(検証)これじゃ道迷いするよー奥武蔵北稜線トレイル 日和田山〜顔振峠ー
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 933m
- 下り
- 855m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 8:00
天候 | 朝:晴れ 11時頃から曇り 13時前から雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
西武池袋線吾野駅へ下山 吾野駅〜高麗駅間は電車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前回の道迷いの検証がてら、到達できなかった縦走路を歩いてみました。が、ここはやはり道迷いする可能性が高いと感じましたので、そうならないようにできるだけ詳しく記しておきます。かなり長い説明ですがご了解ください。 ○高麗駅〜北向地蔵 特に問題なし。この区間は表示はしっかりしている。ペンキマークやリボンも信頼できる。 高麗駅改札を出て右側に登山ポストがあって、「おやまあ、最近は奥武蔵の低山でも登山届が必要なんだ」と再認識。道迷い遭難もけっこうあるのだろうと勝手に納得 トイレは日和田山登山口を少し登ったところと高指山から駒高集落へ少し下ったところの2カ所 駒高のトイレの向かいに売店「ふじみや」飲料の自販機あり。 ○北向地蔵〜土山(ユガテ方面への分岐・・・北向地蔵から10分程度下ったところ) 先日見逃して道迷いの原因になった所。表示は壊れて倒れた物が立てかけてあるので道が分かりづらい。今回確認に行ったら、二股分岐になっていた。立てかけてある標識が指しているユガテ方面は少し広く開けた感じになっていて、その先でさらに分岐。杉の木に赤いテープが貼ってありよく見ると矢印で右が「ユガテ」、左が「山道で五常の滝 水晶山」と書かれていた。この矢印が微妙で、前回は同じ方向を指していると思い、右へ下りずに山へ登っていってしまったのが間違い。ユガテへの道は草で覆われているのでよく見ないと分かりづらく、分岐になっていると気づかなかったのだ。 ○北向地蔵〜スカリ山(北向地蔵から先の表示は要注意) 北向地蔵から車道に出てすぐ右に登り返す山道がある。「私有地です。・・・展望良好・・・」とかかれた板が立っているので、てっきりスカリ山への道だと思い登り返したが、違った。登って行くと青いペンキマークが木の幹や根、岩などにつけられており、それをだとっで行くとピーク。そのおかげで先日に引き続きまたまた道迷い寸前になって時間をロス。山と高原地図も国土地理院の1/25000地形図も登山道の入口がとっても分かりづらいし、山道が示されていない所もたくさんあることが今回分かった。 スカリ山への登山口は北向地蔵からしばらく舗装道路を歩いて右側にしっかりとした木製の標識が立っている。最初のピークは観音岳(だと思う)。三角点?のような物がある。二つ目のピークがスカリ山。ただ、山頂には表示が見当たらなかったので、(見落としたか?)そこがスカリ山山頂なのかどうか曖昧だった。山頂をまたいで降り、トラバース道と合流する辺りの左側の木に「スカリ山入口」と書かれたかまぼこ板より少し大きい表示がぶら下がっていたので、越えてきたところが山頂だったと確信した。(ここにも三角点?とベンチがある) ペンキマークやテープ表示も多種あって、どれが登山道を示しているのか曖昧。今回確認した所では、ピンクリボン、ピンクビニルテープ(木に巻かれている)、赤ペンキ、白ペンキ、青ペンキ、赤ガムテープ(木に巻かれている)、杉の木の1mぐらいの高さの所を幅7〜8僂阿蕕と蕕鬚阿襪辰版蹐い整、古くて腐りかけているような木製表示、新しく作られた木製標識、樹木名を書いてぶら下げるような「かまぼこ板」のような物など、とにかくめちゃくちゃな状態。比較的新しい木製の標識は信頼してよいだろうが、古い木製表示は腐っていて指し示す方向版が傾いていたり、外れてしまっていたり、それ自体が壊れてしまっていて立てかけてあるだけだったりして要注意。ピンクリボンとビニールテープに方向が書かれている物は比較的信頼度は高そうだ。が、そこに示された方向が今ひとつはっきりしないような所もある。木や岩や木の根に示してあるペンキの白と青は登山道のための物ではなさそうなので当てにしないこと。赤ペンキの矢印も突然「ここは降りられないだろう」と言いたくなる様な方向を示していることもあり、あまり信頼性は無さそうだ。 ○スカリ山〜顔振峠 スカリ山を下りてしばらく過ぎた辺りから木製のしっかりした標識が増えてくるので、道は安心して歩ける。ただ、尾根道に一カ所赤い矢印があらぬ方向を示しているところがある。(写真参照)もしかすると、太平洋セメントのベルトコンベアがぬけている場所を示しているのかと地図を確認しながら思った。絶対に降りてはいけない。(道らしき感じがしない) 越上山への登り口が分からなかった。地図を確認すると金比羅神社の鳥居を左に見て過ぎるとすぐ登り口があることになっている。「ここかな?」と思うところはあったが、確証がないので進んでいくと諏訪神社前まで来てしまったので今回は山頂を踏まなかった。諏訪神社の前を過ぎて進むとやがて舗装道路に出る。それをしばらく進むと顔振峠に到着。トイレは諏訪神社と顔振峠にある。 ※H30.9.5追記:後日調べてみると越上山の登り口は金比羅神社より手前、写真153の標識の後ろ側を回り込んで右に登る様になっていたらしい。標識の裏に「越上山」の表示があった様子。自分が歩いている方向からは見えなかったので、見落としたようだ。写真をよく見ると確かに右に上る道があるような・・・残念。 ○顔振峠〜吾野駅 顔振峠の平九郎茶屋のテラス横が山道になているのでそこを降りる。時々車道と交差してまたぐ。車が通れる山道と並行して登山者用の道もついている。どこを通ればよいか迷うが、結果的には同じ所に出る。最後に舗装道路に出る手前は、出水していて100mほど水が流れているところを降りる。 舗装道路に出でてからはひたすら下山。やがてR299にぶつかる。駅手前で吾野宿の旧道へ向かう橋を渡り、渡ってから少し駅方面へ進むと左に折れる歩行者道があるのでその先の急な階段を登ると駅舎の正面に出る。トイレは吾野駅。 |
