『第四の雁ヶ腹摺山』を探し求めて 道なき山へ
- GPS
- 06:14
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,232m
- 下り
- 1,150m
コースタイム
07:26 尾根に取付く
08:26 岩崎山前山
08:53 日陰雁ヶ腹摺山(岩崎山)
09:41 京戸山登山口
10:16 京戸山
10:59 カヤノキビラノ頭 11:23
11:50 中尾根ノ頭
12:50 新田バス停付近に下山
13:00 新中橋バス停
天候 | → |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:新中橋バス停から笹子駅まで[url=http://www.yamanashibus.com/image%20yamabus/ootsuki230404/sasago_shinden230404.pdf.pdf=]バス[/url](新田からでも乗車可) |
コース状況/ 危険箇所等 |
[b]取付き〜京戸山の登山口までは一般登山道ではありません[/b] ◆京戸山〜カヤノキビラノ頭〜中尾根ノ頭までは破線ルート 尾根が崩れだしている所が数ヶ所あるので通過の際は注意 [b]中尾根ノ頭からの下りは一般登山道ではありません[/b] |
写真
感想
そろそろ一般登山道以外も歩いてみたいなと思ったので、今回は一般登山道のない山へ行くことにした。
雁ヶ腹摺山という名の付いた山は笹子雁ヶ腹摺山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、雁ヶ腹摺山の3つが有名ですが、4つ目があるということを最近知ったので、それに登ることにしました。
ネット上の山行記録を調べてみると、目的の山は京戸山の北側辺りにありそうだったので、とりあえず◬1014.1という三角点を目指すことにしました。
2万5千分1地形図によると、その三角点までは「北東の尾根」、「北の尾根」、「西側の大口沢」の3つのルートが記載されていました。
今回はこの3つのルートの中で一番簡単だと思われる北の尾根ルートで攻めることにしました。
今回は一般登山道ではなく、コースタイムがわからなかったので、始発の電車で甲斐大和駅まで行きました。
駅から甲州街道を西へ進みましたが、通勤ラッシュの時間のことを考えておらず、排気ガスまみれになりながら歩道を進むことにしました。
2万5千分1地形図には長柿のトンネルの横から橋がかかっていると表記されていますが、あまりにもボロボロだったので、少し進んだところから新しい橋を渡りました。
地図によると橋を渡り、高速道路をくぐった先の突きあたりが取付きだと表記されていましたが、斜面に一箇所だけ崩れた場所があるだけでした。
「まぁ、一般登山道ではないのだからこんなものだろう」ということで尾根上に這い上がってみると、反対側からコンクリートの道が続いていました・・・
少しあがるとコンクリートの道はなくなりましたが、ずいぶんとえぐれた道に変わりました。
この尾根にはCATVのケーブルが敷設されているらしく、その作業道として最低限の整備が行われているようでした。
地図では途中で道筋が尾根を外すように記載されていましたが、実際には踏み跡というべきか獣道が続いていおり、ヤブもありませんでした。
そのまま進むと傾斜のキツい斜面を直登すると◬1014.1の三角点に到着しましたが、残念ながら岩崎山前山でした。
ここから急坂をくだり、2つほどピークを越えて緩やかな坂をあがり、左折すると今回の目的地に到着できました。
今回の目的地である4つめの雁ヶ腹摺山という名の付いた山名は[b]日影雁ヶ腹摺山[/b]でした。
ただ、標識には日陰雁ヶ腹摺山と書かれていました。この地域は日影と呼ばれているので日影が正しい漢字のような気がします。
山頂は林の中にあり、展望が良いとは言えませんが、木々の間からは小金沢連嶺や奥秩父の山々が望めました。
山頂で一息ついた後、京戸山方面を目指すことにしました。
ここから先は若い針葉樹の植林地帯らしく、踏み跡にはみ出るまで枝をのばしてたので、多少道が不明瞭でした。
しばらく進むと、植林地帯の東斜面は切り開かれている箇所があり、そこからの小金沢連嶺の眺めがよかったです。
植林地帯を抜けると作業道があり、作業道を横切ると京戸山登山口がありました。
京戸山までは崩れかけている箇所もある尾根をあがり、少しだけ残っていた雪を踏みしめながら進みました。
登りきるとそこには標識があり、右に15分で京戸山と書かれていましたが、5分ほどで京戸山に到着できました。
それもそのはず、その標識からすぐ右に見えるピークが京戸山の山頂なのですから!
