弥山から釈迦ヶ岳へのツアー
- GPS
- 14:11
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,618m
- 下り
- 1,407m
コースタイム
- 山行
- 3:11
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 3:18
天候 | 初日:霧雨,二日目:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ところどころ気をつけないといけない箇所あり |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
|
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感想
同じツアーに参加された方がおられたら,連絡いただければ参加者の方が写った写真をお見せします。参加者でないとわからないようなエピソードを添えてメッセージをいただければ,連絡いたします。
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2018年10月20日(土),21日(日)の一泊二日の日程で,ツアーで大峯奥駈道の一部である弥山から釈迦ヶ岳までのルートを歩いた。
集合は近鉄下市口駅に午前9時半だった。下市口駅では駅の北側にあるローソンで買い物をしておいた。おにぎり等は橿原神宮前駅の乗り換え時に買っておいたが,おやつを買い足した。
駅前に戻るとマイクロバスが来ていたので,チケットを渡して乗り込んだ。参加者は定員いっぱいの20人だったが,一人急遽来れなくなったそうで,19人+ガイドの人が2名の合計21名の大所帯だった。マイクロバスは,r28との分岐辺りのコンビニに寄った後,R169を走り,川上の道の駅でトイレ休憩したのち,R309で行者還トンネル西口に向かった。行者還トンネル西口に着いたのは,11:20頃だった。念のために駐車場の有料トイレに寄ってから,集合場所の登山口上の広場に行った。
初日の天候はいまいちだった。登山口に着いた時点で風が強くかなり肌寒かったし,空は分厚い雲に覆われていた。集合場所の広場で軽い体操をした後,10人と9人の班に分れ,それぞれに一つずつガイドの人がついた。私は前半グループに入った。1日目の前半G のガイドはTYさんだった。順番は適当だったので,とりあえずシンガリを歩くことにした。行者還トンネル西口登山口から八経ヶ岳までは往復したことがあったし…。登山口から奥駈出合までは高度差 400m 近くを一気に登る急登区間となっている。先頭をガイドの人が歩いたので,ゆっくりとしたペースで疲れすぎないように登ることができた。そのおかげか,あまり息も上がらずに奥駈出合まで登ることができた。
奥駈出合でとりあえず休憩となった。皆さんお昼ご飯を食べていなかったので,そこで食事や水分補給をした。ただ,風が強くて肌寒かったので,あまり長居はしなかった。私は急登が終わったら発熱が減ると思い,休憩時にソフトシェルの上着を着ておいた。
奥駈出合からは稜線を行く。最初の急登に比べるとほぼ平らだったが,それでもある程度アップダウンのある道だった。道の両脇は苔むした古い倒木があり,大峰という雰囲気を味わえた。途中,石休の宿跡や弁天の森,聖宝の宿跡で小休止があった。それぞれの休憩ポイントで,各々適度に食事をしたり水分補給したりした。寒かったので水分補給が疎かになる,ということで,ガイドの方々は水分補給を促していた。
弁天の森辺りに来るとパラパラとし始めたので,念のためにレインウェアを着ておいた。弁天の森でレインウェアを着ない人も多かったが,最終的に弥山への登りでまあまあ雨が降ってきたので,みな登りの途中で着ていた。聖宝の宿跡からは弥山への急な登りが始まる。高度差 300m ちょっとを登る区間であり,そこでもガイドの方が息が上がらない程度のゆっくりしたペースを作ってくれたので,比較的ラクに登ることができた。全般にゆっくりしたペースだったが,距離が短いこともあり,午後3時前には弥山小屋に到着した。
弥山小屋では午後5時の晩御飯まで,レインウェアや着ていたウェア等を乾かしたりし,その後は食事まで休憩しておいた。 食事はハンバーグ等だった。次の日に備えてご飯を2杯食べておいた。食後,5〜6人でビールを飲みながらうだうだと過ごした。適当におやつを持ち寄り,持ってきた酒や,500円の缶ビール(350ml)を買って飲んだ。午後7時半には食堂を閉めるということだったで,部屋に戻り,もう少し飲んでから早々に布団に入った。
次の日は午前5時前に起きた。2日目は行程が長く,できるだけ早く出発したいということだったので, 午前6時から始まる朝食時には出発準備をしておいて欲しいということだった。出発準備は5時半過ぎに終わったので,5:40頃から外に出て写真を撮っておいた。天気は前日とは打って変わって快晴だった。前日雨の中登ってきたご褒美と思っておいた。
写真は当初,弥山神社に行ければいいや,と思っていたが,行者の方が富士山が見えるよ,と言っておられたので, 弥山神社裏の展望ポイントに行ってみた。するとまあまあの大きさで夜明け前の富士山が見えた。思ったよりも大きかったので,なかなか信じられなかったが,他の方に写真を見せても富士山だというので,納得した。なんか得した気分だった。
