白山(12月の平瀬道〜地獄軍団集結)
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- GPS
- 13:38
- 距離
- 41.2km
- 登り
- 2,754m
- 下り
- 2,753m
コースタイム
- 山行
- 11:33
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 13:15
天候 | 地獄 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
林道は冬季通行止なので自転車で白水湖まで向かう。 12月なのに登山口までチャリが使えた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆県道白山公園線(平瀬〜大白川) ・この日は1000mくらいまで積雪なし。それ以降もうっすらといった程度で自転車で登山口までいけた。 ・ただしこの状況は12月としては異常なのであてにしない方がよい。 ◆平瀬道 ・丸太階段、道幅、藪等が多くスキー向きな登山道ではない。 ◆山頂周辺 ・この日は視界不良、強風、低温、吹雪のオンパレードで地獄の天気だった。 ・ルートはその時の状況によって臨機応変に。 ・地獄装備(地獄ゴーグル、GPS、ヘルメット、ビーコン、ダウン等)必須。 |
写真
感想
12月も中旬に差し掛かろうとしているが一向に雪が降らない。天気図が縦縞模様にならない。
だがようやくこの週末は強い寒波がやってくるということでスーパーファットの準備をしながらその日を待った。
今週の行先もやはり白山。
これだけ雪が少ないと本州では白山以外厳しいのではないだろうか。
YSHR先生から「平瀬からピークを狙わないか」との連絡があった。
そういえば12月の平瀬から白山のピークを踏んだという話は聞いたことがない。(もしかするとあるのかもしれないけど…少なくとも日帰りスキーはないのでは?)
平瀬道自体は途中に大倉山避難小屋もあって12月でも行けそうな気がしないでもないが、問題は登山口までの林道だ。
この林道は全区間雪崩の巣で、春先はバカでかいデブリで埋め尽くされている。
通常12月というと既にドカ雪が降っている時期なので平瀬から白山を目指したくても林道が危なすぎてアプローチそもそもできないというわけだ。
だが今年は違う。
林道にもほとんど雪はなく、寒波が来るという割にそれほどドカ雪にはならなさそうだ。
ならば「12月の平瀬を滑ろうじゃないか」ってことでYSHR先生と久々登場の兄ちゃんと3人でピークを目指すことになった。
いつも通り夜中23時30分にフライングスタート。順次兄ちゃんも追従してくる。
YSHR先生はハンディなしということで0時スタートだ。
2個目のトンネルで休憩しようと話していたが風が吹き抜けていて寒かったのでスルー、結局林道にはほとんど雪がなくて白水湖の登山口までチャリで行けてしまった。
やはり今年は何かおかしい。
さあ12月の平瀬道はどうなっているのか、それほど雪は降らなさそうだということでポンツーンは使わずにファットを持参してきた。
取付きはスキーハイクするほど雪は付いていなかったので1800mくらいまでシートラで高度を上げてからシールハイクに切り替えた。
平瀬道は丸太の階段が多いので直登が難しい…更に道幅も狭いので山スキーヤーにはなかなか厳しい登山道だった。
登りも滑りもルートファインディングもこの時期の山スキーが一番技術的には難しいと思う。
兄ちゃんは6月の滑り納め以降まともに山へ登っていないらしく辛そうだった。
だがさすが若いだけのことはあって大倉山避難小屋で追いつくとそこからのラッセルを人一倍頑張ってくれた。
カンクラ雪渓の標識のところで地獄装備を整えてピークを獲りに行く。
上部の雪はそこそこ多かったがまだ藪が隠れるほどではなく登山道の至る所で藪が立ちふさがっていた。
上から乗り越えたり左右に避けたりしながら相当時間をかけてようやく御前峰の取付きまできた。
室堂はショートカットして直接谷を詰めていくと上に人影が見えた!…大魔人さん、パク、なにわ君だった。
3人は我々とは別行動で白峰〜白山を目指していたのだ。
先にピークを獲られてしまったが同じ地獄軍団同士ということで再会を喜んだ。
まあこんな地獄の日に白山へ登ろうとする人は文字通り地獄軍団以外いないだろう。
さあピークまであと少し、上に行けば行くほど地獄の風は強くなり視界も悪くなっていった。
そして登頂!今年もやりました。しかも念願の平瀬から。
しかも我々が登頂したタイミングで神様が微笑んでくれた・・・先ほどまで吹いていた風も弱まり青空が顔を見せてくれたのだ。
なんという奇跡!今日も来てよかった。
さあ下山、まだ地雷だらけなので気を付けて滑らなければならない。
ハイマツが埋まり切っていないのでハイマツの海をスキーで滑っていく。
平瀬道は砂防新道より滑走の難易度は高く斜度も急だった。
1900mくらいまで滑ったら丸太階段になるのでここでシートラに切り替える。
あとはスタコラ降りるだけだ。
登山口からはチャリで飛ばしたいところだが雪道なので滑って転ばないように慎重に走ってゴール!
完全燃焼でした。
多分12月の平瀬道を滑走するなんていう経験は人生で二度とできないかもしれないのでとても貴重な経験となった。
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