無風・八ヶ岳ブルーの厳冬期赤岳(↑地蔵尾根・↓文三郎尾根)赤岳天望荘泊
- GPS
- 27:43
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,230m
- 下り
- 1,229m
コースタイム
- 山行
- 4:33
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 5:39
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今回は林道は凍結箇所なし。2WDのミニバンなども入っていました。ただし冬タイヤでないと無理です。冬期は4WD+冬用タイヤ+チェーン持参が条件だと思います。赤岳山荘手前の急坂は、凍結しているとスタッドレスでは無理でしょう。 なお、美濃戸口の駐車場も多数駐車していました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○南沢ルート(美濃戸山荘〜行者小屋) 多くても10cm程度の積雪です。往路はチェーンスパイク、帰路はズボ足で行きました。一部凍結箇所はツルツルです。危険箇所はありません。 △行者小屋 冬期も土曜や祝前日の宿泊をやっています。昼食(軽食)や売店も営業していました。冬期でもトイレ有り(100円)。テント場の水場も凍っていませんでした。なお、14日(祝・月)は、12時前に小屋番が下山開始しましたので、軽食等が提供されていたかは不明です。 ○地蔵尾根ルート(行者小屋→赤岳天望荘) 締まった雪で歩きやすい状態でした。クサリや梯子はほぼ出ていました。前爪アイゼンとピッケルで登りました。樹林帯を過ぎて、最初の見上げるような斜面が距離的には中間点の感じです。この先、お地蔵さんのある上部は高度感がありますので、十分注意が必要です。 △赤岳天望荘 冬期も稜線で営業している頼もしい小屋です。今回は天候が望めるので、御来光目当てで予約しました。冬期は基本個室利用(料金は割増無し)だそうです。宿泊中はお茶やお湯、コーヒーが無料で提供されます。食事は朝夕ともバイキング形式です。子ども料金設定があります。冬期限定で、下山後の八ヶ岳山荘のお風呂とコーヒー無料券が配布されていました。 ○赤岳天望荘→赤岳 急峻な登りです。雪が締まっていたので比較的歩きやすかったですが、転倒等に注意が必要です。ツアーなどはコンテで登っている方も多かったです。雪が少なく、岩場ではピッケルがしっかりと打ち込めないところも多かったです。 ○文三郎ルート(赤岳→行者小屋) 山頂直下は岩場ですが、しっかりとしたクサリが使えました。雪が少なく岩と雪のミックス状態でした。中岳分岐からの階段までのトラバースは、クサリもステップもしっかりしていました。長い階段は、まだ雪に埋まっていませんでした。行者小屋手前の水場は、しっかりと水が流れていました。 |
その他周辺情報 | 下山後は、上信越道路経由で帰宅のため、大門街道の「音無の湯」に立ち寄りました。 https://www.otonashinoyu.jp/ JAF割引あり。露天風呂有り。内湯は44度と熱いお湯です。空いていればくつろげる温泉です。食堂も併設されています。蕎麦を美味しく頂きました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
ポール
ヘルメット
|
---|
感想
天候が安定した厳冬期の赤岳へ
天気予報で安定した天候が望めたので、前日に赤岳天望荘に電話すると予約OKとのこと。昨年(2017年年末)は、子どもが「飛ばされそうで怖い」位の強風で、山頂直下で引き返したこともあり、今回は期待してのトレッキングとなりました。この日は風もほぼ無く、気温も寒くない天候で、1月中旬ですが厳冬期といった感じではありませんでした。
美濃戸山荘を10時前に出発し、行者小屋に12時半とユックリとしたペースで登り始めました。前回同様に寝不足で息子は不調でしたが、行者小屋でラーメンを食べたらいきなり復帰しました。
地蔵尾根は相変わらずの急斜面です。今回は、しまった雪質で歩きやすかったです。地蔵付近で、息子が「やっぱり地蔵尾根は怖い」と言っていました。既に4,5回目(積雪期は3回目)ですが、階段やクサリ場は慎重に、汗をかかない速度でユックリと登ります。ちょうど2時間で赤岳天望荘に到着です。
赤岳天望荘の冬期宿泊は基本個室だそうです。追加料金なしで個室は嬉しいです。さらに子ども料金設定もあります。オリジナルTシャツもファイントラック製でデザインもよかったので、即購入しました(4000円)。その後、ストーブがある談話室でゴロゴロと昼寝をしていたら食事の時間になってしまい、夕焼けは見ることができませんでした。私は体調を少し崩して夕食はほとんど食べられませんでしたが、息子は「生ハム、マジうめー」と喜んでいました。
翌朝、5:30の朝食後、私は御来光の撮影に外にでました。無風です。日が昇ると暖かい位ですが、風が吹くと寒さが急にこたえます。
出発はほぼ最後になりました。小屋前でアイゼンを付けて温度計を見ると、プラス6度(たぶん故障)となっていました。さすがにそれは無いだろと思っていましたが、赤岳への急斜面を登っていると、スピードを落としても汗が出るのがわかります。ハードシェルを脱ぐとちょうどよい感じでした。小屋から約1時間で混雑する山頂に到着。山頂もほぼ無風で暖かい位です。写真を撮ったり、軽食を食べたりで1時間位滞在しました。
下山は、文三郎尾根です。山頂直下の岩場は岩と雪のミックス区間が多く、歩き難いです。キレットとの分岐から、中岳との分岐に向かうトレールは、パノラマが素晴らしい気持ち良いルートです。階段手前のトラバース的ルートもトレースがしっかりしていて怖くはありませんでした。特段の危険箇所も無く、階段を降りきったところで、ヘルメットを取って行者小屋へ向かいます。
行者小屋は営業終了時刻らしく、売店でのソフトドリンクを期待したのですが残念でした。小屋前で銀マットを広げ、コーンスープとパンで軽く昼食を取りました。小屋番がちょうどゴミを大量に担いで下山するところ(ご苦労様です)でしたが、赤岳鉱泉経由のルートで降りるようでした。確かに南沢ルートは岩が多くて歩きにくいし(おそらく小屋番は北沢の堰堤広場まで車で入っているのでしょうから)、南沢はあまり使わないのかもしれません。
下山後は、軽井沢方面に所要があったので、白樺湖手前の「音無の湯」で温泉に入りました。内湯が44度と熱い湯でしたが、芯まで温まりました。信州蕎麦もおいしく頂きました。
今回も充実した山行となり、大満足でした。
k2sakaさん
遅ればせながらお邪魔いたします(^-^;
いやぁ、朝焼けの赤岳、そして澄み渡るブルーな空、いいですねー!
ちょうど昨シーズンでしたね。息子さんも再訪を果たせて、さぞ嬉しかったのではないでしょうか。
この時期は人も多く入っているので、天候さえ許せば最高の雪稜歩きを満喫できますね。私も今シーズン、もう一回くらい雪の八ヶ岳に行きたくなりました。
sekihiroさん
八ヶ岳は冬期にも安心できる営業小屋が稜線にあって嬉しいですね。夏には小学生以下無料キャンペーンもやっていたそうで(ポスターで見ました)、親子連れにはありがたいです。
今回は、気温も余り冷えず、風ほぼ無い最高の天候でした。雪も少なくて、天望荘から横岳への縦走に向かう人も多かったですね。山頂は大混雑でしたが、息子も満足げでした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する