鳥海山 稲倉岳 経由で御浜小屋の先 ピストン

2019年03月03日(日) [日帰り]

• GPS: 12:35
• 距離: 22.4km
• 登り: 1,587m
• 下り: 1,812m

コースタイム

日帰り

• 山行: 12:49
• 休憩: 0:40
• 合計: 13:29

1:53 スタート地点
6:53 7:03 稲倉岳
10:06 10:16 御浜小屋
10:59 11:02 御浜小屋
12:50 13:07 稲倉岳
15:22 ゴール地点

天候

快晴 風もあまり吹かずに暑いくらい。
夜明け前はやっぱり寒かったが。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

◆スタートから七曲
林道歩きのような平行移動が続く。
スキートレース多数で助かる。

◆七曲〜稲倉岳
全体的に歩きやすい。
スキートレース多数。
だだっ広いところも多いので、たまに現在位置と方角を確認した方が良い。

◆稲倉岳〜蟻の戸渡り（※超危険）
雪の状態はギリギリ、巨大な雪庇？セラック？が尾根から剥がれようとしている。
ハイマツ帯も踏み抜き多数でかなりドキドキする。
尾根伝いには行けないので、途中でクライムダウンして巻く感じ。ただしこれからどんどん雪が脆くなっていく。
私は今シーズンはもう行こうとは思わない。

◆蟻の戸渡り後〜御浜小屋周辺
クラストしていたりアイスになっていたり、ふかふかだったり。 御浜小屋のあたりまで行く人はそうそういないだろうが、ヒドゥンで大きなクラックが2、3本走っているので、歩き回る際は慎重に...

その他周辺情報

道の駅 象潟３５０円也

写真

雪は固く歩きやすい

見上げれば満天の星

ちょっと遊びながら

目印になりそうと思い撮ったが、帰りまで覚えてなかったw

空が白んできた

眠さもピークで進まない

でも目の前の景色に

刻々と変わるグラデーションに

心が満たされていくのを感じながら登る

シャープな月が新山の上に

寒くて寒くて

御来光かもーん！！と叫ぶ

振り返ると若干モヤっている？

新山の向こうから日が昇ると思ってたけど

あ！！

ギリッギリ見える！

綺麗だ...

染まる稲倉岳

有り難い太陽光線

日本海には影稲倉岳

最高の天気じゃないかコレ！

足元はクラストしてる

そして稲倉岳に到着

すぐに気になるにはこの先...

あそこを渡って行けるのか....(・・;)

:(；゛゜'ω゜'):

でもとりあえず絶景

魚眼でも撮ろう

まずは行って様子を見るか...

休憩がてらまずは撮ってからね

どこまで雪庇なんだろか

ガッツリ剥がれかけてる(・・;)

やばい亀裂が...

気をつけて降りていく

ちょっと覗いてみるがかなり深い...
深いというか底があるのか？

明らかに陸地なところを進む

やー！なんとかあちら側へ行きたいぞ！

たまに軽く踏み抜きながら

あ、鉾立ビジターセンターが見える！

影遊び

結構降りてきたな

稲倉岳までのハイウェイと真逆の世界だ

こっちからみるのは初めてで嬉しい♪

ちょっと進んでは撮る

さあ核心部が近づいてきた

核心部もきになるが

この辺の踏み抜きがかなり恐ろしい
踏み抜いて枝を踏んで止まる感じだ。

この先はどうなってるんだ？
切れてるのか？？

千蛇谷がテロッテロで無茶苦茶綺麗

あの先がダメならここから降りていけないか...

