剱岳 〜剱沢テント場でまったり〜
- GPS
- 80:00
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,741m
- 下り
- 1,752m
コースタイム
室堂8:56→雷鳥沢キャンプ場9:41→剱御前小舎(別山乗越)12:09→剱沢キャンプ場12:50
8月18日 頂上往復
登り 剱沢キャンプ場6:17→前剱8:05→剱岳頂上9:53
下り 剱岳頂上10:14→雷鳥沢キャンプ場13:21
8月19日
一日中 剱沢キャンプ場にてフリー
8月20日
剱沢キャンプ場8:07→剱御前小舎9:05→雷鳥沢キャンプ場10:27→室堂11:45
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
言わずと知れた危険な山。 昼過ぎ、昨日下ってきたばかりの登山道で、けが人がヘリで救助されるところをテント場から見ました。人ごとではないと思いました。 なにより、その場所は剱の中でもほとんど危険ではないと思われる場所。 時間的にも下山中の事故かと思います。 我が身に言い聞かせる思いで、油断は禁物です。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
今年に入ってから続く右膝の痛みがなかなか引いてくれない。
大した痛みではなく、最初の頃より症状が進んでいるという感じもないのだが、これ以上悪くはしたくないという気持ちは常にある。
そんなこともあって、この夏の山行きはどうしようか迷っていたが、体力的にも長時間の縦走はちょっと難しいとして、一ヶ所留まり型の山行きなら、なんとか行ってこられそう。
ということで、以前にも一度登っている剱岳に再び登ってきた。
日程
一日目:立山駅→室堂→剱沢キャンプ場
二日目:山頂まで往復
三日目:1日フリー
四日目:下山
と、ひとところに留まり型のなんともゆるゆるの日程だが、今の自分にはこれくらいがちょうどいい。それと、一度登っている山は予定が立てやすい。
剱岳は、山登りそのものの魅力はいうまでもないが、剱沢キャンプ場から眺める景色も、また素晴らしい。5年前にここで飲んだ酒は、山歴10年の中でもダントツに旨かったと今でも思っている。
加えて、室堂からキャンプ地の剱沢までは4時間。膝に若干の不安を抱える身としても、この4時間はそんなに高いハードルではない。
翌日の山頂アタックにしても、随所での三点確保や鎖などでの力の分散が、膝への負担を軽くしてくれるはず。
そんなわけで、天気予報がイマイチだったお盆を避けて16日の昼前、再びの山へ向けて我が家を出発。高速代をケチって一路一般道を北上した。
途中寄り道しながら5時間少し走って、午後5時前に立山駅に到着。
お盆も過ぎ、雨模様の天気ということもあって、駅に近いところの無料駐車場でも楽らく駐車することができた。
前回は長野県側からだったので、立山駅は今回が初めて。
ここまで来てコンビニがないことに気づき、来た道を再び15分ほど戻ってきた。なんてところは、いかにも自分らしい。
そのまま駐車場で車中泊。
17日(金) 朝、ケーブルカーから高原バスに乗り継いで1時間。立山、劔の登山口、室堂ターミナルに到着。
天気はすこぶるいい。(確か予報ではこの日の天気はあまり芳しくなかったはず)
ターミナル前の玉殿湧水で水を補給して出発。
雷鳥沢キャンプ場までの下りはおよそ45分。帰りには結構応えそうなアップダウンが続く。キャンプ場から橋を渡ると本格的な登山道が始まる。
剱御前小舎のある別山乗越まではそれぞれ2本の登山道があるが、少し遠回りの方をチョイス。どちらもコースタイムは同じなので、多分こちらの方が楽なはず。
とはいえ、約4ヶ月ぶりの本格的な山登り。お世辞にも足取り軽くというわけにはいかない。遠回りということもあってか、こちらから登ってくる人はそれほど多くないが、遥か後ろ、と思っていた人達に、いともあっさりと追いつかれ、そして先を行かれた。
そんなことが3回、4回。
こんな調子で明日の山頂アタックはほんとに大丈夫か?ちょっと不安になる。
それでも、へばったという感じはあまりない。ただ体が気持ちについて行けないだけ。
別山乗越から目前に迫る剱岳は、頭をガスで隠しているが、その姿はやっぱり圧巻だ。この先がますます楽しみになってきた。
乗越からはキャンプ場は見えないが、後はひたすら下るのみ。
40分ほど下って午後1時、これから3日間留まることになる剱沢キャンプ場に到着した。
目の前には、期待を裏切らない最高のロケーションが広がっている。
18日(土) 早朝、剱岳山頂に向けて出発。
一晩寝て疲れもかなり取れた。
なにより背中に重い荷物がないのがありがたい。
落石を起こさないように浮石に気をつけて慎重に登っていく。
要所要所の鎖場では軽い行列もできるが、おそらく、混雑するときはこんなものではないのだろう。それでも、中には少し苛立つ人の声も耳に入ってくる。
そんな声が焦りを招いて大事故に繋がらないとも限らない。穏やかに穏やかに。
