神室連峰縦走 薬師原口〜水晶森口(八森山〜主稜線〜水晶森)
- GPS
- 31:43
- 距離
- 65.0km
- 登り
- 3,027m
- 下り
- 3,115m
コースタイム
- 山行
- 9:23
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 10:11
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 5:30
天候 | 1日目:ガスのち晴れ 2日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
■アクセス 薬師原口はR47をJR鵜杉駅へ曲がり道なりに進むと 薬師原口(八森山)と新倉見口(槍ヶ先)の分岐があり、 林道を約2km程進むと薬師原口になります。 薬師原口の少し手前に5台程の駐車スペースがあります。 ■駐車場 JR大堀駅の駐車場を利用。(無料、トイレ有り、無人駅) 事前に最上町役場へ問い合わせ、利用確認を行いました。 最上町交流促進課 0233-43-2111 ■JR陸羽東線 JR新庄駅〜JR大堀駅 \500 ■神室山避難小屋 銀マット、毛布は豊富にあり。ストーブやカセットコンロも。 トイレはバイオトイレ。 利用する方はかむてん君の募金箱に協力金を。 水場は小屋から200〜300m程。急なザレ場を下ります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト 薬師原口に登山ポストあり。(用紙、ペンもあります) 下山した水晶森口には登山ポストはありませんでした。 ■ルート状況 ・薬師原口について 8月の集中豪雨災害で車両通行止めとなっています。歩行での通行については最上町役場へ問い合わせ、問題無い事を確認しました。歩いてみた感じでは特に問題無さそうに見えたのでもう少しで復旧かもしれません。最新情報については役場へ問い合わせてください。 ・薬師原口〜八森山 まず渡渉があります。こちらも豪雨の影響で分かりづらくなっていますが渡渉してまっすぐ進むと踏み跡があります。大きい倒木がありますが、その先にピンクテープが見えるので進むと程なく1合目の看板があります。八森山と槍ヶ先分岐より八森山方面へ進むと八森山(西峰)があります。 ・主稜線(八森山〜神室山) いつくものアップダウンを繰り返します。概ね刈払いされていますが所により下草や笹原で早朝は朝露にやられます。また全体的に東側が切れ落ちている箇所が多数の為、歩行には注意して下さい。火打岳周辺と神室山直下は特に注意が必要です。 ・前神室山手前〜水晶森登山口 下山で使用した水晶森ルートは前神室山手前の分岐からになります。多少荒れている事を想定していましたが、ルートは明瞭でした。アップダウンがあります。踏み跡はありますがあまり人が入っていない印象で落ち葉がフカフカで日陰は滑りやすいです。分岐から約3.5kmで水晶森、さらに進むと反射版、さらに進むと三叉路となり登山口と黒森の分岐になります。黒森方面は刈払いさてておらず不明瞭です。国土地理院地図では登山道になっていません。三叉路からの下山は細尾根を急降下します。400〜500m位の標高を一気に下げるので転倒など要注意です。左右の沢が合流すると1回目の渡渉で登山口まで計3回渡渉します。2回目の渡渉が少し分かりづらいです。沢に出たら登りは終了で基本的には沢沿いを進むと登山口に出ます。水晶森登山口には10台程は駐車スペースがあります。水晶森登山口から有屋口の神室大橋までは約3kmで車での通行は問題ありませんが落石注意です。 ■水場 稜線上の水場は避難小屋直下の水場のみで清水が出ていました。 (場所が分かりづらいので写真で少し解説) |
その他周辺情報 | ■瀬見温泉 せみの湯 \400 共同浴場。シャンプー、石鹸等はなし。 ■新庄駅最寄り スーパー銭湯しみずの湯 \300 この日は感謝デー。普段は\450。設備は整っています。 |
写真
感想
