安倍奥・井川峠〜込岳〜二王山

2018年12月08日(土) ~ 2018年12月09日(日)

• GPS: 13:45
• 距離: 21.6km
• 登り: 2,247m
• 下り: 2,223m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:59
• 休憩: 0:44
• 合計: 6:43

距離 9.7km 登り 1,647m 下り 455m

6:41 六郎木BS(車駐車）
7:34 7:40 井川峠登山口
8:00 水場（水道管エア抜き場）
9:00 9:10 一服峠
10:00 10:10 深沢山分岐点
10:17 10:23 深沢山
10:48 10:50 木立場
11:25 最終水場
11:40 10:40 水確保のためにザック降ろす
11:45 11:55 最終水場で水採取
12:24 井川峠

2日目

• 山行: 6:28
• 休憩: 1:23
• 合計: 7:51

距離 11.8km 登り 600m 下り 1,803m

6:05 井川峠
6:25 6:27 ・1538
6:36 熊捕獲檻
6:49 6:52 県民の森・アスレチックエリア
7:09 7:19 アツラ沢の頭
7:55 林道から離れる【1,320m】（東方向進路変更）
8:57 9:00 涸沢部へ下降
9:10 1,221mP
9:25 9:35 込岳手前ピーク
9:50 9:51 込岳
10:05 10:35 急斜面下降
10:50 尾根北側大崩壊地
12:00 12:15 二王山（三角点）
12:20 二王山
13:33 13:42 湯の森バス停
13:56 六郎木BS(車駐車）

天候

8日：快晴
9日：曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

■六郎木BS横の駐車スペースに駐車しました。（トイレあり）
⇒登山用駐車場と記載がなく心配でしたが、十枚山の登山案内図があったので、駐車しました。

コース状況／危険箇所等

■1日目の大代集落から井川峠へのルートは深沢山から最後の井川峠への沢沿いのルートで最終水場を過ぎて最後の井川峠への登路がかなり危ういトラバースルートなので雪などがあるときは沢沿いで行った方が安全かもです。最後一登りすれば井川峠に到着できます。
■アツラ沢の頭から込岳へは多少の藪はありますが、だいたい踏み跡はあります。込岳近くでルートが藪に隠れているようで、ルートロスしました。ロープを使って涸れ沢沿いに下降して無理やりルートに復帰しました。
■込岳から二王岳がこのルートの核心です。大崩壊地までの植林帯の下降ルートが急斜面でロープを使って下降しました。我々は最短距離で急斜面を下り、非常に滑りやすく危ういです。ただ、登り方面で見ると踏み跡が奥に続いていて、どうも隣の多少傾斜が緩い尾根側を降りて回り込んで下るルートが本当のルートかもしれません。なかなか本来のルートを見つけるのが難しい部分です。

その他周辺情報

■梅ヶ島温泉・虹の湯（700円）⇒湯元屋さんとつながってます！
⇒湯元屋さんの静岡おでんは最高です！おでん5種＋鹿肉のたたき＋ととろそば=2000円です！おなか一杯になりました！

