焼石岳・南本内岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,156m
- 下り
- 1,143m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2011年6月19日、やまめさんに「焼石の花がすごい!」という情報をいただき
南本内岳を経由して焼石に登らないかというお誘いを受けて行ってきました、花の焼石岳へ!
まずは道の駅錦秋湖で合流。
そこから南本内林道を経由して登山口へと向かいました。
この南本内林道ですが、未舗装区間の走行距離が10勸幣紊罰笋板垢ぞ綛咾け曚靴梁瑤魃曚┐燭蝓一部ガレていたりと、なかなか侮れません。
ジムニーでは難なく走破できますが、普通の乗用車だと厳しい場面もあります。
実際、この日も前を行くやまめさんの車が突如停車。
いったい何が起こったのかと思ったら、なんと車の底を擦った拍子にマフラーが脱落!
応急修理もできず、そこからは1台の爆音カーが誕生するという珍事が発生しました(^^;
さて、のっけから波乱含みとなりましたが、なんとか登山口に到達しました。
クマ太郎さんを先頭に登山口を出発。
今日は暑いし、最初はゆっくり歩こう!などと思っていた私ですがクマ太郎さんは、いきなりものすごいハイペースで歩き始めました!
正直、ついていくのがやっとです(汗
ハイペースの中でもやまめさんやHIDEKIさんは、これは何の花だとかあそこに見える山は何だとか話をする余裕があるようですが、私はついていくので精一杯、ひたすら無言で歩きます。
森の中を30分ほど歩くと、尾根筋に出ていくぶん周りの景色が見えるようになります。ここで先頭を代わってもらい、私が無理のないペースで歩かせて貰えることになりました。いや〜、ありがたい。今までのペースだと、絶対途中で脱落すると思ってましたから…。
1時間弱で渡渉点に到達しました。
標準CTだと1時間20分くらいらしいのですが…。
早すぎですって!
渡渉点を過ぎると、すぐに「新倉沢分岐」に到着します。
ここから「尾根コース」と「お花畑コース」に分岐する…のは昔の話。
現在は尾根コースは藪化が進み、廃道になっているとのこと。
焼石岳へ至るコースには、どこも水量豊富な水場がありますが
南本内からのコースにも至る所に水場があります。
ここの水も美味しかったです♪
やがて樹木が途切れ、湿原が広がってきます。
ここで改めて尾根コースとお花畑コースとが分岐します。
湿原には花が咲き乱れ、山には残雪が白いアクセントを添えています。
そして、抜けるような青い空。
その全てを鏡のように映しこむ水面。
ため息がでるような風景…まさに「雲上の楽園」です。
ここまで、スタートからおよそ1時間半ですが、
道中、やまめさんが食べられる山野草の話ばかりするので
触発されてお腹が空いてきました(^^;
お花畑コースは帰りの楽しみに、登りには「尾根コース」を使います。
途中、間違ったら滑落!みたいな、少し危ない場所もありますが、慎重に通過していきます。
新倉沢分岐からやってくる「はず」の尾根コースですがご覧の通り、道標はあるもののすっかり藪化して廃道確定です。
ご丁寧にロープが張ってあって立ち入りを規制していますが、ここの道をあえて行こうとする人は、よほどの好き者か酔狂な人なんじゃないかなぁと思います。
周囲の木々が低くなり、ボカっと視界が広がると、目指す南本内岳の山頂がはっきりと確認できました。
この辺から登山道の左右に視界が開け、とても気持ちの良い道となります。
周囲の山々も、見上げる感じだったのが見下ろす感じに変化していき高度感の変化も楽しむことができます。
山頂直下は段差が大きく、急な階段に苦しめられましたが登山口からおよそ3時間15分、まずは最初の目的地である南本内岳山頂に到着。
ここまでは前哨戦のはずなんですが、いやぁ、意外ときつかった!
