苔の緑から目が離せなくて 霊仙山
- GPS
- 07:56
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,111m
- 下り
- 1,111m
コースタイム
10:56霊仙山最高点 - 11:17経塚山 - 11:25避難小屋12:30 - 12:49山頂三角点 -
13:12経塚山 - 13:30お虎ヶ池 - 14:10汗フキ峠 - 14:30登山口
天候 | 下界は小雨模様の一日。 山では幸いほとんど降られずにすみました。 山中ではずっとガスに囲まれていましたが、ほんの一瞬、ガスがきれいに晴れて琵琶湖方面がクリアに広がりました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
路肩に数台のスペースがあり、下山時には6台停まっていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西南尾根はひたすら踏み抜きとの戦いです。 雪の下は尖った岩が多いので踏み抜いたときに打撲・骨折に注意です。 雪が途切れると今度は雪よりやっかいなぬかるんだ泥です。 特に下り斜面では靴が止まってくれないのでかなりの集中が必要です。 榑ヶ畑、落合、今畑の各登山口にはポストがあります。 ただ投函口の施錠ができないので帰りに自分の届を持って帰りました。 |
写真
感想
そうなんです。
今回、よりによって地味〜な苔に目を奪われてしまいました。
早朝の冷たい空気・・・といっても気温は8度くらいありました。
登り出してすぐにガスに包まれると湿度の高さが肌にやさしく感じます。
雪が消えて山肌が音を反射するようになり、
耳に届く音がしっとりとした空間を感じさせてくれます。
足元には水滴を纏った苔のじゅうたんが広がっています。
雨を覚悟でやってきた私が見た世界は水気を含んで静かに潤っています。
登山口から汗拭き峠を越えて一旦沢に下ります。
沢沿いをそのまま下ると落合の廃村に出るのですが、
この間ですっかり今日のテーマが決まってしまいました。
アウターが必要ないような汗ばむ環境でテンションは勝手に上がっています。
苔はどちらに目を向けても飛び込んでくるのですから!
生えている地面、倒木、岩・・・
その形状の面白さだけでもカメラを向ける回数は増えていきます。
時おり差す朝日に照らされた緑の鮮やかさも目を奪います。
時々息継ぎをするように集中をといて立ち止まり、
視線を上げて深呼吸をします。
今度は耳の出番。
春の訪れを感じさせるのは鳥のさえずりのサラウンド効果でしょうか。
鹿のファミリーが私を警戒してピュッピュッと鳴きながら斜面を上がっていきました。
戻ってきた一頭がこちらを向いて2度3度鳴き声を発します。
すると手前の藪から若い2頭が斜面を駆け上がっていったのです。
野生の動物のコミュニケーションを間近で見られたことは
非常に印象深い出来事でした。
西南尾根の稜線に上がればまだ雪山の様相で、
ツボ足で歩きますが最初は雪が締まっていました。
ところが足の下では空洞が増えていたと見えて
踏み抜く回数が極端に増えていきます。
雪の下に覗く岩の尖り具合も気になって慎重になります。
ただこのルートばかりは慎重に歩いても限界があるようで・・・
もうひとつ今日の楽しみは餅を焼いて食べること♪
家にあった丸餅とうどんで試してみます。
火加減にコツがあるとのこと、目を離さずに・・・
slowlife家の息子さんに負けないように!
出来上がりはまずまず、中まで火が通ってましたよ!
餅を焼き上げてからお湯を沸かしてうどんを作って・・・
食後のコーヒーをゆっくり飲んでいるといつの間にか
小屋での時間が1時間を越えていました。
まったりしすぎていましたね(苦笑)
時間を使うところではたっぷり使おうと開き直ったことです(笑)
年末に雪の中で下山のルートを見失った原因を見つけたいと
細かく地形図を見ながら歩いてみます。
経塚山からの道に隣り合って少し目立つ尾根が延びています。
地面が見えている今回は容易に判別できる地形ですが、
トレースのない真っ白な地形で見間違えたのはここでした。
ウロウロ彷徨ったのはあのあたり・・・
トレースを見つけたのはこの辺・・・
記憶と地形を合わせながら前回のトラブルを復元していきます。
少なくとも前回の原因ははっきりしました。
ソロで経験を積むのは時間のかかることで、
その分確かな知恵になればと思っています。
この山からひとつもらったご褒美がありました。
四方をガスに包まれたまま稜線を歩いていたときに
突然ガスが切れて尾根が、山頂が、琵琶湖の対岸までが
すっきりと見渡せたのです。
5分後には元の真っ白な世界に戻りましたが
ウソのような演出をしてくれたこの日の空と山と風に感謝です。
monsieurさん こんばんは!
