雪の雲取山でほうとうを食べる
- GPS
- 09:55
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 1,704m
- 下り
- 1,678m
コースタイム
0:00 0:00 0625 鴨沢駐車場(入山)
0:57 0:57 0722 小袖からの急登との合流点
2:23 1:16 0838〜0845 1416m標高点の南(アイゼン履く)
2:53 0:30 0915〜0926 七ツ石小屋
3:27 0:34 1000〜1008 七ツ石山
4:12 0:45 1053〜1101 奥多摩小屋
4:43 0:31 1132 小雲取山
5:10 0:27 1159〜1214 雲取山
5:12 0:02 1216〜1307 雲取避難小屋(昼食)
5:47 0:35 1342 奥多摩小屋
6:12 0:25 1407 ブナ坂(七ツ石山と鴨沢の分岐)
6:57 0:45 1452〜1500 1416m標高点の南(アイゼン外す)
7:44 0:47 1547 小袖からの急登との合流点
8:16 0:32 1619 鴨沢駐車場(下山)
天候 | 毎度おなじみの曇天。 (山行復帰以来、これで4回連続で晴から見放されています) 1500mより上は、ずっと霧でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
羽村市内から吉野街道をひたすら奥多摩方面へ。 古里(こり)交差点で青梅街道と合流。 なお、青梅街道沿いで24時間営業のコンビニは、 古里交差点にあるセブンイレブンが最後。 それを過ぎると、山を越える(R411だと丹波山村、柳沢峠経由で甲州(旧塩山)市街地、 R139だと小菅村、松姫峠経由で大月市街地)までない。 奥多摩駅付近にデイリーストアとタイムズマートがあるが、 24時間営業ではないので注意。 鴨沢バス停前に駐車場がある。山梨と東京都の都県境から車で2分ほど。 バス停前の駐車場は台数が10台程度で、 朝早くからいっぱいになる可能性があるので、 その場合は鴨沢バス停手前の小袖川バス停付近の駐車場が多数停められる。 あるいは小袖林道を上がっていくと、鴨沢からの登山ルートとの合流部分に 巨大な駐車スペースあり。 小袖乗越の路肩にも何台か車が停まっていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
気温 鴨沢:朝6時の時点で5度 山頂:13時の時点で7度くらい 雪質 ベタ雪で最悪に近い 陽が当たらない部分は凍結している 滑り止め、スパッツは必携 (ぼくは6本刃軽アイゼンでしたが、4本の方も、8本の方も、12本の方もいました) 1.鴨沢入山口 詳細は、写真をご参照ください。 鴨沢バス停前の駐車場(10台程度だが、奥多摩寄りに数十台停められる駐車場有)から 10mほど山梨方面に標識が出ているので、それに従って国道から山側に入ります。 入るとすぐに登山口への標識が出ていますので、 (1)標識に従って左折すると、ショートカットして登山口、 (2)そのまま直進してその先を左折すると、車道沿いに上がっていく道があり、 どちらからでも登山口へ行けます。 (1)のほうが距離が短いですが、(2)のほうが車道歩きで緩い登りが続くので、 楽かも知れません。 2.登山口〜七ツ石小屋 (1)と(2)が合流してから、舗装路を5分ほど上がると、登山口があります。 序盤は延々と緩やかな登りが続きます。 雪の直後の高温の影響で、雪は完全に溶けており、 ところどころぬかるんでいます。1200mくらいまでは凍結すらしていません。 1416m標高点の南(片倉谷の沢が切れる付近)で「通行止 登山道ではありません」の 看板があるところでルートが右に折れ、50mほどで左に折れると、 尾根の陰になって陽が当たらない箇所のためか、 ルート全体が凍結しており、ここから滑り止めが必要です。 ルートが狭く、右が切れ落ちているので、滑り止めをつけないと危険です。 