記録ID: 1682423
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東海
十枚山・大光山・八紘嶺・七面山
2018年12月22日(土) ~
2018年12月24日(月)
- GPS
- 19:00
- 距離
- 34.8km
- 登り
- 3,658m
- 下り
- 3,779m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:22
距離 16.3km
登り 1,995m
下り 1,564m
2日目
- 山行
- 7:49
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:19
距離 12.2km
登り 1,628m
下り 781m
天候 | 12/22(土) 雨 のち 曇り。断続的に雨パラつく。(雨具着なくて凌げる程度) ・視界は良好。15時過ぎて薄日差す。 ・終日気温高め。昼の稜線上で+7℃。微風。 12/23(日) 終日雨 (パラパラ〜シトシト) ・11時頃一時雨止み薄日差したがすぐ陰る ・稜線上、南西からの風強く寒い。眺望ない樹林の尾根なのに風がよく通る。 七面山山頂 -2℃ 12/24(月) 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
静鉄バス 静岡駅前7:03→六郎木8:27 復) 早川町乗合バス 七面山登山口10:33→身延駅11:20 JR 身延11:50→甲府13:20→新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【六郎木〜十枚山】 ・山頂直前までは樹林帯で雨の影響少なかった。地面は湿っているが濡れてはないので滑ったりはせず歩きやすい。山頂手前からシャーベット状の残雪がちらほら。 【十枚山〜奥大光山の稜線】 ・1650m越あたりは、地面にシャーベット状の残雪があった。凍結ではないが、十枚山から峠への下りは落ち葉と雪で少し滑る。 【奥大光山からの滝への下り】 ・山頂から下降点の間、両側が切れ落ちた肩幅くらいで急斜度の細尾根が何箇所か。ロープ頼りの下り多数。 ・下降点から滝まで北に下る途中、ヤマレコMAPのみんなの足跡(GPS軌跡)見ると、多くの方がピストンしてる所があったので行ってみたが、特に何も見当たらず。 【八紘嶺〜1965m峰】 ・他の方々の山行記録にもあるように、1796mピークの少し北から、1965m峰の前後、秋の台風の影響で壮絶な倒木だらけ。単に木をまたいで乗り越えていくだけではなく、倒木領域を大きく迂回したりしないとダメでルートファインディング重要。 ・倒木を避けるため、あえて稜線直上を避けて歩いてみた。最初はうまくいったけど、途中からは右往左往になって結局時間かかっちゃったような。 ・滑落したりして死んでしまうような "危険" な道ではないけれど、体力消耗で時間切れになってしまうリスクはあるとは思う。コースタイムよりプラス1.5〜2時間くらい余裕見たほうがいいと思う。 ・雪はほとんどなかった。 【1965m峰〜希望峰】 ・1965m峰の先は、倒木は減るが、尾根が広くなること、倒木回避、中途半端な残雪が白く目立ちすぎて土の踏み跡が見えにくい、ピンクリボンの間隔が疎、などで、進路が分かりにくいところがあった。 ・そこ過ぎると雪はなく、進路明快。 【希望峰〜七面山】 ・希望峰の辺りから雪増える。特に七面山山頂付近は残雪でなくてしっかり積雪に。(5cmくらい) ・敬慎院への下り始めは、雪が踏み固められて凍結気味で滑りやすく、軽アイゼンありがとう、という感じだった。 ・進路は明快。 |
その他周辺情報 | 【七面山敬慎院】 ・お寺の宿坊だが、信者でなくても泊めてもらえる。同泊の7人皆登山者だった。6,200円 ・居室(大部屋)の真ん中に置かれた大型ストーブが強力で寒くはない。 ・小さい浴室(1〜2人)で湯舟に浸かれる。(石鹸類は使用禁止) ・17時: 夕食。素朴な精進料理。お部屋でいただく。 18時半: 本堂へ。まず、御開帳で。ご本尊の真ん前でひとりひとりの名前あげてご祈祷していただける。(宿泊料の中に祈祷料が入っている形) 19時:続いて夜のお勤め。7人のお坊さんがご祈祷を上げるのを聞く。ダイナミック。約30分。足しびれて悶絶。(電子カーペットあり。無理せずイスも可) 21時:消灯。横に大きな一枚布団で、1つのふとんに4人寝た。一人の幅は十分だけど、深夜寝返り打つと掛布団が軽く引っ張り合いになって、隣の方との間が浮いちゃう。湯たんぽ1人に1つずつ。 5時:太鼓の音で起床。 5時55分:本堂で朝のお勤め。約45分。 6時50分頃:御来光。 7時頃:朝食。部屋に戻ると食事が運ばれている。 ・お勤めは、本堂に正座して、お坊さんの祈祷を聞く。大きな本堂にお坊様の声、4つの太鼓の音も大きく響き渡り、厳かな気分に浸れる |
