夏沢鉱泉泊で根石岳と硫黄岳
- GPS
- 24:41
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,404m
- 下り
- 1,440m
コースタイム
11日 5:50夏沢鉱泉-6:40オーレン小屋-7:10夏沢峠-9:00硫黄岳山頂9:30-10:15夏沢峠-10:45オーレン小屋-11:10夏沢鉱泉
天候 | 10日:雪のち曇り 11日:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
夏沢鉱泉と唐沢鉱泉の分岐辺りに10台程度の駐車スペースあり。 無雪期は更に奥の桜平まで入れるが、雪の時期は分岐まで。 しかし、夏沢鉱泉に宿泊すると茅野駅かこの分岐まで送迎サービスを受けられる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
夏沢鉱泉と唐沢鉱泉の分岐まで 前日から雪が降り続き、分岐までの道は完全な雪道。 おかげで10日早朝は分岐までたどり着けませんでした。 前日までは全く雪が無かったようです。 夏沢鉱泉〜オーレン小屋 人がよく通る場所なので、降雪直後でもルートが分かる程度の窪みはあるらしい。 10日:この日は根石山荘の小屋番さん2人と登山者1人が朝から根石山荘へ向かったということで、降雪直後でも踏み跡あり。 雪は降り続くがくるぶしまでは沈まない程度。 11日:ツアー客含め大勢が通っており、しっかりした踏み跡。 オーレン小屋〜根石岳 トレースあり。道に迷うようなことは無い。 歩き始めは足首くらい、その後脛ぐらいまで埋まることも。 箕冠山から根石岳間は風が強いのでトレースはところどころ消し飛ばされている。 根石岳は登った人がいなかったのか、風のためかトレース無し。 オーレン小屋〜夏沢峠 10日:私たちが寝石岳の方へ向かったときはトレースは薄かった。こっちへ入った方の話だと、トレースはあるものの最後まで薄かったらしい。 11日:トレースあり。道に迷うようなことは無い。 前日硫黄に向かった同宿のお二人に感謝。 夏沢峠〜硫黄岳 樹林帯を越えると風が強いので、トレースはすぐに消えていきます。 そのため、よほど大勢が登っているタイミングでないと、トレースは消えていると思います。 偶然ガイド登山のご一行の後ろに付いたので、助かりました。 風が強いので、しっかりとした冬山装備が必要。 急登というわけではないが、やはり前歯付きアイゼン必携。 ピッケル要らないという感想を読むこともあるけど、私には必要。 霧深い時は道迷いも恐い。 |
写真
感想
毎日天気予報を見て、中止と決行をとにかく迷った。
8日夜に一旦中止を決断するも、9日の天気予報でやっぱり決行に変更。
中央道伊北ICと小淵沢IC間が雪によるチェーン規制となり、伊北IC前でタイヤ確認実施中。
そのため伊北IC手前から渋滞につかまり約8km進むのに約1.5時間を要す。
高速を降りた後、夏沢鉱泉と唐沢鉱泉分岐の駐車スペースを目指すが、降り続く雪は深く、途中からは除雪車も入っていない。
そんな中を進んでいったが、分岐まであと2kmぐらいのところで、登れなくなり敗退。
Uターン中に完全にスタックして身動き取れなくなったが、パトロールの方にも助けていただきなんとか脱出。
10日
夏沢鉱泉の送迎は分岐待ち合わせだったが、そこまでたどり着くことが出来ない旨を伝えたら、もっと下まで迎えに来ていただけました。
事務所(オーナーの御実家?)に車を止めさせていただき、パジェロ→雪上車と乗り継ぎ夏沢鉱泉へ。
小屋の中で雪が降るのを眺めたり、小屋番さんが教えてくれる登山道の様子や風の強さを聞きながらさてどうしようかと思案。
じっとしていても仕方が無いのでとりあえず様子を見ながら行ってみようと、出発。