左手の尾根が切れると、凍結部分が減ります。 「←七ツ石小屋経由雲取山」という紙の標識が出ているところで、(13枚目の写真参照) ルートが左右に分岐しています。紛らわしいですが、左が正解です。 右のルートは若干遠回りな上、急登で疲れます。 (ぼくは間違えて右に行ってしまいました) 左のルートは、山の中腹を巻いていく道です。 七ツ石小屋、七ツ石山を経由する場合は、途中の標識に従い(写真の最後から2枚目参照)、 右に折れて10分ほど上がります。 七ツ石小屋を経由しない場合は、標識に従って右に折れず、そのまま進めばブナ坂ですが、 落石事故があったので、七ツ石小屋へ迂回したほうが安全です、という注意書きがありました。 七ツ石小屋経由のほうが、いくらかキツいかもしれませんが、 極端な違いはないように感じられます。 七ツ石小屋で給水ができます(無料)。トイレもあります。 3.七ツ石小屋〜七ツ石山 小屋からすぐに左右分岐があり、左へ行くと巻き道に戻ります。 右が七ツ石山への稜線(石尾根)へ上がる道です。 小屋付近は凍結していませんが、少し上がったところからまた凍結しています。 これまでに比べると、傾斜が急になります。 稜線に出てからは、ひたすら登りの尾根歩きですが、踏み跡がしっかりあります。 4.七ツ石山〜奥多摩小屋 緩やかなアップダウンの稜線歩きで、体力的には楽です。 ところどころ、雪がないところがありますが、 基本的には凍結、あるいは積雪しています。 ベタベタの雪なので、雪が深いところでは膝下まで落ち込むことがあります。 5.奥多摩小屋〜雲取山 奥多摩小屋から急登が3回続きます。 緩い雪が張り付いているきつい斜面なので、 アイゼンがあまり効かず、脚を取られてズルズルと滑りやすく、かなり辛いです。 特に、2度目の急登は距離も長く、このルートの核心とも言えます。 2度目の急登後が、小雲取山です。 このあたりからは、標高が高いこともあってか、雪が更に深くなります。 最後の急登は、距離が短く、すぐ前に雲取避難小屋が見えているので、 気分的には割と楽かもしれません。 雲取避難小屋、雲取山頂はケータイ電波が入ります(DoCoMo)。 【バス】 奥多摩駅行きのバスが、鴨沢までは1日に9〜10本くらいありますが、 そこから山梨県側は1日4本に減ります。 お祭より山梨県側に下山する場合は、注意が必要です。 http://www.taba-kan.co.jp/access/bus/bustime.html 【温泉】 丹波山温泉 のめこい湯(村営) http://www.nomekoiyu.com/index2.html 鴨沢から青梅街道(国道411号線)を山梨方面へ車で15分ほど、 「道の駅たばやま」の川を挟んで向かい側にあります。 ところどころに看板が出ているので、まず迷わないでしょう。 「道の駅たばやま」の駐車場に駐車し、歩いて2分ほどですが、 急な階段を下るので、登山後の脚には結構堪えます(笑) 営業時間は19時まで(最終受付18時) 料金は3時間600円 肌がすべすべするお湯で、広々とした、清潔感のある浴場です。 室内風呂は温度が低めで、長湯するにはうってつけ。 露天風呂は源泉かけ流しで、少し熱めです。 サウナあり。 食事処(鹿肉のほうとうが名物だそうです)、休憩室あり。 |
写真
感想
雲取山へ行ってきました。
(ここはエリアを「奥多摩」とするか、「奥秩父」とするか、微妙なところですが、
雲取山が奥秩父縦走路の東の起点であることを考え、「奥秩父」としました)
目的はふたつで、
1.長いコースタイム下で膝の回復状況を確認する
2.山梨県の山でほうとうを食う(正確には、東京と埼玉と山梨の都県境ですが・・・)
です。
しっかし、昨今の高温で泥濘と融雪が懸念されていたのですが、
懸念通りのひどい状況でした。
まず、陽が出ていないのに暑くてレイヤリングがあまりうまくいかず、
2枚(インナ、ミドル)しか着ていないのに大汗をかいてしまいました。
(オーヴァーは持ってきましたが、ほとんど役に立たず)
そしてところどころが中途半端に凍結していて、
