キナバル(Mt. Kinabalu) ※マシラウ・ルート下山
- GPS
- 20:49
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 2,469m
- 下り
- 2,554m
コースタイム
9:30 Kinabalu Park Headquarter(PONDOK TIMPOHON)
10:00 PONDOK KANDIS
10:20 PONDOK UBAH
11:00 PONDOK LOW II
11:50 PONDOK MEMPENING
12:30 LAYAN LAYAN
<Lunch>
13:00
13:50 PONDOK VILLOSA
14:25 PONDOK PAKA
15:15 WARAS HUT
15:20 Laban Rata Rest House
2/16
2:30 Laban Rata Rest House
4:10 SAYAT SAYAT CHECK POINT
6:25 LOW'S PEAK
6:50
8:00 SAYAT SAYAT CHECK POINT
9:20 Laban Rata Rest House
2/17
6:00 Laban Rata Rest House
7:25 MASILAU ROUTE Junction
7:40 PONDOK MAGNOLIA
8:15 PONDOK LOMPOYOU
10:00 PONDOK NEPENTHES
10:50 PONDOK BAMBU
11:20 PONDOK SCHIMA
12:00 MASILAU NATURE RESORT
天候 | 1日目(Park Headquater登山口→ラバン・ラタ小屋) 曇り 2日目(ラバン・ラタ小屋→ローズ・ピーク→ラバン・ラタ小屋) 晴れ 3日目(ラバン・ラタ小屋→マシラウ・ネーチャー・リゾート) 雨→くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
※2012年1月までマレーシア航空の羽田とコタ・キナバルの直行便がありましたが、2月からこれが廃止(運休?)になってしまいました… 成田→クアラルンプール 約7時間半 クアラルンプール→コタ・キナバル 約2時間半 ■コタ・キナバルからPark Headquaterまでは車で2時間ほど |
コース状況/ 危険箇所等 |
■Park Headquater登山口(標高1800m付近)→ラバン・ラタ小屋(標高3300m付近) 特に危険箇所はありません。 スニーカーで登る人もいます。 ポーターさんはサンダルで登っていたり。 急な登りはほとんどありません。道も広く歩きやすい。 ただ、雨が多く地面は常にぬかるんでいる状態。 滑りやすいです。 ■ラバン・ラタ小屋(標高3300m付近)→ローズ・ピーク(標高4095.2m) 標高3500m付近からロープ付きの岩場になります。 ※日本で言うと鎖場か かなり急な岩場です。 岩はそれほど滑りませんが、雨が降って濡れると危険と思います。 ■ラバン・ラタ小屋(標高3300m付近)→マシラウ・ネイチャー・リゾート(標高2000m付近) ラヤン・ラヤンシェルター付近からマシラウルートに分岐します。 こちらのルートは距離は長いですが、熱帯雨林の中の野性味溢れたルートで楽しい。 分岐してすぐにウツボカズラの群生地があります。 こちらもそれほど危険なルートではありませんが、急な木の階段が多いです。 濡れていると滑りやすいので慎重に。 後半、高度200mほどの登り返しがあるので、体力を温存しておくように。 |
写真
感想
長期お休みの締めくくりはやっぱり海外登山。
日本の山にはまだまだいい山がいっぱいあるので海外の山にあまり興味はなかったのですが、海外の山も一回見ておきたいなぁと気持ちもありました。
当初はアフリカのキリマンジャロを考えていたのですが、ちょっと計画するのが遅かった…
ケニアやタンザニアに行くには、ビザの取得や黄熱病の予防接種などいろいろ手続きが必要で1ヶ月前からの調整では遅いですね。
というわけで、比較的近いマレーシアのキナバル(Mt. Kinabalu)へ。
数年前に友だちが登り、その写真を見せてもらって興味を持ちました。
マレーシアのブルネオ島の北部に位置しています。
海沿いのコタ・キナバルという都市から内陸部へ100kmほどのところ。
標高4095.2m。東南アジアの最高峰で、世界遺産にも登録されています。
標高は富士山よりも高いですが、それほど危険な箇所はなく、技術的に難しい山ではないので体力さえあれば登れる山です。
ただ、事前に調べたところ、日本の山と違って、ふらっとザックだけ持って登れる山ではないんです。
まず、登山口までのアプローチが難しい。
コタ・キナバルから車で2時間ぐらいかかります。
また、行程が長く日帰りは困難。山小屋に泊まる必要がありますが、その山小屋の予約が完了していないと入山が許されないということ。
さらに、ガイドをつけないと入山が許されず、これらの手配がなかなか大変だなぁということで、ちょっと高いけれど、日本から旅行会社のツアーで行くことにしました。20万円強ぐらいです。
※飛行機だけ自分で手配して現地ツアー会社に依頼ということも考えていたのですが、羽田を夜出発して朝にコタ・キナバルに到着する直行便が2012年1月末に廃止になってしまい、飛行機の手配やホテルの手配も面倒くさいなぁということもあって…
ツアーの参加者は5人。なんと全員男性。
自分以外はみなさん定年退職された方で日本中の山や世界中をゆったりと旅している方々で、旅にも山にも慣れていて、いろいろ情報を教えていただき楽しいツアーでした。
最高齢の方はなんと73歳!
