黒川鶏冠山〜大菩薩
- GPS
- 32:00
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 1,240m
- 下り
- 1,995m
コースタイム
9月23日:六本木峠〜丸川峠〜大菩薩嶺〜天狗棚山〜牛の寝〜小菅の湯
天候 | 9月22日:晴れ 9月23日:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
小菅の湯からバスで奥多摩駅 |
写真
感想
9月22日
今回は文化祭直後ということもあり、なかなか参加者が集まらず、結局現役部員3人+OBという形になった。
計画段階では小金沢連嶺縦走、しかしまたいつもの如く、当日になっって私が横槍を入れてしまう。
結局計画した山域より北に広がる、「黒川山、鶏冠山、大菩薩嶺、牛の寝通り経由の奥多摩下山」コースにしてしまった。
みなさん毎度すいません本当に。
まずは中央線で、塩山へ。
そこからタクシーを利用して、柳沢峠へ向かう。
一気に標高2000mまで引っ張り上げてもらうので、ちょっと悔しいが、そうしないと黒川鶏冠山にいけないのも事実。
ここはタクシーの恩恵にあずかることにする。
車はつづら折りの道をぐいぐい登っていく。
まだ紅葉には早いようだが、ノコンギクやクサボタンなどが車窓から見られ、
紅葉の時期が確実に近づいてきていることを感じさせた。
大分聞いていた時刻よりはやく柳沢峠に到着。
展望がすごい良いわけでもなく、特に見所のないハズの柳沢峠だが、
なぜかやたら観光客が多く何しに来たんだお前ら、といった感じ。
しかもその多数の観光客に遭うたび「どこ登るの?」と聞いてくる。
別になんてことない質問だが、何度も何度も聞かれているとめんどくさいのは僕だけだろうか。
時間が今日はあるわけではないが、うちらはすぐに登山を開始せず、まずは道路わきの石垣でクライミングの真似事。
最高所まで到達したのはやはりsamoa。
しかし到達したのはいいものの、戻るのが大変だった。なぜなら戻る途中に3匹のヤマカガシ(毒蛇)がいたのだ。
突破するのは大変だったろうだが、僕も見たかった。
そうこうしているうちに30分ほど柳沢峠で遊んでしまった。さすがに出発する。
というわけでやっと登山道に入ったが、このあたりは公園道のように整備されていて、殆どアップダウンのない道。
一面広葉樹林なので紅葉の時は綺麗だろうなあと思いつつ、今日の幕営地六本木峠を目指す。
しかしさっき平坦だといったばかりだが、どうも息が切れる。
さすがにここまで体力が落ちるハズないので、次の小休止時にザックをチェックしてみると、
色々とザックの部品が外れかかっていた。
まあそんなこんなで歩くこと一時間もかからず、今日の幕営地六本木峠に到着。別に幕営料払って、どうこうの場所ではありません。
つまり許可地ではないのですが、まあここは金のない学生のやったことということで勘弁してください。
4〜5人用山岳テント1張りはれるスペース(頑張れば2張り)はあります。
荷物は六本木峠に置いて、黒川鶏冠山をピストン。
相変わらず道はあまりキツイ傾斜というものはない。
一度横手峠あたりで、林道を横断、人工林の中をウダウダ登っていくと黒川山山頂直下に到着。
黒川山山頂を往復する。黒川山は金山で有名だが、山頂は何てことないトコだった。
むしろそこから尾根伝いに一、二分歩いた展望地の方が断然眺めが良く、今考えると鶏冠山より展望が良かった。
また黒川山山頂直下に戻り今度は鶏冠山へ。
鶏冠山付近はヒノキ科の樹木、ネズコといった野性木が純林になっており、このような場所は始めてみた。
最後は岩場を回りこむような感じで鶏冠山山頂到着。昼食にする。
ここからは山彦がとてもよく聞こえ、咽を枯らすまで叫んだあと、山頂を後にした。
そこからは往路を戻り、六本木峠に戻ってきた。
時間もあるので、明日のロングコースを考えると、もうちょっと先の寺尾峠に行ってもよいが、
幕営できるという確実な保証がないので、今日はやはり六本木で幕営に決定。幕営する。
時間があるので、まずは三十分昼寝。
そののち、レトルトではない牛丼をsamoaが作製。
この山岳会でレトルトでない本物の料理を作ったのはこの牛丼が初めて。
味も申し分なく、この牛丼は大成功といえた。
夜は腐ったキノコと戦闘しつつ焚き火、テントにカエルが紛れ込むアクシデントがあったが就寝。
9月23日