どう考えても15分は水増ししすぎです。
山頂は展望がありませんでしたがここで休憩をとり、カヤノキビラノ頭を目指しました。
尾根は崩落している場所が数ヶ所あったので注意しながら進みました。
なんやかんやで11時にカヤノキビラノ頭に着いてしまいました。
このままだと昼食をとらずに下山してしまうことになってしまうのでここで昼食をとることにしました。
上着を脱ぎ、シャツ二枚でちょうどいいほどの陽気でした。
のんびりと昼食をとったあと中尾根ノ頭を目指しました。
左手には小金沢連嶺、右手には本社ヶ丸や秋山山稜が望めました。
細かいアップダウンを繰り返し、中尾根ノ頭に到着しました。
どうやら中尾根ノ頭の標識は中尾根のてっぺんに設置されていないようで、標識は見当たりませんでした。
中尾根の道を少しくだっていくと切り倒されたばかりの松が放置されていて若干歩きずらかったですが、ヤブもほとんどなく、らくらく下りられました。
電波塔を過ぎると踏み跡は尾根を外していましたが、「尾根上に進んだほうが下山するのが楽かなー」なんて思ったので、そのまま尾根上にくだりました。
少し進むと杉の植林地帯に入り、等間隔に植えられた杉たちの間をおりていきました。
斜面の傾斜はキツメだったので滑っていくような感じでおりていきました。
しばらくくだっていくと、下の方に横切るような道路が見えたのでその道路までおりました。
そこから新中橋のバス停まで歩きましたが時刻表を見ると、もうすぐバスがくることがわかりました。
また、午前中に十分に排気ガスまみれになりながら歩いたので、ここから笹子駅までバスに乗って帰りました。
[b]【まとめ】[/b]
今回のルートは一般登山道ではなく、藪漕ぎ覚悟で山へ入りましたが、それほど藪漕ぎをすることもありませんでした。
日影雁ヶ腹摺山までの道のりは見晴らしがいいとは言えませんが、木々の間から南アルプス、八ヶ岳、大菩薩嶺を筆頭に南へ連なる小金沢連嶺が望めたので、個人的にはいいルートだと思いました。
最後の中尾根くだりは物好きが結構いるらしく、伐採された真新しい倒木がなければ普通の登山道のようでした。
個人的には山歩きのトレーニングとして、もう少し荒れたルートに行ってみたいなと思いました。
以前、笹子峠から御坂峠まで尾根歩きをした時に通過しただけで、中尾根ノ頭はどういう意味なのか気づきませんでしたが、「中尾根のてっぺんだから中尾根ノ頭なのかな?」と気づきました。
ただ、カヤノキビラノ頭はなんのてっぺんなのかはよくわかりませんでした。(漢字だと榧の木平なのかな?)
そういえば長沢背稜を歩いた時にも「ずいぶんとたくさんの"頭"の付いたピークがあったなぁ」なんて思いました。
登山道に入る前の長垣の吊り橋のあたりの地域名は
長柿になっていました。
音は同じかもしれないけれども"長垣"と"長柿"どっちが正確な漢字なのだろう・・・
[b]【おまけ】[/b] 甲斐国志より巖埼山について P470
上巖埼の東に在りて笹子山へ続く 北は三日川を隔て初鹿野、深澤、柏尾諸山に對す。
山域凡弐里許、上下厳埼、藤井の三村 入會山 租米 六石 壱斗除を貢す(年貢免除地?)
山中の由久野に菖蒲池と云(ここに)あり 旱年(干ばつの年のこと)には村民 此に雩す(雨乞いのこと)
又 長垣界の大窪沢に温泉あり その効能は塩山の温泉に類すと云(いう)
(日川橋東側で合流する湯の沢ことかも?検索すると小金沢連嶺の湯の沢峠が出てきてしまう)
岩崎山 歴史の夢?特定できぬ山頂
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000130712280001
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