神室連峰 小又山西尾根〜火打岳 周回
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,245m
- 下り
- 1,240m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
小又山西尾根は、今回便宜上呼ぶ名称です。山頂にダイレクトに立ち上がる尾根ではなく、小又山と火打岳を結ぶ主稜線上に上がる尾根です。夏道はありません。 雪面は、固まった雪の上に密度の高い新雪が乗った状態。踏み抜きも多数。支尾根上部や主稜線はだいたいクラスト。雪庇の崩壊はまだ始まっていなかった。 まだ本格的な雪解けが始まっておらず、土内川は小川状態。渡渉に全く問題はなかったが、雪解けが進めば激流になる。 小又山西尾根は神室連峰の他の支尾根と比べても細い部分が長く、雪庇が崩壊し出す前の時期が良いと思う。 火打岳からの下山は火打新道(富喜新道)のある尾根へ。まだ雪はたっぷりだったが、下部の急斜面は、間もなく土が出てきそうな感じ。 |
写真
装備
個人装備 |
登山靴+ワカン。アイゼンを着けた所は
最初の尾根取りつきからの急登と
主稜線上の火打北峰〜火打岳〜火打新道下山途中まで。
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感想
正月明けに体調を崩し、体力が極端に落ちた。愛犬との散歩から始めて、スノーシューを履いて自宅周辺の里山を歩き、なんとか雪山シーズンに間に合った。
小又山近くの主稜線へ乗り上げるこのルートは、数年前に神室連峰へ通っていた頃に考えていたもの。積雪期に小又山へ登るのに良いと考えたが、実行は延び延びになっていた。今回、神室への思いが強くなり、あの細く長い稜線を歩きたくなって、晴れ予報に変わった日曜日、挑戦してみることにした。
主稜線に上がってからの強風に怖気づいて小又山登頂は諦めたものの、火打岳へ周回することができて十分に満足。早出して時間に余裕があり、一歩また一歩の亀の歩みでも焦らずに歩けたこと、さらに工事のために林道が奥まで除雪されていたことが大きかった。
ルート上、最大のポイントは細く急峻な火打北峰への登り。部分的にピッケルのスピッシェが刺さらず、緊張が高まった。上部に岩場があり、右手を回り込んで登った。強風の中、ピッケルから手を放して写真を撮るのは怖かった。北峰に上がった後には、毛糸の帽子を7・8m飛ばされた。回収できたから良かったものの、フードでしっかり押さえていなかったことは、写真を撮る安易な行為と共に反省点。
火打岳からの下りは、夏道(火打新道)のある尾根へ。リボン類はまだ雪の下なのか、見かけなかった。西火打岳から下る尾根の判別は、やはり難しい。今回は見通しがきいて、P1089の幅広い尾根の縁を辿ると、下りる尾根の中間部分が見えたので確信が持てた。
火打岳から下り始めると、さっきまでの風が嘘のように収まった。西火打岳山頂で腰を下ろして休憩。一歩一歩登った支尾根、風の強かった主稜線、そして登頂できなかった小又山をはじめ、神室の白い山々が青空を背景に良く見える。至福のひと時だった。
コメント
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kamadam さん こんにちは
急登、細尾根、強風、雪庇、岩峰巻き・・・今回も長距離の強烈難ルート、唯々「凄い!」としか言葉が有りません。しかも単独行で挑まれ、特に小又・火打間の雪庇細尾根等は恐怖のあまり勝手に冷や汗をかきながら(笑)スライドショーを拝見しました。
私も過去神室を始め小又、火打も登頂しておりますが、いずれも無雪期ばかりで、やはり積雪期の絶景は全くの別世界ですね。特に冠雪の神室の神々しさには特別なものを感じますね。その山名の通りです。
今回も感動いっぱいのレコありがとうございました、そしてお疲れ様でした。
コメントありがとうございます。
支尾根から主稜線に近づいていく時は、上部がまだガスに包まれていたので、自分がこれから別世界に入っていく感じがしましたね。主稜線上はまさに別世界が広がっていました。
神室は一つ一つの山が個性的。いつの季節もいいですが、まだ美しい雪肌をまとったこの時期に主稜線を歩くことができて、幸いだったと思います。
kamadamさん
お疲れ様でした。
体調悪かったんですか。
よくなられてよかった。
一枚一枚の写真。どれもすごすぎです。
どの写真からもkamadamさんの熱い思いが伝わってくる感じがしました。
素晴らしい写真を見せていただきありがとうございました。
ありがとう。
この冬は辛うじて雪寄せはしていましたが、長い距離を歩ける感じはせず、引退の文字がチラつきました
雪山に登ることができて良かったです
地下足袋を履いた韋駄天nyororoさんをいつか見てみたいです
体調を戻されて良かったですが、復活後、このルート、この行動時間は、kamadamさんの経験と技量ならではですね。反省コメントがまた個性的。
いずれにせよ、復帰を心よりお祝い申し上げます🤗
暖かいコメントありがとうございます。
火打北峰の核心部では、「登る、登れる」という気持ちと同時に、「こりぁ、一般登山者の範疇を越えるかも・・」という考えの両方ありましたね。それなのに、あの強風の中、ピッケルから手を離したのは安易な行為でした。
nomoshinさん、精力的に出かけていらっしゃいますね。レコをチェックするのが追い付かない
後ほど拝見いたします
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