写真

12/8 6:39

六郎木BS横の空き地に駐車します。登山者用駐車場とは記載ありませんが、おそらく問題ないかと。

12/8 6:39

トイレもあります！

12/8 6:44

十枚山の案内板もあるのでここが登山用の駐車場と解釈していいものか？

12/8 6:52

バス停右側の林道を登っていきます！大代集落まで頑張って林道を登ります。いいウォーミングアップとなります。

12/8 7:12

空飛ぶゴンドラです！

12/8 7:25

志村農園さんのキャラクターがかわいいです！この志村農園さんは山行のエンドにも登場します！

12/8 7:26

約40分ぐらい歩くと大代集落に到着です。茶畑が綺麗です

12/8 7:29

志村農園さんでは季節でしいたけBBQをやっているようです！
来年の企画案として頭の引き出しに入れておきます！

12/8 7:29

しいたけ⇒
わかりやすい！

12/8 7:32

静まり返った集落です！茶畑が統治している集落のようです

12/8 7:34

あ！ようやく道標が！

12/8 7:34

井川峠という文字がようやく！

12/8 7:35

この先に井川峠への取り付きがあります

12/8 7:36

登山計画書をここで提出いたしました！

12/8 7:40

ここで登山準備をします

12/8 7:45

いい天気です！さあ頑張って井川峠に向かいましょう！

12/8 7:47

獣用の柵をしめます

12/8 7:58

水場です！といっても集落への沢からの水道管のエア抜きみたいです。

12/8 8:03

12月なのに紅葉が！

12/8 8:09

まっすぐ行くと集落の水源です。我々は一服峠を目指します。
一服峠…名前がいいですね〜

12/8 8:11

この黄色地に赤い矢印を見ると、静岡県の山だなあ〜と思います。

12/8 8:12

この道標がないと絶対にまっすぐ行ってしまいます。

12/8 8:36

尾根直登ではなくて、少し斜度をさけるためにスイッチバックして尾根に取り付きます。

12/8 9:00

一服峠が近いです！

12/8 9:00

炭焼き窯跡ですね！かなり大きなものです

12/8 9:07

一服峠で一服しております

12/8 9:07

孫佐島へのルートもあります

12/8 9:08

なんとも味わいのある朽ち気味の道標です。一服峠となんとか読めます。

12/8 9:08

これも時代を感じます

12/8 9:25

八伏、八紘嶺方面です

12/8 9:49

ブナハリでしょうか！かなり乾燥してしまってます。もう少し早くここにくれば大収穫だったはず！

12/8 9:55

深沢山方面に向けて登ります。

12/8 10:09

深沢山分岐に到着です

12/8 10:21

深沢山までザックをデポして行ってみます！こちらも味わいがある山名板です

12/8 10:24

あの平なところが県民の森付近でしょうか

12/8 10:35

分岐ポイントに戻り、井川峠を目指します

12/8 10:49

木立場です。鞍部ですが、かつてここに何か建造物があったのかもしれません。

12/8 10:49

古めかしい道標

12/8 10:56

先のピークは巻く予定のピークです

12/8 11:17

トラバース区間を過ぎていくと沢沿いを歩いていくことに。

12/8 11:27

ここがどうも最終水場のようです。当初は幕営地にまず向かい、水だけをとりにここに下降しようとのことでした。

12/8 11:31

太田胃散！？山にかつてこのような広告看板があったとは！

12/8 11:40

見上げるとまだまだトラバース気味に標高を上げていくので、ザックをここに置いて水場に戻ります。

12/8 11:50

明日の行動水も含めてプラティパスを満タンにします。沢なので水量がかなりあります。

12/8 12:07

さあ、井川峠目指して登ります。

12/8 12:16

なかなかいやらしいトラバースです。かなり道が悪いです。

12/8 12:18

慎重に登ります。沢筋は水がないので、沢筋を登ってもよ買ったかもです。

12/8 12:22

井川峠が近いです！

12/8 12:27

井川峠到着です！私は3年ぶりの井川峠再訪です！
あの時にこの道標を見て峠を目指して歩いてみたいと思いました。

12/8 12:26

味わいのある道標です。どの方向のルートもいまだ健在ではあるので、井川峠は峠レベルがかなり高いです！

12/8 12:33

井川峠から少し下がったところにいい幕場が！でも瓶や缶などのごみがあり、注意しながら幕を張ります。

12/8 13:22

設営完了のエスパースジャンボテント

12/8 15:12

夕食担当はリーダーの私です！寒い日はボルシチに限ります！牛肉もたくさん持ってきました！

12/8 16:26

夕日とジャンボテント

12/8 16:48

ボルシチ完成です！おいしくできました！具だくさんです！

12/8 16:54

白米もボルシチにあった固さで焚けました！

12/8 17:49

夕食後は蝋燭とS木さん持参のアルコールバーナータイムです！
まだ18時前です！結局この日は19時前に就寝しました。なんて健全なのでしょうか！

12/9 5:57

まだ暗いですが、早めに出発します。この早めの出発は結果的に良かったです。

12/9 6:04

ちょっと登って井川峠に戻ってきました

12/9 6:04

ヘッドランプを点けて歩きだします。出だしは登りです

