雪の鍋割山(大倉尾根〜鍋割山稜〜後沢乗越〜二俣〜大倉)


- GPS
- --:--
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,348m
- 下り
- 1,336m
コースタイム
8:24雑事場ノ平
9:10駒止茶屋(休憩)
9:25駒止茶屋(出発)
9:51堀山の家
10:18戸沢への分岐
10:56花立山荘
11:19金冷シ
12:40鍋割山荘(昼食)
13:25鍋割山荘(出発)
14:34後沢乗越
15:28二俣
16:45大倉バス停
天候 | 午前:晴れ 午後:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
7:16渋沢駅〜大倉バス停(神奈中) 帰り:大倉バス停(神奈中) 16:52渋沢駅〜鶴巻温泉駅(小田急) 鶴巻温泉駅〜町田駅(小田急) |
コース状況/ 危険箇所等 |
大倉バス停〜雑時場ノ平:泥シャーベットがびちゃびちゃでした。 雑時場ノ平〜金冷シ:雪道。足あと以外を踏むと足が埋まりました。 金冷シ〜鍋割山荘:雪道。足あとあるものの、どこを踏んでも足が埋まりました。防水のズボンとロングスパッツ必須です。なかったので悲惨でした。 鍋割山荘〜二俣:泥シャーベット地獄でした。 二俣〜大倉バス停:水たまり多し。水浸しだったので気にせず歩きました。 |
写真
感想
きのうの大雪ときょうの天気予報の合わせ技で、今日は鍋割山荘の鍋焼きうどんを食べに行こうと思っていたのに、昨日の飲み会で飲みすぎてしまい、その上あれこれ言ってしまい…自己嫌悪に陥った最悪な目覚めでした。飲み会で飲食したものはほとんど吐いてしまったはずで、山に登るには栄養になるものを胃に入れないと、ということでミニッツメイドの朝バナナとオレンジジュースをとりあえず頂いて、渋沢に向かいました。電車では読みかけの新田次郎『剱岳-点の記-』も読み進められず、グロッキーでした。渋沢駅からのバスには十数名乗っていたと思います。鍋割山荘は開いてると思うよ、と教えてもらい嬉しくなりました。
大倉バス停からは私が一番に出発しました。二週間前とは違い、誰ともすれ違うことなく観音茶屋まで行きました。びちゃびちゃの泥道と昨夜の自己嫌悪で気分は下がるばかりですが、こういう時は周囲に誰もいない孤独な時間が合うように思います。山登りのおかげで、自分のよくないところをつきつめて考える時間を持つことができました。朝3時から登って降りて来たという方にすれ違ったのですが、30名程の登山者とすれ違ったそうです。昨日の大雪で山馬鹿の方々がこぞって丹沢に集まってきたそうです。
今日は気温が高く、駒止茶屋のあたりではジャケットも脱いでしまいました。栄養不足も自覚していたので、一本満足とカフェモカの休憩にしました。草なぎ剛のインパクトあるCMに引っかかって購入しましたが、歯ごたえがあり、しっかり満足しました。ザックの中でこなごなにならないように注意すれば行動食にはもってこいです。15分休憩している間に同じバスだった方々が次々と登ってきました。鍋割山を目標にしている旨を伝えると、初めてだったら道が分からないかもしれないから気を付けた方がいいよとアドバイスを頂きました。事実、大倉尾根も足あとがあるから登れるものの、足あとがなかったら迷ってしまうよなあ…と不安になってきました。
堀山の家より上はもうすごい雪でした。二週間前の山行のイメージで登っていたのですが、雪の深さが前回の2倍くらいあるんじゃないかと思いました。足あとがないと正しく登る自信がありませんでした。やっぱりこのまま塔ノ岳を目指そうかと思いました。金冷シの少し前で、鍋割山の方に足あとがあったよ、と教えてくれた方がいました。金冷シについたところで鍋割山荘に電話し、開店していることが分かったので鍋割山稜を進むことに決めました。
進みはじめてすぐ、歩きにくいことに気づきました。大倉尾根は沢山の方が歩いているので雪が踏み固められ歩きやすかったのです。しかし、鍋割山稜には足あと1つしかないように見え、足あとを踏んでも奥深くに突っ込んでしまいます。ユニクロのジーンズにショートスパッツ(装着せず)という雪山にあるまじき装備できてしまい、膝まで水浸しになってしまい、足がどんどん冷えて行きました。初めての道で、地面は見えず、頼れるのはわずかな足あととたまにぶら下げてあるリボンだけという状況に心細くなりました。雪でも降って足あとが消えてしまったら確実に遭難していたと思います。
