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Yamareco

記録ID: 1704043
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根

会津駒ケ岳 テント泊ワカンにて 【神田百No.4】

2019年01月12日(土) ~ 2019年01月13日(日)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
27:51
距離
14.4km
登り
1,380m
下り
1,380m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:41
休憩
0:36
合計
6:17
距離 6.2km 登り 1,016m 下り 149m
9:54
10:15
178
13:13
13:28
111
15:19
1800m地点幕営地
2日目
山行
4:24
休憩
0:37
合計
5:01
距離 8.2km 登り 366m 下り 1,235m
6:55
90
宿泊地
8:25
8:37
14
8:51
9:06
95
10:41
10:43
44
11:42
11:45
1
11:46
11:49
4
11:53
11:55
1
11:56
ゴール地点
ルートはEtrex20xのGPSデータです。
当初大戸沢岳からの周回を考えていましたが、ラッセルが厳しすぎて撤退。会津駒ケ岳のピストンに切り替えました。
天候 1日目:晴れ 登山時下界は−10℃くらいでしたが天気よく終始ラッセルで暑かった。
2日目:山はガス、若干風あり。山頂付近は−10℃以下だったと思われます。
ホワイトアウトあり、ダイヤモンドダストあり。
過去天気図(気象庁) 2019年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
前夜21:30 独協大学前駅で集合。
浦和IC〜東北道〜西那須野ICで降りる。那須の道の駅湯の香で6:00まで仮眠。
塩原過ぎて30分位走ったあたりから雪道。仮眠地から桧枝岐まで約1時間30分。
登山道手前、右手広場の手前の駐車場を利用。
コース状況/
危険箇所等
●1日目
当初予定していた大戸沢岳へ取り付こうとした時に、手前の民家の方から前日30〜40cmの降雪ありと聞きました。足慣らしに4人交代で30分位ラッセルしてみたが、膝上ラッセルでとても山頂まで届かないので会津駒ヶ岳へ切り替える。

会津駒、先行者あり。スキーのトレース、スノーシューのトレース、途中までワカン・アイゼンの方もいました。
テント装備・ワカンのためトレースがついていても膝上位までのラッセルになり厳しい状況でした。途中スノーシューで降りてこられる方から、ワカンで登っているの初めて見たとのこと。会津駒はスキー、スノーシューの浮力が必要だと痛感しました。

結局1800m地点で15時になり、展望の良い所で適地をならしてテント幕営。この上は結構幕営適地あり。

●2日目
テントに荷物デポで山頂へ向かう。1日目と違い荷物がないのと1日経って新雪が締まったおかげで厳しいラッセルはほぼなくなった。
ただし山頂付近はガスがかかっていて2000m付近で視界が悪くなる。同時に風があり昨日登頂者のトレースは消えた。駒ノ小屋付近でホワイトアウトするが、GPSでチェックしながら山頂を目指す。GPSがなければ右も左もわからん位真っ白。
しばらく登っていると稜線がうっすらと見えてきたのでホっとした。
山頂に到着も展望はなく、道標も埋まっていて確認できず。この辺かなというところで記念写真を撮って下山開始。
降りてくると若干ガスが弱くなり肩の小屋を視認できたので小屋の陰で休憩。
さらに降りてくると青空が出てきて、ダイヤモンドダストを見ることができた。
登りあんなに苦労したが下りはめっちゃ早い。
その他周辺情報 ●温泉
桧枝岐の役場の少し先にある駒の湯にて汗を流す。500円也。
冬期は露天はやっていませんが、冷えた体に染みわたるいい湯でした。

