湯元温泉、温泉ヶ岳、根名草山、日光澤温泉、丸沼温泉
- GPS
- 09:50
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 2,187m
- 下り
- 2,237m
コースタイム
- 山行
- 8:37
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 9:47
天候 | 晴れ後曇り 微風・無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・丸沼温泉から湯元まではバス利用。本数は多くないので事前の確認が必要。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・湯元-国境平-金精峠 国境平までは笹藪の藪漕ぎが続きしんどい。傾斜もある。早朝や雨後は笹の滴が体に付き濡れるので、上下レインを着、ザックカバーをかけるなどが必要。特にこれからの時期濡れると冷えるので要注意。夏なら放っておけば乾くので、特に対策は不要と思う。 ・金精峠-温泉ヶ岳-念仏平避難小屋-根名草山-日光澤温泉 展望は山頂以外ほぼないが、アップダウンが少なく、歩き易いルートが続く。日光澤温泉へは大きく標高を下げるが、ルートは明瞭で歩き易いので特に問題なし。避難小屋はきれいで宿泊可能。水は小屋から10分ほど温泉ヶ岳方面へ歩いた方角にある沢で得られる。 ・日光澤温泉-湯沢峠-丸沼温泉 ルートは不明瞭な箇所が多いが、マーキングは多数あるので、それらを追っている限りは道迷いなどは防止できる。峠までは数カ所渡渉があるが、この日はいずれも問題なし。峠から丸沼温泉は始め一気に標高を下げ後は緩やか。 |
写真
感想
尾瀬、奥鬼怒、日光の3つのエリアをつなぐ山行に出掛けてきた。以下にその詳細。
今年の9月は秋雨前線がべったりで、全く晴れがなく出掛ける機会がなかった。前回の山行から1ヶ月以上間が開き、その間運動は全くしていなかったが、何とかなると思い出掛けた。当日朝4時過ぎの真っ暗な時間に湯元の駐車場に到着。同業者と思しき人がライトを点けて準備中だった。こちらも食事とトイレを済ませ、ヘッドライトを点灯して出発。奥日光湯元は星がきれいだった。温泉街から離れて登山道入口を探すも暗くてよく分からずウロウロ。数分ロスして登山道に入るも、やはり暗くてルートを見失いがち。登山口近くは鹿が多く、ヘッドライトに目が反射していた。時折鳴き声も聞こえるが、突然鳴くので驚いてしまう。湯元から国境平までは地図を見る限り一本調子の登り坂だし、歩いてみて実際そうだったが、1つ想定外があった。あまり人が歩いていないのか、登山道を多くの場所で笹が覆い隠していた。ルートは比較的明瞭だったし、既に日も上がった後だったので、ルートをロスすることはなかったが、これには閉口した。両手で笹をかき分けて進む所が多く、ほぼ藪漕ぎだった。しかも早朝で場所に寄っては笹がたっぷり結露していて、その中に突っ込むものだから体もザックもびしょ濡れになった。9月末で比較的気温の高い状態だったが、それでも指先が冷たくてかじかんだ。これなら金精道路を歩いた方が余程快適だったと思う。このルートは二度と使わない。全身濡れねずみになって国境平に到着。写真を撮るもカメラも濡れていて滴が映り込んでしまう。もう帰りたい気分。ここから金精峠までは何度か歩いたことのある区間。そして人通りもとても多い区間。金精峠手前の駐車場か、それとも菅沼駐車場から歩いてきた人達だろう。金精峠まで歩いて今日初めての大休止。湯ノ湖は見えたが、男体山は途中から雲の中だった。今日は晴れ予報の筈だが、このエリアはところどころで雲が湧いている。ここから先人はほとんどいないだろうと予測したが、実際は違った。根名草山までピストンする人が多いらしい。自分はピストンはなるべくしない主義なので、今日は長丁場の歩きとなる。数パーティ途中で追い抜き、縦走路から離れて温泉ヶ岳に到着。天気良く風なし。