アイゼンをつけたと思ったら泥道に戻るという状況もあって、
春山のよろしくない側面ばかりがあらわに。
雪はぐずぐずで、トレースはしっかりしていたのですが、
部分部分で膝下まで落ち込むことがあったり、
場所によっては雪が全くないところもあったりで、
とにもかくにも全く一定しませんでした。
そして、天気はまたしても曇天・・・というか、霧。
これで登山復帰以来、4回連続で晴から見放されています。
(雨、曇、曇、霧)
まあ、時期柄ということもあるのかなー。次は晴れてほしいものです。
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雲取山へ登るのは、父に連れられた小学校5年生以来、25年ぶりのことです。
当時は、お祭バス停から後山林道→三条の湯→三条ダルミ経由でピストン登頂、
雲取山荘で1泊して帰ってきたのですが、今思えば、かなりマイナールートでした。
ぼくの登山歴において、初めての2000m峰だったので、強烈な印象が残っています。
その後、さらに標高の高い山に登るようになって以来、
雲取山からはすっかり足が遠のいてしまったのですが、
今回、怪我から復帰するにあたって、「原点に返る」という意味合いも多少はあり、
また、コースタイムがだいぶ長いので、回復状況を図るにはうってつけ、
ということもあり、この山を選択したわけです。
当初、5時ごろに鴨沢をスタートする予定だったのですが、
例によって準備が遅く、前夜の睡眠が少なかったので、
予定を1時間半ほど繰り下げて、6時25分にスタートしました。
平日ということもあり、登山者はまばらで、
すれ違った登山者は10人いるかいないか、
避難小屋でも5人ほどしか会いませんでした。
寝不足と上記のような登山道の状況下、ペースはあまり上がらず、
七ツ石山までだいぶかかってしまったこともあって、
雲取の山頂を踏んだ時には、正午を回ってしまいました。
当初は、25年前と同じように、三条ダルミから三条の湯へ降りてから、
サオラ峠〜天平尾根を経由して親川へ下山しようと思いましたが、
まず時間が結構遅くなってしまったことと、
三条ダルミ方面の縦走路側が全く踏まれておらず、
霧で視界も悪いので、ルートファインディングに時間がかかりそうだったこと、
また、頂上直下が樹林帯の急斜面で、グズグズの雪が張り付いているという、
最悪のコンディションだったので、諦めて鴨沢へリターンしました。
日帰りでなければ、チャレンジしていたかもしれませんが・・・。
なお、三条の湯から後山林道は、現在歩行者の通行はできますが、
車は片倉ゲートまでしか通行できないそうです。
(七ツ石小屋での情報による)
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ともあれ、目的その1はやや不完全燃焼に終わったとはいえ、
1日経ても疲れらしい疲れもないことを考えれば、
まあまあ合格、と言ったところでしょうか。
武甲山の時は右足踵に、今回は左足踵に大きな靴擦れができたのが、
課題と言えば課題かもしれません。
目的その2のほうとうは、避難小屋でおいしく食べました。
コッフェルが大きかったこともあって、調子に乗って具材を持参しすぎて、
明らかに2人前くらいになってしまったので、
おなかいっぱいになってちょっと苦しかったです(笑)
食材は重いので、連泊の時は極力軽く、粗食にするのですが、
日帰りなら多少重くても食えば減る、という気楽さで、
ちょっと豪勢にしたのですが、こういう楽しみもアリかな、と思いました。
なお具材は、燃料を節約するため、野菜だけあらかじめ下茹でし、
あとは生のままで、保冷剤と共に保冷バッグに詰めて上げました。
水も具材もぐんと減った帰りは、荷が軽くてだいぶ楽になりました。
来週は三頭山の南稜線、笹尾根を縦走します。
今度こそ晴れてほしいな〜・・・。
「小作」のほうとうより旨そうですね。
やはり、甲斐はこれですね。
いや、連日の山行、完全復帰ですね。GWはどこ狙いですか?