●食事
帰り途中の道の駅 番屋にて蕎麦いただきました。
冷たい水でしっかりと締まった歯ごたえある蕎麦が美味しかったです。
下道はこんな感じの雪道。
下道はこんな感じの雪道。
桧枝岐に向かう途中。おそらくあれが会津駒でしょう。
桧枝岐に向かう途中。おそらくあれが会津駒でしょう。
道の駅桧枝岐に到着。
道の駅桧枝岐に到着。
駐車場に入る前にトイレによる。
駐車場に入る前にトイレによる。
8:00駐車場に到着。
仮眠した那須の道の駅湯の香から1時間30分位です。
8:00駐車場に到着。
仮眠した那須の道の駅湯の香から1時間30分位です。
駐車場には既に車がありました。
駐車場には既に車がありました。
まずは当初の予定通り大戸沢岳に取り付いてみる。
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まずは当初の予定通り大戸沢岳に取り付いてみる。
前日の新雪により30分アタックして100mも高度を上げられなかったので潔く撤退。やっぱ雪が締まっている時でないとだめだな。
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前日の新雪により30分アタックして100mも高度を上げられなかったので潔く撤退。やっぱ雪が締まっている時でないとだめだな。
気を取り直して会津駒ピストンへ。先行者のトレースあります。
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気を取り直して会津駒ピストンへ。先行者のトレースあります。
前日の新雪でこんな状況でした。
前日の新雪でこんな状況でした。
登り始めます。
夏道ではなく沢から入る冬期のトレースでした。
夏道ではなく沢から入る冬期のトレースでした。
テント泊プラスワカンという装備のため、スキー、スノーシューのトレースを辿ってもラッセル。
テント泊プラスワカンという装備のため、スキー、スノーシューのトレースを辿ってもラッセル。
なぜかYAMAは仲間の後を辿ってもさらに膝分くらい潜る。
ま、待ってくれーという感じで懸命にラッセルするが厳しい。
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なぜかYAMAは仲間の後を辿ってもさらに膝分くらい潜る。
ま、待ってくれーという感じで懸命にラッセルするが厳しい。
モクモクと登るがあまりに潜るので途中で少し装備を分けてもらった。
モクモクと登るがあまりに潜るので途中で少し装備を分けてもらった。
だんだんと雲がかかってきてしまいましたが、左手には燧岳の双耳峰が見えます。
3
だんだんと雲がかかってきてしまいましたが、左手には燧岳の双耳峰が見えます。
15時タイムアップ。標高1800m付近の幕営適地でテントを張ることに。皆の足を引っ張ってしまったYAMA。
15時タイムアップ。標高1800m付近の幕営適地でテントを張ることに。皆の足を引っ張ってしまったYAMA。
展望がよい。
早朝。今日もいい天気だな。
早朝。今日もいい天気だな。
日の出。だんだんと怪しい雲が増えてきているよ。
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日の出。だんだんと怪しい雲が増えてきているよ。
アタック準備。
陽光があたって景色が活き活きしてきます。
陽光があたって景色が活き活きしてきます。
今日は荷物も軽いし雪も締まってきたのでそれほど潜らない。
今日は荷物も軽いし雪も締まってきたのでそれほど潜らない。
でも高いところはガスがかかっている感じだな。
でも高いところはガスがかかっている感じだな。
2000m付近になると風も強くなり視界が悪くなってくる。
前日のトレースもかき消える。幸いラッセルはそれほどしなくて良い感じ。
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2000m付近になると風も強くなり視界が悪くなってくる。
前日のトレースもかき消える。幸いラッセルはそれほどしなくて良い感じ。
ついに視界が閉じてきた。
ついに視界が閉じてきた。
完全にホワイトアウト。
とりあえず落ち着いてGPSを確認し山頂方向へ進む。
こういう時1人だと三半規管とか狂いそう。
完全にホワイトアウト。
とりあえず落ち着いてGPSを確認し山頂方向へ進む。
こういう時1人だと三半規管とか狂いそう。
少しガスが弱くなって稜線が薄っすら見えてきた。
少しガスが弱くなって稜線が薄っすら見えてきた。
道標はないもGPSで山頂らしきところを決めて到着とする。
真っ白で何も見えないですが・・・冬期会津駒登ったどー!
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道標はないもGPSで山頂らしきところを決めて到着とする。
真っ白で何も見えないですが・・・冬期会津駒登ったどー!
山頂付近で記念撮影。
3
山頂付近で記念撮影。
下山開始。自分達以外は本当に白い世界。
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下山開始。自分達以外は本当に白い世界。
下山時、ヒップソリを使おうと思ったがウントもスントも言わなかったです。
下山時、ヒップソリを使おうと思ったがウントもスントも言わなかったです。
薄っすらと視界が戻ってきました。
薄っすらと視界が戻ってきました。
一瞬奥の稜線が見えた。
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一瞬奥の稜線が見えた。
現像的な景色。
視界が戻ったので駒ノ小屋が見つかった。
視界が戻ったので駒ノ小屋が見つかった。
小屋裏で少し休憩。
小屋裏で少し休憩。
標高を下げてくると少しずつガスが切れ始める。
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標高を下げてくると少しずつガスが切れ始める。
陽光が暖かい。
青空も見えてきた。
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青空も見えてきた。
写真ではわからんのですが、太陽が出たことでダイヤモンドダストが見れました。
きらきらと光る氷の結晶。なんて美しい。自然の奇跡です。
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写真ではわからんのですが、太陽が出たことでダイヤモンドダストが見れました。
きらきらと光る氷の結晶。なんて美しい。自然の奇跡です。
振り返ると山頂方向はまだガスの中。
振り返ると山頂方向はまだガスの中。
あっという間に幕営地に降りてきました。
あっという間に幕営地に降りてきました。
全部収納して下山開始。
全部収納して下山開始。
帰りは本当に楽チンですね〜♪
帰りは本当に楽チンですね〜♪
青空の中、幕営地から1時間20分で降りてきました。
青空の中、幕営地から1時間20分で降りてきました。
本当にお疲れさまでした。この道標、イイ感じです。
本当にお疲れさまでした。この道標、イイ感じです。
駒の湯で体に芯まで暖か。500円也。
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駒の湯で体に芯まで暖か。500円也。
お腹が空いたので道の駅 番屋にて昼飯。
お腹が空いたので道の駅 番屋にて昼飯。
天ざる蕎麦+番屋揚げ(蕎麦がき)いただきました。
蕎麦が美味しい水で締めてありコシがあり旨かったですよ。
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天ざる蕎麦+番屋揚げ(蕎麦がき)いただきました。
蕎麦が美味しい水で締めてありコシがあり旨かったですよ。

