残雪の唐松岳
- GPS
- 26:00
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 884m
- 下り
- 884m
コースタイム
5/1 8:00唐松山荘-10:20八方池-11:30八方第一ケルン
天候 | 4/30 晴れのちときどき曇り 5/1 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・ゴールデンウイーク中は、ゴンドラ、リフトとも使用可能。 ・八方スキー場も、ゴールデンウイーク中までは開設されている。ただし雪は上部のみ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
八方第一ケルン(リフト終点)から先、八方尾根は、ほぼすべて残雪あり。トレースは明瞭。 昼間はグサグサの雪質なのでアイゼンなくてもOKだが、朝方は凍っているのでアイゼンが必要。 |
写真
感想
【山行No 420】
※今年のゴールデンウイークの春山は、後立山を目指すことにした。
とりあえず八方尾根から唐松岳に登り、行けそうならば五竜岳も行ってみる、というプラン。
4月29日(木)
・今日は移動日。
朝、四国(新居浜)をJRで出発。今日は移動日にはもったいないような上天気。
・名古屋、松本を経由して、白馬へ着いたのは、夕方17時ごろ。
予約していた宿のマイクロバスに迎えに来てもらった。
・わりとおしゃれな感じのホテルで、登山の前泊に使うのはもったいない感じ。
4月30日(金)
・今日も天気予報通りのいい天気だ。
ホテルの窓からも、朝日を浴びて白くまぶしい白馬の稜線が見えた。
ホテルの車で、ゴンドラ駅まで送ってもらう。
・八方のゴンドラは、待ち時間もなく、さっと乗れた。
スキーのゲレンデは、下部はすでに雪はないが、上半分は結構雪が残っている。
ゴンドラ終点から、さらにリフトを2本乗り継ぎ、上へと向かう。
スキーしている人たちを見ていると、久々にスキーをしてみたくなった。
9:10-30 八方第一ケルン(リフト終点;標高=1850m、気温=13℃)
・八方池山荘に登山届を出して、さっそく出発。
最初の登りはかなり雪が解けて夏道が出ていた。
少し登ると、雪が出てきた。ただしザクザクの雪なのでアイゼンは不要。
10:30-40 八方池(標高=2030m)
・池は凍っていて雪もかぶっているので、ここかな?とい感じの場所。
ここから見える不帰の険の峰々は、意外なほど大きくて立派。
なんだかヨーロッパアルプスの峰々のようにも見える。
ここまでは、スキーヤーや、軽装のハイカーが、結構きていた。
・八方池を越え少し進むとダケカンバの林(下のカンバ)があり、
そこを越えるとようやく本格的な雪道となった。
丸山の手前など、結構急な場所もあるが、トレースも明瞭で、実力の範囲内なので、爽快な登高。
12:10-30 丸山の一個手前のピーク(標高=2350m)
・パンを食べ昼食休憩。このあたりから見る不帰の険も、なかなか雄大。
朝は良く晴れていたが、上空はうす雲がでてきた。
12:50 丸山
・ここから先も緩やかな稜線が続く。まだアイゼンは使わず。
・最後の30分ほどは、少しやせた尾根道になっており、岩も少し露出しているが、
それほど怖い感じもなく、問題なく通過できた。
14:00-20 唐松山荘
・まずまずのペースで到着。
小屋の中に入るが、今日はそれほど人は多くなさそうだ。
・小屋に荷物を置いて、唐松岳に往復しに行く。
稜線は風のせいか、半分以上は夏道がでていた。
14:40-15:00 唐松岳山頂
・頂上も雪はなく、岩や標識が出ていた。
昼ごろから曇ってきたので、周辺の景色も鈍色で、ちょっと冴えない感じ。
北は、不帰の険の峰々が鋭く、その向こう、白馬三山が遠い。
南には、五竜岳が堂々と大きい。
15:10 唐松山荘
・部屋は8畳の部屋で、7人が入ったが、結局、今日の宿泊客は約25名と少ない。
明日は、五竜まで行くかどうか?ちょっと迷い、小屋のおじさんに行けるかどうか聞いてみるが、
「その人次第だね」と言われ、ごもっともデス。
行けるかどうか聞くこと自体、未熟なのかもしれない。
なんとなく行く気がなくなり、五竜往復はあきらめ、明日は下山することとした。
・夕食時、同宿の人と少し話をしたが、五竜まで行く予定が、足がつったので
途中で帰ってきた、というグループもあった。
5月1日(土)
・ガサガサいう音で目が覚めると、窓の外はすでに明るい。日の出を見ようと外に出てみた。
昨日のうす雲は東に去り、上空は青空が出ている。
しかし、東のほうは雲が多くて、あまり大した朝焼けもなく、平凡な日の出だった。
・水を小屋から購入し(500mlで80円)、お茶を沸かして朝食。
・その後、再び空身で唐松岳に行ってみることにした。
雪が堅く締まっているのでアイゼンは着用。
7:30-40 唐松岳山頂
・今朝は上天気なので、昨日とはだいぶ違い、周辺の山々も白く輝き、美しい風景が広がっている。
黒部の谷を隔てた、立山や剣岳の姿も意外なほど近く、迫力がある。
・小屋の付近では、カヤクグリやイワヒバリたちが、朝の唄を歌ってくれていた。
8:00-20 唐松山荘
・今日は結局、そのまま下山して、ふもとの昨日の宿にもう一泊し、明日はスキーをすることにした。
・下りはアイゼン着用。最初のやせ尾根は少し慎重に行ったが、特に問題なし。
そのあとは快適な雪道を、散歩気分で、ずんずんと下ってゆくばかり。
9:20-40 丸山
・時間はたっぷり過ぎるほどあるので、ここで大休止。
東の方、よく見ると、雨飾山から、火打岳、妙高岳、高妻山、戸隠山、飯綱山まで、
北信州の山々がゾロりと並んで見え、なかなかいい風景だ。
・丸山でアイゼンははずし、そのあとものんびり下る。
今日は登りの人も多く、山スキーなのか?スキー板を担いだ人も結構いた。
10:20-40 八方池
・風もなく穏やかな天気で、ちょっと暑いくらいだ。
11:30-12:00 八方第一ケルン(リフト終点)
・とりあえず春の後立山連峰を、1つだけだが登頂できたので、ビールで一人で祝杯を上げる。
・あとはリフトとゴンドラを使い、白馬の村に戻り、一昨日のホテルに再び泊まる。
・夕方、周辺を散歩してみた。林道脇にカタクリの花が多くて見事。
ほかにタムシバの白い花や、スキー場の残雪の脇にフキノトウなど、春の山里らしい風景が広がっていた。
5月2日(日)
・五竜岳に行かなかった分、一日余裕ができたので、今日は午前中、スキーをすることにした。
ホテルでレンタルスキーを借り(2500円)、リフト券もホテルで購入(3000円/半日券)。ゴンドラ駅までホテルの車で送ってもらう。
・午前中は、八方尾根上部のスキーゲレンデで遊ぶ。
パノラマコース、グラートコース、ウサギ平、黒菱ゲレンデなど。
コブが多いコースはさすがに難しかったが、久しぶりに八方尾根のゲレンデを滑れて、満足。
天気もまずまずで、少し暑いくらいだった。
・昼までスキーを滑り、その後、いったんホテルに戻って荷物を整理し、駅まで車で送ってもらう。
・13時過ぎのアズサ号で帰路に着く。松本、名古屋経由で、四国(新居浜)着は夜となった。
※ 今回は、予定していたうち、五竜岳は行けなかったが、代わりにスキーも楽しめて、まずまず充実した山行となった。
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