計画は立てていたのだがなかなか実行に移せなかった神室連峰縦走計画を一日会社を休んで時期的にもギリギリのタイミングで行くことが出来た。今回の計画は〔づ伉困糧森山へ登ること、△△泙衒發れていなさそうな水晶森ルートを歩くことを目標とした。今年の豪雨災害で薬師原口への林道が車両通行止めとなっていたが、役場へ問い合わせると徒歩での通行は可能という事でなんとか計画通り進める事が出来た。自転車を神室ダムへデポしJR大堀駅の駐車場(駐車は役場へ問い合わせし確認した)で車中泊し翌日4時より薬師原口へ向けて歩き出す。林道は特に通行止めとしている形跡はなく車でも入れそうな雰囲気だったのでもう少しで解除されるかもしれない。薬師原口の渡渉も豪雨災害での被害を懸念していたが渡渉の為の石が置かれており問題なく渡渉出来た。踏み跡やピンクテープを追って進むと登山道らしくなる。大堀小学校が作成した合目標識の優しさを感じながら登るとやがて朝陽が差し込んできた。上下雲に挟まれたなんとも幻想的な日の出でテンションが上がるが、さらに登ると八森山、杢蔵山はすっかりガスに包まれていた。八森山(西峰)を登頂し今回の一つ目の目標を達成。これから長大な神室連峰の主稜線縦走が始まる。下草や笹原の朝露に足元を濡らしながら進むと一杯森の分岐に到着し南側の稜線が3年掛かりで繋がった。ガスったり晴れたり目まぐるしく天気が変わりながら、槍ケ先、中先、大尺山、怪峰火打岳とアップダウンを繰り返す。火打で昼食を思っていたが小又山方面が天気が良さそうなので先に進む。徐々に標高を上げながら連峰最高峰の小又山に着く頃には快晴となり今まで歩いてきたルートが一望出来た。時間的には小屋には充分早く着くので絶景を見渡しながらしっかりと休憩を取った。天狗森を越えると最後の難所である神室山の急登が待っている。200m程を一気に登って無事4回目の登頂が出来た。小屋で荷物整理し早速水を調達しに行く。写真でも少し説明したが急なガレ場を下るので両手が空いた状態で降りるのがベストだと思う。美味い清水を調達し小屋で休憩しているとソロ男性が土内から台山尾根で登って来られた。明日は火打岳まで縦走して新道を下りるそう。台山尾根、火打新道はまだ歩いたことがないのでいつか歩いてみたい。風が強くなく、静かな小屋で毛布に包まれてしっかり7時間以上は睡眠が取れた。翌朝はガスもなく神室山頂にて日の出待ちをした。何度か小屋泊をしているがここまですっきり晴れ渡った朝陽の眺めるのは初めてで真っ赤に染まった稜線がとても印象的だった。朝6時、荷物を纏めて小屋を出る。また来年もきっと来るだろう。下山は前神室方面へ進み水晶森ルートを歩く。あまりレコに載らないのでもしかしたら荒れているかもと少し緊張していたがそれも杞憂に終わった。あまり歩かれている感じはしなかったがルートは明瞭で迷う事はない。しかも紅葉が見ごろでアップダウンがあり距離は少し長かったが本当に素晴らしく1000m程度の標高とは思えなかった。水晶森を無事登頂し、反射板を越え、登山口と黒森との三叉路からは細尾根を一気に下る。この尾根の紅葉も見事でついつい見とれてしまい何回か転んだが、本当に危ない急降下が続くので慎重に歩かなければならない。沢音が聞こえて左右の沢が出合うと1回目の渡渉でその後2回渡渉を繰り返す。基本的に沢沿いに踏み跡があるので忠実に辿ればやがて神室ダムの水晶森登山口に出る。さらにダム沿いのアスファルトを約3km歩くとやっと自転車をデポしたポイントに着いた。ここから新庄駅まで約30km程自転車を漕ぐ。13号は交通量が多いのでなるべく避けながら、歩いた神室連峰を眺めつつ新庄駅に着く。近くの銭湯で汗を流しすっきりしてから陸羽東線に乗り大堀駅へ戻り、さらに自転車を取りに再び新庄駅へ戻ってから岐路に着いた。
神室連峰小屋泊縦走3年連続3回目で主稜線はほぼ歩けたと思う。しかし主稜線に繋がる歩ける尾根でまだ歩いたことがないルートはまだまだある。標高1300m程度とは思えない奥深さと大自然は神室の魅力で何度歩いてもまた歩きたいと思うだろう。地図を見ながら、さて来年はどこを歩こうか、どの季節に歩こうか、という計画がすでに始まっている。
コメント
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今年も壮大な山行でしたね〜
自転車デポからの車中泊に始まり、暗いうちからの歩き、そして小屋泊
最後には30kmを超える自転車
脱帽です 、でも楽しそ〜
日曜日、月曜日、天気良かったですもんね〜
安全登山のための入念な調査、さすがです
火打岳、小又山は未踏の頂 、来年こそ登ってみたいな
seigenさん、コメントありがとうございます!
今年も行って来ちゃいました〜(^-^)/
天気の良い日を選んだ甲斐のある
とても充実した山行となりました。
火打岳、小又山のピーク是非登頂してみてください!
神室連峰の懐の深さを堪能出来ると思います(^_^)
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