食後,歯を磨き,トイレに行ってから,宿の前に集合し,軽く体操をしてから出発となった。班は前日と同じで,ガイドさんが入れ替わり TR さんになった。2日目はほとんどの区間でガイドさんの直後を歩いた。途中,誰か前に行きたい人がいたら代わろうと思っていたが,結局釈迦ヶ岳までガイドさんのすぐ後ろだった。
弥山小屋から八経ヶ岳までは30分ほどだった。八経ヶ岳の上でしばし眺めを楽しんだ後,班ごとに先を目指した。八経ヶ岳から先は初めてだったので,楽しみにしていた。 まずは明星ヶ岳に行く。明星ヶ岳自体には登らず,右から巻く。 明星ヶ岳の辺りに来ると,右に行く分岐があった。そこは頂仙岳方面への分岐であり,車で来てピストンするなら,弥山から八経ヶ岳と歩き,明星ヶ岳下から頂仙岳を目指し,頂仙岳手前から狼平を経由して弥山に戻るコースで一周するといいと勧められた。
明星ヶ岳から先は稜線や,稜線に近い高度を進んだ。途中,五鈷嶺を下る場所では,一人ずつ丁寧に下った。五鈷嶺をすぎるとすぐ広場があり,そこでしばし水分補給の休憩をした。五鈷嶺からも稜線を歩く。笹原の中や苔むした森,岩がゴロゴロした道,などいろんな感じのルートを歩いた。しばし行くと両側に盛り上がりのある場所に着き休憩となった。そこは舟ノ垰(ふねのたわ)という場所だった。中央が凹んで小舟のような形になっているからそんな名前みたいだった。
舟ノ垰でも短い休憩があり,先に進んだ。舟ノ垰の次は七面山との分岐になる楊枝のピークを目指す。しかし楊枝のピークは通らず左側を巻くコースになっていた。楊枝のピークのすぐ向こうにいい感じの笹原があるということで,そこで昼食休憩することになった。舟ノ垰から40分ほどで昼食ポイントに着いた。昼食は宿で作ってもらった鮭弁当だった。昼食ポイントは七面山の大岩壁が目の前に見える場所であり,天気もよく風もあまりなく,気持ちよく昼食を食べることができた。南西の方角の紀伊の山々も見通すことができて気持ちよかった。
食後,班ごとに出発した。笹原のすぐ先に楊枝の宿跡の避難小屋があった。もしかしたら将来使うかも,と思って見学しておいた。建物はしっかりしていて,20人ぐらいは泊まれるということだった。水場は5分ぐらい下った所にある,という話だった。
楊枝の宿跡の先は,仏生嶽への登りだった。楊枝の宿の標高が 1600m 弱であり,仏生嶽が 1805m だったので,200m 登ることになる。実際には一気に 100m ちょっと登り,その後ダラダラと 50m ほど登ってから,最後に大峯奥駈道から外れて仏生嶽の山頂まで往復する感じだった。山頂付近には木が多く,眺望は多少遮られたが,それでも弥山,八経ヶ岳がよく見えた。仏生嶽の先は孔雀岳を目指した。仏生嶽から孔雀岳までは1時間弱かかった。途中,孔雀岳の手前辺りに「鳥の水」の水場があったが,水はちょろちょろとしか出ていなかった。鳥の水はいつもちょろちょろしか出ていないとのことだった。孔雀岳へは荷物をデポして登った。眺めは東向きの眺めがよかった。後続の班が来るまで休憩の予定だったが,荷物をデポしてきて皆さん水分や食料を持ってきてなかったので,早々に山頂を離れて,すぐ先の孔雀の覗で休憩した。孔雀の覗は絶壁であり,眼下に何本かの岩峰が見えた。いろんな名前がつけられているみたいだが,どれがどれかはわからなかった。
孔雀の覗の先はいよいよ釈迦ヶ岳だった。しばらくは稜線上の笹原をのんびり行く感じだったが,両部分けから先は岩場を行く感じだった。多少高度感はあるが,丁寧にいけばそんなに怖い感じはなかった。それでも凡ミスで滑落すると危険なので,気を引き締めて歩いた。途中,仏像が置いてある椽の鼻,岳というには小さな空鉢岳,モアイの形の岩のそばの大岩,馬の背と歩いて,釈迦ヶ岳の下にたどり着いた。そこからは一気に 150m ほど登って釈迦ヶ岳山頂だった。
釈迦ヶ岳山頂には釈迦如来像がある。その昔,伝説の剛力の人が3分割で持って上がったらしいが,すごい力持ちだったみたい。結構大きかったから。釈迦ヶ岳山頂に着いたら,まずは釈迦如来像に挨拶しておいた。また釈迦ヶ岳からの眺めはよかった。南には大峯奥駈道の続きが見え,北にはそれまで歩いてきた稜線がよく見えた。今回は釈迦ヶ岳山頂でしばし休憩したのち,千丈平を下って太尾登山口を目指した。太尾登山口までマイクロバスに来てもらうツアーだったので。千丈平を下り始めると(まだ千丈平じゃないかも?)簡単には枯れないという水場があった。少しだけ飲んでみたが,なかなかに美味しい水だった。
その後はひたすら笹原を下り,時々登り,を繰り返した感じだった。やがて,右下の方に公衆トイレと車が見えた。どうやらそれが太尾登山口らしかった。集団で歩いたというのもあり,釈迦ヶ岳から2時間程度かけて登山口まで下った。遅めのペースだったはずだし距離もそこまで長くはなかったはずだが,思ったよりも疲れた山行となった。
今回は,初めてツアーでの登山に挑戦してみた。これまでは多くが単独,ないしは少人数のパーティーでの登山だった。そんな時は自分でコースを確認しないといけないが,自分たちのペースで歩けた。しかし,今回は遅い人もいて,なかなかに難しいと思うところもあった。それも含めてツアーだとは思うが…。しかし,登山口まで送ってもらい,登山口まで迎えに来てもらえるのはありがたかった。特に大峰山系は交通の便が悪いので,その点ではツアーに参加して正解だったと思う。ガイドさんに沢山話を聞けたし。また大峰山系を歩いてみたいと思えた山旅だった。
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