乗鞍剣ヶ峰と富士見沢滑走
- GPS
- 10:22
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,719m
- 下り
- 1,710m
コースタイム
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 10:21
天候 | 快晴弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
とりたてて危険個所無し |
その他周辺情報 | 乗鞍高原は温泉地ですので、日帰り湯多数あります。 休暇村駐車場から登山される方には、なかでも休暇村の日帰り湯はお勧めです。 |
写真
感想
2週間ほど前の雨依頼どこの山もガリガリツルツルに成ってしまった様で、行先に悩む所だったが、3月4日に天候が崩れて乗鞍周辺は新たな降雪が期待出来る様だった。
更にwebサイト「乗鞍大雪渓」によると、先週半ばの降雪でもガリガリの氷化斜面はかなり緩和されたとの情報もあり、乗鞍に行先決定。
自分が今年になって、しかも3月に成って人生初めての花粉症を発症。
くしゃみ、鼻水、咳、目の痒みと全ての症状を伴ってしまい、おまけに頭痛もひどい。
数週間前から予兆の様な物は有った様な気がするが、発症した今となっては何をするにも手遅れ。
取り合えず、医者には行って注射と薬を処方して貰っては来たが。
2月の最終週の休日などは、風邪の様な症状がひどくて一日寝込んでしまった位だ。
さてさて
例によって、朝4時にかけた目覚ましでは起きられず、うだうだ25分ほど時間をロス、5時50分にやっと出発した。
リフトが動き出すのはずいぶん後だから、ハイクアップ大好きな人にしか会わない時間帯なので、ゆっくり焦らずに行こう。
しかしこの時間の中途半端な事、手元を見るには暗すぎるけど歩くには十分な明るさと言う、仕方が無いのでヘッデン頭に着けましたよ。
カモシカゲレンデの麓に来る頃にはすっかり明るくなり、周りはガスが掛かっては居るが上空は青空の様子で、どうやら丁度ガスのある標高を彷徨ってる感じだ。
ツアーコース入り口の急登は、カリカリに凍った下地に10cmちょっと新雪が乗った感じ。
雪は湿った雪の様でシールの利きはとても良い、念のため装着したクトーが邪魔に感じる位だった。
2番標識を過ぎた辺りで前を行く登山者を遠目に発見、アイゼンの踏み跡を確認していたのでツボアシの人だと思ったら、背中に何やら背負っている。
スノーボーダーかなと思うが少しシルエットが違う。
ほどなく追いついて見ると、「今日はわざわざスキーを背負って登ってます」と言う事だった。
てっきりクライミングシールを忘れたんだと思ったよ。
そんな彼を追い越してツアーコース終わりの大斜面を上がり切る寸前で、休憩がてら衣服調整。
位ヶ原の台地に見える木々の梢は、風に吹かれて揺れているのが見えたので、ザックに括り付けたハードシェルのジャケットやニットのグローブを身に着けて防寒対策。
ついでに「えい羊羹」一個と「ソイジョイ」一本食べてエナジー補給。
とにかく良い天気に成った。
スキー場のゲレンデではガスに包まれていたが、ツアーコースの前半ですっかり青空が広がり、年に数回有るか無いかの好天だ。
位ヶ原に乗り上げると、左手には剣ヶ峰を主峰とする乗鞍の山塊が迫ってくる。
右手側にはすべり台と呼ばれるバックカントリー愛好家にはたまらない斜面が広がっている。
位ヶ原の広大な大地もフカフカな新雪で、クラストして硬くなってる所は一分も無しで、帰りにどこを滑っても楽しいだろう。
剣ヶ峰と蚕玉岳のコルから東に流れる沢を観察すると、雪が十分に着いて居て滑走できそうだ。
万が一其処が駄目でも、蚕玉岳と朝日岳のコルからの沢を降りれば良いとして、今日は久しぶりに剣ヶ峰に登ろう。
雪が硬ければ、つぼ足にアイゼンで滑走する沢地形を直接詰めて頂上へ登り上げても良いが、今日の様に新雪が積もった状態で柔らかいと、つぼ足では潜って仕舞ってきつい。
しかもスキー板にシールとクトーを装着したくらいでは歯が立たない斜度なので、シール登行で稜線に上がる場合には、面倒でも肩の小屋近くまで迂回して朝日岳の東側斜面を高度を上げながらトラバースし、朝日岳と蚕玉岳のコルへ上がるのが一番効率が良いと思う。
そのコルに上がる寸前に氷化して青氷りになった様な部分が幅2メートルほどで長さ100メートルほど有り、ストックの石突きは刺さるがスキー板のエッジではまるで食いつかない。
よく見ると30mほど先に弱点を見つけた、すこし高度を下げて何とか通過。
蚕玉岳のコルに板をデポして、アイゼンを着けたツボアシで剣ヶ峰山頂へ久しぶりに登頂。
途中で新調したアイゼンが両足とも外れるアクシデントがあり、山頂の祠の風裏で工具を出して調整、板をデポしたコルまで様子を見ながら歩いたが、二度と外れる事は無かった。
山頂でアイゼン治しながら、昼飯を食べる。この前何個も同時購入した「尾西の五目御飯」で、朝出発前にお湯を注入してタオルでくるんで気持ち保温して来た、すこし冷たいが食べ頃だと思おう。
コルから滑走する斜面を覗いたら結構な斜度が有った、こんなに急だったっけ?
ビビリながらもドロップイン。
最初と2番目のの斜滑降で雪面をスキーカットして立りち止り、雪の状態を確かめる。スラブが落ちる事も無く安定している様だ、ホッとする。
雪の良さに助けられて楽しくターンを刻むが、勿体ないので5ターンもすると立ち止まり撮影タイム。
この後富士見沢を滑る予定でいるので、進路をスキーヤーズレフトに取り方の小屋口のトイレ小屋を目指して降りていく。
途中登行中のBC御一行様と会話をし、小屋の前でシールを貼ってすべり台の頂上左を目指して登行。
剣ヶ峰に比べるとすべり台の頂上は標高が低いので楽だ。
さてお楽しみの富士見沢滑走だが、時刻が遅くなりかなり雪が緩んで重くなってしまって居たため思うようには楽しめなかった。
スキーのトップが刺さって3回ほど前転してしまった。
帰りのツア−コースの状態はかなり極悪で、何回板を取られて転んだことか。
汗だくになってゲレンデ迄降りたが、ここが今日一番の疲労ポイントだったな。
なにわともあれカチカチに凍った乗鞍は、しっとりクリーミーな雪で覆われた素敵なマウンテンに復活していた、皆様もどうぞ味わいに行ってください。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する