でも、頻繁に日本の山にも登っていて、昨年もヒマラヤのトレッキングに行っていたりと、体力的には全然余裕。
写真やパソコンにも興味があり、インターネットも駆使して情報を収集、発信している。
こんな風に歳を取りたい!ホントにそう思いました。
ツアーの内容はこんな感じ。
1日目(2/14)
成田を10時に出発してからクアラルンプールを経由してコタ・キナバルに22時半ごろ到着。
コタ・キナバルのホテルに宿泊
2日目(2/15)
早朝、登山口である公園本部(Park Headquaters:PHQ)向けて出発。
PHQで入山手続きをして9時半登りはじめ。登山口の標高は1866m。
15時ごろ標高3300m付近のラバン・ラタ(Laban Rata)小屋に到着。宿泊。
3日目(2/16)
2時半に小屋を出発して6時半山頂。
小屋まで下山。宿泊。
4日目(2/17)
登りとは異なるマシラウ・ルートで下山。登山口であるマシラウ・ネイチャー・リゾートで宿泊。
5日目(2/18)
午前中コタ・キナバルへ戻り、午後市内散策、夜出発し、クアラルンプール経由で成田へ。
6日目(2/19)
早朝、成田着。
■登山1日目(2/15) PHQ→ラバン・ラタ小屋 距離:6km ※時間は現地時間
コタ・キナバルで一泊してから、朝、登山口へ。
国立公園になっていて、入山がしっかり管理されてます。
ひとりひとり首から下げるネームプレートをもらいます。
ガイドもつける必要があります。
勝手に登ることはできません。
だんだんと大きくなってくるキナバル山ですが、なかなかカッコイイ形です。
ボコっと隆起した感じ。
日本でいうと荒船山みたいな感じ。
山頂はゴツゴツしていて、のこぎりの刃のよう。
あいにく、お天気は曇りでかなりガスってました。
ときおりガスが晴れて雲海が目の前に広がります。
総じてとても歩きやすいです。
道もよく整備されています。
急な崖もありません。
小屋までは森の中を歩くのですが、標高が高いためかそれほど暑くない。虫もいない。
また、500mおきぐらいにトイレ付きの休憩所があります。
ゆっくり歩いて6時間ぐらいでラバン・ラタ小屋に到着しました。
山での宿泊はラバン・ラタ(Laban Rata)小屋という山小屋。
山小屋と言っても日本の山小屋とは異なります。
小屋といってもなかなか豪華な施設。
日本とは全然違います。
まず、絶対予約が必要。
ふらっと行って雑魚寝するところではないです。
ラバン・ラタ小屋の他にも数箇所小屋があって、全体で一晩に150人しか泊まれないとのこと。
年間に5万人ぐらいしか登頂できないわけです。
ラバン・ラタ小屋のドミトリーは2段ベッド。
上段で寝ましたが、ちょっとベッドがゆがんでいて、寝心地が悪いかも。
また、ギシギシ音が鳴るので、寝返りするのに気を使います。
※ラバン・ラタ小屋では他にもツイン・ルームもあるみたい。
また、水は使い放題。レストランで水もお湯ももらえます。
トイレは水洗。
温水シャワーはありません。冷水シャワーはありますが、寒いのでやめたほうがいいかも。
また国際色豊かです。
マレーシア人よりも外国人のほうが多いでしょう。
食堂はいろんな言葉が飛び交ってます。
富士山も日本人以外の登山者は多いけれど、比較にならないと思います。
今日は標高差で1500mぐらい歩いたけれど、それほど疲れてないね。
■登山2日目(2/16) ラバン・ラタ小屋→山頂→ラバン・ラタ小屋 距離:6km
いよいよ山頂に向かってのスタートです。
