船形山(長倉尾根)
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 12:39
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 1,868m
- 下り
- 1,900m
コースタイム
- 山行
- 5:52
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 6:02
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 5:52
天候 | 一日目 曇り風強め 二日目 雪のち晴れ 風強め |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場に登山ポストとトイレあり 登山ポストには用紙はありますが筆記具が無いのでお気を付けください。 ・登山口〜水神コース〜水神 雪は大分少なく、あっても踏み固められているのでツボ足で通れます。ただ朝は凍結していました。 ・水神〜三叉路〜北泉ヶ岳 積雪してますが固く締まっているので、ほとんど足は沈みません。表面がクラストして2〜3回蹴り込まないとつま先が刺さりませんでしたので水神先からアイゼン使用。水神はうまく渡れば靴が濡れるほどの水量はありませんが、飛び石の上に雪が乗っていたのでスリップ注意。 ・北泉ヶ岳〜三峰山 ブナ林の中を歩きます。以前に比べるとだいぶピンクテープが増えていますが、あてに出来るほど多くはありません。起伏の大きくない広い尾根で、方向を見失いやすく注意が必要です。北泉から先は登山者は多くありません。三峰付近からは樹林帯を抜けるので風当たりが強くなります。傾斜もきつく尾根が細くなるので歩行注意。 ・三峰山〜蛇が岳〜船形山 三峰から先は広めの尾根歩きです。ところどころで雪庇が張り出しています。風を遮るものがないので風当たりは強いです。船形山頂付近は雪が薄く踏み抜き注意。 |
写真
装備
個人装備 |
バラクラバ
アイゼン
ピッケル
|
---|
感想
予報は強風。忙しくて予定も立ててなかったのでどこに行くか前の晩まで全く気あってませんでした。こういう時はすぐ近くで風が吹いてもあまり影響のない長倉尾根へ行くことにします。前の晩に決めるくらいなので、条件が良ければ船形山を目指して、風がひどそうなら途中で寝るか升沢小屋にでも泊まるかというぐらいの適当な計画です。
連日 春を通り越して夏のような陽気で泉ヶ岳はスキー場も駐車場もすっかり雪が無くなってます。しかしこの日の朝は雪は無いものの冷え込みが思いのほかキツク登山道上は凍結多数。ただ歩行に支障をきたすほどではないので水神まではツボ足です。
水神の渡渉は、石の上は凍結まではしておらず滑らずに渡って歩けました。
この先は多少雪が増えましたが、固く締まって沈みません。ただ固く締まりすぎて蹴り込まないとステップが切れないのでアイゼンを装着。固く締まった雪はアイゼンが気持ちよく刺さります。
北泉まで多数のトレースとピンクテープがあり地図を見るまでもないほどでした。
朝から風が吹き荒ぶ音が上空を覆っていましたが、北泉山頂近くなると体に当たる風も強くなってきます。体がもっていかれるほどではありませんが、少し立ち止まると体温を持っていかれるので北泉山頂は休むことなく通過。
長倉尾根はブナのおかげで風が遮られるので、風で困ったことがありません。しかし三峰から先は木が無くなるので風がもろに吹き付けます。三峰のとりつきのあたりで進退の判断です。風がかなり強い場合はこの辺りでビバークか撤退を考えていました。
幸い考えてたほど強くはないのでとりあえず山頂を目指します。三峰から蛇が岳は風は強いものの視界がえられたのが助かりました。雪は固くアイゼンの爪がしっかり食い込みます。踏み抜きもほとんどなく思った以上に快調に進むことが出来ました。この日の体感気温はかなり低く真冬並み。ここにきてようやく冬山らしい雰囲気を味わいました。
船形山頂は雪が飛ばされて薄くなっているところが多く、雪がついているところは踏み抜き多数。風で飛ばされてよろけると踏み抜いて ヨロヨロしながら立ち上がって進むというような感じで小屋が見えてもなかなかたどり着きませんでした。
この日はかなり気温が下がっていて到着した時点で小屋の中がマイナス5度。夕方カップに水を注いだら一瞬で凍り付いてしまいました。
翌朝はガスと風と小雪。天気予報だと風が弱いのは朝のうちだけらしいので 夜明けを待って急いで出発します。前の晩に少し積もったらしくトレースは見えません。吹きだまっているところは膝程度の積雪ですが 下は前日と同じ固く締まっているのでワカンを履くほどではありません。
風が強くなるのは予報では9時。その前までに三峰を越えるだけなの気持ちは楽です。北泉の斜面に取り付いたのが9時前後で、風が吹き始めたのもそのあたりからなので、天気予報の正確さはかなり頼りになります。
風と雪でトレースのリセットされた長倉尾根を過ぎて北泉を越えるとあとは降るだけ。前日の朝と違ってたくさんの人に踏まれた雪道は少しぬかるんでいましたが、オーエンス近くまで白く残って冬の雰囲気を味わわせてくれました。
ところで駐車場に戻るとフキノトウを探しに来ている人もたくさんいて、春そのものでした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
冬に戻ったかのような天気でしたが、まさか船形まで行っていたとは恐れ入ります。
小屋の中でもかなり寒さだったんですね。薪を荷揚げしておけばヌクヌクで過ごせるんですよね。一度泊まってみたいものです。
残雪期も船形は良いと聞きます、是非とも歩いてみたいですね。
定義からの尾根もまだ未踏なので気になってます。
しかし珍しく今回は歩きなんですね、てっきり滑りに行ったのかと思いましたよ
家からでも雪が無くなってるのが見えるので、さすがに板は重りになりそうで歩きにしました。
実際歩いてみて前日までに溶けた雪の表面が凍って固くなっていたので、滑っても楽しくなさそうな状態でした。
山頂小屋は眺めは良いし良い小屋です。欠点は水場がないので今の時期が一番いいかもしれません。
船形はブナ林歩きが本当に気持ちのいい山で最高です。尾根は広々として静かでいうことありません。是非一度といわず二度三度歩いてみてください。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する