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Yamareco

記録ID: 175308
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
霊仙・伊吹・藤原

苔の緑から目が離せなくて  霊仙山

2012年03月18日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:56
距離
13.2km
登り
1,111m
下り
1,111m

コースタイム

榑ヶ畑登山口6:26 - 6:51汗フキ峠 - 7:26落合 - 7:36今畑 - 9:47近江展望台 -
10:56霊仙山最高点 - 11:17経塚山 - 11:25避難小屋12:30 - 12:49山頂三角点 -
13:12経塚山 - 13:30お虎ヶ池 - 14:10汗フキ峠 - 14:30登山口
天候 下界は小雨模様の一日。 山では幸いほとんど降られずにすみました。
山中ではずっとガスに囲まれていましたが、ほんの一瞬、ガスがきれいに晴れて琵琶湖方面がクリアに広がりました。
過去天気図(気象庁) 2012年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
R21の醒ヶ井駅前から醒ヶ井養鱒場の看板通りに進み、そのまま行き過ぎて林道の終点が登山口です。
路肩に数台のスペースがあり、下山時には6台停まっていました。
コース状況/
危険箇所等
西南尾根はひたすら踏み抜きとの戦いです。
雪の下は尖った岩が多いので踏み抜いたときに打撲・骨折に注意です。
雪が途切れると今度は雪よりやっかいなぬかるんだ泥です。
特に下り斜面では靴が止まってくれないのでかなりの集中が必要です。