大倉バス停を出発して4時間以上経つのに、到着しそうな気配もなく、心細さが極まってきた頃、前方に一組の夫婦登山者を発見しました。この方がたが足あとを作ってくれていたのでした。鍋割山はホームグラウンドだという夫婦はこんな悪い道でも楽しそうに足あとを作っていました(ラッセルと言うそうです)。夫婦より前にも誰が1人歩いたようで、その足あとをたどったり、独自にこっちがいいのではないかと足あとを作ったり、とても楽しそうなのが伝わって来ました。それにすごく仲が良さそうで、心細さは吹っ飛んで、嬉しい気分になりました。鍋割山稜のことや、下りのルートのことを伺ったりしながら、鍋割山荘までついて行かせてもらいました。小丸尾根がオススメだそうです。
鍋割山頂には他に5名程いらっしゃいました。アイゼンを外し、しっかり雪を落としてから鍋割山荘に入店です。もちろん鍋焼きうどんを注文しました。同じく鍋割りうどんを注文していた女性はペットボトルの水を荷揚げしていました。若いのに、自発的に水をもってきたりしてすごいなと思いました。鍋焼きうどんは具が沢山でした。昨夜の飲みすぎのせいで、しっかり味わうことができませんでした。後沢乗越の方から登ってきた方の話によると、下りはあまり雪もなく、迷うようなところもないとのことだったので、乗越を目標に下ることにしました。
最初こそ雪でまあ下りやすかったものの、後は泥でびちゃびちゃの酷い道で参りました。ただでさえ下りは苦手なのに、より慎重にならなければならないし、こんな遅いペースで夕方までに地上に下りることができるのか不安になりました。2,3名に抜かれましたがみなさんスタスタ下りられるのですごいです。あまり泥道なのにうんざりして、雪道を踏んでみたら豪快にスリップしてしまい、ももを強く打ってしまいました。ついてないなあと、周囲に誰もいない下り地獄で憂鬱になってしまい。昨日の自己嫌悪が再発しました。天気も曇りになっていました。syrup16gを聞きながら山行記録を書いてきたのですが、憂鬱な気分を思い出したので、この辺りで終わりにします。
今晩は〜。
今日、鍋割山でお会いしましたね♪
感想を読んですっごく真面目な方なんだな〜と思いました。
私たちは小丸尾根から降りました。鍋割山から金冷シ方面、雪が多かったですね。小丸尾根も下り当初は結構雪が多かったです。
林道歩き長くありませんでしたか。私たちは行きも帰りもあの林道を歩いたので、なんだかとってもうんざりしました。
人のいない見通しの利かない下りをひとりで降りるのは辛いですよね。
これからもお互い山歩き楽しみましょう♪
私、昨日戸沢から塔ノ岳に上がりました。
戸沢の駐車場から雪でした。
自分がつけた踏み跡も帰りには風で飛ばされ、雪に埋も
れていました。
丹沢は今年、2008年2月以来の大雪と言われています。
雪山を身近に堪能できたのではと思います。
ところで、お聞きしたいのですが、西山林道の雪や倒木ですが、
自動車の通行の妨げになることはありませんか?個人の感想で
かまいませんので教えていただければ幸いです。
3月3日(土)、また行く予定でいますので、、、。
お疲れさまでした。
千葉からいらっしゃったんですね。
同じ時間に山頂にいたことを思い、驚きました。
下りはかなり辛かったですが、鍋割山稜でひざまで冷え切っていたので、あのルートを選んで正解でした。後沢乗越以降、林道までずっと誰とも会わなかったので、長いこと心細かったですよ。沢もあるので、晴れていたらまた違った様子になりそうですね。
ありがとうございました。
一昨日の雪の中歩かれたのですか!
私だと遭難してしまう難易度です。
西山林道のことですが、鍋割山荘への水が置いてあるところにパジェロがとめてありましたので、アウトドア向きの車なら大丈夫なんじゃないでしょうか。パジェロにはチェーンがされていました。雪は残っていましたが、倒木は気づきませんでしたよ。
土曜は晴れの予報ですね。
楽しんできてください。
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