ricalojpさん、こんばんは。
わたくし、山梨出身ですので、幼少時代よりほうとうとは切っても切り離せないえにしがあって、
特別な食べ物なので、甲斐の山で食べられたのは、半分はネタですが、もう半分は感慨深い気持ちです
完全復帰・・・と言いたいところですが、まだまだテスト段階ですね。
自分の中では、4月の桜の季節に裏妙義のヴァリエーションルート(谷急山北陵)をやるときが
本格復帰と位置付けています。
GWは、友だちと涸沢を拠点にして、北穂東稜をやろうかな、と考えています。
ricaloご夫婦は、八ツですか?それとも山中湖からヤビツまで丹沢フル縦走??
こんばんは
40年ぶりの方がいらしたかと思えば、25年ぶりですか!
motchさんも雲取に強烈な思い出があるのですね
1955さん、こんばんは。
昔は、読図とか山行計画とか、歩き方とか、
そういったことなんて何も考えずに、ただ父の後について歩いていたものですが、
年月を経て振り返ると、やっぱり思い出深いものですね。
来週は、28年ぶりの三頭山です。
わたしにとって、初めての雪山が三頭山だったもので、
これまた雲取に負けず劣らず、強烈な思い出があります。
motchさん、こんばんは
この週末は雲取山に居りましたが、強烈かつ貴重な経験をしました
お叱りを受けてしまうかもしれませんが・・・
なぜ、肩から腹に入ると軽く感じるのでしょうか(笑
不思議といえば不思議ですね
1955さん、こんばんは。
週末は結構天気悪かったのではないでしょうか?
(わたしが日程を水曜日にしたのも、そのためです)
食い物も、水も、胃に入っても、当面は大して重さが変わらないのに、
なぜあんなに軽く感じるんでしょうね、ホントに(笑)
不思議です。
遅コメ、シツレイ致します。
リハビリ登山、順調のようでなによりです。
それにしても、25年前に初雲取ですか。
やはり、年季が違いますね
でも、何年たってもまた同じ山を歩けるとは、しあわせなことですね。
ほうとう。美味しいですよね。大好きです
個人的には、かぼちゃがポイントだと思うのですが、どうでしょう?
ricalonさん、こんばんは。
甲州ことばで、表題のような言い回しがあります。
「小作」でご覧になったことがあるかもしれませんね。
ある事象が自分の思ったとおりに運んだときに慣用的に口にする、古いことばです。
生まれも育ちも甲府の祖母は、確かにこのことばを知っていました。
というくらいに、ほうとうとかぼちゃは切っても切り離せないもので、
今回ももちろん具材として上げたのですが、
下茹でし過ぎたせいか、煮込んだら溶けてしまいました
理学療法士によるリハビリも、だいぶ最終段階に近づいてきました。
4月いっぱいか5月あたりで、病院通いは終わるかな・・・。
そんな段階で雲取とかやっているわけですが(笑)、
理学療法士は「下りの脚の運びを慎重にすれば、
体力や筋力はもはや問題ない」と言っているので、
リハビリ、トレーニング、およびストレス解消(笑)も兼ねて、
着々と山行計画を立てては、登っているというわけです。
来月には歩荷トレを再開します。
まあ、雲取を10歳で登ることになってしまったのは、
父の気まぐれですよ。
わたしは、何もわからず、言われるがままについて行っただけです。
けれど、大人になってから、こうして再び登ることができたとき、
当時の思い出とか、いろいろなことを懐古しながら、幸せな気持ちでした。
明後日に登る山は、28年ぶりです。
小学2年生の時に、これも父の気まぐれにより、訳もわからず連れて行かれた、人生初の雪山です。
そのとき、雪に隠れた岩に脛をイヤというほどぶつけ、
今でもその傷が残っているという、いわくつきの山です(笑)。
けれど、父の気まぐれのおかげで、こうして今も山をやっているのですから、
人生分からないものですね。
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