榑ヶ畑、落合、今畑の各登山口にはポストがあります。
ただ投函口の施錠ができないので帰りに自分の届を持って帰りました。
登山口にはもうさすがに雪はありません。
気温は8度ほどあります。
幸い雨は降っていません。
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/18 17:47
登山口にはもうさすがに雪はありません。
気温は8度ほどあります。
幸い雨は降っていません。
今日は忘れずにこのポストに届を投函します。
でも手で開けられる造りなので、帰りには自分で回収して残さないようにします。
このご時世ですから・・・
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/18 17:47
今日は忘れずにこのポストに届を投函します。
でも手で開けられる造りなので、帰りには自分で回収して残さないようにします。
このご時世ですから・・・
湿度が高く、まるで東南アジアの山岳地帯のような雰囲気?
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/18 17:47
湿度が高く、まるで東南アジアの山岳地帯のような雰囲気?
不思議なものを見つけました。
これは生えているものか落ちているものか・・・?
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/18 17:47
不思議なものを見つけました。
これは生えているものか落ちているものか・・・?
汗拭き峠
今日は無事に周回して戻ってくること!
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/18 17:47
汗拭き峠
今日は無事に周回して戻ってくること!
沢に下りると雪解け水なのかけっこうな水量です。
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/18 17:47
沢に下りると雪解け水なのかけっこうな水量です。
西出商店さん、このあたり一帯の管理ご苦労様です。
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/18 17:47
西出商店さん、このあたり一帯の管理ご苦労様です。
静かな風景ですが、水の勢いが森の命を活気づけているようです。
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/18 17:47
静かな風景ですが、水の勢いが森の命を活気づけているようです。
しっとりした空気の中で苔の緑が勢いづいていることに目を奪われます。
それが気になってカメラを向けてしまいます。
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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しっとりした空気の中で苔の緑が勢いづいていることに目を奪われます。
それが気になってカメラを向けてしまいます。
雪を被っていた頃とは山の音の響きが全然違います。
鹿や鳥の鳴き声も風のうなりや沢の音まで・・・
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雪を被っていた頃とは山の音の響きが全然違います。
鹿や鳥の鳴き声も風のうなりや沢の音まで・・・
沢沿いを下っているのに途中から雪道に?
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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沢沿いを下っているのに途中から雪道に?
岩についた苔が安定感を演出しているようです。
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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岩についた苔が安定感を演出しているようです。
木の根元にも
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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木の根元にも
「首を伸ばして水を飲もうとする動物」
角があるけれど顔は鹿じゃない・・・
「もののけ姫」に出てきた?
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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「首を伸ばして水を飲もうとする動物」
角があるけれど顔は鹿じゃない・・・
「もののけ姫」に出てきた?
落合の廃村
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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落合の廃村
今畑登山口
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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今畑登山口
怪獣の足!
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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怪獣の足!
元天台宗のお寺ですがここも廃墟になっているようです。
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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元天台宗のお寺ですがここも廃墟になっているようです。
ひっそりとつぼみをつけていた福寿草。
今日見つけた唯一の株です。
2012年03月18日 17:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ひっそりとつぼみをつけていた福寿草。
今日見つけた唯一の株です。
あとで出会ったハイカーに伺うと、この近くに群生して咲いているそうですよ!
見たかったけど、今日は苔に気を取られて・・・
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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あとで出会ったハイカーに伺うと、この近くに群生して咲いているそうですよ!
見たかったけど、今日は苔に気を取られて・・・
落ち葉の積もる坂道は滑ることもなく気分よく歩けました。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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落ち葉の積もる坂道は滑ることもなく気分よく歩けました。
次の上り坂まで暫しの平坦な尾根。
あとから思えば今日の一番平和な道でした・・・
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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次の上り坂まで暫しの平坦な尾根。
あとから思えば今日の一番平和な道でした・・・
少しパラパラ降ってきたのでレインウェアを取り出します。
汗ばんでいるのでフリースを脱ぎ、シャツの上に直に羽織ってちょうどいいです♪
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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少しパラパラ降ってきたのでレインウェアを取り出します。
汗ばんでいるのでフリースを脱ぎ、シャツの上に直に羽織ってちょうどいいです♪
岩を覆う苔に近づいてみると・・・
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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岩を覆う苔に近づいてみると・・・
こんなのや
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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こんなのや
こんなの!
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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こんなの!
海草みたいなのもあります。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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海草みたいなのもあります。
この苔たちは山の草が育つ環境を整えているような気さえします。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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この苔たちは山の草が育つ環境を整えているような気さえします。
稜線に出ました。
前回は新雪の尾根をワカンなしのアイゼンだけで悪戦苦闘した区間です。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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稜線に出ました。
前回は新雪の尾根をワカンなしのアイゼンだけで悪戦苦闘した区間です。
何かに引っ掛けたのかズボンに穴があいていました(驚)
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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何かに引っ掛けたのかズボンに穴があいていました(驚)
草の線が波立つ海面を連想する斜面です。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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草の線が波立つ海面を連想する斜面です。
緩んだ靴の紐を締めるのに小休止。
・・・おニューの靴といえども容赦のない使われ方で・・・
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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緩んだ靴の紐を締めるのに小休止。
・・・おニューの靴といえども容赦のない使われ方で・・・
真っ白なガスの中では目より耳が忙しくなります。
音を聞くことで頭の中はものすごく活発に動き出します。
イマジネーションの世界に浮かんでいるようです。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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真っ白なガスの中では目より耳が忙しくなります。
音を聞くことで頭の中はものすごく活発に動き出します。
イマジネーションの世界に浮かんでいるようです。
アザミのあかちゃん?
このまま拡大コピーを繰り返しそうな相似形ですね。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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アザミのあかちゃん?
このまま拡大コピーを繰り返しそうな相似形ですね。
近江展望台
ここからはかなりの雪が残っています。
踏み抜きの回数が急に増えます(汗)
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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近江展望台
ここからはかなりの雪が残っています。
踏み抜きの回数が急に増えます(汗)
踏み抜いた拍子に向こう脛を打ってうずくまることも。
ひとつ間違うと大事に至ります!
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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踏み抜いた拍子に向こう脛を打ってうずくまることも。
ひとつ間違うと大事に至ります!
ある程度の地形と距離が頭に入っているのでそんなに不安感はありません。
踏み抜きは防げませんが、せめてケガは防がないと!
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ある程度の地形と距離が頭に入っているのでそんなに不安感はありません。
踏み抜きは防げませんが、せめてケガは防がないと!
他の北鈴鹿の山に比べて黒っぽい岩は組成も違うのでしょうか?
同じ白っぽい岩も顔を出していますが。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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他の北鈴鹿の山に比べて黒っぽい岩は組成も違うのでしょうか?
同じ白っぽい岩も顔を出していますが。
突然ガスが途切れて遠景が目に入ってきました!
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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突然ガスが途切れて遠景が目に入ってきました!
歩いてきた稜線も振り返れます。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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歩いてきた稜線も振り返れます。
山頂もくっきり現れました。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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山頂もくっきり現れました。
最高点、経塚山方面
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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最高点、経塚山方面
遠く琵琶湖と湖北の山が望めました。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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遠く琵琶湖と湖北の山が望めました。
大きな雪庇があったところです。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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大きな雪庇があったところです。
鹿に表皮を食べられてしまったのですね。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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鹿に表皮を食べられてしまったのですね。
ここまでは順調です。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ここまでは順調です。
霧がバックだと余計なものが隠れてどこでもいい景色に見えてしまいます。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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霧がバックだと余計なものが隠れてどこでもいい景色に見えてしまいます。
先に避難小屋で餅を焼こう!
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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先に避難小屋で餅を焼こう!
経塚山を越えると避難小屋があります。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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経塚山を越えると避難小屋があります。
昼食場所に到着♪
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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昼食場所に到着♪
誰もいないのは意外でした。