鈴鹿北部はこの苔の緑と石灰岩の白とのハ〜モニィ〜が独特です。 「カレンフェルト」というものですかね。
霊仙山周辺にはこのような美しいカレンフエルトが無数にあり低山でも苔と石灰岩と樹木が絡み合って見事なオブジェになっているものもあり その前に立ち止まって いつまでも眺めてしまう時があります。
シューズとの相性も良さそうですね。私も先日ついに購入してしまいました。デビューは近々 なるべく乾燥した山をと思っておりますが・・・。
霊仙山、西南尾根から周回で歩くと、
13km以上の行程になるんですね
ロングコースをこなされる脚力、
分けてほしいです
来週の後半で登ろうと計画していますので
雪の状況など、参考になりました
フクジュソウがいっぱい見れるといいな
コケと岩も楽しんでこようと思いました
yuconさん、おはようございます
「カレンフェルト」さっそく調べてみました
山頂の風景そのままの写真が並んでいて驚きでした
教えていただいてありがとうございました
何かの目当てに固執しているとそれがなかったときのマイナス に囚われてしまいがちですが、今回は自分をニュートラルな状態にしてスタートできたと喜んでいます
靴も私に買われたのが運のつきとあきらめたのか足に馴染んでくれそうです。
yuconさんも買われたんですね
しっかり手なずけてくださいね
ロングコースと言われると恥ずかしいですよ
登山口がすでに高いところにあるので途中から歩き出してる感があって・・・
いつも思いますが、そこにないものを求めるより
そこにあるものを楽しんでしまうほうが絶対お得ですよね
手前味噌な話ですが、今回はそう感じられる自分作りがうまくいったつもりでちょっとご満悦です
今度行かれるのですね
楽しんでくださいね
monsieurさんも 早起きですね。
天気がよく、山行予定があると、
ぼくも早起きしてしまいます。
不思議なものは、きのこの一種で
ツチグリかもしれません。
観察会で一度見たことがあります。
春のきのこがもう見られるんですね。
今畑の山里に福寿草が咲き始めたんですね。
今年は、霊山の福寿草を是非みたいです。
霊仙山、フクジュソウの様子が気になっていました。
もうすぐ咲きそうな花もあるのですね〜
西南尾根の稜線あたりにフクジュソウが咲く
タイミングをねらって4月に山歩きの予定です。
餅焼き、うまく焼かれたようで、、
美味しそうな天ぷらちからうどん
なんと関西人にとってはお餅は“丸”なんですね〜
なんとも不思議なきのこですね
こんなものに出くわすなんて、山には知らないことが多すぎます
立ち止まってしまうものや、
首を傾げたくなるもの、
にやっと笑ってしまうもの・・・
まだまだありますよね
宝探しはいくらでもできます
関東で迎えた初めての正月に丸餅を探し回ったのを思い出します
実は普段食べるのは別にそんなに拘ってはいないのですがね
あの稜線に咲く福寿草は絵になるだろうな・・・
また行きたくなりますよ
monsieurさん、こんばんは。
イマジネーションの世界 いいですね〜。
意外とロマンティストなんですね。
slowlifeさんの息子さんみたいに、しっかり餅番ができてよかったです。
うどんに、お餅とはたまりませんね。
おろしたての靴とは思えないほどです。
綺麗に洗ってあげて下さいね。
靴はムッシューさんの相棒ですからねっ。
miya162さん、こんばんは
イマジネーションというか、私の頭の中はいつもたくさんの言葉や映像でごった返しています
もう少しすっきり整理できればいいといつも思っているのですが・・・
靴とは最低5年は付き合いたいので大事にしますよ
ただ歩くときは甘やかしませんけどね
monsieurさん、遅ればせながらレコ拝見しました。
自分のレコに出てくる関連する記録に、こちらのレコがあったので、慌てて見にきたんですが。
この前の週末、はるばる遠征し、霊仙山を歩いてきました。
もしかして、monsieurさんに会えたりして…なんて思いつつ。
苔も、もちろんよかったですけど(笑)、monsieurさんが見た福寿草の蕾は花が開いてきれいでしたよ!
これからのお花も楽しみですね
花の百名山ですもんね。
hariさん、こちらこそご無沙汰でした
霊仙のレコを見せてもらいましたよ
この山は昨年末に初めて登ったので雪景色しか記憶がないんです
怖い目にあいながらもなぜか気に入って3度も登ってしまいました
いよいよ花のシーズンも本番を迎えるようで、あと何度か足を運びたい山です
ただ、暑くなるとヒルの一大繁殖地になるのでかなり覚悟がいるようです
私も今年は八ヶ岳や甲斐駒には行こうと思っています
どこかでばったり出会ったら感激です
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