写真
感想
・このあたり、十枚山とかヤマビル多いので登るなら春か初冬と思ってて、一方、関東からだと移動時間も交通費もかかるので泊まりでまとめて登ろうと思ってたのですが、積雪が心配なこの時期になってしまいました。
・天気予報は正直良くなかったのですが、宿の予約が前日キャンセルでも半額取られるので、”ダメなら登らず梅ヶ島で温泉旅行♪” のつもりで乗り込んでみました。案の定、静岡駅で既にしっかり雨。六郎木バス停でもパラついてましたが、気温高めなので意を決して山へ突入。登ってみたら雲は下の方をたゆってる感じで、眺望も覚悟してたほど悪くありませんでした。というか動きのある雲海の光景が望めてよかったです。山頂でも+7℃と暖かく、手袋いらないくらいでした。
・梅ヶ島の宿に入った後、女将さんから、八紘嶺から北への縦走路は台風の倒木でえらいことになっていると伺い愕然。慌てて他の方々の山行記録を拝見して現状を知りました。ネット情報や(女将さん経由で)地元の警察からいただいた助言などを総合して、とりあえず行ってみることに。めったに見られない規模の倒木光景に驚き、また、手こずりましたが、なんとか夕暮れ前に敬慎院にたどり着くことができました。全く知らないまま突入してたら、心折れて引き返してたと思います。先に登った方々の山行情報に大変感謝です。(敬慎院の方のお話では、途中で縦走あきらめて宿泊キャンセルする方も多いとのこと。)
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1349人
ikerinaさん、 初めまして
watariganiと申します。いつもレコ、物凄く参考にさせて頂いております。改めてフォローさせて頂きました。私も公共交通機関でアプローチするのがモットーでして(理由は帰りにお酒を飲みたいからですが・・ )いつも目を皿のようにして見させて頂いております。
安部奥エリアはどう攻略したら良いのか、今回のレコ、本当に山行になります。
日帰りはキビシイのでやはり梅ヶ島温泉を考えてました。泊まられた宿はどうでしたか?十枚山はピストンで八紘嶺と山伏周回とか、七面山は身延山とセットとか悩みまくりながら実行に移せてません。
これからもルート、パクらせてくださいませ。2泊のロング縦走、お疲れ様でした
watarigainiさん、初めまして。
同じような嗜好?(公共交通機関、帰りにお酒)の方がおられて、とても感激です!
富士山の西側の山々の攻略はいろいろ大変ですね。バスはあるけど時間が、とか制限多くて、公共交通機関族にはバスのダイヤとかパズルゲームみたいになっちゃいますね。車の方々を羨ましく思いながら、それはそれでいろいろアクセスプラン考えるのもまた一興だったりしません?(車道登りがやたら多くなるのも身延周辺の面倒なとこですが)
十枚山もどうせ登るなら、ピストンいやなので (多分watariganiさんも縦走好き派とお見受けします)、初めは静岡側から登って身延側に抜けるルート(身延側も一応バスあり)を考えてましたが、このエリア、十枚山、山伏、八紘嶺、八面山あたりに登りたいとなると、交通費やらバスでのアクセス時間考えると、まとめて登りたくなって今回のルートになりました。稜線を楽しく縦走できましたし、梅ヶ島の観光名所・安倍の大滝にも寄れるのでおすすめです。(また、梅ヶ島の方が標高数百m高いので下りが少し楽です) 八紘嶺から七面山の倒木帯の縦走も、あそこまで登山路が閉鎖寸前まで森林丸ごと風でなぎ倒されてるのは滅多に見られませんし、終わってみればいい体験でした。登山禁止でもないようです。ぜひに、とは申せませんが、普段見られない光景をご覧になりたいのであれば一度行かれてよいかもしれません。
梅ヶ島温泉の宿はじゃらんからの予約で、(特にこだわりがあったわけではなく) 梅の家旅館というところに泊まりました。1万円弱で、普段ゲストハウス的な安宿ばかりの私としては大奮発でしたが、梅ヶ島温泉はこのエリアで連投するならどうしても外せませんし、まあたまには温泉宿で贅沢もいいかなと。東京から公共交通機関で日帰りも不可能ではないけれどコストが馬鹿にならないですし。お部屋で食事をいただくようなのも贅沢でよかったです。ルート状況を地元の警察に問い合わせていただけたり、翌日無事に敬慎院に着いたか心配いただき電話をいただいたりと親切にしていただけました。
あと、七面山敬慎院は、もしお寺の宿坊に泊まった経験が無ければ、ぜひおすすめです。いろいろ新鮮な体験できますし、天気よければ標高1700m、富士山の眺望も最高です。富士山至近で眺めのいい山小屋はあまりないので。(けど、夕食で御神酒は出ますけど、アルコール類は売ってないですよ!)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する