最後は氷瀑下り? 祖母山から親父山、黒岳へ
- GPS
- 06:15
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 932m
- 下り
- 944m
コースタイム
天候 | 晴、風強 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・北谷登山口に登山者名簿があるが、備え付けのボールペンは寒さの為か書けなかった。 ・北谷登山口にトイレ有り。 <危険箇所> ・風穴上部(≒1600m)の登山道は、一部湧き水が凍って居る。今回は注意して通過すれば特に問題無かった。 ・祖母山直下の岩場の最後が凍って居る。梯子やフィックスロープが有るが、今回はロープも一部凍り付いていた。 ・黒岳から、北谷への下りはルート選択に十分注意が必要。下り始めを左側に取ると、100m弱下ったところから、氷の滝になっている。今回は谷幅一杯に凍って居て、下るのが非常に危険であった。下り始めで、少し右側を取れば、多分クマザサこぎで抜けられそうに思われた。(写真を参照) |
写真
感想
九州の山4日目。今日は祖母山に挑戦
・20歳くらいと思われる男女11名が同宿(真下と隣の部屋)になり、朝方3時過ぎまで騒いで殆ど眠れなかったので、眠い眼をこすりながら出発。
・R8から五カ所で登山口への道に入ると、道路条件が非常に悪い。轍の部分が所々深くえぐれ、盛り上がった中央部分が凍って居るので、車高が非常に低いレンタカーのバンバーやデフが嫌な音を発するので、ノロノロと進む。
・このため、漸く北谷登山口に着いたときは、既に明るくなり始めていてヘッドランプが必要なくなっていた。
・登山届けの記入をしようとしたが、備え付けも自分の物も両方のボールペンのインクが出てこなくて、氏名と携帯の電話番後だけ書くのが精一杯。
・比較的緩やかで、少し杉の部分は有るものの、雑木林が多く明るい登山道を登る。
・傾斜がきつくなって暫くすると、風穴に到着。中に入るにはクランポンとロープが必須との注意板もあり、通過することにする。
・大きなツララが下がっていると見とれていたら、登山道が氷の滝になっている。しかし、氷の周囲には足場や手がかりも有るので、注意して通過すれば大きな危険は無い。
・結構強い風が吹いているが、クマザサが風よけになってくれて助かる。
・もうそこが頂上かな?と思わせながら、なかなか頂上にならない。
・漸く着いた祖母山の頂上は360°の素晴らしい展望台。これから向かう障子岳方面も良く見える。しかし、ここのところの晴天続きの為か、遠くの山は阿蘇山がかすかに見えるだけで、残念ながら久住等は見えない。
・九重町の登山ガイドから、黒岳経由で下るのは、非常に石が滑りやすく時間がかかるので勧めないと言われたが、フライト迄は十分時間が有るので、予定通り黒岳方面に向かうことにする。
・祖母山からの下りは、いきなりロープも有る岩場の急降下から始まる。少し下り、正面の岩峰を東側にかわしながら下る部分は、湧水が凍って一面氷になっている。しかし、フィックスロープや梯子が有効なので、十分注意して下れば大きな危険はない。
・その後は、クマザサの間をゆっくりと下る。
・途中何カ所かの”展望台”があり、祖母山や古祖母山の眺望が楽しめる。
・古祖母山への分岐を過ぎて少し登り返すと障子岳。ここも素晴らしい眺望で、”熊ノ社”の碑があり、その脇には登山道の整備資材と思われるヘリの荷揚げが置いてあった。
・親父山への緩やかな下りにはいると、突然ブナの倒木が累々と横たわる場所になる。原因は不明だが、何か我々が要因を作っているのであろうか?
・雑木林の中に突然星条旗がはためいているのを見るとびっくりする。B29の墜落慰霊板を過ぎると間もなく親父山。
・日だまりの頂上は、障子岳方面だけ眺望があり、今辿ってきたルートと古祖母山が見える。
・遠くヒガラがと飛び回っているのを見ながらのんびりする。
・黒岳迄は思った以上に距離があるが、遠くから見た程頂上への登りは急ではない。
・黒岳頂上直下から、北谷登山口への下りが始まる。
・下り始めに、”北谷登山口”の表示と、”落石凍結危険”の表示が並んでいて、左右にかすかなトレースがある。
・左側の方がトレースが僅かに強いので、こちらに入ってみる。
・直ぐに急斜面の上に、明瞭な踏跡が階段状に続いている。凍って居るので、赤テープに従い、滑らないようにゆっくりと下る。
・およそ100m弱下ったかと思われる頃に、突然沢全面が氷で覆われている部分に出くわしてしまった。
・何とか脇を通り、下ったらその先も数十メートル全面氷。万一滑ったら相当滑落し、良くて重傷の可能性がある。
・まさか、このルート以外に通れる場所があるとは思わなかったし、もう一度祖母山まで引き返し、風穴ルートで下るには、時間が足りない。
・暫く思案したが、年寄りの経験と勘で何とか下ることを決意し、慎重に慎重に時間をたっぷりかけて下る。
・30,40mの下りに30’程かけて漸くこの難所を通過でき、ほっとしたところで、トラロープが前面に張ってある。下って見上げると登山禁止の表示と共に、左側に”黒岳登山道”の表示があり、クマザサの中にかすかなトレースがある。尾根からの下り初めて右側に入っていれば、こちらに出られた様だ。自分の判断がまずかったのを強く反省すると共に、案内(危険)表示にもう一言有れば判りやすかったと思う。
出来れば祖母山からの下りに、何らかの表示が有れば、黒岳から北谷へのコースは検討したと思った。
・ここからは、沢に沿って赤テープとケルンを目印にひたすら下る。
・渡渉地点も、岩に飛沫が凍り付いているので、慎重に渡渉する。あわび谷と本谷が合流する最後の渡渉を過ぎると、植林された杉林の中を暫く登ると駐車場の少し下に出る。
・駐車場には3台の車が来ていた。
・無事下山させてもらった事に感謝し、山に向かって手を合わせ、帰りの準備をする。
・五カ所迄の道路は、朝以上に荒れていて、慎重に下る。途中登ってくる大型ミキサー車と遭遇。
4日間素晴らしい九州の山有り難う!!
お天気にも恵まれたが、人の手が余り入らない自然の登山道と、親切な人々、又機会が有ったら九州の山には登って見たいものだ。
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