今日歩行時間が長いので、早めに起床。夜はよく眠れた。
朝メシはナゾのリゾット。
相当量が少なかったが、胃の負担が少なかったので、歩行中に気持ち悪くなったりすることはなかった。
天候は雨がいつ降ってもおかしくない曇。
出発して、まずは丸川峠を目指す。
この辺りは“水源巡視道”という名前がついている。そのせいか、前日同様、殆ど高低差がない。
綺麗な樹林の中を順調に歩き、天庭峠、寺尾峠を突破し、やがてヤマラッキョウ、コバノコゴメグサ咲く丸川峠に到着。
しかし、驚いたことに大休止した場所はヤスデが猛烈に這っていた。
本当にそこかしこにいるのである。既に潰れてしまっているのもあった。
とかくキモイので、早めに退散。大菩薩嶺への登りに入る。
緩やかな登りが続く。
この道は正月に下ったことがあるのだが、その時は長く感じた下りだったが、長い距離を歩いた気がしないのに、
あれよあれよという間に、大菩薩嶺山頂へあと一歩のところまで来てしまった。
そこで休止。文化祭疲れが皆相当キテいるらしく、眠るメンバもいたくらい。
30分近く休んだあと、最後の登りに入る。
ガスが濃いものの、たいした登りを感じぬまま、針葉樹の原生林を登りきり、あっさり大菩薩嶺陥落。
山頂ではあまり休まず、一歩先の雷岩まで歩を進めて、また休止。
コース的に楽なので疲れていないハズなのに、こんなに休止するのは、やはり文化祭の傷が癒えていないからだろう。
そしてここでの休止中、再び大量のヤスデ軍団に遭遇。
今度は這っているヤスデを見つけるたびに遠くへ投げ、安全を確保した。
コースについて話し合われるが、とりあえずもう少し先に行くことにして、次の目的地介山荘を目指した。
大菩薩で有名なお花畑も、今は枯れ色。せいぜいマツムシソウ、リンドウ、ウメバチソウくらいのもの。
眺めもガスであまり見えないが、時折ガスが切れて眼下に上日川ダムも見えた。
介山荘では店員のおじさんとちょっと会話。
昔はマツムシソウが一面だったらしいが、みんなシカにやられた、と嘆いていた。
シカ減らすべし、オオカミ導入すべし!と思った。
ここで最終的にコース決定(遅っ)。
丹波大菩薩道か、牛の寝かのコースだったが、結局牛の寝ということになったので、分岐の天狗棚山を目指すことになった。
石丸峠手前の登りは久々に少し急。でもすぐに突破し、長い下りを下って、石丸峠通過、天狗棚山着。昼食にする。
ここは正月にテントを張って猛烈な暴風雪(やや大げさ)に苦しめられた場所だが、今はお花畑になっていた。
あのときは、テントを張れる場所がなく、仕方なくササがない場所に張ったのだが、よくよく考えてみると
「その場所だけササがない」=「ササが生えることが出来ない」=「ササが生えられないぐらい
風が強く当たる&キビしい環境」という方程式(?)を発見。
・・・そうか、わざわざ風当たりの強い場所にテントを張っていたのか。そりゃあキビしいわな
まあ仕方のなかったことということにして、この件はなかったことにした。
α米を喰って出発。小金沢の稜線から離れ、牛の寝に向かって足を踏み出した。
しかし、コースタイムから考えると、下山リミット時間まで間に合わない(諸所の事情により15時前まで)。今の状態だと少なくとも一時間30分くらいは短縮しなければならない。
というわけで、走る走る。 切り込み隊長samoaを先頭に仔々Pnada、シカ(大)、クマの順になだらか〜普通くらいの下りを一気に駆け抜ける。
最初のポイント榧ノ尾山はコースタイム70分を30分で通過。
牛の寝付近で現在地がちょっとわからなくったこともあり、
スピードはやや落ちたものの、それでもコースタイムより早く通過。
もはや森のガスが綺麗だとうか、紅葉がどうだか関係なしにどうであろうと、とにかく走る。
大ダワーモロクボ平間は60分のところを20分で。
モロクボ平ー麓の集落までは、途中、ちょっと時間がかかったものの、
ついに下山時刻はコースタイムより2時間くらい早く降りてこれた。
バス時刻より早く帰れたので、小菅の湯という下山口にある町営温泉で、一風呂浴びる。
そこに至る途中、ヤブの中を歩かされたりして、「どんな温泉だ?」と不安にさせられたが、
実際は設備が整っていて、非常にキレイな温泉施設だった。
ゆったりしていたら、バスに行かれそうになり、ちょっとアセったが、無事乗車、奥多摩駅まで戻ってこれた。
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