厳冬期 爺ヶ岳東尾根 貸切りラッセル天国!
- GPS
- 10:37
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,743m
- 下り
- 1,734m
コースタイム
天候 | 天気 : 午前中は低層の雲が広がり、山頂付近は晴れ。昼過ぎより立山方向より高層のガスが発生。 気温 : -5度(登山口・朝)、-10度(山頂・昼)、風速5-10m程度(山頂・道中ほぼそよ風) |
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過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鹿島山荘付近。誰もいませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
厳冬期に入り、当然人はほとんどいません。麓もかなり白いです。ラッセルとアイゼンを使い分けていく必要があるかと思いますが、厳冬期であれば主にスノーシューが強い力を発揮するかと思います。というかないとほぼ無理。樹林帯〜P2までてラッセル終了かと思いきや、まさかのP1〜山頂直下までが大ラッセルでした。 雪山技術的には、一般的に難しいと言われている箇所のコンディションが良かったので、赤岳・甲斐駒程度が厳冬期にスムーズに行ければ問題ないレベルでしたが、下山時に滑落注意の箇所がある印象(特にP2付近)でした。 登山届は鹿島山荘で提出可能です(今回はオンライン提出実施)。 ■登山口〜ジャンクションピーク(1767m地点) とにかく超急登です。所々にテープマーキングもありますし、シンプルな尾根なので迷うことはないかと思います。途中から雪が深くなってきますが、一本道なので意外と踏み抜きませんでした。正月様様です。 ■ジャンクションピーク〜P3 雪深くなってきて、このあたりからスノーシューが登場です。結果P2直下までスノーシューで移動しています。ジャンクションピークあたりから少しずつ視界が開けてきて、爺ヶ岳や鹿島槍が見えるようになります。特に難しい箇所はないですね。 ■P3〜P2 どんどん雪深くなってきます。P2へはかなりの急登です。今回は雪深い急登でしたので前半はスノーシュー、後半のP2直下25m程度はアイゼンに切り替えて登りました。この急登がコンディション次第では登りも下りもかなり嫌らしそうです。 厳冬期であれば、ラッセルなので下りは難しくないのですが、気温あがってズルズルとか、カチカチだと相当難易度が高くなると思います。慣れていないメンバーがいる場合によってはロープの補助を考えるレベルだと思います。 ■P2〜矢沢の頭 途中にリッジがあります。高度感はありますが、区間も短いですし、先頭がトレース作れば後続は全く問題ないレベルだと思います。難易度的にはP2直下の急斜面の方が危険度は高いかな? 今回このあたりは比較的雪が締まっていて、アイゼンツボ足でも問題なく通過できるレベルでした。少し深いかなー?位。というか、これが山頂まで続くと思っていたんですけどね、、 矢沢の頭にはバリエーションルートなのに立派な看板があります。そして、雄大な爺ヶ岳が見える絶好のビューポイントです。 ■矢沢の頭〜山頂 矢沢の頭からは今までのリッジっぽい斜面から一気に広大な尾根になりますが、これが曲者でした。アイゼンツボ足で行けると思いきや、かなり雪深かったです。後で調べるとやっぱこの区間でラッセル必要なケースが結構あるらしく、今回もスノーシューで膝位と、かなり雪深い斜面が山頂直下まで続いてしました。カリカリになるのは爺ヶ岳直下の50m程度だけ。感覚的なものですが、どちらかというと北斜面側に雪が堆積している気がします。おそらく2月は大雪庇になるんだろうな…。なので、南面側面を歩くほうが少しは楽な気がしました。ぶっちゃけ、ここ超きつかった(泣) 爺ヶ岳まで登りきると、感動の立山劔岳とご対面です! |
写真
装備
個人装備 |
ハードシェル
ズボン
グローブ
アウター手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
靴
ザック
アイゼン
ゴーグル
スノーシュー
ストック
ピッケル
行動食
非常食
水筒(保温性)
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
サングラス
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感想
あけましておめでとうございます。2019年もよろしくお願いします!