道中食べ物の話ばかり聞かされていたので、南本内岳山頂に着く頃には本当にお腹が減ってしまいました(^^;
まだまだ先は長いのですが、私はここでおにぎりを補給。
南本内岳の山頂からの眺めは素晴らしく、ここで帰ってしまっても充分満足ではないかとすら思えます。
しかし、やまめさんは繰り返して「こんなものじゃない」と強調。
とにかく時間とメモリーがもったいないので、途中で花の写真なんか撮ってる場合じゃないとも。
実際、ここまで登山道脇にたくさんの花が咲いていましたが、ほとんど撮影していません。
こんなすばらしい眺めの南本内岳山頂も、一休みしたらすぐに出発となりました。
焼石への道は、これまでとはうって変わってなだらかな雲上漫歩。
南本内沢源流の沼を通り過ぎ大きな雪渓をいくつか越えて先へと進みます。
去年ここに来ましたが、雪渓はもっと小さくなっていて覚えている景色とまったく違います。
東成瀬コースとの分岐点までやってきました。
ここの風景には見覚えがあります。
昨年はちょうど山開きの日に登り、ここで関係者の皆さんとお会いしたのでした。
ここから道の様相は一変。
大きな岩が折り重なるロックガーデンとなります。
ちょっとここ、苦手なんですよね。
ここで本日初めて花を撮影。
岩手山で見つけてツートンが喜んでいたユキワリコザクラ。
希少種だと聞いていたのですが、ここ焼石岳ではやたらとあちこちに咲いています。
全国的に見れば希少種には違いないのでしょうが、
これだけたくさん咲いているところを見ると、なんだかありがたみが半減するような…(^^;
そして10時30分、焼石岳山頂に到着。
登山口から3時間ですか。まぁまぁのコースタイムですかね。
クマ太郎さんが持ってきてくれた三脚をお借りして記念写真を撮影。
おかげで四人揃った写真が撮れました♪
朝に比べると多少雲が出てきましたが、それでも山頂からは360°の大パノラマが広がります。
南には須川岳(栗駒山)。
縦走路の先にある秣岳まではっきりと確認できます。
そして我々がこれから降りていく泉水沼方面。
それはそれは見事なお花畑が広がっているとの事ですが…ちょっとここからでは確認できませんね。
本日の最終目的地、東焼石岳。
泉水沼から東焼石岳までの間、ずっとお花畑が続くんだそうです。
お花畑を楽しんだ後、東焼石岳山頂付近でランチの予定。
花も楽しみですが、私はランチも楽しみ♪
なにせ、もうノドがカラカラですんで(笑
焼石岳山頂から、登ってきた方向とは逆に下ります。
つぶ沼コース、中沼コース方面ですね。
ガレた道を慎重に下って横岳方面への分岐点に至ります。
本日は横岳には向かわないのですが、ちょっとだけ寄り道をします。
お目当ては、花。
ここまでほとんど花には目もくれず歩いてきましたが、やっと解禁(笑
他にもキンポウゲやチングルマなどが寄せ植えのようにいっぱい咲いています。
高山植物のお花畑としては、かなり密度が高い植生ではないでしょうか。
見応えがあります。
横岳分岐まで戻り、今度は泉水沼方面へ。
まだまだ大きく残っている雪渓を越え進みます。
東焼石岳方面への分岐点付近で焼石岳を振り返ると…でた! ハクサンイチゲの大群落!
やっぱり写真だと伝わりにくいですね。
肉眼で見るとそれはそれはすごい数の花なんですよ。
いや〜、ここのお花畑はすごいよ、すごいよと言われ続けて5年目。
3回目にしてやっと満開の時期に登ることができました。
東焼石への道は緩やかに登っていきます。
その両サイドがとにかく花・花・花!
文句なしのフラワーロード。
登山口から山頂まで、とにかくペースが速くてついて行くのが大変だったのですが
ここへ来て超スローペースになりました。もちろん撮影のためです(笑
普段、そんなに花の写真を撮らない私ですが、この時ばかりは何枚も写真を撮りました。
あとで見たら、ほとんど同じような写真が何枚も…(^^;
ところで、花の撮影って結構疲れませんか?
マクロで撮るためしゃがむのは当然のこと、場合によっては無理な姿勢になったり
位置決めのためにカメラを持ったまま花に近づいたり、遠ざかったり…。
何回もコレをくり返しているうちに、クラクラしてきました(^^;
ゆっくりペースですが、やがて金明水方面と東成瀬コースへの道との分岐点を越え
花の向こうに残雪を纏った南本内岳の姿を望みながら東焼石への最後の登りを歩いていきます。
ここも…というか、ここまでも花畑。
ずっとずっと続いています。
本日の最終目標、東焼石岳山頂到着です。
一応、ちゃんとした標柱なども立っているのですが、とりたてて記念撮影とかしませんでした。
心はランチへと飛んでいます(笑
さて、本当に去りがたい雲上の楽園ですが、やっぱり帰らなくてはなりません。
重い腰を上げて(「泡」のせいではありませんぞ!)下山にとりかかります。
はぁ…、見て下さいよ、この空に続くかのような道。
下界じゃ絶対見れませんよ。
再び南本内岳の山頂を右に見ながら、今度はお花畑コースに進みます。
お花畑コースへの分岐は、山頂手前にあるので帰りは山頂は通りません。
牛形山を正面に見ながら、かなり急な下り坂を下っていきます。
道は最初ちょっとしたガレで、次第に灌木の中の道となり木の根や傾いた木道で足下があやしくなります。
途中、何カ所かで大きな雪渓を縦断します。
木道と雪渓の接続ポイントにどっきりがしかけてあって、はまると盛大にふどります。
場所によっては股上あたりまでふどるので気を付けないと怪我しそう…。
ぐんぐん下ります。
正面に見える湿原が、コース最後のお花畑。
あそこを過ぎれば、今朝通ってきた道と合流します。
木道の上を雪解け水が盛大に洗っていたりしてとにかく気を付けないと滑って転びます。こんな怖い木道初めてです(^^;
渡渉点まで戻ってくると、あれ? 今朝は無かったロープが架けられていました。
これでガイドブック通りの姿になったわけです。
我々が入山したあとに、管理している方が架けてくれたんでしょうね。
午後になり気温が上がったため、雪解け水が大量に流れこんだらしく沢の水位が上昇していました。
まぁ、もちろん流されるような水量ではないですが、少々足の置き場に困ります。
さっそく、架けてもらったロープにお世話になりながら慎重に渡ります。
こんなところにカメラを向けているのは、アレですよ。もちろん期待しているわけですよ(笑
登山口近くまで来ると、今度は花でなく「お土産」の採取に忙しくなり
やはりペースがガクっと落ちます(笑
目を楽しませた後は舌を。なんていうか、思いっきり山を満喫してますよね(^^)
そして3時15分。
無事に下山しました。
いやー、今回の焼石岳は本当に素晴らしかったです。
天気良し、花良し。年に数十回山に登ってますが、これだけ良い条件が揃う事も稀であります。
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