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記録ID: 165537
全員に公開
講習/トレーニング
八ヶ岳・蓼科

天狗岳(東天狗)

2012年01月29日(日) [日帰り]
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mount-fine その他21人
GPS
00:15
距離
8.8km
登り
810m
下り
806m

コースタイム

10:30頃 渋の湯
12:36 黒百合ヒュッテ
12:41 中山峠
13:58 天狗岳(東天狗)
14:56 黒百合ヒュッテ
16:08 渋の湯
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2012年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
【往復】JR茅野駅〜(マイカー・タクシー)〜渋の湯
コース状況/
危険箇所等
■ 中山峠を過ぎて東天狗への稜線に出てからは、風が強く、目出帽やオーバーグローブなどしっかりした防寒装備が必要。稜線の東側は切れ落ちていて雪庇あり。山頂近くの急斜面や細い尾根、岩が露出したところでは、アイゼンの引っかけ等による転倒に注意(特に下り)。
予約できる山小屋
黒百合ヒュッテ
出発前に渋の湯から。正面に見えるのは(たぶん)中山。
出発前に渋の湯から。正面に見えるのは(たぶん)中山。
高見石方面と天狗岳方面の分岐に合流したところ。
高見石方面と天狗岳方面の分岐に合流したところ。
日本海側では大雪が続いているが、ガイドさんによると今年の八ヶ岳は雪が少ないそうだ。
日本海側では大雪が続いているが、ガイドさんによると今年の八ヶ岳は雪が少ないそうだ。
黒百合ヒュッテは素通り。
黒百合ヒュッテは素通り。
黒百合ヒュッテを過ぎると、木の幹も雪に覆われるようになる。
黒百合ヒュッテを過ぎると、木の幹も雪に覆われるようになる。
中山峠。
中山峠を南へ折れると東天狗が姿を現す。
中山峠を南へ折れると東天狗が姿を現す。
東天狗と西天狗。ここがビューポイントなのだろう(できれば青空の下で見たかった)。
東天狗と西天狗。ここがビューポイントなのだろう(できれば青空の下で見たかった)。
西天狗。その奥の右下に見えるピークは、地形図を見ても特に名前がないようだ。
西天狗。その奥の右下に見えるピークは、地形図を見ても特に名前がないようだ。
東天狗に到着。狭い山頂が講習会の参加者でいっぱいに。
東天狗に到着。狭い山頂が講習会の参加者でいっぱいに。
稜線に出てからは予想以上に厳しい行程だったが、目が笑っているところを見るとまだ余裕があったようだ。
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稜線に出てからは予想以上に厳しい行程だったが、目が笑っているところを見るとまだ余裕があったようだ。
東天狗からガスに覆われた西天狗を望む。当初の計画では西天狗まで行くことになっていたが、時間や天候を考慮して今回は東天狗で引き返す。
東天狗からガスに覆われた西天狗を望む。当初の計画では西天狗まで行くことになっていたが、時間や天候を考慮して今回は東天狗で引き返す。
緊張感のある難場を無事に通過し、コンテニュアスしていたロープを外す。
緊張感のある難場を無事に通過し、コンテニュアスしていたロープを外す。
ちょっと木の陰になってしまったが、平らなところから突然切れ落ちているのが稲子岳。なんて奇妙な地形だろう。左側にちょこんと突き出ているのがニュウ。なんて奇妙な名前だろう。
ちょっと木の陰になってしまったが、平らなところから突然切れ落ちているのが稲子岳。なんて奇妙な地形だろう。左側にちょこんと突き出ているのがニュウ。なんて奇妙な名前だろう。
天狗岳を振り返る。雪山の厳しさを実感させる行程だった。
天狗岳を振り返る。雪山の厳しさを実感させる行程だった。
黒百合ヒュッテの前でアイゼンを外す。
黒百合ヒュッテの前でアイゼンを外す。
黒百合ヒュッテの温度計はマイナス17度を示していた。東天狗では風も吹いていたので、体感温度はマイナス20度以下だったのではないだろうか。
黒百合ヒュッテの温度計はマイナス17度を示していた。東天狗では風も吹いていたので、体感温度はマイナス20度以下だったのではないだろうか。
参加者全員、ひとりの脱落者もなく無事に渋の湯へ帰着。
参加者全員、ひとりの脱落者もなく無事に渋の湯へ帰着。

感想

■ 前日の北横岳に続き、雪山講習会2日目の今日は天狗岳を目指す。日帰り参加もできるように集合時間はJR茅野駅に9:10と遅めなので、茅野のホテルに泊まった自分はたっぷりと睡眠を取ることができた。

■ 渋の湯を出発してすぐにアイゼンを装着。中山峠まではシラビソとダケカンバが密生する穏やかな樹林帯を進む。トレースの脇はさらさらとしたパウダースノーが積もっている。出発した時間が遅かったためか、下山してくる人に多くすれ違った。

■ 中山峠を過ぎて稜線に出る手前で、ガイドさんの指示で目出帽やオーバーグローブなどを着用して防風・防寒装備を整える。ここから先が今日のコースのハイライトだった。

■ 夏山では標高差や行動時間など今回以上のコースを経験していたので、雪山といっても初心者向け講習会で登るくらいだし「まあこの程度だろう」という甘い予想をしていた。でも、実際は予想以上に厳しい環境だった。

 強風というほどではないが吹き付ける風は冷たく、急斜面ではピッケルを刺して1歩、2歩。またピッケルを刺して1歩、2歩。なるほど、雪山とはこういうところか。

 岩場ではコンテニュアスをしたのだが、ロープで確保されているという安心感ではなく、逆に自分がコケたらほかの人まで巻き添えにしてしまう、絶対に転べないぞ、という緊張感のほうが大きかった。

 今回はこれでも雪山としては楽なほうなのだろうが、正直ちょっとビビリが入った。さらにもっと厳しい状況になれば、体力よりも精神面で追い詰められてしまいそう。でも、そんな緊張感が病みつきになりそう。だから人は雪山に惹かれるのかな〜と思う。

■ 復路では、黒百合ヒュッテでアイゼンを外した。ガイドさんは「心配な人は着けたままでもいい」と言ったので、下りが苦手な自分は着けたままにしようと思ったが、「いや、苦手だからこそ練習しなければ」と思い直した。おかげでだいぶ下りの歩き方のコツがつかめたと思う(何度か尻餅をついてしまったけど)。

 自分の場合、下りで足を前につきすぎるようだ。思い切って足を体の後ろに置くくらいの意識で歩くと、滑らずに下ることができた。「前向きに転ぶんじゃないか」という恐怖感が本能的にあるのだが、これは経験を積んで慣れるしかない。

■ 次回の講習会は2週間後。いよいよ八ヶ岳の最高峰・赤岳に挑戦だ。楽しみでもあり、少々の怖さもあり。でも、あまり気負わず平常心でいけばきっと大丈夫だろう。

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