樹レコ。〈京都 大文字山〉 古都の樹木・樹林は?
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 454m
- 下り
- 450m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
河原町四条上ルにバス停あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
台風21号の影響で倒木がひどかったようですが、本コース上ではほぼ片付けられていました。 道標完備。 |
写真
感想
大文字山は寺院の背後に樹木が鬱蒼と茂った所があります。大都市のそばですからさらに見事です。しかし全体的に見るとこの山の樹林はまちまちです。そこにどのような要素があるのか、ざっと挙げてみると・・
1 祖霊のこもる山
2 社寺林あり
3 暖温帯林あり
4 二次林あり
5 植林もあり
6 虫害があった
7 大気汚染
8 気候の温暖化
9 鹿の食害
10 風害(今年の台風21号?)
11 国や自治体の取り組み
歴史的には、都市への燃料の供給、社寺林としての伐採の制限、戦乱による樹林の荒廃などがあるでしょう。以上の要素ともいえる事柄が複数積み重なった状態で樹林が形成されているのが大文字山で、また、その積み重なりようが山体のあちこちで異なる状況になっていて、大文字山全体から見るとそのさまざまなパターンはモザイク状を呈している、そう言ってもよいでしょう。
ということは、一元化して山を見ることができないということで、登山の過程での樹林の把握はフレキシブルにやらなければならない。つまり難しいということです。
樹木の同定も難しくなります。なぜなら、樹林の特性がシンプルであるなら、そこに出現するであろう樹木も予め推察(手配)しておけます。実施段階では同定した樹木の群集により樹林の特性が裏打ちされます。すなわち樹林の特性と樹木の同定は相互扶助の関係にあります。しかしながら、ここではその相互扶助が頼り無いものになってしまっているから、樹木の同定が難しいのです。
写真掲載にあたり、このような問題を写真に反映させたり解説したりもしたかったのですが、私の力不足によりほとんどできていません。大文字山に登山される際、問題提起した一つの資料として小稿を使っていただければと、ただそれだけです。
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