記録ID: 1624261
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沢登り
丹沢
中川川水系 イデイリ沢 沢登り講習
2018年10月21日(日) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 470m
- 下り
- 479m
天候 | 最高の秋晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・十数台 ・トイレ、登山届ポストなし ・登山計画書は神奈川県警オンライン提出 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■イデイリ沢(井戸入沢 地元の方は小塚沢と呼んでいる) 入渓間際は平坦で水量も多くなく平凡だが、中盤からは大滝的存在が2つあり その対応はなかなか際どく難しい。大滝だけでなくその間隙をきれいなナメ滝が 埋めていて、高巻きオブザベーションが悪い中級者向きの沢。 遡行グレード 2級下〜2級 仝道76号/小塚橋を渡って少し北上し、おざわ食品店の20m手前を左折し 登っていくと景色のよいT字路にぶつかるので左折すると、イデイリ沢の堰堤脇 を通り過ぎ道の終点平地となる。蛇籠(金網に石が詰まった護岸堤)沿いに歩き 平凡な渓相に入渓する。 △靴个蕕で15mほどのコンクリ堰堤。左上に見える古い単管階段と橋から巻く。 標高410m三俣状で5m滝とすぐ上に小堰堤が見える。左側から疎い笹を頼りに 堰堤まで巻く。 過日の台風の影響か巻き途中に倒木あり。 I弦425m二俣。以前は水量比1:3だったが今日は逆に3:2で左の本流の方が 多かった。本流はここで北西から西南西に向きを左折する。 ぞ振りなナメも出てきてこの辺りは癒し系。460mでまた15mほどの堰堤出現。 左側から左上するように取り付き、トラロープがある落石の起きそうなザレを 15m登って堰堤落ち口に出る。ここは一人ずつ登った方が落石に巻き込まれない。 480m付近から両岸がゴルジュになると7m滝。右から取り付き登る。(掘次 すぐに沢は北へ右折し5m滝。左上からぶら下がっているトラロープを軽い支え に持ち左側からすぐ右へ渉って登る。(卦蕁次 この上で2段15m滝が行く手を遮る。両岸が立っているので高巻きはオブザベ −ション力が問われるであろう。一見、右から落ち口へ逆くの字状バンドが 巻けそうに見えるが、これは滝落ち口右上に急なリッジ岩壁があり無理。 ひとつ手前の右側土ザレを登って右手の木がある小尾根を登る。 登り切ると苔壁基部に狭い土バンドがさらに右尾根へトラバースするよう伸びて いるのでこれを渡る。足元は抜けそうなバンドで落ちれば下まで行ってしまい そうだ。出だしが崩れないか緊張。2本ばかりホールドになる木の根があり 助かる。渡り終えたらそのまま木を頼りに15mほど直上すると傾斜も緩み 古い作業径路に出る。径路を使って上流側へトラバースし一段上がれば単管が 架かっていて、そのまま沢へ戻れる。 再びV字状小ゴルジュとなり陽が射せばきれいな小滝が続いている。 どれも教蕁棔銑卦蕁歡度で容易に越せる。 すぐに545m二俣。本流の左沢には5m滝と堰堤が見えるが、たとえ5m滝を 登れても次の堰堤が越せないので、右側尾根に垂れているトラロープ伝いに 登ってネット柵下をトラバースし、頑強そうな木にロープを架け10mほど ラペリング(懸垂下降)する。 下りた先で雄鹿さんが南無阿弥陀仏で横たわっていた。合掌。 Г垢阿560m二俣でこの沢一番の美人滝2条15m。簾状だが流芯は立っており 直登は無理であろう。 高巻きは左の支流の小滝(2〜3m)を4つ越して土ザレから背の低い岩壁基部の 細いバンドをトラバースして次の10×20m滝落ち口へ出るが、バンドトラバース がやや悪い。 今日は右側の小凹角からスタートし5mほど上がってブッシュの生えた左へフリ クションで移り、そこから脆い足場を確かめながら木の根に乗ったりして直上。 10×20m滝中間部右側のしっかりした木の下までザレをトラバースしてビレイ ポイントとした。途中ブッシュや木の根を掘り出してランニング用スリングと カラビナを架けたのでロープが屈曲し流れが悪い。 このルート取りはやはり下から見るよりは脆くて悪かった。(掘棔銑検次 ロープスケールは30m以上出た。 ビレイポイントの太木から10×20m滝流芯へザレをトラバースして登る。 この滝の上部は難しくはないがスリップすると落差があるので、今日は5mほど ビレイして登ってもらった。 その後は少し開いて難しくなく登れる小滝が出てくる。 610m二俣は水量比3:2。左沢には1m小滝、4m、6mと連瀑になっている。 中段の4m滝は細かいフェイスクライミングになり要フリクションになる。 次の6m滝も登るには厳しいので、2つまとめて左側から巻く。 赤茶ナメ床となり665mは一見三俣に見える。左沢は西南西方向、真ん中は斜度の ある短い赤茶ナメ、本流の右沢は3段4m小滝(供棔法 その上流にも赤茶ナメが続き、685mの左側に湧き水帯がある。なかなか旨い。 沢もこの辺りで水涸れとなり、これより上流部はえぐれて倒木もある窪となるので 左手の植林尾根を登った方がよい。 740mあたりで薄い作業径路が横断しているので、これを使って西側(左)へ トラバースし750mで屏風岩山東峰の南尾根へ出る。 あとは読図しながら尾根末端近くの笹子沢バンガローへ下る。尾根の下部は植生 保護柵を左沿いから右沿い(途中柵の開いた穴を潜る)に下ったり、末端近くは スズタケの中の下降となったりする。 右下に笹子沢バンガローの青い屋根が見えたら落石を起こさないよう要注意。 申し訳なくバンガローの敷地から県道へ抜けさせていただく。 ★遡行図等は拙著『丹沢の谷200ルート』(山と溪谷社)をご覧ください。 ★マウントファーム登山学校(JMIA公認) http://mt-farm.info/ |
写真
感想
今日の沢登り講習は西丹沢/イデイリ沢へ。
地元の方には小塚沢で通っている。
にわか丹沢沢ノボラーには知られていないが、中盤から後半に大滝を2つ擁している。
この姿が特に上部の方は2条の優雅な流れで美人さんである。
だが美しい者には棘がある。これがなかなか手強い。
高巻きのオブザベーションもなかなか曲者だ。
大滝ばかりでなくきれいなナメ滝も間隙を埋めている。
もっと登られてよい丹沢中級者向きの沢だと思います。
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