櫛形山(伊奈ヶ湖〜周回・癒しの森散策)


- GPS
- 06:24
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,636m
- 下り
- 1,630m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口はそこからすぐ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・全般的に危険個所なし。 ・ほぼ遊歩道なみに整備されているが、時々踏み跡が不明瞭な箇所があるので注意する。 ・全体的に樹林帯なので眺望はないが素晴らしい森の世界が広がっている。 ・ほこら小屋はキレイで水場、トイレも近くにあるので居心地は良さそう。 |
写真
感想
北陸の天気予報は雨、しかもそれなりにザーザー降りそう。一方で故郷山梨の天気は曇りのち晴れ。
じゃあ久しぶりに故郷の山でも楽しむとしますか。
風もそこそこ強そうなので南アルプスはやめて樹林帯の山がいいかな・・・ならばまだ登ったことがない櫛形山でも行ってみようか。
櫛形山の大きな山塊は甲府盆地からもひときわ目立っており、存在は昔から気になっていた。
その山容は甘利山、鳳凰山の横にどっしりとそびえており何となく恵那山のイメージと似ている。
個人的には森の山はあまり好きではなく、どちらかというと森林限界を超えたいタイプなので今回の山行はお茶濁しだと割り切っていた。
標高は2,000mをちょっと超えた程度で標高差もそれほどない。
森の山は暗闇の中を登っても楽しくないので5時を過ぎて明るくなってからスタートしよう。
まだ10代の頃によく鯉釣りに来た伊奈ヶ湖がスタート地点となる。めちゃくちゃ懐かしい。
もう25年ほど前になるのか・・・駐車場も建物も新しくなった気がする。
ルートは登りは中尾根、帰りは北尾根から下って周回してみよう。
最初はヒノキの植林の間を縫うように登っていく。それほど急登ではなくよく整備されていて歩きやすい。
北陸とは違った故郷の森の雰囲気とヒノキの香りがほのかに感じられて精神的にリラックスできる・・・やはり南の森は良い。
ヒノキの森が終わると樅、ダケカンバ、ミズナラ、モミジ等の雑木林に植生がガラッと変わる。
足元には様々な種類のコケが絨毯のように山肌を覆っている。
山容は恵那山に似ているが森の様子は全く異なり、笹薮は全くなくて木々は適度な間隔で生えているので陽の光もしっかり差し込んでいる。
森なのに暗いイメージはなく解放感がある。ちょっと天城山のブナの森に似てるかも。
ほこら小屋を過ぎていよいよ山頂の稜線へ。
山容からわかる通り、山頂の稜線はやたら長くしかもなだらかだ。
急登がなく山頂部も広いのでまるで丘の上を歩いているようだ。
敢えて例えるなら霧ヶ峰が樹林帯になった感じ。
山頂手前まで誰とも会わなかったが、そこからは池の茶屋登山口から登ってきたと思われる登山者数人とすれ違った。
山頂を過ぎた頃から曇りがちだった空にも晴れ間が増えてきて気持ちの良い秋の空気に包まれながらの山行となった。
左を見れば富士山が、右を見れば北岳、間ノ岳、農鳥岳、そして悪沢岳まで辛うじて望むことができた。
伊奈ヶ湖の反対側の登山口となる池の茶屋登山口まで一旦降りてモミジ沢方面へ周回ルートを辿る。
こちらのルートは車イスでも歩けるバリアフリーのハイキングコースとなっていて北岳展望台まで行くことができる。
あまりバリアフリーの登山道というのは少ないがこういうところに地元櫛形町、増穂町の愛着が感じられる。
そして櫛形山のクライマックスとなるアヤメ平へ。
櫛形山といえばアヤメというくらいに有名な場所だが、当然今の季節はアヤメはなくその代わりにアザミが咲き誇っていた。
アザミ平だな・・・なんて独り言を呟いたら足にトゲが刺さった;;
後は北尾根からサクサクと下山、こちらもとてもよく整備されていて歩きやすかった。
お茶濁し程度に思っていた櫛形山だったが、ここはまさに森の博物館といった感じで森マニアにはたまらない最高の山だと思った。
10月下旬には落葉松やモミジを中心とした紅葉も素晴らしいのではないかと思う。
また時期を変えて訪れてみたいと思う。
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