赤岳主稜 ソロ


- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,567m
- 下り
- 1,581m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪少ねー |
写真
感想
今回厳冬期用に買ったシュラフとマットを試したくて行者小屋テント泊と決めて、なんだかんだで20Kg強のザックで行く。
レンタカーで入れるのが美濃戸口までなので、そこから延々歩く。
久しぶりの重いザックだが、なんかあまり苦にならない。
もしかしてアークBora80すごい?
で、美濃戸口から3時間かけて行者小屋着。
3連休も最終日なので皆撤収モードということで最高のテン場確保。
早速設営にかかる。
しかーし!テントのポール忘れた…
んーしばらくテント泊してなかったからなぁ
ツェルト式に木の間に張ろうとするも、積雪期用フライにループがないので断念。
気をとり直して「ま、じゃあ赤岳鉱泉でうまい飯でも」ってことで、赤岳鉱泉に向かう。
結局赤岳鉱泉まで5時間近くかかった。
鉱泉に2時頃到着して大部屋に入る。
疲れたので寝る。
夕食メニューは海老フライとシチュー。
赤岳鉱泉の食事は相変わらずうまいね。
翌日はどうやら快晴!
体調も良い。
となると、主稜やるしかない。
去年阿弥陀の北西稜やったとき、モンベルのサーマラップ上下が機能したので着ていったのだが、行者小屋までの上りで暑すぎて脱いだ。
今回下着にモンベルのジオラインEXPを着ていったのだが、これがすごいのなんのって。
結局赤岳登頂まで、強風の中おそらく体感温度-20℃を下回っている中、再びサーマラップを出すことは無かった。
文三郎尾根を粛々と登る。
途中主稜取り付きへのトラバースを見逃し、登りすぎてしまう。
戻って取り付きへ。
しかし雪が少ない。
トラバースが結構悪い…
かなり気をつかった。
取り付きのチョックストーンは下のチョックストーンの下を潜れるくらい雪が少ない。事実這って通過した跡あり。
一応クライマーとしては這って潜るのもなんなので、岩登りで行くとしてちょっと悩む。
前回は雪が今回より1mくらい上まであったので、正面から上のチョックストーンを越えたが、今回下から見ると右側は厚い手袋ではホールドがちょっと悪い。
ということで左側フェースを登ることにする。
その後チムニーに戻ろうとすると、結構かぶっててやばい。
後で考えるとフェースを左上する手もあったかもしれないが、今回はソロだし安全を取って残置の黄色いスリングを使いA0してチムニーに入る。
チムニーを登りちょっと右上して一休み。
下部岩稜のちょっとしたフェースを登り、階段状の岩と雪のミックス帯を行く。
途中、トポでいう「中間の岩場」へのトラバースもちょっとやばい。
雪が少ないこともあり、赤岳右ルンゼに結構切れ落ちてる。
たった1、2歩の3mくらいのトラバースなので、えいやっで行こうと思えば行けるかもしれないが、ここも安全第一。
2本ハーケンが打ってあるので、左側でセルフビレイして右側に180cmのスリングを通し、そのスリングで再度セルフを取って通過。
通過後スリングを引き抜いて回収。
※ここはもしかしたら主稜と南方リッジの間のルンゼにちょっと入ってしまったのかもしれない
ここから凹角を登るが、ロープを出すかどうか悩む。
というのも、もし滑落すればルンゼ真っ逆さまなんで。
でも問題は上部で安定した支点が取れなければ、ロープ回収のための懸垂もできないので考える。
たしか上に支点無かったような気がするし…
熟考した結果ロープ出さないで行くことにした。
理由は、壁はたいして立ってないし、ホールドもガバ祭なのを知っているから。
下が平地ならどうってことない岩場だし。
メンタル、メンタル。
ここを抜けたら最後のチムニーというか凹角。
この2つが上部核心ということみたい。
これで実質終了。
その後緩傾斜の雪稜を歩いて一般道に合流、赤岳頂上山荘経由で南峰まで。
取り付きからジャスト1時間。
やっぱロープ出さないと早い。
ここで達成感に浸る。
文三郎から下るか地蔵から下るか悩む。
風がすごいので文三郎の方が安全と見るも、鉱泉への下山で有利な地蔵を選択。
途中リッジで久しぶりに耐風姿勢を取る。
ただ、風は強いが天気は最高なので、このまま硫黄まで縦走しようかと一瞬思ってしまった。
行者小屋まで快適に下って一休みしていると、山頂で会った2人パーティーが降りてきたので、またまた写真を録ってもらう。
その後赤岳鉱泉まで戻って、無闇に重いザックを回収して帰路に。
結局この日主稜やったの僕だけだった。
赤岳自体僕含めて3パーティーだけ。
静かに登れて良かった。
反省:
非常時用にロープスリングを各種いろんな長さで持っていくべきだった
ロープは50mくらいじゃないと撤退も難しいかも知れない
kanemaruさん、お疲れ様でした。
岩が露出しているところが
まだまだ多いんですね。
でも
雪の阿弥陀岳がきれいですね〜。
僕も12本アイゼンを付ける登山靴が
欲しい!