1時半に起きて軽食をとって2時半出発。
空は満天の星。風もなくそれほど寒くない。
ヘッドライトをつけてゆっくり登っていく。山頂まで標高差は約800m。
急な坂を1時間ほど登ると岩場に差し掛かる。ロープをたどって慎重に。ここから上はすべて岩の上を歩きます。
岩は滑らないので、それほど気を使わなくていい。ただ、雨が降ったら危険だろうなぁ。
こんなに広く岩場が続く山は、日本にはないでしょう。
暗い中、山頂に向かって登り、だんだんと東の空が明るくなる6時半ごろ山頂に到着。ローズ・ピーク、4095.2mです。
富士山のように足場が悪かったり、急坂が続くということがないので、富士山よりも楽かも。
ちょうど霧が出てきて、朝日のオレンジ色に染まり、とてもきれい。
そして、太陽の反対側にはブロッケン現象も。
キナバルでブロッケン現象が見れるとは思わなかった。
山頂も風はなく、それほど寒くなく、何時間でもいたい感じ。
最高の景色でした!
下りは来た道を下り、山小屋まで。到着は9時半ごろ。到着してから1時間後ぐらいに雨が降り出しました。運がいい。
今日はここに連泊し、明日下山。昼間は山小屋のテラスから雲海を眺めながらまったりと。
何か本を持って来ればよかったなぁ
■3日目(2/17) ラバン・ラタ小屋→マシラウ・ネイチャー・リゾート 距離:8km
名残惜しいですが、山を下ります。
下りは登りとは違うマシラウ・ルートで。
こちらはより植生豊かな熱帯雨林の中を通ります。
5時に起きて、朝ごはんを食べて6時に出発。
小屋出発時は曇りだったのが、下りるにつれ次第に本降りの雨に。
久しぶりの雨の中の歩きです。
やはり、キナバルで雨が降らない日はないようです。
前日晴れているときに山頂にアタックできて、本当に良かった。
途中、ラヤン・ラヤンシェルター付近でマシラウ・ルートに分岐します。
ウツボカズラの群生があったりしてなかなか楽しい。
雨なので滑らないように慎重に。
歩いているうちに雨もあがって、蒸し蒸しとした熱帯の雰囲気に。
でっかいどんぐりやシダや大ミミズがいたりして、う〜ん、熱帯だなぁと。
6時間ほど歩いてマシラウ・ネイチャー・リゾートに到着。
お腹がすごい減っていたので、お昼ご飯がおいしかった!
ツアーなので、2泊3日のゆっくりまったり。
標高が高いのでこれぐらいのペースが体に負担をかけずいいのでしょう。
写真撮ったり、のんびりできたし。
いいところだけ晴れてくれて本当に楽しい山旅でした!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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gucchi1212様
はじめました、ログ拝見させていただきました。
自分も来月に行くので、詳細ログは大変参考になります!
質問ですが、ラバンラタレストハウスの夜について、気温はどのくらいでしょうか? 「日本の3000m級の夏山」と同じくらいだと思いますが、、、
宜しくお願いします。
daichi_s様
こんにちは。
そうですね。キナバル山の2月は日本の真夏と同じ感じでした。
なので、まさに日本の3000m級の夏山という感じ。
それほど寒くは感じなかったですが、雨が降ったり、霧が出たりするので涼しく感じると思います。
下界はものすごい暑いです。
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