感想

冬期の東北の山はなかなかいけないので3連休を使って桧枝岐に入りました。
気になっていた大戸沢岳から会津駒ケ岳への周回、雪がついていれば登れるんじゃないのかと思い計画しましたが、前日30〜40cmの降雪があったようで、取り付いてみて雪が深すぎこれは無理と判断しました。
会津駒はスキー、スノーシューの先行者と、少し前にワカン、アイゼンの先行者がいました。皆さん日帰りのようで自分達だけ重装備。トレースを辿ってもさらに膝くらいまで潜り込むのでほぼラッセルしているような状況で厳しかったな〜。
結局YAMAが潜って進まずに遅い分、15時段階で1800m付近までしか登れず幕営しました。

冬は美味しいものを食べるために担ぐには惜しまないのですが、それは山域によりますね。今回みたいなときは軽量化を図らなければならないと反省点になりました。
まーカレー鍋をつまみにお酒が美味しかったので楽しいのですが・・・これじゃいかん。

2日目は天気予報では晴れでしたが山頂付近はガス。風でトレースもかき消され、2,000m付近でホワイトアウト。久しぶりに何も見えない状況でしたが同じレベルの仲間がいると冷静に判断ができますね。GPSを見ながら山頂を目指しているとガスが少し弱くなり稜線が薄っすら見えてきて一安心しました。山頂では展望もなく、道標も埋まり真っ白な世界に色を持ったのは4人だけ。これもいい経験です。
下山時にはご褒美のようにダイヤモンドダストに出会いました。美しい自然の現象に会えるのはこの天候だったからこそ。仲間に感謝です。

そうそう、下山してきた方と話した時にワカンで登っている人初めて見たと言われました。確かにこの雪質だとスキーかスノーシューが適切な山です。でも、ワカンでも登れたよ〜日帰りでは厳しいと思いますが…。ルート取り、重装備時の新雪ラッセル、ホワイトアウトなどなど勉強になり実り多い山行でした。今度は雪が締まっている時期に大戸沢岳から会津駒の周回にチャレンジしたいと思います。

今回、とても教訓的だったのは山頂のホワイトアウト。現在位置をつかもうにも、平坦で地形からの判断はつかず、トレースは風で消えてどちらに行ったらいいのかわからない。でもメンバーはみんな落ち着いていました。なぜなら全員がGPSを持っていたから。スマホにGPSアプリを入れたものですが、正確に現在地を示していました。バッテリーの問題などあるけど、雪山には必須のツールですね。
いつもながらヤマさんの山飯はうまい!4-5テン一式持ち上げたハッシーは強い!岡ちゃんは速い!皆さん、ありがとうございました。

リーダーお疲れ様でした。今回は気遣いのいらない若者2人がいたので、共同装備は気にしていなかった。スミマセン。いつも荷物の軽量化は課題です。ホワイトアウトは本当に方向感覚が狂い、稜線が見えた時はホッとしました。
雪山を一緒に歩いてくれる仲間は貴重です。良い経験ができました。ありがとうございました。

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