カタカナの専門用語が
判らないので調べてみます
冬は低山専門のhiepii
kanemaruさん、こんばんは。
連休最終日、3人で主稜登ってました。
ガイドパーティも1組いました。
しかし、ソロとはスゴイです!
ところで、上部岩場辺りにペツルの12本爪アイゼン
落ちてませんでしたか?
hieppiiさん
どうもです。
なんか雪少ないですね。
もっとのっかってると、さらにキレイなんですが。。。
登山靴ですが、新品のLa Sportiva Nepal Evoの43.5の新品ありますので、興味がありましたらメッセージください。
個人輸入したものです。
kanemaru
tyakuさん
どうもです。
記録拝見しました。
アイゼンは見かけなかったです。
10日は風がすごかったので、塵雪で埋まっちゃったかも。
でも落としたの上部岩場でよかったですね。
中間の長い雪稜を登るとき前爪ないと相当恐いっす。。。
ところでヤマスカはいた女子ではない人ってどういうことですか…
すごく気になります。
kanemaru
kanemaruさん
ありがとうございます。
アイゼン落とし、確かに核心を抜けた後で良かったです。
4年間1度も外れなかったアイゼンが外れてしまう
わけですから、やはり念には念を入れないといけない
ことですね。
さて、女子ではないですが...
女「子」ではないということでして...
昔流行ったバックシャン的な期待と現実の落差でした
な〜んだ、そういうことですか。
てっきりオネエ系の山ガールかと思いましたよ。
その場合山オネエとでも言うんでしょうかね…
kanemaru
こんばんは。
かなりのニアミスでしたね。
十分な体力測定のようで何よりです
ひょっとしたら、すれ違ってたりして。
ソロでも赤岳主稜は行けるんですね、素晴らしいです。
私も行ってみたいな・・・
8日14時頃、赤岳山頂に居た時に主稜を登ってきた女の子に聞いたら、
今日は大渋滞で大変な目に逢ったって・・・
まだ下から13−14名登ってくるけど、最後はヘッデンで登るくらいだって。
頂上山荘の側から見ると確かに沢山張り付いてましたよ、あれじゃ暗くなるなって思ってました。
ところで、阿弥陀の北陵、ソロでロープなし、ダブルアックス携行で行けますかね?
行けるって聞いたので今週末辺り天気次第で北陵か南陵に行きたいなって思ってるのですが・・・
それにしてもテントのポール、忘れちゃったのですか?
笑っちゃいけないですが、つい・・・
私が9日の午前中、北沢を美濃戸へ歩いてる時、kanemaruさんは南沢を行者目指して歩いてたんですね。
クライミングやってらっしゃる方達のウエア―ってカッコいいですね!
kanemaruさん、こんばんは。
残念です。
靴のサイズがあと2センチ小さければ・・・
がんばって小遣いを貯めます
hieppii
jazzyさん
記録みました〜
北西稜いいっすね!
僕のwishリストにも入ってます
微妙にずれててすれ違ってないですね…
残念!
kanemaru
noborundaさん
ある程度アルパインの経験があればできると思います。
おそらくロープなしで行けると思いますが、岩登りのスキルがないとリスクは高いです。
今のところ雪も少ないのでダブルアックスだと却って邪魔になり危険かもしれません。
とりあえず一回ガイド雇って北稜を登ってから挑戦された方がいいと思います…
kanemaru
hieppiiさん
Nepal Evo結構小さいですよ。
それに冬は厚い靴下履くし。
僕は26cmなんですが、hieppiiさんはどのくらいですか?
普段アディダスで9"くらいでしたらぴったりだと思います。
kanemaru
はじめましてkanemaruさん。主稜ですか。その昔、稔君ともう一人会の新人さんと行きましたよ。新人さんが、苦戦して、途中で降りたことを思い出しました。冬は手袋があり苦手でした^^遠い昔の話です^^いろいろ会に入っていたときは、アクシデントが沢山ありました^^
riekoさん
はじめまして!
というか実はいつもriekoさんのレコ読ませてもらってました〜
コメントいただき光栄です!
もうちょっと登れるようになったら、ミズガキあたりでお会いするかもなんて思ってました。
でも12とか絶対無理だしなぁ…
横道逸れました。。。
主稜を途中で降りるって同ルート下降ですか?
それだとちょっとつらいっすね…
kanemaru
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