その他周辺情報 | 顔振峠に二軒の茶店。食事可。 |
写真
装備
個人装備 |
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
ゲイター
ザックカバー
ロールペーパー
ナイフ
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感想
先日の道迷いの検証をかねて到達できなかった吾野駅までの縦走に単独で再挑戦しました。吾野駅まで下りてきて、余力があり、時間と天候が許せば大高山・天覚山・多峯主山を経て高麗駅までの飯能アルプスも縦走して戻ってみようかなと考えていました。
検証の詳細はコース状況に記したのであえてここでは書きませんが、自分の中で納得できるものになりました。それにもまして、このトレイルはやはり整備が行き届いていないと感じました。現在地の確認ポイントを細かくして、分岐や標識があるところでは必ず地図と照合しながら進みました。それでも、やはり今回も道迷いもどきになってしまいました。それはなぜかということの検証は今日のうちにできたのでよかったと思います。
前回持って行った「山と高原地図」は家にあった物を持って行ったので、な、なんと昭和62年の物だったのです。これでは山名などが書いてないはずです。今回検証するにあたり、今年のバーションを購って再挑戦でした。
それでも、コース状況に記したように曖昧なことが多く、やはり奥武蔵は難しいと感じました。これまでに、道迷いで困った人はいないのでしょうか?遭難は無かったのでしょうか?そんなところには入り込まないのでしょうか?これから山歩きを楽しもうとする人たちが安全に歩けることを願います。
このコースは、日高市・毛呂山町・越生町・飯能市の4市町にまたがったコースです。登山道の表示等の整備はそれぞれの市町が協力しなければ進まないのでしょう。一度、そのことをどこかで伝えたいと思っています。
今回は吾野駅まで歩き通せましたが、歩いているとジワジワと疲れがたまってくるようでした。顔振峠で昼食をとるまでは、吾野駅までで終わりにしようと思っていましたが、昼食をとりながら少し休むとなんだか疲れが引いていくようでした。
とは言っても、心と体にはそれほど余力が残っていない様な気がするし、吾野駅手前でポツポツと雨が落ち始めたので、飯能アルプス縦走はまたの機会にすることにしました。駅で電車を待ていると、雨はやがて大粒で激しく降り始めました。「賢明な判断」と自画自賛です。
高麗駅で下車すると、そこは雨がまだ降っていませんでしたが、家につくと雷がとどろき始めました。風が強くなり、やがて大雨が降ってきました。
やがて、出かけていた妻が心配をして「雷大丈夫?」と携帯に電話をかけてきました。「かなり激しく鳴っているね・・・」と言うと「え−っ 大丈夫?迎えに行こうか?」と言います。「車は入れない場所だから」と返すと、困ったように「びっしょりなの?どこにいるの?」とかなり困惑をしています。僕が「家のPCの前」と言うと「は?」と一瞬間が開きました。そしてケラケラ笑っていました。でも、本当に山道でこの雷と雨に遭っていたら命がけだったなと思い、笑い話でよかったと胸をなで下ろしました。
今回の経験や検証がきっと今後の役に立つと思っています。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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todora5502さん、こんばんは。
私も2年くらい前にスカリ山に登ろうとして、「愛宕山」に登ってしまい、その先の尾根道を少しだけ歩きました。
しかし、尾根はしっかりしているものの、方向が明らかに違うと思い、早めに引き返しました。
その後、車道を進むと、スカリ山への入り口がありました。たしかその時は、山名表示があったと記憶しています。
いつだったか、イモリ山に登ろうとして道に迷い、えらい苦労したことがあります。
奥武蔵は、標高の低い山が多いですが、難しいルートがたくさんあるみたいですね。
それではまた😊
fgackty さん
低山と思ってあなどれません。
あのペンキマーク、問題だと思いながら歩いていました。確かにハイカーだけの山ではないのですが、それにしても無法地帯のようです・・・もう少し表示がしっかりしていればペンキマークに頼る必要も無いのでしょうけど。
山頂表示、ぐるっと見て回ったのですが私が見落とした可能性もありますね。
この山域を歩くのなら、「奥武蔵登山詳細図」(吉備人出版発行)を利用するのが良いと思います。
snowchさん
情報をありがとうございます。詳細図ならよいかもしれませんね。高尾山のものは所持しているのですが、奥武蔵のは見ていないです。ただ、大勢のハイカーのことを考えると、みんながみんな持っているわけではないので、やっぱり心配です。
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