最後の難所、カニのタテバイ前までやって来たとき、ふと前回、5年前のことを思い出した。そのときは前を行く人がいなくて自分が先頭。勝手がわからず、はて、どうやったらこの90度の壁を登りきれるものやらと考えたら、思わず笑えてきてしまった。人間、ピンチになると笑ってしまうものだなと思った。
もちろん、落ち着いて鎖の位置などを確認しながら登れば、思いの外難しいことはない
順調にカニのタテバイも通過して、これで難所はすべてクリア。
後は普通の岩屑の道が頂上まで続いている。
そして、剱岳頂上到着9時53分。
前回来たときには修復中で無かった祠が、今回はドッカリと座っていた。
やっぱりこれがなきゃ。
祠のまわりは、外国語と日本語が入り混じって結構な賑やかさだ。
そんな喧騒(失礼)を避けるように、居合わせた人に写真だけ一枚お願いして早々に頂を後にした。
少し尾籠な話だが、下山途中、下り専用のカニのヨコバイコースを下りたところに、いつからかは分からないが復活したトイレ小屋を発見。
実は、前回来たときは小屋跡だけが残っていて、使用できる状態ではなかった。あれば助かる人も少なくないだろうな、と思っていたのでこの復活は有り難いこと。
その後も順調に下って下山完了。剱沢小屋でビールを購入してテントに戻った。
19日(日) 何もしないで一杯でもやりながら一日中ボケーっとするための時間をあえて1日作った。
幸い、テントの外には飲み食いや、くつろぐには丁度いい石が二つ並んでいる。
飲み物は新たに購入したビールと、持参したウヰスキー、焼酎、酒。
この日は、チビリチビリとやったウヰスキーが一番口に合った。(呑んべえではありませんヨ)
何もしない贅沢な1日は充実した1日になった。
20日(月) 下山の日
朝、キャンプ場管理所から、ラジオ体操の音楽が流れてきた。
そういえばこの三日間、気にしていた膝の痛みは、不思議と気になることがなかった。四月の蝶ヶ岳の時もそうだったし、また今回もなんともない。
一体、どんな構造になっているんだ自分の膝、と思ってしまうが、まあ、なんともないに越したことはない。
持参の漬物をオカズに朝食を済ませて外に出た。
剱岳には、頭にうっすらとガスがかかっているが、今日も天気はいい。
そろそろ帰りに向かう人達が出はじめた頃、自分も三日間広げたままだった荷物をまとめて帰り支度を始めた。
そして、8時過ぎ、若干の不便さはあれど、住みなれた剱沢キャンプ場を出発、下山の途についた。
剱御前小舎からは、来た時とは別の道を下る(こちらの方が本道だと思うけど)。単調な九十九折りの道が続く。やはり、もう片方の道を登りに選んだのは正解だった。
雷鳥沢キャンプ場まで順調に下山して、11時45分、賑わう室堂ターミナルに到着した。
膝のことはともかく、テント装備での高い山は、体力的にもボツボツ年貢の納め時かな?
そんなことを思いながら、臨時増便の高原バスに乗り込んだ。
待ってました。
びっくりしたのが私も同じ日に剱岳に登ってました。トイレから見たテント場の写真の一番左端の緑のテント(シュラフ乗せてます)が私のです。
本当にこれ以上ない良い天気でしたね。夜は寒かったですが。。
私は剱岳下山後は雷鳥沢に移動してしまったのでお会いできなかったですね。。。
でも無事にそしてじっくりのんびりと満喫されたようで良かったですね(^^)
いやはやRYOSUN、これはもう奇遇なんてもんじゃないですね。
度々コメントの交換をさせていただいている間柄で、全国、いや、海外からも人が集まるような山、しかも、同じ日に同じテント場で居合わせていただなんて。
こんなことは夢にも思わないことなので、例え、すれ違っていたとしても、立ち話でもしない限り「こんにちは〜」の挨拶ぐらいではまったく気がつかなかったかもしれませんね。
悔やまれるのはお酒。ぜひご一緒したかったな〜(笑)
残念ながらお話はできませんでしたが、同じ空気を共有できて良かったです。
夜は寒かったから熱燗なんか最高でしたでしょうね〜。
剱沢で気付いていれば私も予定を変更して剱沢に滞在しましたのに。
いつか予定合わせて山へお酒を飲みに行きましょう!
返すがえすもですが今回の出来事。これはもう偶然というより奇跡ですね。今だに信じられない思いが消えない私です(笑)。しかも、盆過ぎですからね。
それはさておき、今回の山行きでの一番の収穫は右膝の関節痛がなんともなかったこと。山にいる間は違和感さえ感じませんでした。でも、帰ってきてからは、またいつも通りの違和感を感じてます。一体どうなってるんでしょうね、私の膝は(笑)
とはいえ、体力は確実に落ちていると実感しています。なにしろ、4ヶ月ぶりの山とはいえ、男女問わず追い越される頻度が半端じゃない(汗)。テント装備に限界を感じている所以です。
そんな今の状況ではありますが、山でのお酒、いつかご一緒できるときがくるといいですね。
そうそう、先のコメントでRYOSUNさんのことを「さん」抜きにしてしまいました。読みの流れ上からか、ついそうなってしまいます。失礼しました。(2度目)
ちなみに今はヤマップで記録をつけています。
https://yamap.co.jp/activity/2276580
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する