(￣◇￣;)
ダメだ！
スパッと切れててとても行けない

でもせっかくだからパチリヽ( ´3｀)ノ

さっき目星をつけたところからクライムダウン

そろりそろりと降りて

ぐるっと巻いて

あはーこれはまっすぐはダメだったな

あんなところは降りられない

そしてまっすぐ登るのもきびい

と言うわけで大きく巻く

ピッケルをしっかりさしてクライムダウンな体勢でトラバースしていく。
赤いのはザックのベルトが写り込んだか

落ちても死にはしないか

ちゃんと帰ってこなきゃな

岩の左から降りてトラバースしてきた

さらに回り込んだら

ガッツリ登る

落ちたくはない

だいぶ上まで来たら綺麗なシュカブラ

いやー！しびれた(^◇^;)

<追加>
安心して自撮りw
急斜面感出てるぅ！

登り切ったらまたカリカリな世界

でもとりあえず、帰りもなんとかなりそうだし

<追加>
安心してバカテンションになっていた様子w

あとはもう少し！

これを登り切れば

ほぼ厳冬期の鳥海湖が間近に！

見たことのない景色を見に行こう！！

はっ！
あれは御浜小屋では！

なかなか着かないこの登り

稲倉岳にはまだ誰もいない

一歩一歩進むしかない

だいたい登り切った！

もう少しだ

登り切る直前に月山発見！！

そして

♪───O（≧∇≦）O────♪
キターーーーーーーー！！！！！

奥に月山が浮かぶ最高の景色！！

外輪山には人影なし

鍋森がかわいいww

うおー！たまんねーー！！

でも足元には細心の注意が必要

相当深いのもあった

御浜小屋の新しいトイレですw

すっかり埋まっとる

んだぁー！すごいすごいすごいすごい

さらに鍋っぽくなったか（笑）

ここに雪庇が出来るのか！

御浜小屋の屋根越しに稲倉岳

すごい雪だ

冬季小屋があればとか思ったことあるが

とんでもない（笑）

麓も晴れてるね

はっ！鳥居が！

笙ヶ岳も見たくてもう少しいく

こちら側は海老の尻尾でしたか

鳥居越しに稲倉岳

歩いてきた稜線にズーム

鉾立にズーム

外輪山にズーム
文殊岳から七高山方面へ●

●●

●●●

●●●●

だだっ広いが、
よーーーーくみると亀裂がある

風は圧倒的に海からなんだな

この方向からの冬の外輪山
すんごいカッコイイ

シュカブラもうっすい

まさに雪と氷の殿堂

二峰のあたりにはスノーモービルで遊ぶ人たち

笙ヶ岳もクリーミー

二峰と笙ヶ岳の間の鞍部が無くなってる

夏はピークがみっつあるように見えるが...

気をつけて鳥海湖を見下ろせるところまで行く

風も全然無い

おっとーまたも亀裂

ヽ(〃∀〃)ノヽ(〃∀〃)ノヽ(〃∀〃)ノヽ(〃∀〃)ノヽ(〃∀〃)ノ
やばいやばいやばいやばいやばいやばい
完璧すぎる！！

なんだこのかっこよさは！！

鍋森の奥に月山森

iPhoneの壁紙用に縦でも撮るw

名残惜しすぎるが、帰らねば

御浜小屋の今

新山の上に飛行機
今日は飛んでいても景色良いだろなー

こちら側の冬の景色はとんでもない絶景だった。
さあ帰ろう！

しばらく降りてきて、出ました核心部

雪が緩みすぎてませんように...

やーかっこええ...

慎重にクライムダウン

たまに休みながら

そしてトラバース

上からはとけた霧氷がパラパラササーーと落ちてきている

<追加>
見ても見ても見飽きない

トラバースし終えた

再び稜線に乗った

あとは足元に注意しながら戻る

ここまでくれば一安心

時間がちょっとアレだが、問題はない

ゆっくり登る

こう見えて右側は近寄らぬが吉

だってこれだもの

<追加>
しかしよく往復できたものだ。。

ガッパリです

ゴッソリ行くんかなぁ

<追加>
もうすぐ稲倉岳だ！

<追加>
ここで雄大な景色を●

<追加>
●●

<追加>
●●●

<追加>
山頂直下が一番崩壊が進んでいる

見納め鳥海山

しばし休憩、スキーヤーと軽く言葉を交わして、
さあさあ下山です！

最後まで空が青くて嬉しい

<追加>
もうすぐ登頂のBCの人たち

<追加>
太陽ギラギラ雪面テカテカ

<追加>
鉾立ビジターセンターのズーム

だだっ広い斜面を降りていく

<追加>
三月に入った途端に天気が安定する

とにかくトレースがあるのがありがたかった

<追加>
木の影にも見惚れる

<追加>
広くて歩きやすい道が延々続く

<追加>
川も超える。
橋があるのかな？

最後は長い長い林道を歩き

歩き...