根石と硫黄とどちらへ行こうか考えながら、オーレン小屋到着。
その先夏沢峠と根石岳方面では、後者のほうがトレースがはっきりしていたため、行き先を根石岳へ決定し進む。
朝の通行者のトレースはあるものの、徐々に新雪は深くなり、すね位まで埋まるようになったところでスノーシューを装着。
この頃ようやく雪がやむが曇り空。
オーレン小屋から箕冠山までの登りはさほど急ではないが、ナゼかかなりキツイ。
ゼーハー、ゼーハー息を切らしながら箕冠山にたどり着くと、夏沢峠方面はノートレース。
夏沢峠経由で来なくてホントに良かった。
根石山荘で軽く昼食のパンを食べ、根石岳へ。
雪はやんでいるものの天候は曇りで眺望イマイチ。
近くの天狗もほとんど見えないぐらい。
ほんの一時だけ薄っすらと赤岳と阿弥陀だけと思われる山が見え、まあ今日の天気ならばこれで十分だよねと、満足して下山。
で、夏沢鉱泉で一泊なのですが、ここが噂どおり素晴らしい。
・送迎付き
・タオルと歯ブラシ付き
・温泉(しかもちょうどタイミング良く貸しきり状態)。
シャンプーとボディーソープ置いてあります。
・夕食も美味しい。
・偶然にも(?)二人で個室(結構個室に当たった方も多いような感じでした)。
個室料金はかかりません。
・夜は湯たんぽを一つづつ配ってくれる。
・小屋番さんも親切な方ばかり。
他の方も書いていましたが、山小屋というよりは、旅館か民宿といった感じ。
9日の晩が渋滞と雪道でのスタックで1時間しか寝ていなかったこともあるけど、朝までぐっすりでした。
11日
この日は硫黄岳を目指す。
雪上車の時間の関係上12時過ぎには戻っていたい。
前日根石までにかかった時間や天気、硫黄までのコースタイムを考え、朝4時過ぎに起床し5時ごろ自炊のラーメンで朝食。
一番の心配はやっぱり天気
とにかく風次第で行ける所まで、無理はしないと決めて小屋のなかでは一番に出発。
前日よりもしっかりと踏み固められた道を歩きオーレン小屋へ。
空を見上げると、以外に天気がいい!
ひょっとして晴天?今日は曇りだと思っていたのに。
俄然登行意欲も高まり夏沢峠へ到着。
この頃には空は完全な晴天。
この先は風が強くなるということなので、小屋の間で装備を整える。
ここでピッケル初装備。
ちょうど根石山荘初の登教室の方々も、装備を整えている最中。
後ろをついていくのも少し悪いかなと思いながら、追い越すことなく堂々とついていく。
樹林帯を抜けると、ドンドン風が強くなるもののこの日は飛ばされそうなほどの風は無く、硫黄岳としては穏やかな方だったんじゃないだろうか。
途中から南や中央アルプスも見える。
登山教室の後ろをついていったということや、風にも助けられ、同行者さんとお互い声をかけながら登り、念願の山頂へ。
山頂も変わらず風が強いものの、まさかの快晴で、赤岳、天狗岳、昨年登った蓼科山、中央アルプスなどなどが一望!
とにかく素晴らしい!
さほど寒さも感じずに約30分も過ごしてしまった。
ここで一年前の蓼科に続き、大きな緊張と喜びを受けて下山開始。
帰りは往路を下山。
登りのときのトレースは既に消えている箇所もあるが、見渡しが利くおかげで迷うことはない。
天候がよければいいが、もしもホワイトアウトになったら硫黄岳の広い斜面はすぐに迷ってしまうと思われる。
小屋まで下山後は再び温泉で汗を流し、雪上車で送っていただく。
今回はいろんな条件に恵まれ硫黄岳登頂となったが、ちょっと条件が変わるだけで、危険な状態にもなりえたと思う。
今回の登頂で自信過剰にならないようにしたい。
真っ青な空のもと、最高の節目となりました。
これからもよろしくお願いします。
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