(高知)横倉山
- GPS
- 03:50
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 382m
- 下り
- 382m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰りは、国道33号を高知側に行き、いの町より国道194号に出て、新居浜へ。 (往復で、230km) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・道はわりと良好。 ・麓に「横倉山 自然の森博物館」あり。横倉山を含む黒瀬川構造帯の説明のほか、海外の古い化石群(エディアカラ生物群、アノマリカリスなど)があり、地球科学の好きな人にはお勧め。 |
写真
感想
【山行No 337】
※ 四国内で、未踏でかつ魅力的な山は残り少なくなってきた。
今回は、標高は低いが、未踏の横倉山に行ってみることにした。
・新居浜からR194で寒風山トンネルを越えて高知県に入り、(旧)伍北町より
R494へ、さらにR33号に出て、高知側に向かう。
越知町の街中に入る手前に標識があり、山道を15分ほど登ると、登山口に着いた。
10:50 横倉山登山口(第一駐車場)(標高=450m)
・わりと広めの駐車場があり、車を停める。他の車は全く無く、シーンとしている。
・さっそく南登山道に入り、尾根沿いに登り始める。林相は赤松の二次林。
南側が割と開けており、晩秋ながら明るくいい感じで登ってゆく。
・秋の花が足元にチラホラ。ヨメナ、リンドウ、リュウノウギク、ヤマラッキョウなどが見られた。
11:40-50 カブト岳(標高=615m)
・小さい岩場を乗り越えると尾根上の小さいピークに着いた。岩質は石灰岩質。小休止する。
・この小ピークの上からは眺めが結構良く、眼下には、ふもとの越智町や、山々の間を縫って流れる仁淀川が良く見える。
遠く、目を凝らすと、高知市の街並みも見えるし、そのはるか向こうは、室戸岬へとつづく長い海岸線も見えた。
北側は、筒上山や手箱山など石鎚山系の山々が意外と近くに見えている。
・その後はなだらかな稜線歩きとなる。常緑樹(アカガシか?)が多い樹相。
時折り、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラの混群が、にぎやかに移動していった。
12:10 三角点ピーク(標高=744m)
・三角点のある場所で、本来はここが山頂なのかもしれないが、展望は無い。休まず通過する。
12:30 横倉宮(標高=800m)
・実質的にはここが山頂だろう。シーンとした森の中に、結構立派なお宮が建っていた。安徳天皇を祭っているらしい。
しかし、森の中で肌寒く、展望もないので、さらに西へと足を延ばす。
・途中に、「安徳天皇墓地」というところを過ぎてゆく。
12:40-13:20 ウネビ山展望所(標高=約800m)
・思ったほど良い展望はないが、一応、横倉宮ピークの南側の岩壁(バカダメシの岩場)が眺められるのでここで休憩を取る。
コンロでお湯を沸かし、カップラーメンで昼食をとり、のんびりした。
13:30-40 横倉宮
・お宮の裏手に回り、バカダメシ岩場を上から覗いてみた。灌木が茂っており、あまり高度感は感じなかった。
岩質はここも石灰岩質で、ザラザラした感じ。
・ここから北へ、表参道を下る。
14:10 杉原神社
・杉の巨木が林立しており、なかなか立派な神社だ。神々しい雰囲気がある。
・そこから先は石段になっており、長々とした下りを下る。
14:20 林道出合(標高=570m)
・ここで登山道は終わりで、ここから林道を第一駐車場までてくてくと歩く。
14:40 登山口着
※(おまけ)
帰り際、山麓の道の脇に、「横倉山 自然の森博物館」というのがひっそりと建っていたので、寄ってみる。
田舎の博物館と思い、あまり期待していなかったが、
黒瀬川構造体の一部としての横倉山の成因や、
クサリサンゴなど、横倉山の石灰岩から取れた古生代(シルル紀)の化石、
そのほか、横倉山とは直接関係ないが、アカスタ片麻岩(39億年前の岩)や、
原生代末期のエディアカラ生物群の化石、アノマノカリスなどのカンブリア紀前期の化石など、
これまで本でしか見たことがなかった貴重な化石を見ることができ、非常に面白かった。
地球科学好きの自分にとっては、思いがけない収穫だった。
[参考] 「新・分県登山ガイド 高知県の山」(山と渓谷社 刊)(2006)
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