12/9 6:10

街の夜景が綺麗です。静岡市でしょうか

12/9 6:26

なだらかなルートを歩きます。まずはウォーミングアップといった感じでしょうか

12/9 6:27

県民の森の散策路なのでとっても平和なルートです

12/9 6:27

怖い感じの東屋です

12/9 6:36

残置している熊捕獲の檻を展示物にしている感じです！

12/9 6:38

順調に進みます

12/9 6:40

Y内さんの樹木講座です！

12/9 6:40

栂の葉です！先が割れてません。長い葉と短い葉があります。
先が割れているのがモミの木だそうです！

12/9 6:41

この辺は栂林ですね！高度が高くなるとコメツガが多くみられるようです。

12/9 6:41

ここにも東屋です

12/9 6:44

ヒメシャラです！美白の樹木として有名です！伊豆半島にも大井ですね！天城山でよく見かけます

12/9 6:49

突然、公園が！県民の森の中の施設です。この下あたりにキャンプ場があるみたいです

12/9 6:51

熊さんのイラストがへんちくりんです！

12/9 6:58

オオウラジロキは漢字ではこう書くようです

12/9 7:05

古めかしい案内図です

12/9 7:09

さて、アツラ沢の頭に到着です！

12/9 7:16

コンパスの使い方を再復習です

12/9 7:19

さて、ここから込岳、二王山に向けて進軍します。どんなルートが待っているかワクワクします！

12/9 7:20

踏み跡がしっかりしたルートで、この時点では楽なルートかなあとナメていました！

12/9 7:34

少し下がったところ（1,400m台地）で南東方向に進路を変更します。

12/9 7:37

予定通り林道が見えてきます

12/9 7:50

一番林道に近いところです。この地形から現在地が良くわかります。

12/9 7:55

この黄色の杭が結局最後までありました。でも怪しい分岐ポイントには必ずと言ってありません！

12/9 7:56

笹藪が出てきました。

12/9 8:09

多少藪がうるさいですが、下道はあります

12/9 8:52

1,221mPまでのルートが非常にわかりにくく、1,221mP鞍部に降り立つ際に、隣の尾根側に下ってしまい、ルートロスしました。トラバースするより、涸沢が見えたのでそこに一旦下降することとしました。この写真は涸沢へ下降しているところです。

12/9 8:55

急で崩れやすい場所だったので、持参してきた6mm×10mの細引きロープを出しました！やはりこれがあると安心です！最後にザックに入れ込んで正解でした。

12/9 8:57

まずは安全地帯に下降します

12/9 8:57

この斜面を一旦下ってきました

12/9 9:00

こんな幕営できそうな涸沢窪地エリアです。

12/9 9:06

鞍部を目指して進むと本線ルートが見つかりました！やはり下降する尾根が一本ずれておりました。

12/9 9:11

前方のピークがあれが込岳手前のピークでしょうか

12/9 9:40

植生がここだけ少し変わってきます

12/9 9:45

今度こそあれが込岳みたいです！なかなか込岳に着かないです！
今回は込岳がポイントとなる山頂となりました。

12/9 9:50

込岳にようやく到着です！いろいろと道標が転がってます。人は入っているようです。

12/9 9:51

道標その1

12/9 9:52

道標その2

12/9 10:07

これから大崩壊地に向けて植林帯を一気に下ります。かなりの急斜面だったのでここでもロープを利用しました。

12/9 10:35

30分以上かけてようやく降り立ちました。踏み跡が奥の方につづいていたので、もしかすると隣の尾根側から下降してトラバースしてくるルートだったのかもしれません。ここを登りで使えばルートはなんとなくわかると思います。まあ、急斜面を下るいい練習になったと思います。三峰グループの3名はほぼ問題なく下れましたが、純MTCメンバーはまだ経験不足なこともあり、なかなか精神的に大変だったようです。かなりステップアップしたと思います…

12/9 10:39

危険地帯を過ぎるとまたもや道標があります。

12/9 10:47

あれが二王山ですね！あそこに到着すれば一般道ですので安心できるはずです。

12/9 10:48

ここが尾根ルート北側にある大崩壊地です。

12/9 10:48

二王山が近づいてきました

12/9 10:52

崩壊地の際を慎重に下ります。転べないですね！

12/9 11:06

まさに大崩壊地の際です！

12/9 11:10

ようやく登りの斜度が緩くなってきました

12/9 11:51

二王山が近くなると平和な台地状となります。

12/9 12:00

黄色の杭に導かれて歩くと、三角点がありました！二王山にようやく到着です！なんとアツラ沢の頭から約5時間もかかってしまいました！

12/9 12:07

しばし休憩します

12/9 12:19

一般道の下降ルートも判然としませんが、踏み跡を追っていくとなんともう一つの山頂が！！こっちの方が標高が少し高いのでしょうか？ややこしいのでやめてほしいです！

12/9 12:21

ここが分岐ポイントですが、奥仙俣方面への分岐のようです。帰ってから調べてわかりましたが、奥仙俣は集落の名前のようです。南側へ進むと月見山という山があるようです。また魅惑のルートを見つけてしまいました！！