空は完全に秋の空。昨冬湯元からラッセルして行った刈込湖と刈込湖がよく見える。そしてこの先の念仏平避難小屋も見える。が、ここで小さなアクシデント発生。持参したデジカメの電源が入らなくなる。バッテリはフル充電したはずなのだが、ここまでで数枚撮っただけで電源が入らなくなる。理由はもちろん分からないが、写真が撮れないのは困った。この先避難小屋まで何度か電源投入を試すもダメ。仕方ないのでスマホで撮影することに。温泉ヶ岳を離れほぼフラットな道を歩いて念仏平の避難小屋に到着。小屋の手前10分ほど前に水場があったが、沢水だった。避難小屋の中に入って休憩。中はきれいで一晩過ごすには悪くなさそう。中には毛布などもあったので本当に避難もできそうだ。が、こちらは先が長いので適当なところで進む。根名草山までも大きな登り下りはなく楽な道。相変わらず樹林帯なので展望は効かないが、それは想定していたことなのでがっかりしない。展望が欲しければ別の山域へ行っていた。根名草山を過ぎても標高はあまり変わらず、日光澤との分岐まで来、下り始めてようやく本格的な下りになった。500メートルほど下って見覚えのある日光澤温泉に到着。以前鬼怒沼へ行くのにここに立ち寄ったことがある。宿の前で座って休憩。軒先では飼い犬と思われる犬が昼寝していた。確かに暑くも寒くもなく、昼寝したくなるような陽気だった。でも自分は先を急ぐ。ここからしばらくは鬼怒沼方面の道と同じ。途中で分岐するが、丸沼の表示が全く現れないので少し不安になるくらい。地図を何度も見直した。途中でようやく丸沼温泉方面へ分岐し、滝の展望台を過ぎると登山地図では点線コースとなる。滝は展望台からは、理不尽なくらいに遠くからしか眺められなかった。ここから湯沢峠までは何本かの澤があり、いずれも橋はかかっていないので要渡渉だったが、この日は水量少なくいずれも楽勝だった。コースも点線とは言え、あちこちにしっかりマーキングがしてあり、それらを追っている限りは迷うことはなかった。しかし、全般的に人があまり入っていないコースなので、怪しい道は多くあるので、それに迷い込んでしまうことはあった。あと倒木が多く、跨ぐかくぐるかすることも多かった。これはどこでも程度の差こそあれあることなので、ここだけ特殊ということではない。最後の渡渉が終わると一気に峠まで標高が上がる。ここまでで既に8時間以上歩いて来て、疲労困憊の中の登りは、標高差が400メートルないとはいえしんどい。ゆっくりでも確実に進むしかない。13:05に湯沢峠到着。峠には看板も何もなかったが、先が下りになっているので峠と気付きやすい。ここから先は下り、そして湯元までのバスの時刻は13:49。45分あれば行けるかと思ったし、通常であれば行けたと思うのだが、1ヶ月ぶりの山行で体がなまっていて、気は先に進んでも体がついてこない。正確には体力的にはまだ余裕はあったが、足が売り切れの状態だった。もう全然進めない。一本後の15:42にするしかなかった。気持ちを切り替えてからはゆっくりのんびり、転んで怪我をしないように進む。というか、既にゆっくりしか進めない状態だった。1ヶ月もブランクを作ってはいけない。チンタラ下りつつ無事に丸沼温泉に到着。いきなり下界で面食らう。バスの時間までだいぶ間があるので湖畔のベンチに座って休憩するが、風が強く寒くてたまらない。ザックからゴアのジャケットを着て暖を取るが、周りの観光客の中にはTシャツ1枚もいた。
バスは定刻より5分ほど遅れたが無事乗れた。湯元まで30分ほど。日光白根山の登山口である菅沼付近は盛大にガスがかかっていて、対向車は皆ライトを点けていた。湯元にはやはり5分ほど遅れて到着。クルマへ戻りようやく長い1日が終わったが、この後の帰りの渋滞は凄まじく、奥日光から自宅付近までずっと渋滞していた。連休中日に日光のようなメジャー観光地に行く方が悪い、と言われれば何も言えないが。
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