ゴーーーール！
なーーーがかった！

<追加>
車を走らせているとスバラシイ絶景ポイント発見♪

道の駅象潟でゆっくりお風呂に入って出てもまだ見えてる鳥海山

帰路、街中からこれだけ見えてたら最高だなぁ
自分の街じゃ無いのに誇らしかった。

感想

TAKSPEED

見たことのない景色を見よう！

今回の自分だけの合言葉。
冬の鳥海山は何度も来てるが、いつもの湯ノ台じゃなく違うところからと言うことで、スキーヤーのトレースが期待できる稲倉岳。

と、そこまで考えて、気になっていたジャンと蟻の門渡り....もし渡れれば、ほぼ厳冬期の鳥海湖を間近に見られるんじゃないか！？

暗い中では危なすぎるだろうからと、稲倉岳付近で御来光になるよう逆算してスタート。
さほど寒くもなく、雪も締まりトレースバッチリ。
至れり尽くせりで稲倉岳まで行けた。

さてそこから先は...事前に目星をつけておいた巻道ルートを念頭に、慎重に降りつつ偵察する。
まず稜線上の雪がだいぶ限界な感じだ。
踏み抜きも多いし、雪庇は豪快に剥がれようとしている。
行けるところまで進んで気づいた。
道がない（笑）
という事で急遽降りられそうな場所を探してそろそろと降りた。
慎重にトラバースして、慎重にピッケルを突き刺しながら登り返してどうにか超えて行けた。
※簡単ではないし雪の状態によっては通れないと思われます。

苦労してたどり着いた御浜小屋付近で見たものは、
感動という言葉では表し切れないほどの美しい景色。
足跡なんかひとつもない。
雪崩れた跡も何にもない。
まっさらな、白すぎる世界が広がっていた。
大好きな鳥海山、何度も通い、四季折々の絶景を見てきたと思っていたが、まだこんな素晴らしい姿が隠されていたなんて！！
コレを書いていてもウルウルしちゃうほどの絶景だった。

今回あの難所を超えられたのはラッキーだったと思う。雪が締まり、かと言って消え過ぎないこの時期と思って挑んだがまさにギリギリのタイミングだったように思う。

あーもうっ！あんな姿見せられたら、
また好きになっちゃうじゃん！(*≧艸≦)

と乙女チックに締めておしまい。

コメント

denki398

う〜ん
オイラがヘ〜コラ歩いていた上に、こんな事をしていた人が居たとは
稲倉の方ばかり見ていたので気が付きませんでした。
オイラも一昨年、東ルンゼを登り稲倉に行ったことが有りますが、踏み抜きばかりでかなり苦労した覚えが有ります。
あそこから更に御浜迄行ったとは

長時間のドライブも、お疲れ様でした

TAKSPEED

Re: う〜ん
私も千蛇谷が見えてる時はかなり観察していたんですが、わかりませんでした〜(^◇^;)
どうしても、この時期の鳥海湖を間近に見たかったので頑張りました（笑）
低木の細尾根は雪がつかなくて厳しいですよね〜。
今回は雪の状態にも恵まれて往復できました。
お互いにお楽しみ様でしたねw

manimani

怖すぎ！
先週、下から眺めていた蟻の戸渡り
無数のクラックに踏み抜き、大変苦労したことが伺えます。
しかし怖すぎでしょう！歩いてみたいとは思っていましたが、これを見たら逆にビビッてしまいましたよ〜(苦笑)
過去のレコをみるとGWあたりに歩いている人も居ますが、さらに危険度が上がるんでしょうね…
そしてほぼ厳冬の鳥海湖、本当に神秘的ですね。
ところで鳥海湖の上は歩けるのですかね