12/9 12:21

湯の森集落への下降ルートの入口は道標もなくなんともわかりずらいですが、雰囲気でルートだと判断して進んでみます。

12/9 12:28

進路などをコンパスで確認すると地形図と合致しているので問題ないと！しばらくすると湯の森を示す道標もあり一安心です！

12/9 12:52

安倍奥東稜が見えます！あちらも十枚山から先を歩かないとです！

12/9 13:17

不思議な苔です！

12/9 13:17

侘びてますね〜

12/9 13:29

歴史を感じる石碑です。このルートはおそらく峠越えとして古から使われたのでしょう。

12/9 13:32

山頂からさくさくと下ってこれました！あと少しでゴールです！

12/9 13:34

ゴールです！しっかりしたルートですが、それでも踏み跡は少し薄いかなあ〜

12/9 13:35

人の家の庭を歩きます。扉も家にあるタイプで不思議な気分です

12/9 13:35

立派な案内板があります。これは最近できたようです。

12/9 13:38

最後にちゃんと扉も閉めましょう！

12/9 13:39

国道沿いにはしっかりと二王山の案内板が！！皆さん二王山に登りましょう！

12/9 13:40

湯の森バス停の時刻表です。偶然にもバスがあれば…と思いましたが1時間後でした！駐車場所まで歩きます！

12/9 13:40

のどかな湯の森バス停

12/9 13:43

なんと初日の大代集落でみかけた志村農園さんがここに！事務所はここで、農園は大代集落みたいです！

12/9 13:42

しいたけのピクルスと生しいたけを今日の夜のおつまみとして購入です！

12/9 13:48

しばし車道を歩きます。途中、多くの自転車組が通っていきました。安倍峠は確か通行止めで身延へ行けないので、往復してきたのかなあと。（実際は身延側から安倍峠越えしたきたようです！）

12/9 13:52

学校のグランドをショートカットさせていただきました。

12/9 13:54

もうすぐ六郎木バス停です！予想以上に近かったです！湯の森バス停から15分くらいでした。1キロくらい歩いただけですね

12/9 13:55

初日はここから林道を登っていきました！志村農園さんの案内板がここにもあります。

12/9 13:56

みなさん自販機でジュースを購入です。本来はビールですがコーラで十分です！

12/9 13:57

ただいまです！車が無事にあってよかった！レッカー移動されていたらどうしようと思っていました。

12/9 14:30

おでん屋さんの湯元屋さんが経営している温泉・虹乃湯に初めて入ります。

12/9 14:32

芸能人が田九段着てるのでしょう！

12/9 15:06

通路は狭い感じです

12/9 15:04

湯舟もほどほどの大きさで、洗い場も3人で一杯です。ですので4人以上で来たときは分割して入浴する方法がいいですね。外の露天風呂はかんりぬるいです。私はぬるいのが好きなので良いですが…　でも、お肌すべすべでやはりいい温泉です。私は梅ヶ島温泉には何回か来ていますが、本当にお気に入りの温泉です。

12/9 15:06

湯元屋さんのメニューです。温泉入浴セットたるものもあるようです。

12/9 15:11

こちらが併設する湯元屋さんです。サンドイッチマンも帰れマンデーのバスの旅でここに立ち寄ってました！

12/9 15:11

これが静岡おでんです！大好きなおでんです！これを食べにここに来たようなものです。

12/9 15:11

私はこの満腹セットにしました！

12/9 15:15

おでん5種です！おまかせでお願いいたしました！たまごを入れてほしかった〜

12/9 15:17

鹿のたたきも美味しゅうございました！

12/9 15:33

安倍の大滝へのルートが復活したみたいです！来年は梅ヶ島温泉の宿に泊まって安倍の大滝を見るのもいいかもです！
ちなみに身延側への安倍峠越えの林道は数年間通行止めでしたが、今年の10月ぐらいに久々に開通したようです。そして今週の週末が冬季通行止めになる最後の週だったようです。だから自転車の方やライダーが多く通過していたのだと後でわかりました！徒歩で歩いてもつまらないからね〜　安倍峠から身延への古道はないものでしょうか…

装備

個人装備

・細引き6mm×10m【持参して正解でした！なければ完踏できませんでした！】

感想

Minera

ヒルがいなくなるこの時期なると安倍奥の季節ですね〜
やはりこの季節になると安倍奥と梅ヶ島温泉が恋しくなります！
ということで、以前井川峠を通った時に沢沿い側へのルートが非常に気になり、大代集落からのルートで井川峠を再訪しようと数年あたためていました。
今年のはじめに、この計画を12月初旬に決行することを決めました。
参加メンバーもなかなかいいメンバーで楽しみな山行となりました。
結果的には読図もばっちり行えて、想像以上に歯ごたえがある、興味深く、楽しいルートとなりました。もちろん、二日間とも山中では誰にも会いませんでした。
夜はかなり冷えました。外に置いてあった水などは凍結していました。
ようやく寒くなってきて、この辺も来週あたりは降雪があるかもしれません。

今回の山行において核心部と考えていた込岳〜二王岳の大崩壊地付近のルートですが、やはり予想通りの核心部でした。最後にザックに詰め込んだ6mm×10mの細引きロープのおかげでなんとかメンバーに安全をある程度確保してもらいながら下降することができました。やはりこのようなルートの際はロープは必携です。でも、このような困難があると、本当に興奮しますし、歩き甲斐があります。参加されたメンバーのうち、数名はこのような山域にあまり慣れてなく、読図の大事さも身をもってわかったと思いますし、ベテランの方がどれだけ場数を踏んで経験豊富だということが理解できたかと思います。
とにかく登山は様々な経験が必要だと思います。
簡単なルートでただ楽をするだけではあまり向上はなかなか難しいかなあと思います。