今年の初登山は爺ヶ岳! たまたま3人集まれたので、どこ行くって話になったら、北アが登頂日和って、行くしかないでしょう、ってことで爺ヶ岳をセレクト。
結論はね、この3人だったから登れたよ、ホント。
まずビックリは人気コースだから結構入ってるかな、と思いきや、完全貸し切り(笑)。いや実は、自分少し爺ヶ岳東尾根ってナめてて。多少トレースもあるだろうし日帰りなんて余裕っしょ、厳冬期ってもまだ1月頭だぜ? とか思いながら行ったんですが…いや、キツかった。下の方がラッセルは想定内だったけど、P1から山頂がラッセルは想定外! 帰ってから、ちゃんと色々過去のヤマレコ読み漁ったら、どうも山頂付近ラッセルって普通みたい、、あー、後立山ナめてました。まぁ…そもそも登山少しさぼってて、走ってばっかいたことが一番の原因な気がしなくもないが、、
山頂からの景色も本当に最高!! 爺ヶ岳東尾根は山頂についた瞬間に目の前に立山劔が
ドーーンと出てくるので、感動もひとしお。360度の展望の爺ヶ岳、人生初だったりして(今までずっと曇り)、こんないい尾根、なんで今まで来てなかったんだろうと少し後悔。
今年も雪山いいスタート切れました。次はどこ行こうかな…日帰りの面白いところネタが切れてきて困っていますが、色々頑張っていきますか!
この山行の前日夕方に何処に行くか3人でLINEにて作戦会議。同行者の2人はかなり色々なトコロ(主にバリエーション笑)に行ってるので内心冷や冷やしながら(笑)行き先を塾考。色々出ましたが、実はこの3人で行く事が決まった瞬間に爺ヶ岳東尾根が頭にありました。去年4月にソロで行った事があるこの尾根。。その時は前半藪漕ぎに後半は腐った雪に気を遣い、雪山というより神経ばっか使ってただ疲れただけと言った山行でした。一応登頂したけど、厳冬期のちゃんと雪が着いた時期に行きたいなとずっと思ってました。
そんな所にこの3人で行けるチャンスが。しかも後立山も中々の好天予報。タイミングバッチリ!という事で決まった今回の爺ヶ岳東尾根。
この尾根、いきなりの急登から始まりますが初っ端からバッチリ雪が付いてました。半分位登った所でアイゼン履き替え。前回はヤブヤブだった箇所もバッチリ雪で繋がってます。道中は3人で喋くりながらホント楽しかったです。長い尾根ですが、長さを感じさせない位。核心部⁇のP2からの痩せ尾根とナイフリッジも笑って通過。。
ホント面白いメンバーでした。
今回の本当の核心部は山頂直下のラッセルでした。P1に登り上げる所はカリカリの締まった雪でアイゼンがよく効いた為、このまま行けると思ったら…あれよあれよと膝下までモフモフの雪に。スノーシュー履き替えてからが勝負でした。
山頂手前のピークは見えてるのに全然近付かないガチラッセル。後少しの所で先行してくれた2人。やっぱこの2人強いわと心で思いながら、本当の直下に差し掛かるとまたカリカリの斜面。ここまで来れば後ひと息。山頂に着いた瞬間に飛び込んで来る劔岳と黒部の山々。思わず歓声あげちゃう位達成感ありありでした。
山頂到達からの3人でのグータッチ…なんというか、こういう一瞬の感情を味わう為に10時間以上も山に登るんだなと…。やっぱ山ってサイコーと再認識。まぁ当たり前なんだけどね。
ソロで行ってもたま〜にそういう感覚を味わえるけど、今回はこのメンバーで行ったから味わえた感覚でした。ホントに楽しかった。下山は途中、中々高度を下げれないダラダラな下山でしたがなんだかんだあっという間でした。念願叶って雪の付いたこの尾根を登る事が出来て、改めて一緒に行ってくれたメンバーに感謝です。
はじめまして!
初ヤマレコ感想を書きます!!
まず、、最初から本当に2人に迷惑をかけまくりました…ごめんなさい><
何が起きたのかと言うと、正月の昼夜逆転生活がたたって寝られず、睡眠時間は30分程…
hayanariさんの車でがっつり寝かせてもらったのは良かったんですが、途中、私が下のハードシェルを忘れたのに気付き、取りに帰って、結局予定してたスタート時間から1時間遅れてしまいました。(hayanariさんも寝不足なのに色々無理させちゃったり、tetsuさん長く待たせちゃってごめんさい)
こんな体たらくな自分でも一緒に行こうと言ってくれた2人、ありがとうございました!!
本当に良い仲間を持ったと思います(^^)
前置きが長くなりましたが、、
登山の状況や行程については、2人が詳しく書いてくれているので私の方では書きませんが、
強く感じたのは、この山行、1人じゃ絶対出来なかった!
厳冬期の後立山のクソラッセルは3人で交代しながらじゃないと時間と体力が持ちません…
でも2人がいたお陰でチームプレーの感覚でラッセルが少し楽しく感じました笑(実際はめちゃくちゃ辛かったです…)
いつかラッセル隊組んで厳冬期早月尾根とか行きたいなー笑
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