このあとすぐにパーティーが到着して賑やかになりました。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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誰もいないのは意外でした。

このあとすぐにパーティーが到着して賑やかになりました。
関西人にとって餅は丸いものなんです。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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関西人にとって餅は丸いものなんです。
てんぷら力うどんの出来上がり!
あったかくてうまかった♪

(箸を忘れてうどんをスプーンで食べる落ちまで付きました)
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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てんぷら力うどんの出来上がり!
あったかくてうまかった♪

(箸を忘れてうどんをスプーンで食べる落ちまで付きました)
三角点まで来てみました。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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三角点まで来てみました。
冬眠していたのかい?
啓蟄は過ぎたけど、ちょっと早起きだね。
もう少し寝ていなさい。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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冬眠していたのかい?
啓蟄は過ぎたけど、ちょっと早起きだね。
もう少し寝ていなさい。
波打ち際のようです。
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波打ち際のようです。
てっきり木の破片が落ちていると思ったらこれは石でした。
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てっきり木の破片が落ちていると思ったらこれは石でした。
刃物のように薄く尖った岩が並んでいます。
こうなる過程は興味があります。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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刃物のように薄く尖った岩が並んでいます。
こうなる過程は興味があります。
お虎ヶ池の鳥居が見えてきました。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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お虎ヶ池の鳥居が見えてきました。
池が半分だけ凍った水面を見せています。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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池が半分だけ凍った水面を見せています。
下り斜面はぬるぬるの泥との戦いでした。
雪の急斜面のほうがまだましです。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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下り斜面はぬるぬるの泥との戦いでした。
雪の急斜面のほうがまだましです。
汗拭き峠に帰ってきました。
この周回ルートは毎回苦労させてくれます!
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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汗拭き峠に帰ってきました。
この周回ルートは毎回苦労させてくれます!
この靴での山行は2度目ですが、もうすっかり相棒になってくれたようです。
2012年03月18日 17:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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この靴での山行は2度目ですが、もうすっかり相棒になってくれたようです。

感想

そうなんです。
今回、よりによって地味〜な苔に目を奪われてしまいました。

早朝の冷たい空気・・・といっても気温は8度くらいありました。
登り出してすぐにガスに包まれると湿度の高さが肌にやさしく感じます。

雪が消えて山肌が音を反射するようになり、
耳に届く音がしっとりとした空間を感じさせてくれます。
足元には水滴を纏った苔のじゅうたんが広がっています。
雨を覚悟でやってきた私が見た世界は水気を含んで静かに潤っています。

登山口から汗拭き峠を越えて一旦沢に下ります。
沢沿いをそのまま下ると落合の廃村に出るのですが、
この間ですっかり今日のテーマが決まってしまいました。

アウターが必要ないような汗ばむ環境でテンションは勝手に上がっています。
苔はどちらに目を向けても飛び込んでくるのですから!
生えている地面、倒木、岩・・・
その形状の面白さだけでもカメラを向ける回数は増えていきます。
時おり差す朝日に照らされた緑の鮮やかさも目を奪います。

