吉野家で牛鮭定食をかきこんだ後、朝焼けの写真を撮ろうとルートを東側にとる。田園が広がる中で朝焼けの鳥海山のシルエットが撮れた。続いて鳥海山の湧き水のみで満たされているという丸池様に立ち寄った。まだ太陽の光が入らないため、きれいな青がみられないのではと思っていたが期待を裏切る透明度と青さに感動した。杭にカメラを置いて遅いシャッタースピードで何とか撮影できた。待ち合わせは道の駅鳥海ぷらっと。そのそばのファミリーマートで最後の買い出し、おにぎり、カップヌードル、クレープを買って水を買い足した。水分はトータルで3.5Lを携行した。
6時45分ころ鉾立登山口の駐車場に到着、駐車場にはまだ余裕があった。7時にガスの中登山開始。明るくなると間もなくガスはとれた。賽の河原ではニッコウキスゲをはじめとした高山植物のお花畑。御浜小屋に到着して鳥海湖を初めて拝む。周りはガスっていたが青い湖面が確認できた。さらに先にすすむと(八丁掛)時折靄が晴れて新山山頂が現れた。まるでドラクエの世界のよう。やはりあそこには神がいるのでしょう。誰かはマチュピチュみたいと言っていた。七五三掛(しめかけ)で小休止し、ヤマレコで得た情報をもとに分岐でみぎ側の外輪山ルートを選択。最初に軽い壁登りがあり面を食らう。左側は断崖で道中はハイマツがせりだしているので気を使う。右側は雲がかかって残念ながら眺望がなく月山も見えなかった…。時折左から吹き上がる風が冷たい。しばらく進むと山頂直下の赤い屋根の御室小屋と雪渓が見えてきた。時折はしごを登り降りし、チョウカイアザミの咲く道を進んだ。このあたりからカメラの調子が悪くなる。しぼりを設定するダイヤルが完全にいかれた。sigmaに修理に出さないと…。七高山の手前で鎖のつく岩場を御室へ降りる。御室小屋でトイレを借りて、大物忌神社にお参り、ピンバッジ500円を購入した。バックパックをデポり新山山頂へ反時計回りにアタック開始。完全なる岩場!アスレチック感たっぷりで楽しいので疲れを忘れる。そしてついに頂上!雲がかかり眺望はいまいちだったのが残念だが、写真を各々撮って全員の写真はちょうど山頂で一緒になったお姉さん2人にお願いする。一枚目は撮ってくれたお姉さんの脚が写り込んだため失敗に。至近距離なせいではなく、お姉さんの脚が長かったせいであろう。写真を散々移してから右側に下山開始し胎内くぐりを通る。「にっぽん百名山山の日スペシャル」で紹介されていた山頂付近のチョウカイフスマだがここまで見つけられずあせっていた。平坦な場所まで降りて注意深く下の方を見ながら歩いていると小さな手裏剣みたいな白い花、チョウカイフスマと念願のご対面!
御室で昼食とスイーツ、珈琲タイム。左の内転筋がつりそうになったので芍薬甘草湯を1包食べる。昼寝したい衝動を抑えて13時に下山開始、千蛇谷コースを降りる。まだ結構登ってくる人多数、御室小屋に泊まるのだろう。明日も天気が良さそうなので影鳥海が観られるのかな。お花畑を愛でながら雪渓をトラバース、このあとの登り返しが急斜で土がすべり地味にきつい。帰りは結構早足でかけぬけた(下山2日後に大腿四頭筋の筋肉痛で階段の下が大変なことになる…)。御室小屋で小休憩中に秋田県の防災ヘリ?が飛んできた。病人の搬送等ではなく訓練飛行だったようだ。下山予定時刻より15分遅れて駐車場到着。コカコーラを飲んで疲れをいやす。またすごい山に出会えた感。いつも下山直後はもういいやと思うのだが、翌日には、次は矢島口からか湯の台口からかとか考えだしている自分が不思議。
駐車場を出て道の駅象潟ねむの丘展望温泉へ。登山後はやはり温泉に限る。筋肉にたまった乳酸が散って行くようだ。お湯は少し茶色かかって湯温はちょうどよい。ここには一度来たことがあったことも思い出した。それにしても日本海に沈もうとする太陽がまぶしい。風呂から上がり脱衣所のTVで金足農業(秋田県代表)の準々決勝近江戦が流れていた。9回裏1−2で負けていたがノーアウト満塁に。ここでスクイズで同点!と思っていたら何と2塁ランナーもホームに帰ってきた。サヨナラ2ランスクイズ!いいものみれた。このあとしずみゆく夕陽をカメラにおさめて18時半過ぎに本日の宿泊地由利本荘のホテルアイリスに向かった。
夕食は由利本荘の鮨駒へ。8千円のコースと秋田の酒をいただく。飲んだのは鳥海山夏酒、飛良泉35、阿桜純米吟醸?。コースはこれでもかとたくさん出てきた、今年初さんまの鮨も堪能。遠くなければ足繁く通いたい寿司屋だ。21時過ぎにホテルに帰るとそのままベッドで気を失うようにして眠った。翌朝3時ころ目が覚めた…撮った写真の編集を開始、朝焼けのあと東の空に小さな彩雲が出ていた。朝7時に10階の展望レストランでバイキングの朝食をとった。あきたこまちと岩のりが上手い。珍しく2膳食べた。8時にホテルを出て元滝伏流水へ。水が透き通っていてマイナスイオンたっぷり。苔が元気でまるで屋久島の白谷雲水峡のようだ。鳥海山に降った雨、雪が80年かけて涌き出しているらしい。鳥海山またきっと来よう!
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