TAKSPEED

Re: 怖すぎ！
この日は雪が締まってアイゼンがバッチリ効くコンディションだったから良かったけど、グズグズとかフカフカだと厳しいかも....
鳥海湖は、見た感じ軽く10m以上は積雪ありそうだから、余裕で歩けるでしょうね（笑）
ただ、その周りは案外大きなクラックが何本かあって、
注意して歩かないと稜線より危ないかも(･･;)

LX

惜しい〜。
TAKSPEEDさん、ご無沙汰です。
もう少し山頂に滞在してれば、一昨年の千畳ヶ原以来の再会でしたが、
初登頂と絶景で満腹になり、１２時過ぎには下山し始めてしまいました。
おら山にも書きましたが、やっぱ凄いです。
ヘタレなジジイとはわけが違う、素晴らしい。
TAKSPEEDさんに比べれば素人同然の自分が言うのもなんですが、
今後も安全第一で、鳥海山の絶景見せてくださいネ！
お疲れさまでした。

TAKSPEED

Re: 惜しい〜。
ぉお！あの時の！（笑）
私も稲倉岳は初めてだったんですが、冬限定なのが勿体なさすぎますね！
夏道はないんでしょうかね？？
こう見えてリスクアセスメントは仕事柄いろいろ考えておりますです！
安全第一で絶景を探していきます( ^ω^ )

nabeharu

鳥海湖からの山頂展望！
TAKSPEEDさん、こんばんは(^_^)

タフで素晴らしい一日になったようですね！稲倉岳から御浜に向かおうとは思いませんが、万助から向かえないかと前回山行の時に考えていたところです。厳冬の鳥海湖や御田ヶ原からの山頂展望、新雪や残雪期とは違った魅力があるのでしょうね！

山行お疲れ様でした(^_^)

TAKSPEED

Re: 鳥海湖からの山頂展望！
こんばんは！
笙ヶ岳にはスノーモービルの人たちがいましたねぇ。
万助からだと鍋森を巻いて鳥海湖ですね！
あの辺も歩いてみたいけど、鳥海湖まで登り返すのが結構大変かも？
今回気になったのは、鉾立経由で降りられないか？というところでした。
蟻の戸渡往復じゃなくて多少遠回りでも周回できたら良いなと思ったんですが、
鉾立ビジターセンターから下の状況がわからないのでやめたんです。
まだまだ歩きたいところがいっぱいです！

sitikousan

単独で蟻ノ戸渡ピストンとは脱帽
TAKSPEEDさん、素晴らしい記録ですね。（拍手）
本荘山の会HP管理人です。
象潟口の鉾立はGWに開通しますが、８〜１７時のみオープンでそれ以外の時間はゲートを閉めています。何とかならないものかと思っていますが、以前の死亡事故が原因です。山形秋田両県でガードマンを雇って、ゲートの管理をしています。
さて、大分前ですが、鉾立から稲倉岳を往復しました。
3人で歩いたのですが、ヤマレコにアップするのは初めてだったので、ほかに同行者がいることを書かないでしまいましたが、本文には載せています。その後、ヤマレコは人の記録を見るだけになってしまいました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-297570.html
http://honjoyama.fc2web.com/1305arinoto.html

TAKSPEED

Re: 単独で蟻ノ戸渡ピストンとは脱帽
コメントありがとうございます！
鉾立まで入れるとグッと楽だし、選択肢が広がりますよね。
時間制限だけはこれはもう致し方ありませんね(^◇^;)
だいたい同じような感じで通過されたようですね！
なにせ記録が出てこなくて、現場で判断するしかありませんでした。
ドーム岩の先端まで行っちゃったし(^◇^;)
私が行った時は雪がしっかりあってアイゼンもバッチリ効くコンディションだったのでラッキーだったのだと思います。
むしろ稲倉岳から蟻の戸渡までの踏み抜きにゾクッとさせられました。。
貴重な記録ありがとうございました！