時々息継ぎをするように集中をといて立ち止まり、
視線を上げて深呼吸をします。
今度は耳の出番。
春の訪れを感じさせるのは鳥のさえずりのサラウンド効果でしょうか。

鹿のファミリーが私を警戒してピュッピュッと鳴きながら斜面を上がっていきました。
戻ってきた一頭がこちらを向いて2度3度鳴き声を発します。
すると手前の藪から若い2頭が斜面を駆け上がっていったのです。
野生の動物のコミュニケーションを間近で見られたことは
非常に印象深い出来事でした。

西南尾根の稜線に上がればまだ雪山の様相で、
ツボ足で歩きますが最初は雪が締まっていました。
ところが足の下では空洞が増えていたと見えて
踏み抜く回数が極端に増えていきます。
雪の下に覗く岩の尖り具合も気になって慎重になります。
ただこのルートばかりは慎重に歩いても限界があるようで・・・

もうひとつ今日の楽しみは餅を焼いて食べること♪
家にあった丸餅とうどんで試してみます。
火加減にコツがあるとのこと、目を離さずに・・・
slowlife家の息子さんに負けないように!
出来上がりはまずまず、中まで火が通ってましたよ!
餅を焼き上げてからお湯を沸かしてうどんを作って・・・
食後のコーヒーをゆっくり飲んでいるといつの間にか
小屋での時間が1時間を越えていました。
まったりしすぎていましたね(苦笑)
時間を使うところではたっぷり使おうと開き直ったことです(笑)

年末に雪の中で下山のルートを見失った原因を見つけたいと
細かく地形図を見ながら歩いてみます。
経塚山からの道に隣り合って少し目立つ尾根が延びています。
地面が見えている今回は容易に判別できる地形ですが、
トレースのない真っ白な地形で見間違えたのはここでした。
ウロウロ彷徨ったのはあのあたり・・・
トレースを見つけたのはこの辺・・・
記憶と地形を合わせながら前回のトラブルを復元していきます。
少なくとも前回の原因ははっきりしました。
ソロで経験を積むのは時間のかかることで、
その分確かな知恵になればと思っています。

この山からひとつもらったご褒美がありました。
四方をガスに包まれたまま稜線を歩いていたときに
突然ガスが切れて尾根が、山頂が、琵琶湖の対岸までが
すっきりと見渡せたのです。
5分後には元の真っ白な世界に戻りましたが
ウソのような演出をしてくれたこの日の空と山と風に感謝です。

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コメント

苔と石灰岩のハ〜モ二ィ〜ですね!
 monsieurさん こんばんは!

 鈴鹿北部はこの苔の緑と石灰岩の白とのハ〜モニィ〜が独特です。 「カレンフェルト」というものですかね。

 霊仙山周辺にはこのような美しいカレンフエルトが無数にあり低山でも苔と石灰岩と樹木が絡み合って見事なオブジェになっているものもあり その前に立ち止まって いつまでも眺めてしまう時があります。

 シューズとの相性も良さそうですね。私も先日ついに購入してしまいました。デビューは近々 なるべく乾燥した山をと思っておりますが・・・。
2012/3/19 22:21
monsieurさん、こんばんは〜☆
霊仙山、西南尾根から周回で歩くと、
13km以上の行程になるんですね
ロングコースをこなされる脚力、
分けてほしいです

来週の後半で登ろうと計画していますので
雪の状況など、参考になりました
フクジュソウがいっぱい見れるといいな
コケと岩も楽しんでこようと思いました
2012/3/19 23:18
カレンフェルト!
yuconさん、おはようございます

「カレンフェルト」さっそく調べてみました
山頂の風景そのままの写真が並んでいて驚きでした
教えていただいてありがとうございました

何かの目当てに固執しているとそれがなかったときのマイナス に囚われてしまいがちですが、今回は自分をニュートラルな状態にしてスタートできたと喜んでいます

靴も私に買われたのが運のつきとあきらめたのか足に馴染んでくれそうです。
yuconさんも買われたんですね
しっかり手なずけてくださいね
2012/3/20 4:38
komakiさん、おはようございます!
ロングコースと言われると恥ずかしいですよ
登山口がすでに高いところにあるので途中から歩き出してる感があって・・・

いつも思いますが、そこにないものを求めるより
そこにあるものを楽しんでしまうほうが絶対お得ですよね
手前味噌な話ですが、今回はそう感じられる自分作りがうまくいったつもりでちょっとご満悦です

今度行かれるのですね
楽しんでくださいね
2012/3/20 4:51
monsieurさん おはようございます
monsieurさんも 早起きですね。
天気がよく、山行予定があると、
ぼくも早起きしてしまいます。

不思議なものは、きのこの一種で
ツチグリかもしれません。
観察会で一度見たことがあります。
春のきのこがもう見られるんですね。

今畑の山里に福寿草が咲き始めたんですね。
今年は、霊山の福寿草を是非みたいです。
2012/3/20 6:19
monsieurさん、こんばんは!
霊仙山、フクジュソウの様子が気になっていました。
もうすぐ咲きそうな花もあるのですね〜
西南尾根の稜線あたりにフクジュソウが咲く
タイミングをねらって4月に山歩きの予定です。

餅焼き、うまく焼かれたようで、、
美味しそうな天ぷらちからうどん
なんと関西人にとってはお餅は“丸”なんですね〜
2012/3/20 10:54
ツチグリ!!
なんとも不思議なきのこですね

こんなものに出くわすなんて、山には知らないことが多すぎます

立ち止まってしまうものや、
首を傾げたくなるもの、
にやっと笑ってしまうもの・・・
まだまだありますよね

宝探しはいくらでもできます
2012/3/20 17:15
雑煮の角餅が許せなくて・・・
関東で迎えた初めての正月に丸餅を探し回ったのを思い出します
実は普段食べるのは別にそんなに拘ってはいないのですがね

あの稜線に咲く福寿草は絵になるだろうな・・・
また行きたくなりますよ
2012/3/20 17:28
まるで詩人のような〜
monsieurさん、こんばんは。
イマジネーションの世界 いいですね〜。
意外とロマンティストなんですね。

slowlifeさんの息子さんみたいに、しっかり餅番ができてよかったです。
うどんに、お餅とはたまりませんね。

おろしたての靴とは思えないほどです。
綺麗に洗ってあげて下さいね。
靴はムッシューさんの相棒ですからねっ。
2012/3/20 19:52
餅を焼くのは時間がかかりますね!
miya162さん、こんばんは

イマジネーションというか、私の頭の中はいつもたくさんの言葉や映像でごった返しています
もう少しすっきり整理できればいいといつも思っているのですが・・・

靴とは最低5年は付き合いたいので大事にしますよ
ただ歩くときは甘やかしませんけどね
2012/3/21 19:40
ゲスト
ご無沙汰しております
monsieurさん、遅ればせながらレコ拝見しました。
自分のレコに出てくる関連する記録に、こちらのレコがあったので、慌てて見にきたんですが。

この前の週末、はるばる遠征し、霊仙山を歩いてきました。
もしかして、monsieurさんに会えたりして…なんて思いつつ。
苔も、もちろんよかったですけど(笑)、monsieurさんが見た福寿草の蕾は花が開いてきれいでしたよ!

これからのお花も楽しみですね
花の百名山ですもんね。
2012/4/4 8:54
ようこそいらっしゃいませ!
hariさん、こちらこそご無沙汰でした

霊仙のレコを見せてもらいましたよ

この山は昨年末に初めて登ったので雪景色しか記憶がないんです
怖い目にあいながらもなぜか気に入って3度も登ってしまいました

いよいよ花のシーズンも本番を迎えるようで、あと何度か足を運びたい山です
ただ、暑くなるとヒルの一大繁殖地になるのでかなり覚悟がいるようです

私も今年は八ヶ岳や甲斐駒には行こうと思っています
どこかでばったり出会ったら感激です
2012/4/4 21:11
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この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 霊仙・伊吹・藤原 [日帰り]
霊仙山(今畑ルート)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
ハイキング 霊仙・伊吹・藤原 [日帰り]
霊仙山
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

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